7/19(土)~8/1(金)
フランス映画入門

Redécouvrons le cinéma français !
フランス映画入門
2025.7.19[土]→ 8.1[金]
Redécouvrons le cinéma français !
フランス映画入門
2025.7.19[土]→ 8.1[金]
「フランス映画入門」では、すでに映画史において確固たる地位を築いているフランス映画を、今あらためて見ることによって、その現代性を再考します。映画研究者、映画批評家によるトークとともに、新たな光のもとで、選りすぐりの作品を発見、再発見しましょう!

主催 アンスティチュ・フランセ、横浜シネマリン共催
公式サイト https://culture.institutfrancais.jp/
入場料 一般1900円/会員・大専・シニア1300円/高校生以下800円
※アンスティチュ・フランセ会員の方も会員証ご提示で、当館会員価格でご入場いただけます。
※招待券、ポイント鑑賞はご利用いただけません。
上映スケジュール
7/19(土) | 7/20(日) | 7/21(月) | 7/22(火) | 7/23(水) | 7/24(木) | 7/25(金) |
![]() ヒロシマ・モナムール |
![]() パリ1900年 アフタートーク 新田孝行さん |
![]() アウト・ワン スペクトル アフタートーク 筒井武文さん |
![]() 微笑むブーデ夫人 |
![]() レベル5 |
![]() アウト・ワン スペクトル |
![]() 湖のランスロ |
![]() アリス・ギイ作品集 |
![]() 湖のランスロ |
![]() インディア・ソング |
![]() サン・ソレイユ |
![]() ヒロシマ・モナムール |
||
![]() たそがれの女心 |
![]() 微笑むブーデ夫人 |
![]() アリス・ギイ作品集 アフタートーク 坂本安美さん |
![]() シベリアからの手紙 |
![]() パリ1900年 |
予定表 横にスクロールできます
7/26(土) | 7/27(日) | 7/28(月) | 7/29(火) | 7/30(水) | 7/31(木) | 8/1(金) |
![]() レベル5 |
![]() ヒロシマ・モナムール アフタートーク 筒井武文さん |
![]() 湖のランスロ |
![]() アウト・ワン スペクトル |
![]() インディア・ソング |
![]() たそがれの女心 |
![]() アウト・ワン スペクトル |
![]() シベリアからの手紙 |
![]() インディア・ソング |
![]() たそがれの女心 |
![]() ヒロシマ・モナムール |
![]() パリ1900年 |
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![]() サン・ソレイユ |
![]() アリス・ギイ作品集 |
![]() 微笑むブーデ夫人 |
予定表 横にスクロールできます
上映作品
≪アリス・ギイ作品集≫13作 13 courts métrages d’ Alice Guy

フランス/計50分
物語映画の最初期の監督であるアリス・ギイのフランス時代の短編13本。 多くの作品が屋外で撮影されており、様々な映画的技法の発見、アクション、コメディ、メロドラマとアイディアに満ちた物語が展開する。
- 催眠術師の家で(1898年/1分/モノクロ)
- 世紀末の外科医(1900年/2分/モノクロ)
- オペラ通り(1900年/1分/モノクロ)
- 全自動の帽子屋兼肉屋(1900年/1分/モノクロ)
- カメラマンの家で(1900年/1分/モノクロ)
- フェリックス・マヨル 失礼な質問(1905年/3分/染色)
- マダムの欲望(1906年/5分/モノクロ)
- フェミニズムの結果(1906年/8分/モノクロ)
- キャスター付きベッド(1907年/4分/モノクロ)
- ソーセージ競争(1907年/5分/モノクロ)
- ビュット=ショーモン撮影所でフォノセーヌを撮るアリス・ギイ(1907年/2分/モノクロ)
- バリケードを挟んで(1907年/5分/モノクロ)
- 銀行券(1907年/12分/モノクロ)
- 講師:坂本安美さん[アンスティチュ・フランセ 映画主任/映画批評]
微笑むブーデ夫人 La Souriante Madame Beudet de Germaine Dulac

