MOTHERLAND マザーランド

© 2019 Studio Uljana Kim / Locomotive Productions

2019年/リトアニア、ラトビア、ドイツ、ギリシャ/96分/シネマスコープ/5.1ch/配給・宣伝:太秦/日本語字幕:川喜多綾子/後援:駐日リトアニア共和国大使館
原題:GIMTINE/国際タイトル:MOTHERLAND
監督・脚本:トーマス・ヴェングリス
出演:マータス・メトレフスキ、セヴィリヤ・ヤノシャウスカイテ、ダーリウス・グマウスカス、バルボラ・バレイキテほか

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母が生まれたリトアニアで過ごす夏。
まだ知らない場所で、
きらめきとざわめきが交わる─。

ある夏の日。アメリカから来た12歳のコヴァスは、初めて母の故郷であるリトアニアを訪れる。母ヴィクトリアは、離婚をきっかけに、かつて暮らしていた土地を取り戻し、息子とともに新しい生活を始めようとしていた。 新しい国として歩み始めたリトアニア。コヴァスの目に映る景色は、見慣れない光景だった。両親の離婚から立ち直れていないコヴァスは、この夏休みで気持ちを紛らわせたいと思っていたが、うまく馴染めない。 そんななか、ふたりはヴィクトリアの昔からの友人ロマスと、その娘マリアと会うことに。コヴァスは、ヴィクトリアとロマスの仲の良さがどこか気になりながら、マリアと過ごす時間が日常の一部になっていく。 そのころ、ヴィクトリアが取り戻そうとしている昔の家には、別の家族が暮らしていることを知る。噛み合わないまま話を続ける大人たちを、コヴァスはただ見ていることしかできない。少しずつ、これまで知らなかった母の秘めた一面と、その故郷リトアニアに息づく時間に触れていく。この夏、コヴァスはまだ見ぬ世界に出会う――。

“MOTHERLAND”——
生まれた場所か、育った場所か、それとも——

本作の舞台は、歴史の転換期であった1992年、ソ連からの独立を果たして間もないリトアニア。新しい時代を歩みだしたばかりの、不安定な状況にあった頃、アメリカからきた母と息子がリトアニアを訪れる。遠い記憶がほどかれるように、物語は静かに動き出す。 トーマス・ヴェングリス監督の初の長編劇映画となる本作。監督自身がワシントンD.C.でリトアニア移民の息子として育った経験をもとに、その物語とテーマは生み出された。テレンス・マリック、ケリー・ライカートら名だたる監督のもとで編集助手として経験を重ね、本作で長編監督デビューを果たした。
少年コヴァスを演じるのはマータス・メトレフスキ。撮影当時、役と同じ年齢だった彼のまなざしは、戸惑いや好奇心、言葉にならない感情をそのまま映し出している。 母ヴィクトリヤを演じるのは、リトアニアを代表する俳優セヴィリヤ・ヤノシャウスカイテ。本作では、記憶の中の故郷と向き合いながら、失われた時間を取り戻そうとする姿を繊細に体現し、リトアニア国立映画祭にて最優秀主演女優賞を受賞した。
コヴァスの視点を通して、ヴィクトリヤのルーツである土地をめぐる過程で、移りゆく時代の渦中、その狭間を生きる人々の姿や、故郷を追われた心情、そして当時のリトアニアが浮かび上がる。独立を迎えたばかりのリトアニアを背景に「祖国」とは何かという問いと揺らぐアイデンティティを見つめ、叙情的で現在へと響く物語がここに生まれた。


料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1900 ¥1300 ¥800
会員 ¥1300 ¥1300 ¥800