プロヴァンス物語 マルセルの夏/マルセルのお城

マルセルの夏

(C)1990 GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION

1990年/フランス/111分・99分/DCP/配給:オンリー・ハーツ
原題:La gloire de mon pere、Le chateau de ma mere
監督:イブ・ロベール
原作:マルセル・パニョル
製作:アラン・ポワレ
脚本:ジェローム・トネール、イブ・ロベール
出演:フィリップ・コーベール、ナタリー・ルーセル、ディディエ・パン、テレーズ・リオタール

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【前売券】全国共通特別鑑賞券1,500円を当館受付にて発売中!

父がいた、母がいた、家族と友がいた。
忘れえぬ、人生で最も美しい日々・・・

フランスの国民的作家・劇作家・映画人マルセル・パニョル(1895-1974)の自伝的作品『少年時代』を、『わんぱく戦争』などの名匠イヴ・ロベール監督が詩情豊かに描いたプロヴァンス物語2部作『マルセルの夏』『マルセルのお城』。
20世紀初頭の南仏プロヴァンスの一家族の物語は、フランス人にとって心の故郷そのもの。それはフランス人に限らずとも、だれもが心の奥底に持ち続けている大事な宝物を想起させてくれる。空や川や木や風の匂い、父の強さ、母の笑顔、友との約束、未知への憧れ。なんともいえない幸福感、せつない哀愁が、陽光輝く大自然の風景とともに一瞬のうちに蘇る。
日仏交流160年に際し、4Kデジタルリマスター版にて公開。
音楽は『ディーバ』などでも知られる巨匠ウラジミール・コスマ。字幕は松浦美奈が初公開時の自らの翻訳を改訂。

ここでは幸せが
泉のようにあふれていた。

『プロヴァンス物語 マルセルの夏』
お針子と教師の間に生まれたマルセルは、幼いうちから読み書きに秀でた少年。やがて弟、そして妹も誕生したパニョル一家は、夏のヴァカンスを過ごすため、ローズ伯母とその夫ジュール伯父が借りている丘陵の緑とセミの声に包まれた別荘に向かう。狩猟の名人である伯父は初心者の父ジョゼフを狩猟に誘う。マルセルが初めて目にする頼りない万能の父…。

『プロヴァンス物語 マルセルのお城』
再び休暇が訪れ、友が待つ夢にまで見た丘陵に戻ったマルセルは、そこで初めての恋を体験する。やがてパニョル一家は、母の計らいで毎週末を別荘で過ごし始める。ただそこは、多くの荷物を抱えて歩いていくには駅からとてつもなく遠く、父の教え子の助けもあって、いくつかの大きな邸宅の庭先を抜けて近道をしていた。が、ある日、頑固で容赦ない邸宅の管理人に見つかり、母は卒倒してしまう…。

マルセルの夏 マルセルの夏 マルセルの夏 マルセルのお城 マルセルのお城

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1100 ¥800
会員 ¥1500 ¥1100 ¥800

焼肉ドラゴン

焼肉ドラゴン

©2018「焼肉ドラゴン」製作委員会

2018年/日本/DCP/126分/配給:KADOKAWA、ファントム・フィルム
監督・脚本:鄭義信
製作:「焼肉ドラゴン」製作委員会
撮影:山崎裕
音楽:久米大作
出演: 真木よう子、井上真央、大泉洋、桜庭ななみ、大谷亮平、ハン・ドンギュ、イム・ヒチョル、大江晋平、宇野祥平、根岸季衣、イ・ジョンウン、キム・サンホ

公式ホームページ

大きな時代の波に翻弄されながらも、
強く逞しく生きる家族たち。
今を生きる全ての人へ贈る、感動の物語。

朝日舞台芸術賞グランプリ、読売演劇大賞および最優秀作品賞など数々の演劇賞を受賞した舞台「焼肉ドラゴン」を、作・演出の鄭義信が自ら映画化。
長女・静花役に真木よう子、次女・梨花役に井上真央、三女・美花役に桜庭ななみと美人三姉妹が揃い、静花への思いを秘めたまま梨花と結婚する男性・哲男に大泉洋など日本映画界を代表する豪華キャストが集結。さらにキム・サンホ、イ・ジョンウンら韓国の名優が、我が子や店に集う騒々しい客たちを温かなまなざしで優しく包む。
70年代の時代の記憶、人々のぬくもりが鮮明に蘇り、明日を生きるエネルギーで溢れる人生讃歌の物語。

何があっても、本気でぶつかり、本気で生きた。
美しい四季の移ろいと共に描かれる小さな家族の、大きな歴史。

万国博覧会が催された1970(昭和45)年。高度経済成長に浮かれる時代の片隅。
関西の地方都市の一角で、ちいさな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む亭主・龍吉と妻・英順は、静花(真木よう子)、梨花(井上真央)、美花(桜庭ななみ)の三姉妹と一人息子・時生の6人暮らし。 失くした故郷、戦争で奪われた左腕・・・。つらい過去は決して消えないけれど、毎日懸命に働き、家族はいつも明るく、ささいなことで泣いたり笑ったり。店の中は、静花の幼馴染・哲男(大泉洋)など騒がしい常連客たちでいつも大賑わい。
“たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる―”それが龍吉のいつもの口癖だ。 強い絆で結ばれた彼らだったが、やがて「焼肉ドラゴン」にも、次第に時代の波が押し寄せてくるのだった。

焼肉ドラゴン 焼肉ドラゴン 焼肉ドラゴン

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1100 ¥800
会員 ¥1500 ¥1100 ¥800

マガディーラ 勇者転生

マガディーラ 勇者転生

©GEETHA ARTS, ALL RIGHTS RESERVED.

2009年/インド/テルグ語/110分/配給:ツイン
原題:MAGADHEERA
監督・脚本:S・S・ラージャマウリ
製作:アッル・アラヴィンド、B.V.S.N.プラサド
音楽:M.M.キーラヴァーニ
出演:ラーム・チャラン/カージャル・アグルワール/スリハリ/デヴ・ギル/スニール/サラット・バーブ

『バーフバリ』の原点。ついに公開!
『バーフバリ』スタッフ総結集で贈る、もう1つの愛と復讐のスペクタクル・アドベンチャー!

昨年末の公開以来、驚異のロングラン・ヒット中の奇跡の映画『バーフバリ 王の凱旋』。その熱狂と興奮を受け、ついに『バーフバリ』2部作誕生の原点として日本公開が待望されていた、S.S.ラージャマウリ監督の傑作『マガディーラ 勇者転生』が登場!
史劇スペクタクルの見せ場も数多く、歌と踊りが満載の<マサラ・ムービー>としての楽しさも存分に味わえる傑作として高い評価を獲得、今も圧倒的な人気を誇るテルグ映画史上屈指の1本。
『バーフバリ 王の凱旋』と合わせてお楽しみください!

400年の時を越えて甦る、運命の恋。
愛の戦士を称えよ!

1609年、ウダイガル王国。近衛軍の伝説的戦士バイラヴァは、国王の娘ミトラ姫と愛し合っていたが、王国とミトラ姫を我が物にしようと企む軍司令官ラナデーヴの邪悪な陰謀により、非業の死を遂げる。
400年後のハイデラバード、バイラヴァはバイクレーサーのハルシャという若者に生まれ変わっていた。ハルシャはある日、町で偶然にある女性の手に触れた途端、脳裏に前世の記憶が甦るが、その女性を見失ってしまう。やがてハルシャはミトラ姫の生まれ変わりインドゥと運命の再会を遂げるが、かつて二人の仲を裂いたラナデーヴも、インドゥの従兄弟ラグヴィールとして生まれ変わっており、再び悪逆非道な罠を仕掛けてくる…。

マガディーラ 勇者転生 マガディーラ 勇者転生 マガディーラ 勇者転生

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1100 ¥800
会員 ¥1500 ¥1100 ¥800

バーフバリ 王の凱旋 完全版

バーフバリ 王の凱旋 完全版

©ARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED.