1923年/フランス/43分/サイレント・伴奏つき/モノクロ
監督:ジュルメーヌ・デュラック
出演:ジュルメーヌ・デルモーズ、アレクサンドル・アルキリエール
1920年代の前衛芸術の先駆者であるジェルメーヌ・デュラックの『貝殻と僧侶』(1928)とならぶ代表作でフェミニスト映画の先駆と評される。自由を渇望するブーデ夫人は、平凡で退屈な存在の束縛から抜け出したいと思っている。残忍な夫に横暴に扱われる彼女が、日々の苦しみから逃れる唯一の方法は、夢を見ることだった。
パリ1900年 Paris 1900 de Nicole Vedrès

1947 年/フランス/83 分/モノクロ
監督:ニコル・ヴェドレス
1900年から1914年までのパリを、ナレーションと約700本以上の記録・劇映画からの抜粋で綴り、当時の人々の生活と戦争への予感を見事に描き出したニコル・ヴェドレスの傑作ドキュメンタリー。映画批評家アンドレ・バザンに「文学におけるプルーストに匹敵する」と称え、クリス・マルケルも「私はニコル・ヴェドレスにすべてを負っている」と敬愛の念を示している。
- 講師:新田孝行さん[フランス映画史研究]
たそがれの女心 Madame de … de Max Ophüls

1953年/フランス/100分/モノクロ
監督:マックス・オフュルス
出演:ダリエル・ダリュー、シャルル・ボワイエ、ヴィットリオ・デ・シーカ
1953年舞台は1900年、ベル・エポックの華やかなパリ社交界。ダイヤの耳飾りをめぐり、運命の歯車にもてあそばれる上流階級の男女の人間模様をオフュルスが描くメロドラマの傑作。ルイーズ・ド・ヴィルモランの斬新な世紀末小説をオフォルスが映画化した本作では、この監督が得意とするエレガントで精緻なカメラワークが驚くほど効果的に使われている。
ヒロシマ・モナムール Hiroshima mon amour d’Alain Resnais

1959年/フランス=日本/91分/モノクロ
監督:アラン・レネ/脚本:マルグリット・デュラス
出演:エマニュエル・リヴァ、岡田英次
フランス人女優と日本人建築家は、戦後の広島で束の間の濃密な情事を交わし、互いに惹かれあう気持ちが、傷ついた愛と苦しみの記憶を呼び覚ます。斬新なフラッシュバックの構成と、マルグリット・デュラスの脚本による本作は、過去と現在、個人的な痛みとより大きな苦悩が繊細に織りなされ、「映画の限界を押し広げた」(ジャン=リュック・ゴダール)
- 講師:筒井武文さん[映画監督]
アウト・ワン スペクトル Out 1 spectre de Jacques Rivette

1972年/フランス/264分/カラー/*途中休憩あり
監督:ジャック・リヴェット
出演:ジャン=ピエール・レオ、ジュリエット・ベルト、ベルナデット・ラフォン、ビュル・オジエ、ミシェル・ロンズデール
ジャック・リヴェットが13時間に及ぶ大作『アウト・ワン 我に触れるな』を短く再編集した本作は、オリジナルを凝縮したというより、過激に編集、アレンジされ、新たなつながりや意味が生まれた単独で成立する作品となっている。大筋は変わらない: パリを舞台に、ジャン=ピエール・レオとジュリエット・ベルトが演じる風変りなふたりは、ふたつの前衛劇団と秘密結社が絡む不吉な陰謀に巻き込まれていく。
- 講師:筒井武文さん[映画監督]
湖のランスロ Lancelot du lac de Robert Bresson

1974年/フランス・イタリア/84分/カラー
監督:ロベール・ブレッソン
出演:リュック・シモン、ローラ・デューク・コンドミナス、アンベール・バルザン
時は中世。城に帰還したものの、聖杯探しに失敗し多くの戦死者を出したアルテュス王の円卓の騎士たち。その中のひとり、ランスロは王妃グニエーヴルとの道ならぬ恋に苦悩していた。神に不倫をやめると誓うランスロだったが、グニエーヴルにその気はない。団結していたはずの騎士の間に亀裂が入り始め、思わぬ事態に……。素人の俳優の起用、抑制された演出、緻密な音響・空間設計など、現代的感覚に満ちたブレッソンによる「極めて特異な内面の冒険」(ロベール・ブレッソン)。
インディア・ソング India Song de Marguerite Duras