2017年/インド/インド・テルグ語/167分/DCP/配給:ツイン
原題:Baahubali 2: The Conclusion
監督・脚本:S・S・ラージャマウリ
製作:ショーブ・ヤーララガッダ、プラサード・デービネーニ
出演:プラバース、ラーナー・ダッグバーティ、アヌシュカ・シェッティ

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映画の神様が、スクリーンに降臨する。
宇宙最強の愛と復讐、ここに完結!

インド映画史上歴代最高興収を達成、日本でも限定公開から噂が噂を呼び異例のロングラン・ヒットとなった驚異のアクション・エンタテインメント『バーフバリ 王の凱旋』が満を持してついにシネマリンに登場!
日本公開された141分のインターナショナル版よりも26分長く、ヒロインのデーヴァセーナが歌い踊る楽曲「かわいいクリシュナ神よ」のシーンなど日本初公開のシーンが多数含まれる、本国インドで公開された167分の完全版!

大抒情詩「マハーバーラタ」から生まれた、映画史上最強の吉祥開運ムービー!

遥か遠い昔、インドに栄えたマヒシュマティ王国。
自らが伝説の英雄バーフバリの息子であることを知ったシヴドゥは、父の家臣カッタッパから、ある裏切りによって命を絶たれ、王座を奪われた父の悲劇を聴かされる・・・。
カーラケーヤとの戦争に勝利を収め、国母シヴァカミから王位継承を託されたアマレントラ・バーフバリは、自ら治めることになる国を視察するために、信頼する忠臣カッタッパと共に身分を隠し、旅に出る。その旅でバーフバリはクンタラ王国の姫デーヴァセーナと恋に落ちるが、王位継承争いに敗れたバラーラデーヴァは、バーフバリとデーヴァセーナの仲を裂き、バーフバリを王座から引き下ろすべく邪悪な策略を巡らしていた。やがて、王位を奪ったバラーラデーヴァはバーフバリと生まれたばかりのその息子の命をも亡きものにしようとする・・・。
父バーフバリはなぜ殺害されなければならなかったのか?母デーヴァセーナはなぜ25年もの間、鎖に繋がれていたのか?すべてを知ったシヴドゥはマヘントラ・バーフバリを名乗り、暴君と化したバラーラデーヴァに戦いを挑む!

バーフバリ 王の凱旋 完全版 バーフバリ 王の凱旋 完全版 バーフバリ 王の凱旋 完全版

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1100 ¥800
会員 ¥1500 ¥1100 ¥800

人間機械

人間機械

2016年/インド・ドイツ・フィンランド合作/DCP/カラー/71分/配給:アイ・ヴィー・シー
原題:Machines
監督・脚本:ラーフル・ジャイン
撮影:ロドリゴ・トレホ・ビジャヌエバ
サウンドデザイン:スミト・“ボブ”・ナート
録音:エイドリアン・バウマイスター
編集:ヤエル・ビトン、ラーフル・ジャイン
色調調整:グレゴア・ヒューラー
製作:ラーフル・ジャイン JANN PICTURES、タナシス・カラタノス Pallas Film、イーッカ・ヴェヘカラハティ IV FILMS LTD
日本語字幕:岡崎真紀子

公式ホームページ

【前売券】全国共通特別鑑賞券1,500円を当館受付にて発売中!特典:河村康輔さんデザイン特製”Machines”ステッカー(4枚組)をプレゼント!(数量限定) 有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

厳しい現実、その響き―。

今日、著しい経済成長を遂げているインド。北西部グジャラート州にある巨大な繊維工場が本作の舞台である。工場内部に入っていくカメラが捉えるのは、劣悪な環境で働く労働者たちの姿。中には幼い子供もいる。あからさまな労働力の搾取。グローバル経済の下で歴然と進行する労使の不平等。出稼ぎ工場労働者が囚われる過酷な労働状況の告発を主題とする一方で、流麗なカメラワークによる画面はまるで宗教絵画のような「美しさ」を漂わせている。そして、画面を凌駕する圧倒的なまでの音響。作業機器から出る音の反復とその独特のうねりには、高揚感すら生まれるだろう。高精細・高解像度で記録され構築されたオーディオ・ビジュアルは、嗅覚や皮膚感覚まで刺激するかのように見る者の体感に訴える。1895年、リュミエール兄弟が『工場の出口』を発表して以来、映画は工場を捉えてきた。絶えず「労働」と「人間」を巡って来たともいえる映画の歴史に、本作はどのように位置づけられるのか?「記録」と「芸術」の境界を探求する、新鋭ラーフル・ジャイン監督による問題作。

*サンダンス映画祭 ワールドシネマドキュメンタリー 審査員特別賞
*テッサロニキドキュメンタリー映画祭 ギリシア議会ヒューマンバリュー賞、Fipresci賞、国際審査委員賞
*チューリッヒ映画祭 ドキュメンタリー国際長編部門最優秀賞
*ムンバイ映画祭 シルバー・ゲートウェイ賞、英国ドキュメンタリー グリアソン賞、ドキュメンタリー国際長編部門最優秀賞

人間機械 人間機械 人間機械

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1100 ¥800
会員 ¥1500 ¥1100 ¥800

こども食堂にて

こども食堂にて

2018年/日本/115分/配給:映画製作チーム・Sunshine
企画・脚本・監督:佐野翔音
プロデューサー:森川一重
撮影:宮家和也、中野建太、成富紀之
出演:本下はの、平田友子、北原佐和子、川上麻衣子(特別出演)、柴田理恵(特別出演)五大路子(友情出演)
助成:キリン福祉財団
後援:全国里親会
推薦:ボーイスカウト日本連盟
協賛:日本無線共済会
協力:こども食堂ネットワーク、神奈川県里親会、台東区の子育てを支え合うネットワーク

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こども食堂を舞台に繰りひろげられる、愛に溢れる親子のものがたり。

「こども食堂」でボランティアを始める千晶(ちあき)20歳。彼女には、親の虐待から立ち直った過去があった。今や「こども食堂」は、単なる貧困家庭や孤食の子に食事を提供するだけでなく、子どもと地域・社会を結び付ける重要な場としての役割が求められているが、千晶には、夕食を食べに来る子どもたちの、何らかの事情を抱えた姿が目に映った。腕に痣がある小学生、児童養護施設に入っていたことを笑顔で話す中学生、子育てに苦悩するシングルマザーもいた。千晶は、子どもたちに優しく声をかけ、自分の体験したことを話しながら、何が自分にできるのかと、悩み苦しむ。 ある日、千晶は里親のもとで暮らす一人の高校生の悩みを聞くことになる。生みの母親が見つかった、会いたいという。そんな少年に千晶は言葉をかけるのだが、千晶自身も、縁を切ったつもりの父親が行方不明との連絡が入り、心が揺れる。千晶はどう行動すればいいのか、自分自身も決断を迫られる。