1974年/フランス/120分/カラー
監督:マルグリット・デュラス
出演:デルフィーヌ・セイリグ、ミシェル・ロンダール、マチュー・カリエール、クロード・マン
全編においてオフの声を活用し、映像と音響の関係の新たな境地を開いたデュラスの映画における代表作。1930年代のインド・カルカッタ。豪華で朽ち果てた大使館の閉ざされた壁の中で、フランス大使夫人アンヌ=マリー・ストレッテルは複数の男たちとの情事を通して倦怠をしのいでいる。そしてその倦怠は、驚くべき狂気の噴出によって打ち砕かれていく……。
≪クリス・マルケル名作集≫ 3 films de Chris Marker
シベリアからの手紙 Lettre de Sibérie

© 1957 Argos Films
1957年/フランス=ソ連/61分/カラー
書簡形式のナレーションを決定づける台詞など、クリス・マイケルが独自のスタイルを持った映画作家として注目を集める契機となり、アンドレ・バザンに「エッセイ映画」と紹介された作品。開発途上のシベリアの街と大地、そこに生きる人々の風景が、随所に挿入されるアニメーションやアーカイヴ映像によって重層的にとらえられる。
サン・ソレイユ Sans soleil

© 1983 Argos Films
1983年/フランス/104分/カラー
世界中を旅するカメラマン、サンドール・クラスナから届いた手紙を朗読する女性。その声に合わせて、クラスナが「生の存続の二極地」と呼ぶ、日本とアフリカを中心とした映像がつながっていく。時間と場所、記憶と歴史、表象の問題について深い考察がなされたマルケルの代表作。
レベル5 Level Five

© 1996 Argos Films
1996年/フランス/110分/カラー
出演:カトリーヌ・ベルコジャ
ローラは、亡くなった恋人の代わりに、沖縄戦についてのコンピューター・ゲームを完成させようとする。『パリ1900年』や『ローラ殺人事件』、『光あれ』などの参照、引用がなされた映画史的記憶に満ちた作品であると同時に、インターネット的なネットワーク状に拡張していく編集に特徴付けられた、非常に複雑なメディア性を持った作品。
7/19(土)~
犬の裁判

©BANDE À PART – ATELIER DE PRODUCTION – FRANCE 2 CINÉMA – RTS RADIO TÉLÉVISION SUISSE – SRG SSR – 2024
2024年/スイス、フランス/81分/配給:オンリー・ハーツ
原題:LE PROCES DU CHIEN
監督:レティシア・ドッシュ
脚本:レティシア・ドッシュ、アン=ソフィー・バイリー
出演:レティシア・ドッシュ、フランソワ・ダミアン、ジャン・パスカル・ザディ、アンヌ・ドルヴァル、コディ(犬)、マチュー・ドゥミ、アナベラ・モレイラ、ピエール・ドラドンシャン
字幕:東郷佑衣
彼は無罪か有罪か?
犬の罪を問う前代未聞の裁判が始まる
実話に基づいた傑作法廷コメディ
負け裁判ばかりで事務所から解雇寸前の弁護士アヴリルは、次の事件では必ず勝利を勝ち取ろうと決意する。そんなときある男から、かけがえのない伴侶で絶望的な状況にある犬コスモスの弁護を依頼される。アヴリルはどうしても見過ごせず、またも勝ち目のない犬を弁護するという不条理に飛び込んでしまう。犬の命がかかった裁判が、にぎやかにときにコミカルに展開する。人間と動物との関係に疑問を投げかける、実話に基づいた傑作法廷コメディ。



上映日時
7/19(土)~7/25(金) | 7/26(土)~ |
13:20-14:45 | 未定 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |
7/19(土)~
突然、君がいなくなって