こどもたちが幸せになりますように。

子どもを取り巻く状況は、年々厳しさを増しているようにも感じます。それなのに当事者である子どもたちの声、支えようとする大人たちの声、施設を出て社会で暮らす人たちの声が私たちに届くことが少ないのが現状です。彼らが何を感じ、どう生きようとしているのか、また我が子を、社会的養護に預けざるを得ない状況に追い込まれる親たちは、何を思い生きているのか、私たちは映画を通じて、より多くの人たちに、現代の子どもたちを取り巻く問題と、子どもを救い守ろうとする大人たちの活動を伝えたいと思っています。
「こども食堂」は、地域の子どもたちを見守る場、そこには、何らかの事情を持つ子どもが来ることもあります。
本作は、こども食堂を舞台に、児童虐待、里親など、その環境の中で育つ子どもたち、懸命に生きる母親たち、子どもたちを支えようとする大人たちを描いています。前作映画『 わたし、生きてていいのかな』(2016年)に続き、社会的養育をテーマに描いた本作は、更にひとつの大きなテーマとして、里親を取り上げています。

こども食堂にて こども食堂にて こども食堂にて

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1100 ¥800
会員 ¥1500 ¥1100 ¥800

天皇と軍隊

天皇と軍隊

広島市民と昭和天皇 © 英王立戦争博物館

2009年/フランス/90分/BD/配給: きろくびと
原題:Le Japon, l’Empereur et l’Armée
監督: 渡辺 謙一
プロデューサー: オリヴィエ・ミル、渡辺クリスティーヌ
撮影: エマニュエル・ヴァレット
編集: ファブリス・タブリエ
音楽: ジェローム・クレ

公式ホームページ

舞台挨拶
9/8(土)上映後、渡辺謙一監督の舞台挨拶がございます!『国家主義の誘惑』をご覧のお客様も、お聞きいただけます。

9条はなぜ必要だったのか?なぜ天皇制は存続したのか?

天皇制、戦争放棄、靖国、東京裁判、自衛隊、日米安保…、 日本の戦後史で議論され続ける問題に、貴重なアーカイブ映像とインタビューでストレートに切り込んだ異色作
冷戦期アメリカの庇護のもとで、日本は第二次世界大戦の荒廃から経済的復興を遂げた。ソ連の崩壊、中国の市場開放、欧州統合とグローバリゼーションの波は、日本の政治に舵を切らせた。世界の中の日本のプレゼンスを高めるための“国際貢献”である。 日本は矛盾と曖昧さの国であるとよく言う。憲法一つをとってもその矛盾は見てとれる。自衛隊の存在と、戦争および軍の保持を禁じた9条。主権在民と天皇の地位の曖昧さ。本作はこれら3本の軸と言える、9条、天皇そして軍隊について、天皇の貴重な映像をはじめ世界中から集めたアーカイブと、いまや鬼籍に入った政治家の田英夫氏や中川昭一氏など国内外の論客による秘蔵インタビューを交え、日本の戦後史を問い掛ける。

*2010年 FIGRA映画祭歴史部門コンペティション参加作品

【主な登場人物】
田 英夫(でん・ひでお)
ジョン・ダワー John W. Dower
樋口 陽一(ひぐち・よういち)
小森 陽一(こもり・よういち)
五百旗頭 真(いおきべ・まこと)
高橋 哲哉(たかはし・てつや)
ベアテ・シロタ・ゴードン Beate Shirota Gordon
鈴木 邦男(すずき・くにお)
葦津 泰國(あしず・やすくに)

【監督のことば】
わたしたちは今どこにいるのか、歴史認識としてのFILM(映画)
冷戦の二極対立時代は、国際政治のうえでも国内においてもいわば、わかり易い政治の時代だったといえます。半世紀続いた冷戦のたがが緩んだとき、民族主義や国家主義が台頭したのは世界的流れです。そこにさらに宗教というやっかいな問題が絡み世界は混沌とした様相を示しています。その流れを抑制する思想を含みながら欧州は政治統合をめざしています。これは冷戦戦後処理のひとつの方法といえます。もう一方の極、旧ソ連、中国、東欧も苦悩しつつ冷戦戦後処理の渦中にいます。冷戦ひとり勝ちのアメリカは、力の論理と経済が破綻し、外交力による安全保障へ転換しようとしています。このときアメリカの庇護のもと、復興と驚異的経済成長を達成した日本は、どこへ向かおうとしているのか。これがヨーロッパから日本への視角です。
敗戦に終わり冷戦で始まった「戦後」の分水嶺に「天皇」と「広島」がある
この仕事を準備する過程で小熊英二著「<民主>と<愛国>」を手にしたとき表紙の写真に打たれなんとしても使いたいと思いました。1947年12月7日天皇が広島に巡幸しドームと市民の前に立つ瞬間です。写真の所在はわかりましたが、映像もあるはずです。ワシントンを中心に手を尽くしましたが、結局アメリカではなくロンドンで見つかりました。 原爆ドームと2万人の市民を前に手を振る天皇。この構図の意味をつき詰めていく過程がこのドキュメントを構成する過程でもありました。 天皇を抜きに戦後政治は語れません。動機こそ違え日米の政治的エネルギーが「天皇免責」のために大いに費やされました。冷戦が天皇を救った、と言えばこれはアメリカ側の動機です。国体護持は当然日本側のものですが、そのためになにがどう動いたのか、これを見つめるのが歴史認識の根本です。国体護持(一条)のためには「九条」も止むなしとした日本側の論理をアメリカ側の視点から描きました。その結果、視点を日本側に移せば意味が逆転する「意味の二重性」を歴史に織り込みたいと考えました。
昭和天皇とマッカーサーが敷いた講和・安保路線と戦後ナショナリズムの矛盾
1945年9月27日の天皇・マッカーサー会見にあらためて光を与えます。通算11回におよぶ二人のトップ会談は、新憲法下であってもマッカーサーがいる限りにおいて天皇が政治的影響力を行使した軌跡を示しています。朝鮮戦争の最中、皇軍なき天皇の悲願は制度的保障でした。沖縄を売り渡しても、準占領状態がつづこうとも、皇祖皇宗を共産主義の脅威から守護する保障が講和条約と日米安保でした。今日の日本を規定するこの2つの条約こそ戦後の新・国体と呼ぶべきではないでしょうか。しかるに、一部ナショナリストは「東京裁判」、「九条」が国体護持の重要なファクトだったことには目をつぶり、一気に「侵略戦争」を否定してしまうという無知と矛盾を堂々とさらします。彼らえせナショナリストこそ「三島事件」と「昭和天皇の戦後」を相対化すべきです。
没後20年-昭和天皇を歴史の遠近法に置く
三島由紀夫の昭和天皇に対する「恨み」をナショナリズムへの試金石とするなら、昭和天皇の戦争感を歴史の文脈に収めることが「戦後」に終止符打つため必要ではないか、そのように考えてラストシーンを創りました。わたしにとっては、昭和天皇の死こそ「戦後」の終わりであり「冷戦の終わり」です。冷戦の、どちらかといえば恩恵を受けた日本は、冷戦終結の意味、湾岸戦争後の世界の相対化に鈍感であるように見えます。昭和天皇の死から20年、冷戦終結から20年。この機に、異なる3種の戦争と戦争の世紀を生き抜いた特異な「昭和天皇」が、多方面から語られることを期待しつつ。
EMBRACING JAPAN
MIT(マサチューセッツ工科大学)教授ジョン・ダワーのEMBRACING DEFEAT(敗北を抱きしめて)をなぞってEMBRACING JAPANという心意気です。左右の政治的立場にこだわることなく、その言質に判断を下すのではなく、影響力の観点から、言説と言説をぶつけることで論点を際立たせる方法をとりました。発言者がそれぞれの立場で活性していることが客観性につながり、ひいては「開かれたFILM」になって欲しいと意図しています。

天皇と軍隊 天皇と軍隊

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1200 ¥1100 ¥800
会員 ¥1100 ¥1100 ¥800

半券提示割:『国家主義の誘惑』半券提示で一般料金より100円引き

ベルイマン生誕100年映画祭 -デジタル・リマスター版-

ベルイマンROGO

スウェーデンが生んだ“20世紀最大の巨匠”イングマール・ベルイマン
全キャリアにおける厳選の傑作13本が
デジタル・リマスター版でスクリーンに甦る

8/18(土)-9/7(金) 全13作品

“映像の魔術師” “北欧の至宝”…。映画というカテゴリーに止まらず、芸術全般において最大の賛辞をもって世界中の人々から呼称される、20世紀が生んだ唯一無二の映画作家イングマール・ベルイマン。1918年スウェーデンで生まれ、2007年に没した巨匠の生誕100年にあたる2018年、偉大なる業績を振り返る大規模なレトロスペクティブが世界各国で開催されている。その巨匠然とした風格から、しばしば難解だ、というイメージが先行する作品群にあって、ベルイマンが終始描きたかったのはただひとつ。
――今、私の隣にいる人は何を思っているだろうか?
愛し合っているのに分かり合えない、いやそもそも思うこと自体が間違いなのかもしれない。でも、もっと深くあなたを知りたい…。そんな等身大の葛藤が、彼の映画には深く刻まれている。それゆえベルイマンの映画は、まるでスクリーンが鏡となる。そこには、悩み楽しみながら日々を生きる、ほかでもない私たちの姿が映っているのだ。それでも人生は素晴らしい。そうつぶやくベルイマンが仄かに照らす光は、今なお一層の厳しさと優しさを携えて、まばゆく輝き続けている。100年に一度のアニバーサリー・イヤーとなった2018年、ベルイマンの世界に心ゆくまで浸る、またとない機会を、どうぞご堪能下さい。

■イングマール・ベルイマン


イングマール・ベルイマン

1918年7月14日、プロテスタントの聖職者の父エーリックと母カーリンの次男として、スウェーデンの大学都市ウプサラで生まれる。演劇好きの妹の影響で、幼少期から人形遊びに夢中になる。10歳のクリスマス、祖母に映写機をプレゼントされたことをきっかけに映画の世界に魅了され、当時の夢は映写技師になることだった。大学在学中は文学・美術を学ぶ傍ら演劇に没頭する。 44年アルフ・シェーベルイ監督『もだえ』で脚本を手掛け、46年『危機』で映画監督デビュー、以後、60年以上にわたるキャリアの中で、50本以上の作品を残した。平行してストックホルム王立劇場の芸術監督として数々の演劇の演出を務める。1982年、最後の監督作と宣言し、スウェーデン史上最大の製作費を投じた『ファニーとアレクサンデル』以降、テレビと演劇に活躍の場を移したが、2003年、突如として20年ぶりの監督作『サラバンド』を発表。2007年7月30日、バルト海の孤島フォール島の自宅で死去、享年89。

【全国共通特別鑑賞券】絶賛発売中!

★『ファニーとアレクサンデル』専用特別鑑賞券(税込)2,000円【特典❷+❸】

★特別鑑賞券(税込) 1回券1,200円【特典❶】/3回券3,000円【特典❶+❸】

※『ファニーとアレクサンデル』以外の12作品でご使用いただけます。

劇場受付でお買い求めの方に、オリジナルグッズプレゼント!(数量限定)

※限定数に達したためプレゼントは終了いたしました

❶『叫びとささやき』ポストカード

❷『ファニーとアレクサンデル』ポストカード

❸ ベルイマン直筆イラスト&サイン入りオリジナルクリアファイル

【当日料金】

★『ファニーとアレクサンデル』

一律2,500円/会員2,200円 ※特別興行につきサービスデーや各種割引、招待券・ポイント鑑賞不可

★『ファニーとアレクサンデル』以外の12作品

一般1,500円/会員1,200円/大専・シニア1,100円/高校生以下800円

上映スケジュール 全13作品

8/18(土) 8/19(日) 8/20(月) 8/21(火) 8/22(水) 8/23(木) 8/24(金)
12:00-13:35
夏の遊び
夏の遊び
12:00-17:30
ファニーとアレクサンデル
(途中休憩15分)
ファニーとアレクサンデル
12:00-13:50
夏の夜は三たび微笑む
夏の夜は三たび微笑む
12:00-13:35
叫びとさやき
叫びとさやき
12:00-17:30
ファニーとアレクサンデル
(途中休憩15分)
ファニーとアレクサンデル
12:00-13:35
鏡の中にある如く
鏡の中にある如く
12:00-13:45
魔術師
魔術師
13:45-15:20
野いちご
野いちご
14:00-15:45
魔術師
魔術師
13:50-15:30
秋のソナタ
秋のソナタ
13:45-15:25
沈黙
沈黙
14:00-15:30
仮面/ペルソナ
仮面/ペルソナ
15:30-16:55
仮面/ペルソナ
仮面/ペルソナ
15:55-17:30
処女の泉
処女の泉
15:45-17:30
第七の封印
第七の封印
15:35-17:00
冬の光
冬の光
15:45-17:25
叫びとさやき
叫びとさやき

予定表 横にスクロールできます

8/25(土) 8/26(日) 8/27(月) 8/28(火) 8/29(水) 8/30(木) 8/31(金)
12:20-17:50
ファニーとアレクサンデル
(途中休憩15分)
ファニーとアレクサンデル

*トークショー
上映後、映画監督深田晃司さん

12:20-13:55
処女の泉
処女の泉
12:20-13:45
冬の光
冬の光
12:20-13:50
仮面/ペルソナ
仮面/ペルソナ
12:20-13:55
夏の遊び
夏の遊び
12:20-17:50
ファニーとアレクサンデル
(途中休憩15分)
ファニーとアレクサンデル
12:20-14:00
沈黙❸
沈黙
14:05-15:40
叫びとさやき
叫びとさやき
13:55-15:30
鏡の中にある如く
鏡の中にある如く
14:05-15:55
夏の夜は三たび微笑む
夏の夜は三たび微笑む
14:10-15:50
第七の封印
第七の封印
14:10-15:35
冬の光
冬の光
15:50-17:25
秋のソナタ
秋のソナタ
15:40-17:20
沈黙
沈黙
15:40-17:20
野いちご
野いちご
16:05-17:50
魔術師
魔術師
15:45-17:20
鏡の中にある如く
鏡の中にある如く

*トークショー
上映後、映画批評家大寺眞輔さん

予定表 横にスクロールできます

9/1(土) 9/2(日) 9/3(月) 9/4(火) 9/5(水) 9/6(木) 9/7(金)
17:00-18:45
第七の封印
第七の封印
17:00-18:35
鏡の中にある如く
鏡の中にある如く
17:00-18:35
夏の遊び
夏の遊び
17:00-18:45
魔術師
魔術師
17:00-18:30
仮面/ペルソナ
仮面/ペルソナ
17:00-18:40
叫びとさやき
叫びとさやき
17:00-22:30
ファニーとアレクサンデル
(途中休憩15分)
ファニーとアレクサンデル
18:55-20:40
魔術師
魔術師
18:45-20:25
沈黙
沈黙
18:45-20:15
仮面/ペルソナ
仮面/ペルソナ
18:55-20:30
処女の泉
*処女の泉❸
18:40-20:20
秋のソナタ
秋のソナタ
18:50-20:40
夏の夜は三たび微笑む
夏の夜は三たび微笑む
20:50-22:30
叫びとさやき
*叫びとさやき❹
20:35-22:05
冬の光
冬の光
20:25-22:05
秋のソナタ
秋のソナタ
20:40-22:30
夏の夜は三たび微笑む
夏の夜は三たび微笑む
20:30-22:05
野いちご
野いちご
20:50-22:25
夏の遊び
夏の遊び

予定表 横にスクロールできます

上映作品紹介

夏の遊び

(C) 1951 AB Svensk Filmindustri

夏の遊び

1951年/スウェーデン/スタンダード/90分
出演:マイ=ブリット・ニルソン、ビリエル・マルムステーン
脚本:イングマール・ベルイマン、ヘルヴェット・グレヴェーニウス
撮影:グンナール・フィッシェル

ゴダールが、最も美しい映画と絶賛した初期の傑作。ベルイマンが学生時代に書いた小説「マリー」を自身で脚色、あるプリマ・バレリーナの過去の苦い恋を描く。後の『野いちご』を想わせるフラッシュバックを使用。初めてすべてを自分のものとして作ることが出来たという、ベルイマンお気に入りの作品である。

夏の夜は三度微笑む

(C) 1955 AB Svensk Filmindustri

夏の夜は三たび微笑む

1955年/スウェーデン/スタンダード/104分
出演:グンナール・ビョーンストランド、ウーラ・ヤコブソン
撮影:グンナール・フィッシェル

舞台は20世紀初頭。北欧の白夜の中で展開される軽妙なタッチのコスチューム・プレイ。ベルイマンには珍しいエロティックな喜劇だが、緻密な構成、見事な構図、充実した俳優の演技など、その完成度は高く評価され、ベルイマンが世界に出ていくさきがけとなった。

*第9回カンヌ国際映画祭 詩的ユーモア賞

『第七の封印』

(C) 1957 AB SVENSK FILMINDUSTRI

第七の封印

1957年/スウェーデン/スタンダード/97分
出演:マックス・フォン・シドー、グンナール・ビョーンストランド
撮影:グンナール・フィッシェル

ベルイマンの熱狂的ファンであるウディ・アレンは「最も好きで、最も影響を受けた映画」と語る。舞台はペストが蔓延し世界の終末に怯える中世ヨーロッパ。十字軍遠征からの帰途についた騎士が、死神に自らの命を賭けたチェスの勝負を挑む。ベルイマンの名を一躍世界に広めた、人生の意味を探る哲学的寓話。

*第10回カンヌ国際映画祭 審査員特別賞 

『野いちご』

(C) 1957 AB Svensk Filmindustri

野いちご

1957年/スウェーデン/スタンダード/91分
出演:ヴィクトル・シェーストレム、イングリッド・チューリン
撮影:グンナール・フィッシェル

タルコフスキーがオールタイム・ベストとして挙げた名作。人間の老いや死、家族などをテーマに、車で旅する老医師の一日が夢や追想を織り交ぜながら語られる。青春時代の失恋を野いちごに託した叙情的な一編。女性を描く名手ベルイマンのミューズ、ビビ・アンデションとイングリット・チューリンが艶やかに競演。

*第8回ベルリン国際映画祭 金熊賞

*1962年度キネマ旬報外国語映画ベスト・テン第1位 

『魔術師』

(c) 1958 AB SVENSK FILMINDUSTRI

魔術師

1958年/スウェーデン/スタンダード/99分
出演:マックス・フォン・シドー、イングリッド・チューリン、ベンクト・エーケロート
撮影:グンナール・フィッシェル

怪奇現象、超能力、交霊術…といったオカルト的要素に科学と呪術、芸術と権力などの二項対立をごった煮で凝縮し、愉快なエンタテイメントへと昇華した初期の到達点。旅廻りのマジシャンの一座と、彼らの見世物のトリックを見破ろうとする役人たちの一夜のいたちごっこを描く。ベルイマンが問う、芸術家とショー・ビジネスの正体。

*第20回ヴェネツィア国際映画祭 審査員特別賞

『処女の泉』

(C) 1960 AB Svensk Filmindustri

処女の泉

1960年/スウェーデン/スタンダード/89分
出演:マックス・フォン・シドー、ビルギッタ・ヴァルベルイ
脚本:ウッラ・イーサクソン 撮影:スヴェン・ニクヴィスト

数々の国際的な賞に輝くベルイマンの代表作。可憐な少女を襲う悲劇と父親の痛烈な復讐を、名カメラマンニクヴィストによる北欧の清らかな光と影のコントラストを活かした撮影で描く。黒澤明を敬愛するベルイマンが『羅生門』に深い感銘を受け、その強い影響で誕生した映画として知られ日本で愛され続ける名品。

*第33回アカデミー賞外国語映画賞

*第17回ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞

*1961年度キネマ旬報 外国語映画ベスト・テン第1位

『鏡の中にある如く』

(c) 1961 AB SVENSK FILMINDUSTR

鏡の中にある如く

1961年/スウェーデン/スタンダード/89分
出演:グンナール・ビョーンストランド、マックス・フォン・シドー、ハリエット・アンデション、ラルス・パッスガルド
撮影:スヴェン・ニクヴィスト

夏、孤島にやってきた4人の家族。狂気へと走ってゆく娘に対し親として何もできず、むしろ作家としてその姿を冷徹に記録したいと思ってしまう父。愛をささやきながら、沈黙するほかない夫。無邪気な弟は、唯一の心の拠り所だったが…。神の前提なしでいかに愛を証明するか、その途方もない模索が始まった。

*第34回アカデミー賞 外国語映画賞

『冬の光』

(C) 1963 AB Svensk Filmindustri

冬の光

1963年/スウェーデン/スタンダード/82分
出演:グンナール・ビョーンストランド、マックス・フォン・シドー
撮影:スヴェン・ニクヴィスト

『鏡の中にある如く』『沈黙』とともに“神の沈黙”三部作。主人公の牧師の苦悩を通して、「神の不在」を描き出す。信者の男が終末への恐怖から自殺するが、牧師はただ祈ることしかできない。神は何故沈黙したままなのか? これを最高傑作とする声も多い、自伝的要素が色濃く反映したベルイマン入魂の作品。

*1963年度OCIC国際カトリック映画局グランプリ

*第8回ウィーン宗教映画週間 最優秀外国映画賞 

『沈黙』

(c) 1963 AB SVENSK FILMINDUSTRI

沈黙

1963年/スウェーデン/スタンダード/96分
出演:イングリッド・チューリン、グンネル・リンドブロム
撮影:スヴェン・ニクヴィスト 音楽:J・S・バッハ

言葉が全く通じない国に来てしまった翻訳家の姉と奔放な妹、そして妹のひとり息子。しかもお互い唯一の話し相手であるはずのその姉妹は、嫌いあっている。この絶望的な状況。完結編に至り、ようやく“神の沈黙”が意味するものがおぼろげに見えてくる…。静寂の中、かすかに聞こえるささやき。センセーショナルな描写が各国で物議を醸し、映画史上、最も多くの批評・分析がなされたといわれる問題作。