© Compass Films , Halibut , Revolver Amsterdam , MP Filmska Produkcija , Eaux Vives Productions , Jour2Fête , The Party Film Sales
2024年/アイスランド=オランダ=クロアチア=フランス/80分/アイスランド語/配給:ビターズ・エンド/PG12
原題:Ljósbrot
英題:When the Light Breaks
監督・脚本:ルーナ・ルーナソン
撮影:ソフィア・オルソン(『サーミの血』「ザ・クラウン」)
音楽:ヨハン・ヨハンソン(『メッセージ』『博士と彼女のセオリー』)
出演:エリーン・ハットル、ミカエル・コーバー、カトラ・ニャルスドッティル、バルドゥル・エイナルソン、アゥグスト・ウィグム、グンナル・フラプン・クリスチャンソン
後援:アイスランド大使館
わたしを”秘密”にしたまま、恋人が死んだ。
レイキャビクの長い夏の1日。孤独を抱えた彼女が行きつく先は—。
暮れない夜に喪失がつなぐ“絆” についての物語。
美大生ウナには、大切な恋人ディッディがいる。しかし、二人の関係は秘密だ。彼には遠距離恋愛をしている長年の恋人、クララがいる。ある日ディッディはクララに別れを告げに行くと家を出た後、事故に巻き込まれ帰らぬ人となってしまう。誰にも真実を語ることができないまま、ひとり愛する人を失った悲しみを抱えるウナの前に、何も知らないクララが現れる――。クララを励ます仲間たちを見て、ウナの心は追い詰められていく。そんななか、クララはウナに対するある思いを打ち明けるのだった…。行き場のない気持ちに翻弄されるウナの姿、徐々に近づいていく“愛する人を失った”二人の距離、そして仲間の死を受け入れようと寄り添い合う若者たちの姿を、狂おしいほどの緊張感とかつてない繊細さで映し出す。
カンヌ国際映画祭ある視点部門オープニング上映の後、世界中の映画祭を席巻‼
『わたしは最悪。』『コンパートメントNo.6』に次ぐ北欧発の現代(いま)を描いた人間ドラマの傑作!
監督は、これまで3作の長編映画でカンヌ、サン・セバスティアン、ロカルノなど数々の国際映画祭の賞や招待を受け、短編映画「The Last Farm」ではアカデミー賞®にノミネートされるなど、世界的に注目を浴びるルーナ・ルーナソン。今作では誰もが経験しうる身近な人の不在、そして集団のなかでの個についての儚くも美しいつながりを、真っすぐに描き切る。24年カンヌ国際映画祭ある視点部門オープニング作品として上映されるや「凄まじく引きこまれる」「美しい」と絶賛の声が集まった。秘密を抱えた主人公ウナを演じるのは、映像、音楽作品で広く活躍するエリーン・ハットル。親密さをもった繊細且つ力強い演技で、25年ベルリン国際映画祭にてヨーロッパ・シューティングスター賞を受賞した。


上映日時
7/19(土)~7/25(金) | 7/26(土)~ |
11:50-13:10 | 未定 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |
7/12(土)~
黒川の女たち

©テレビ朝日
2025年/日本/99分/配給:太秦/製作:テレビ朝日
監督:松原文枝
語り:大竹しのぶ
撮影:神谷潤、金森之雅
編集:東樹大介
プロデューサー:江口英明
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画制作支援事業)
支援:独立行政法人日本芸術文化振興会
イベント情報
7/13(日)上映後、松原文枝監督の舞台挨拶がございます。
なかったことにはできない
1945年 関東軍敗走の満州で待ちうけた、黒川開拓団の壮絶な運命―
戦争と性暴力の事実、いま知るべきことがここに在る。
80年前の戦時下、国策のもと実施された満蒙開拓により、中国はるか満洲の地に渡った開拓団。日本の敗戦が色濃くなる中、突如としてソ連軍が満洲に侵攻した。守ってくれるはずの関東軍の姿もなく満蒙開拓団は過酷な状況に追い込まれ、集団自決を選択した開拓団もあれば、逃げ続けた末に息絶えた人も多かった。そんな中、岐阜県から渡った黒川開拓団の人々は生きて日本に帰るために、敵であるソ連軍に助けを求めた。しかしその見返りは、数えで18歳以上の女性たちによる接待だった。接待の意味すらわからないまま、女性たちは性の相手として差し出されたのだ。帰国後、女性たちを待っていたのは労いではなく、差別と偏見の目。節操のない誹謗中傷。同情から口を塞ぐ村の人々。込み上げる怒りと恐怖を抑え、身をひそめる女性たち。青春の時を過ごすはずだった行先は、多くの犠牲を出し今はどこにも存在しない国。身も心も傷を負った女性たちの声はかき消され、この事実は長年伏せられてきた。だが、黒川の女性たちは手を携えた。
したこと、されたこと、みてきたこと。幾重にも重なる加害の事実と、犠牲の史実を封印させないために――。
『ハマのドン』松原文枝監督最新作。