『仮面/ペルソナ』

(c) 1966 AB Svensk Filmindustri

仮面/ペルソナ

1966年/スウェーデン/スタンダード/82分
出演:ビビ・アンデショーン、リヴ・ウルマン
撮影:スヴェン・ニクヴィスト

失語症に陥ったスター女優と、彼女を看病することになった看護婦。海辺の別荘でふたりだけで生活していくうちに、お互い自意識の“仮面”が剥がされ、溶け合い、交錯していく…。「映画」と名付けられる予定だった本作は、ベルイマンによる映画論だ。終生にわたるパートナーとなったリヴ・ウルマンとは、本作でベルイマンに見出され、以降共に傑作を生み出してゆくことになる。

*第2回全米批評家協会賞 作品賞・監督賞・主演女優賞

『叫びとささやき』

(c) 1973 AB SVENSK FILMINDUSTRI

叫びとささやき

1973年/スウェーデン/ビスタ/91分
出演:イングリッド・チューリン、ハリエット・アンデルション、リヴ・ウルマン、カリ・シルヴァン
撮影:スヴェン・ニクヴィスト 音楽:F・ショパン、J・S・バッハ

19世紀末のスウェーデンの大邸宅。優雅な生活を送る上流階級の3人姉妹と召使。4人の女性のそれぞれの愛と孤独、生と性の断片を強烈な赤のイメージで抉り出し、まさにベルイマン芸術のエッセンスが花開いた名作。トリュフォーが絶賛し、アメリカでのベルイマンの最大のヒット作となった。

*第40回アカデミー賞 撮影賞

*1972年全米批評家協会賞 脚本賞・撮影賞

*1973年キネマ旬報 外国映画ベストテン第二位

『秋のソナタ』

(C) 1978 AB Svensk Filmindustri

秋のソナタ

1978年/西ドイツ/ビスタ/92分
出演:イングリッド・バーグマン、リヴ・ウルマン
撮影:スヴェン・ニクヴィスト

“永遠のクール・ビューティー”イングリッド・バーグマンがベルイマンと組んだ遺作にして最高傑作。自身の人生と重ね合わせるかのような設定の役に葛藤を乗り越え挑んだバーグマンとベルイマン映画のミューズ、リヴ・ウルマンとの火花散る愛憎劇は「映画史上最高のシーン」と絶賛された。

*1978年ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞

*1978年全米映画批評家協会賞 主演女優賞

*1978年ニューヨーク映画批評家協会賞 主演女優賞

『ファニーとアレクサンデル』

(c) 1982 AB Svensk Filmindustri, Svenska Filminstitutet. All Rights Reserved

ファニーとアレクサンデル

1982年/スウェーデン=フランス=西ドイツ/ビスタ/311分
出演:ベルニラ・アルヴィーン、バッティル・ギューヴェ、アラン・エドヴァル、エヴァ・フレーリング、グン・ヴォールグレーン
撮影:スヴェン・ニクヴィスト

劇場を経営する一族の2年間を、二人の幼い孫の視点を通して豪華絢爛に描き、ベルイマンをして「映画作りの面白さを味わい尽くした」と言わしめ、世界中で大ヒットを記録した集大成たる超大作。受難の旅を経た彼らの無垢な祈りは、生きとし生けるものすべての悲しみを包み込み、生の喜びに満ち溢れたこの上ない幸福なステージへと私たちを導くだろう。

*第56回アカデミー賞 外国語映画賞・撮影賞・美術賞・衣装デザイン賞

*第41回ゴールデン・グローブ賞 外国語映画賞受賞

*第40回ヴェネツィア国際映画祭 国際批評家連盟賞

*第49回ニューヨーク批評家協会賞 外国語映画賞・監督賞

*第9回ロサンゼルス批評家協会賞 外国語映画賞・撮影賞

*第9回セザール賞 外国語映画賞

真夏の夜の音楽映画祭3

毎年大好評の真夏の夜の競演!

真夏の夜の音楽映画祭3

今年はロック、ブルース、ラップミュージック、スティールパン、異なるジャンルの選りすぐり4作品をセレクト!そのプレイヤーたちの魂は、軽々と国境をも超える!

I AM THE BLUESアイ・アム・ザ・ブルース

ラスト・ワルツ<公開40周年記念上映>

大和(カリフォルニア)

スティールパンの惑星

上映スケジュール 全4作品

8/4(土)~8/10(金) 8/11(土)~8/17(金) 8/18(土)~8/24(金) 8/25(土)~8/31(金)

アイ・アム・ザ・ブルース


18:00~
アイ・アム・ザ・ブルース

ラスト・ワルツ


18:30~
ラスト・ワルツ

大和(カリフォルニア)


17:40~
大和(カリフォルニア)

スティールパンの惑星


18:00~
スティールパンの惑星

※8/25(土)のみ18:20~

ラスト・ワルツ


20:00~
ラスト・ワルツ

アイ・アム・ザ・ブルース


20:40~
アイ・アム・ザ・ブルース
 

大和(カリフォルニア)


19:50~
大和(カリフォルニア)

予定表 横にスクロールできます

(入場料)

【前売券】

『大和(カリフォルニア)』全国共通特別鑑賞券1,400円 

【当日料金】

『スティールパンの惑星』一般1,600円/大専・シニア1,100円/高校生以下800円

「その他3作品」一般1,800円/大専・シニア1,100円/高校生以下800円

 

上映作品紹介

アイ・アム・ザ・ブルース

©2015 EyeSteel (Blues) Productions Inc.

公式ホームページ

I AM THE BLUESアイ・アム・ザ・ブルース

2015年/アメリカ・カナダ合作/106分/英語/カラー/ドキュメンタリー/配給:CURIOUSCOPE
原題:I AM THE BLUES
監督:ダニエル・クロス
製作:ボブ・ムーア、ダニエル・クロス
撮影:ジョン・プライス
出演:ボビー・ラッシュ、バーバラ・リン、ヘンリー・グレイ、キャロル・フラン、
レイジー・レスター、ロバート・“ビルボ”・ウォーカー、ジミー・“ダック”・ホームズ、R.L.ボイス、リル・バック・シネガル、リトル・フレディ・キング他

ミシシッピ・デルタからルイジアナ・バイユー、その地に根付いたブルースの精神、その栄光と衰退、そして未来への希望を描き出す。

アメリカ南部のミシシッピ・デルタやルイジアナ・バイユーの大御所ブルース・ミュージシャンたちを追いながらブルースの栄光と衰退を描いたドキュメンタリー。主に80年代に活躍し、今も南部に暮らしチトリン・サーキットを続ける彼らにフォーカスし、観客をルイジアナ・バイユーの沼地からミシシッピ・デルタのジューク・ジョイント、ノース・ミシシッピ・ヒル・カントリーのムーンシャイン・バーベキューへと続く音楽の旅へと誘う。カナダ人監督ダニエル・クロスが3年以上の月日を費やして完成。全米で17年に公開されるや、驚異的な公開館数に伸ばした。

ラスト・ワルツ

© 2018 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved

公式ホームページ

ラスト・ワルツ<公開40周年記念上映>

1978年/アメリカ/117分/カラー/DCP/配給:ブロードウェイ
原題:THE LAST WALTZ
監督:マーティン・スコセッシ
製作:ロビー・ロバートソン
出演:ザ・バンド、ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ヴァン・モリソン、ニール・ダイヤモンド、リンゴ・スター、ロン・ウッド、ドクター・ジョン、ポール・バターフィールド、ロニー・ホーキンス、マディ・ウォーターズ他

マーティン・スコセッシ監督『ラスト・ワルツ』公開40周年記念伝説のライブが今、大音響デジタル・リマスター映像で蘇る!

1976年11月25日、伝説のライブ会場となったのはサンフランシスコのウィンターランド。ザ・バンドがバックバンドをつとめたこともあるボブ・ディランをはじめ、エリック・クラプトン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ヴァン・モリソン、マディ・ウォーターズ等、音楽史に大きな足跡を残した偉大なミュージシャンたちが次々と現れ、ザ・バンドと競演。二度と実現不可能な、一夜限りの贅沢で華麗なロック・フェスティバルがスクリーンに甦る。超一流のスタッフが揃うことで、ハイクオリティが実現し、時代を超えて語り継がれる“永遠の傑作”が誕生した。

大和(カリフォルニア)

©DEEP END PICTURES INC

公式ホームページ

舞台挨拶
8/19(日)上映後、宮崎大祐監督の舞台挨拶がございます!

大和(カリフォルニア)

2016年/日本・アメリカ合作/119分/DCP/配給:boid
監督・脚本:宮崎大祐
音楽:Cherry Brown、GEZAN、宍戸幸司(割礼)、NORIKIYO、のっぽのグーニー
撮影:芦澤明子(J.S.C.)
音響:黄永昌
サウンド・デザイン:森永泰弘
プロデューサー:伊達浩太朗、宮崎大祐
出演:韓英恵、遠藤新菜、片岡礼子、内村遥、塩野谷正幸

奪われた怒りと声を取り戻せ。
米軍基地の町を舞台にした新世代音楽青春映画、ここに誕生。

神奈川県大和市。この町は戦後米軍基地と共に発展してきた。厚木基地の住所はカリフォルニア州に属しているのだという都市伝説があるという。この町に住む十代のラッパー・長嶋サクラは日本人の母と兄、母の恋人で米兵のアビーに囲まれ、この町同様、複雑な関係性の中で育ってきた。アメリカのラッパーに憧れて、サクラは毎日ラップの練習と喧嘩に明け暮れる。ある日、アビーの娘・レイがカリフォルニアからやってくる。日米のハーフで、サンフランシスコで生まれ育ったレイ。好きな音楽の話をきっかけにして2人は距離を縮めていくのだが―。

スティールパンの惑星

© 2017 PAN! OUR MUSIC

公式ホームページ

スティールパンの惑星

2015年/トリニダード・トバゴ/80分/英語、日本語、フランス語/カラー/配給:LIME Records
原題:PAN! Our Music Odyssey
監督:ジェローム・ギオ、ティエリー・テストン
脚本:キム・ジョンソン
プロデューサー:ジャン・ミッシェル・ジベ
音楽監督:ティエリー・プラネル
録音プロデュース:渡辺洋一
出演:レイ・ホルマン、アンディ・ナレル、レン・“ブグジー”・シャープ、レナルド・“レッド”・フレドリック、エバ・ゴールドスティーン、二ノ宮 千紘、ジョバンニ ・クレアモント

カーニバルの熱狂と興奮、カリブ海最南端のちっぽけな島、トリニダード・トバゴで生まれた世界で一番新しいアコースティック楽器

第二次世界大戦後間もなく、音楽への情熱に突き動かされた少年たちが、廃棄物だったドラム缶を盗んだことからすべては始まった。発明当初、公共の場での演奏すらままならなかったパンは、現在のシーン確立にまで結実した。最大120人編成の“スティールバンド”が200 以上参加する、世界最大のパンコンテスト“パノラマ”は、世界3大カーニバルの一つとして名を馳せる。情熱から生まれた楽器の音色と、パノラマへ想いを込めるプレイヤーたちが紡ぐ音色を浴びるため、世界中から大勢の人々が、ここ~スティールパンの惑星~を訪れる。

*8/25(土)・8/26(日) 日本丸 メモリアルパークステージで開催される「ヨコハマスティールパンフェスタ」に合わせてアンコール上映!

特集 戦後73年 沖縄と日本の戦後を見つめなおす

二度と戦争をする国にならぬよう!
今年も上映致します!

特集 戦後73年 沖縄と日本の戦後を見つめなおす

日本が二度と戦争をする国にならぬよう、年に一度、終戦の夏が来る度に思いを新たにする戦後シリーズ。今年は「沖縄と日本の戦後を見つめなおす」と題して、戦後とは切っても切り離せない沖縄を舞台にした作品、戦争、国の在り方をテーマにした作品を取り上げます。日本人はどんな思いでこの戦後73年を生きてきたのか、国際社会の中で平和国家としての国の在り方は?これから戦後100年、戦後200年と、戦後が続くためには何が必要か?皆様とともに考えるきっかけに出来れば幸いです。

上映スケジュール 全6作品

7/28(土)~8/3(金) 8/4(土)~8/10(金) 8/11(土) 8/12(日)~8/17(金) 8/18(土)~8/24(金)
    野火[特別上映]
10:30~
野火
ライブ映像10:30
野火(本編)11:00
(休憩あり)
メイキング12:30
監督トーク
コスタリカの奇跡
10:00~
コスタリカの奇跡
OKINAWA1965
10:00~
沖縄1965
  まぶいぐみ
12:00~
まぶいぐみ
OKINAWA1965
11:45~
沖縄1965
 
  ひろしま
14:25~
ひろしま
まぶいぐみ
14:10~
まぶいぐみ
まぶいぐみ
14:10~
まぶいぐみ
 
カタブイ
16:20~
かたぶい
       

予定表 横にスクロールできます

(入場料)

『OKINAWA1965』

【前売券】1,000円
【当日料金】一般1,700円/大専・シニア1,100円/高校生以下800円

その他の作品

【当日料金】一般1,500円/大専・シニア1,100円/高校生以下800円

※『野火』は[特別上映]につき、招待券、ポイントカードなど無料鑑賞券はご利用いただけません。

上映作品紹介

野火

©SHINYA TSUKAMOTO / KAIJYU THEATER

公式ホームページ

【ライブ映像】本編上映前
【メイキング】本編上映後
【トークショー】
メイキング上映後、塚本晋也監督

野火[特別上映]

【本編】2014年/日本/87分/DCP/配給:海獣シアター
監督・製作・脚本・撮影:塚本晋也
原作:大岡昇平
出演:塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也、森優作、中村優子
【石川忠×中村達也 ライブ映像】2015年/30分/BD
監督:坂本あゆみ/出演:石川忠、中村達也
【メイキング】2015年/60分/BD
監修・構成:塚本晋也/演出・編集:長岡広太

なぜ大地を血で汚すのか!
二度と戦争をする国にならないための再々々上映!

今年は本編に加え、60 分のメイキング「塚本晋也解説『野火』20 年の軌跡」も上映。戦争体験者の声、撮影風景、映画祭、全国の劇場行脚の様子を通して、戦後70 年という重大な年を浮き彫りにする濃密なドキュメンタリーに仕上がっています。
さらにほとんどの塚本作品の音楽を手がけ、2017 年12 月21 日に逝去したメタルパーカショニストの石川忠と、本作にも出演のBLANKEY JET CITY ドラマー中村達也が共演した30 分のライブ映像も公開。当館の音響で体感できます。
「戦後70年の初上映のとき、すでに兵隊として戦地に行かれた方はほとんどいらっしゃらなくなり、戦地のほんとうの恐怖を知る機会が少なくなりました。戦争の恐怖。それを知ることが、戦争に近づかない一番の方法だと思います。これからも、大きなスクリーンで、体験としての「野火」を味わっていただきたいと思います。」塚本晋也

*日本映画プロフェッショナル大賞 監督賞
*第30回高崎映画祭 最優秀作品賞、最優秀新人男優賞(森優作)
*第10回KINOTAYO(キノタヨ)現代日本映画祭 批評家賞、最優秀撮影賞
*第7回TAMA映画賞 特別賞
*第70回毎日映画コンクール 監督賞、男優主演賞(塚本晋也)

まぶいぐみ

公式ホームページ

【トークショー】
初日上映後、原作者・三木健さん

まぶいぐみ ~ニューカレドニア引き裂かれた移民史~

2017年/日本/110分/BD/配給:シネマ沖縄
監督:本郷義明
原作・監修:三木健
製作:末吉真也
企画・脚本:本郷義明、末吉真也
撮影:川満洋平、與那良則
音楽:ARIA

「私の父親を探してください」
ニューカレドニア移民史の重い扉が開く

2005年、沖縄在住のジャーナリスト三木健は、ニューカレドニアの写真展に、シンポジウムのゲストとして招かれる。そこで出会った家族の長老が、戦後60年もの間、沖縄の父親の消息を探しているという。そこから彼の沖縄での肉親探しが始まったのだ。以後10年間に11回もニューカレドニアを訪れ、双方の家族をつなげて行く活動を行う。映画はニューカレドニア移民の歴史を追い、引き裂かれた家族のその後を紹介して行く。
沖縄では魂のことを《まぶい》という。本作のタイトル《まぶいぐみ》とは、ショックを受けたり、悲しい体験の中で《まぶい》を落としてしまったりした人々に、再び《まぶい》を込めるということを意味している。

沖縄1965

公式ホームページ

【舞台挨拶】8/19(日)上映後
都鳥伸也監督、都鳥拓也カメラマン

【前売券】全国共通前売券1,000円を当館受付にて発売中

OKINAWA1965

2017年/日本/95分/ドキュメンタリー/DVD/製作・配給:ロングラン映像メディア事業部
監督:都鳥伸也
企画・製作:都鳥伸也、都鳥拓也
撮影:都鳥拓也、小野寺亨、都鳥伸也
編集:都鳥拓也

あなたにも知ってほしい、沖縄の怒りの原点を
剣をもつ者、剣にて亡ぶ 基地を持つ国は基地にて亡ぶ

1965年、米軍占領下の沖縄。本土復帰を求める行進のさなか、報道写真家の嬉野京子さんによって1枚の写真が撮られた。幼い少女が無残にも米軍のトラックに轢殺された、当時の沖縄の縮図ともいえる写真だ。県民の土地は米軍によって強奪され、そこには戦争のための基地が作られた。そこに駐留する米兵の起こした事件は、さらに人々を傷つけた。これに沖縄の住民たちは立ち上がり、本土復帰は成った。しかし、“基地のない平和な沖縄に”という願いは未だ果たされていない。 本作は、平和を求め続けた、元海兵隊員のアレン・ネルソンさんや、沖縄のガンジーこと阿波根昌鴻さんをはじめとした人々の、想いの記録。沖縄の戦後はまだ終わっていない。

ひろしま

©奇跡への情熱[核廃絶プロジェクト]

【舞台挨拶】初日上映後
奇跡への情熱[核廃絶プロジェクト]
プロデューサー小林開さん

ひろしま-1945年8月6日、原爆雲の下の真実-

1953年/日本/104分/35ミリ→DCP/モノクロ/提供:独立プロ名画保存会/配給:奇跡への情熱[核廃絶プロジェクト]
監督:関川秀雄
製作:菊池武雄、伊藤武郎
撮影:中尾駿一郎、浦島進
音楽:伊福部昭
編集:河野秋和
出演:岡田英次、月丘夢路、加藤嘉、山田五十鈴

奇跡への情熱[核廃絶プロジェクト]
長きを経て、多くの方々の想いを込めて、幻の映画が、奇跡のリマスター

1945年8月6日午前8時15分、みち子の姉・町子は警報が解除され疎開作業の最中に、米原先生を始めクラスの女生徒達と一緒に被爆した。みち子は爆風で吹き飛ばされ、弟の明男も黒焦げになった。遠藤幸男の父・秀雄は、妻・よし子が梁の下敷きで焼死ぬのをどうすることも出来なかった。陸軍病院に収容された負傷者は、手の施しようもなく、狂人は続出し、死体は黒山のごとく転がり、さながら生き地獄だった。しかし軍部は、ひたすら聖戦完遂を煽るのだった。
自らも広島で被爆した教育学者・長田新が編集した「原爆の子~広島の少年少女のうったえ」を日教組が映画化、広島市民ら約8万8千人が出演し、原爆が投下された直後の惨状を再現した。

*1955年ベルリン国際映画祭 長編映画賞 受賞

コスタリカの奇跡

公式ホームページ

コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~ 再々々上映

2016年/アメリカ・コスタリカ合作/90分/ドキュメンタリー/BD/配給:ユナイテッドピープル
原題:A BOLD PEACE
監督・プロデューサー:マシュー・エディー、マイケル・ドレリング
制作:ソウル・フォース・メディア
制作協力:スパイラル・ピクチャーズ
出演:ホセ・フィゲーレス・フェレール、オスカル・アリアス・サンチェス、ルイス・ギジェルモ・ソリス、クリスティアーナ・フィゲーレス他

軍事予算を社会福祉に充て
国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカの奇跡に迫る

世界には軍隊なしで国の平和を保ってきた国々がある。1948年に常備軍を解体した国、コスタリカがその一つだ。コスタリカは軍事予算をゼロにしたことで、無料の教育、医療を実現し、環境のために国家予算を振り分けてきた。その結果、「地球幸福度指数(HPI)2016」の世界ランキング一位に輝いている。 本作は、1948年から1949年にかけて行われた軍隊廃止の流れを追いながら、コスタリカが教育、医療、環境にどのように投資して行ったのか、壮大で意欲的な国家建設プロジェクトを明らかにしていく。また、憲法改正についての議論が活発化する中、平和国家としての在り方について、こういう国のカタチもあり得ると、一つの選択肢を示している。

かたぶい

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カタブイ -沖縄に生きる-

2015年/スイス・日本合作/80分/ドキュメンタリー/DCP/配給:ククルビジョン
監督:ダニエル・ロペス
撮影:土田豪介、カルロ・バリー二
水中撮影:長田勇
編集:サルバトール・ダルダノ
音楽:ドゥニ・フォンタナローサ
出演:新城利枝子、糸満盛仁、金城実、糸満盛彬、上間康弘

沖縄に生きる
急激な時代の変化のなかで、変わらない沖縄の心に迫る

スペイン系スイス人の映像作家・写真家のダニエル・ロペス、世界中を旅する中で訪れた沖縄に惹かれ、2003年に移住。13年間の沖縄暮らしで出会った人々との縁を大切にするなかでこの映画は誕生した。音楽、空手、琉球舞踊、町おこし…、様々な角度から「沖縄」のアイデンティティを探っていく。「なぜ沖縄に惹かれるのか」、沖縄の「日常」がなぜ世界を魅了するのか?その答えを見つけていく、監督初の長編ドキュメンタリー作品。本作は、ドイツ・台湾で満場の喝采を浴び、スイスでロングラン上映を達成した。タイトルの《カタブイ》とは、沖縄の方言で晴れている片方で降る雨のことを意味する。