上映日時
7/12(土)~7/18(金) | 7/19(土)~7/25(金) | 7/26(土)~ |
14:30-16:10 | 10:00-11:40 | 未定 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |
7/5(土)~
それでも私は Though I’m His Daughter

©Yo-Pro
2025年/日本/119分/制作・配給:Yo-Pro/配給協力:きろくびと
監督:長塚 洋
撮影:長塚 洋、木村浩之
編集:竹内由貴
整音:西島拓哉
アニメーション:竹原 結
音楽:上畑正和
特別協力:「それでも私は」上映委員会
舞台挨拶・トークイベント情報
7/5(土) 松本麗華さん(本作出演)× 長塚洋監督
7/6(日) 小川原優之さん(麻原彰晃元弁護士)× 長塚洋監督
7/7(月) 永岡英子さん(オウム真理教家族の会)*リモート × 長塚洋監督*リアル
7/8(火) オウム取材30年・大手テレビ局報道記者 × 長塚洋監督
7/9(水) 長塚洋監督
7/10(木) 椎野礼仁さん(編集者・本作出演)
7/12(土) 長塚洋監督
7/18(金) 長塚洋監督
娘なことは、罪ですか?
「父の名は、松本智津夫。」
“麻原彰晃の娘”として生きることを強いられた彼女の41年
1995年3月、日本を震撼させた地下鉄サリン事件。その首謀者の娘として生まれた松本麗華(まつもと・りか)は父親が逮捕された 当時12歳。以来、どこに行っても父の名、事件の記憶、そして「お前はどう償うのか?」という問いがつきまとってきた。
「虫も殺すな」と説いたはずの教団の信徒たちが起こした数々の凶行に衝撃を受け、父親が裁判途中で言動に異常を来したために、彼がそれら犯罪を命じたこともまだ受け入れ切れない。死刑の前に治療して事実を話させて欲しいとの彼女の願いに識者らも賛同し、真相を求め続けるが、間もなく突然の死刑執行。麗華は社会が父親の死を望んだと感じ、極度の悲しみと絶望のうちに生きることになる。それでも人並みの生活を営もうとするが、定職に就くことや銀行口座を作ることさえ拒まれる。国は麗華に対して教団の「幹部認定」をいまだに取り消さず、裁判所に不当を訴えても棄却されてしまう――。
社会からの絶え間ない差別や排除の中、 自らの生き方を模索し続ける6年の記録
加害者の家族が背負う罪とは何か。オウム事件を含む犯罪報道に長く身を置いてきた長塚洋監督(『望むのは死刑ですか オウム“大執行“と私』)が考え続けた当事者たちの事件後の人生。松本麗華と出会い、その答えを求めて6年間に渡り記録し続けた。
社会が被害者の代弁者となり加害者の家族を責める。バッシングに負けずひたむきに自身の人生を築こうともがく麗華の姿は、この世界で苦しみながら生きている人に向けた希望のメッセージとなりうるか。



上映日時
7/5(土)~7/11(金) | 7/12(土) | 7/13(日)~7/18(金) | 7/19(土) | 7/20(日) | 7/21(月) | 7/22(火) | 7/23(水) | 7/24(木)、7/25(金) |
13:50-15:50 | 12:15-14:20 | 12:00-14:00 | 19:40-21:45 | 19:45-21:50 | 20:10-22:15 | 19:45-21:50 | 20:00-22:05 | 19:45-21:50 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |