12/2(土)~
理想郷

© Arcadia Motion Pictures, S.L., Caballo Films, S.L., Cronos Entertainment, A.I.E,Le pacte S.A.S.
2022年/スペイン・フランス/スペイン語・フランス語・ガリシア語/138分/カラー/シネスコ/5.1ch
原題:AS BESTAS
英題:THE BEASTS
字幕:渡邊一治
配給:アンプラグド
後援:駐日スペイン大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
監督:ロドリゴ・ソロゴイェン
脚本:イザベル・ペーニャ、ロドリゴ・ソロゴイェン
撮影監督:アレハンドロ・デ・パブロ
出演:ドゥニ・メノーシェ、マリナ・フォイス、ルイス・サエラ、ディエゴ・アニード、マリー・コロン
理想だと思ったその土地は地獄でした
フランス人夫婦アントワーヌとオルガはスローライフに夢を抱き、緑豊かな山岳地帯スペイン・ガリシア地方の小さな村に移住する。しかし、地元で生まれ育った村人たちは慢性的な貧困問題を抱えており、穏やかな暮らしとは言えない生活をおくっている。隣人兄弟シャンとロレンソは新参者であるフランス人夫婦をあからさまに歓迎しておらず、彼らに嫌がらせをするようになっていく。その後、兄弟の攻撃はエスカレート。夫婦が大事に育てていた農作物をダメにしてしまうなど、嫌がらせの範疇を超えていく。そんな中、村にとっては金銭的利益となる風力発電のプロジェクトをめぐり、村人と夫婦の意見が対立。敵対関係が激化していき……。
第35回東京国際映画祭で主要3冠獲得!
スペインを震撼させた実際の事件に基づく心理スリラー
昨年11月に開催された、第35回東京国際映画祭にて最優秀作品賞にあたる東京グランプリ(東京都知事賞)のほか、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞の主要3部門を獲得したスペイン・フランス合作映画。
都会を離れて田舎で過ごすスローライフに夢を抱き、スペインの山岳地帯ガリシア地方の小さな村に移住したフランス人夫婦ふたりが主人公となる本作は、2010年の発覚から裁判が終わるまでの8年間多くの新聞が報道するなど、スペイン全土に激震が走った実際の事件をベースに映画化した心理スリラーである。
監督・脚本を務めたのは、ヴェネチア国際映画祭で高く評価された前作『おもかげ』(19)でスペインの新たな才能として名を知らしめた、新鋭ロドリゴ・ソロゴイェン。
主演のひとり、夫アントワーヌを演じるのは、『ジュリアン』(17)、『悪なき殺人』(19)、『苦い涙』(22)などで観客に強烈な印象を残した怪優ドゥニ・メノーシェ。妻オルガを演じるのは、『私は確信する』(18)、『ヴィーガンズ・ハム』(21)、『シャーク・ド・フランス』(22)など、コメディからシリアスまでこなす実力派俳優マリナ・フォイス。ふたり揃って話題作への出演が続いており、今フランスで最も勢いがあると言っても過言ではない旬の俳優である。

上映日時
12/2(土)~12/8(金) | 12/9(土)~12/15(金) | 12/16(土) | 12/17(日) | 12/18(月)~12/22(金) |
15:50-18:15 | 11:40-14:05 | 20:40-23:00![]() |
20:30-22:50![]() |
20:05-22:30![]() |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校生以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |
12/2(土)~
Maelstrom マエルストロム

2022年/日本/79分/配給:ムービー・アクト・プロジェクト
監督・撮影・編集・ナレーション:山岡 瑞子
撮影:本田 広大、平野 浩一、高橋 朋子
音楽:オシダアヤ
イベント情報 山岡瑞子監督は全日登壇
【トークイベント】13:50回上映後
★12/2(土) 矢田部吉彦さん(前東京国際映画祭ディレクター)
★12/3(日) 早川千絵さん(映画監督)
★12/4(月) 深田晃司さん(映画監督)
★12/5(火) 高橋慎一さん(映画監督)
★12/6(水) 伊勢真一さん(映画監督)
★12/7(木) 諏訪敦彦さん(映画監督)
★12/8(金) 倉石信乃さん(明治大学教授・写真史)
2002年NYの美大を卒業したばかりの“私”は、交通事故で脊髄損傷という大怪我を負い、突然それまでの日常を失った。
大混乱(マエルストロム)の中、自身を見つめ再生していく姿を綴った“魂のセルフ・ポートレート”。
2002年6月のはじめ、NYにある美術大学を卒業し、あと一年間プラクティカル・トレーニングビザで滞在予定だった留学生が、アパートの契約金を下ろしに銀行に向かう途中、事故に遭う。こんな事故は日常に見聞きする、よくあること。殺人事件に巻き込まれなくて良かった。でも、その留学生は、その家族は帰国後、どうなったのだろうか。突然、それまでの日常を失い、それまでの時間が存在しない場に戻った時、何がその人らしさを繋ぎ止めるのか――。事故の当事者になった“私”は、大混乱の中、変わってしまった日常の記録を始めた。事故前の自分と繋がり直し、探している場所に辿り着けることを祈りながら――。
山岡瑞子プロフィール
映画作家/ア-ティスト。東京生まれ。1998年渡米。2002年Pratt Institute(NY)卒業直後、事故に遭い帰国。中途障害者・帰国者の立場からの制作方法を模索する。2016年、バルセロナで初短編ドキュメンタリー制作。BankART AIR 2021への参加を経て、初長編ドキュメンタリー映画『Maelstromマエルストロム』(2022)完成。米国ピッツバーグ大学Japan Documentary Film Award 2022グランプリ受賞。その他、ドイツ・フランクフルトで開催された第23回ニッポン・コネクション、オーストリア・ウィーンで開催されたJapannual 2023など、国内外での映画祭で上映され、横浜で初めての劇場公開を実現させる。2023年度ACYアーティスト・フェロー。
「私は2002年5月にNYの美術大学を卒業して、これからアーティストのアシスタントとしての経験を積みながら、自分の作品をブラッシュアップして行こうと思っていました。6月1日に新しいアパートの契約ためにバタバタしていた時、車に撥ねられ右顔面から落下し、頚椎の最下部を損傷。一発アウトで目が覚めたら下半身不随になっていました。
この映画は、プロの第三者が、売れる話を映画化したりプロデュースしたりする作品ではなく、脚が不自由になり、いくつもの絶望に直面している女性である私が、自分を取り戻す必要性に駆られて企画、制作、編集をし、友人達に一部撮影してもらったりしながらまとめ、完成させた作品です。
私は20年かけて、事故前の駆け出しというスタートラインに戻って来るという夢を叶えました。今後どんな作品を作っていけるかはまだ分かりませんが、失敗を恐れずに新しい経験をするためにトライしていきたいと思っています。」



上映日時
12/2(土)~12/8(金) |
13:50-15:10 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校生以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |
12/2(土)~
古の王子と3つの花

©2022 Nord-Ouest Films-Studio O – Les Productions du Ch’timi – Musée du Louvre – Artémis Productions
2022年/フランス・ベルギー/83分/配給:チャイルド・フィルム
原題:Le Pharaon, le Sauvage et la Princesse
監督・脚本:ミッシェル・オスロ
声の出演:オスカー・ルサージュ、クレール・ドゥ・ラリュドゥカン、アイッサ・マイガ
日本語字幕:橋本裕充
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ
東京都推奨映画 文部科学省選定(年少・青年・成人・家庭向き)
古代エジプト、中世フランス、18世紀トルコ、3つの都をめぐる幸せの物語。
フランスを代表するアニメーション監督ミッシェル・オスロの最新作は、美しい歴史書をひもとくように、魅惑の古の世界へと観客を誘う。3つの異なる都市と時代を舞台に、自分を信じることで運命を変え幸福を手にする3人の王子のエキゾチックな物語。
類い稀なる創造力が生み出す魔法
2022年夏にルーヴル美術館で開かれた「二つの土地のファラオ:ナパタ王家の叙事詩」展のために制作された第1話「ファラオ」。綿密なリサーチをもとに映画の世界を組み立てていく監督の手法は今回も健在だ。ルーヴル美術館の古代エジプト美術部門長ヴァンサン・ランド氏監修のもと、史実に忠実に再現された造形表現は、まるで美術館に紛れ込んだかのようだ。第2話「美しき野生児」の舞台はパリからおよそ400km、フランスの中心に位置し美しい自然に恵まれたオーベルニュ地方。監督が取材旅行で撮影した写真をもとにデザインされた色鮮やかな背景に、影絵風の黒いシルエットで野生の王子の美しさを引き立たせた。東洋と西洋が交差する独自の文化を持つトルコを舞台にした3話目「バラの王女と揚げ菓子の王子」は、監督の膨大なアイディアの引き出しから繰り出された、時代を超越した空想の物語だ。
オスロ監督は本作を「パンデミックと戦争という痛みを経験した私たちが復興するためのエネルギーとなる映画だ」という。一貫して自由と平等を追求してきた監督は「人々に自由であること、有害なルールに屈服したり従ったりすることを拒否するよう勧めています」とも語る。
不遇な環境をものともせず、勇気と知恵を糧に非暴力で自分の人生を逆転させていく3人の王子の物語は、先の見えない不安を抱えて生きる現代人に、日々の暮らしの中で忘れてしまっていた純粋で優しい気持ちを思い出させてくれる。



上映日時
12/2(土)~12/8(金) | 12/9(土)~12/15(金) |
18:25-19:50 | 10:00-11:30 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校生以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |
12/2(土)~1週間限定
映画(窒息)

©2021 有限会社DMC’S
2021年/日本/モノクロ/DCP/108分/ユニビジウム/ステレオ
配給:トラヴィス
脚本・監督: 長尾元
プロデューサー:棚橋公子
撮影:高橋草太
音楽:吉川清之
製作:DMC’S
出演:和田光沙、飛葉大樹、仁科貴、田嶋悠理、仁木紘、寺田農
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
イベント情報
★12/2(土)20:00回、和田光沙さん、長尾元監督の舞台挨拶がございます。
★12/3(日)20:00回、仁科貴さん、長尾元監督の舞台挨拶がございます。
国家も言葉も失った!廃墟に生きる一人の女
今、世界が動きだす
廃墟のような建物に住む一人の女(和田光沙)。言葉のない世界で原始的な自給自足の生活。狩猟で蓄えた食料を行商人(寺田農)と物々交換したり、女の体と食料を目当てに来た山賊(仁科貴)に襲われたりするが、そんな不測の事態にもめげることなくたくましく生きている。ある日女の仕掛けた罠に一人の若い男(飛葉大樹)が掛かっていた。女は彼を家に連れて行くと、何故か女になつく若い男。女も情が移ったのか、二人は共同で生活し始める。そんな日常が続く中だんだんと人間の欲望の姿が明らかになっていく。暴力・セックス・食欲等々……そして世界は崩壊に向かって動き始める…。
この惑星で、戦いの果てに女が見たものは?
言葉が失われたはるか遠い時代。荒廃した世界でその女は自給自足の生活を送っていた。食べて、眠って、生きる。だがある日突然、決まり切った日常は一変する。山賊の一味に襲われて復讐を誓う女。そして若い男との新しい暮らし。男という他者の現れた世界の中で女はどう生き残るか…。
主演はインディペンデント映画界のミューズ、和田光沙(『菊とギロチン』『岬の兄弟』『やまぶき』)、若い男にはモデルとしても活躍する飛葉大樹(『かかってこいよ世界』)、山賊のリーダーに仁科貴、そして旅の行商人にベテラン・寺田農が脇を固めている。監督は『いつかのふたり』に続いて長編映画2作目となる長尾元。セリフなし、モノクロ撮影という映画史の原点に回帰した奇想天外な異色作に挑んでいる。



上映日時
12/2(土)~12/8(金) |
20:00-21:55 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校生以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |
11/25(土)~
ペルー映画祭2023 vol.2

ペルー映画祭2023 vol.2
Festival de Cine Peruano 2023
11/25(土)―12/8(金)
天空都市マチュピチュ、謎多しナスカの地上絵、美食……だけじゃない!
神秘と多様性に満ちた南米ペルーから届いた珠玉の14作品!
ペルー映画祭2023 vol.2
Festival de Cine Peruano 2023
11/25(土)―12/8(金)
日本ペルー外交関係樹立150周年という記念すべき年に、2回目のペルー映画祭を開催することができ嬉しく思います。日本初公開の作品をはじめとした多種多様な14作品を一挙上映いたします。映画を通して、さらにもう一歩、ペルーの奥地へと進み、それぞれの視点でペルーをみつめていただけましたら幸いです。まだ見ぬ世界にきっと出会えることでしょう。是非、ペルー映画祭をお楽しみください。
公式ホームページ: https://www.buenawayka.info/festival2
入場料 当日:一般1,600円/会員1,300円/大専・シニア1,200円/高校生以下800 円
イベント情報 各回上映後
★11/25(土)12:25『再会の肖像』【トークイベント】後藤雄介さん(早稲田大学教員)
★11/26(日)12:25『情熱の大河に消える』【トークイベント】柳原孝敦さん(翻訳家)
★11/28(火)12:25『ファルファン 路地裏からの栄光』【トークイベント】福島成人さん(ヨコハマフットボール映画祭実行委員長)
★12/1(金)14:50『バモス・アヤクーチョ』【舞台挨拶】山本学監督
★12/2(土)10:00『アフロ・ぺルビアン・ビート/アヤクーチョの唄と秩父の山』【ミニライブ】ペルー民族音楽「ILLAY(イジャイ)」
★12/3(日)10:00『アルパカと生きる喜び』【トークイベント】マリオ・ホセ・アタパウカル・オバンドさん(アンデス・ケチュア語文化研究者)
✪11/25(土)・26(日)【ロービーに出店】ペルーコーヒーのお店「Cozy Style Coffee」
https://cozystylecoffee.com/
来場者プレゼント
★初日ご来場のお客様に、明治 ザ・チョコレートをプレゼント!(数量限定、なくなり次第終了)提供:株式会社明治
上映スケジュール
11/25(土) | 11/26(日) | 11/27(月) | 11/28(火) | 11/29(水) | 11/30(木) | 12/1(金) |
![]() 再会の肖像 トークイベント 後藤雄介さん(早稲田大学教員) |
![]() 情熱の大河に消える トークイベント 柳原孝敦さん(翻訳家) |
![]() 再会の肖像 |
![]() ファルファン 路地裏からの栄光 トークイベント 福島成人さん(ヨコハマフットボール映画祭実行委員長) |
![]() ある詩人への旅路 |
![]() レタブロ |
![]() KAMIKAZETAXI |
![]() レタブロ |
![]() クイーンに沸いた夜 |
![]() 母なる勇気 |
![]() サミチャイ、牛飼いの祈り |
![]() 情熱の大河に消える |
![]() ファルファン 路地裏からの栄光 |
![]() バモス・アヤクーチョ 舞台挨拶 山本学監督 |
予定表 横にスクロールできます
12/2(土) | 12/3(日) | 12/4(月) | 12/5(火) | 12/6(水) | 12/7(木) | 12/8(金) |
![]() アフロ・ぺルビアン・ビート/アヤクーチョの唄と秩父の山 ミニライブ ペルー民族音楽「ILLAY(イジャイ)」 |
![]() アルパカと生きる喜び トークイベント マリオ・ホセ・アタパウカル・オバンドさん(アンデス・ケチュア語文化研究者) |
![]() 情熱の大河に消える |
![]() 母なる勇気 |
![]() 旅するエリスバン |
![]() 再会の肖像 |
![]() クイーンに沸いた夜 |
![]() 旅するエリスバン |
![]() サミチャイ、牛飼いの祈り |
![]() ファルファン 路地裏からの栄光 |
![]() アルパカと生きる喜び |
![]() ファルファン 路地裏からの栄光 |
![]() 情熱の大河に消える |
![]() レタブロ |
予定表 横にスクロールできます
上映作品紹介
ハビエル・エロー没後60年特別上映
情熱の大河に消える La Pasión De Javier

©COPYRIGHT,”LA PASIÓN DE JAVIER” IMAGIA FILMS DERECHOS RESERVADOS 2019
監督:エドゥアルド・ギジョッド
出演:ステファノ・トッソ、バニア・アシネ
2019年|ペルー|100分|スペイン語
情熱的で型にはまらない文学生ハビエル・エロー。父親には、詩人となることに反対されていた。やがて、世界青年フォーラムに招待され訪れたパリでマリオ・バルガス・リョサと出会い、キューバ革命について意見を交換する。ラテンアメリカの不平等を克服するには革命しかないと確信した彼は、ゲリラ・グループに参加することを決意するが・・・。
・17 Festival Images Hispano – Américaines観客賞(フランス)
・Festival Cinema Hispanique観客賞(フランス)
ある詩人への旅路 El Viaje De Javier Heraud

Quechua Films Perú S.R.L./Nakuy S.A.C. ©2019
監督:ハビエル・コルクエラ(『わたしはここにいる』)
音楽:パウチ・ササキ(『名もなき歌』)
2019年|ペルー・スペイン|96分|スペイン語|ドキュメンタリー
ペルーの最も重要な詩人でありゲリラ戦士のハビエル・エローは、1963年に21歳の若さで殺害された。詩人ハビエル・エローの大姪であるアリアルカは、ある日彼のトランクを発見する。そこには、彼女が知らなかった歴史が閉まってあった。ハビエルを知る人々と手紙や詩を通じて、ハビエル・エローの人生追うドキュメンタリー。
・バリャドリッド国際映画祭正式出品
・リマ映画祭オープニング作品
日本ペルー外交関係樹立150周年企画
Vamos Ayacucho バモス・アヤクーチョ ©manabuyamamot
監督:山本学 2021年、舞踏家・三浦一壮はペルーの演劇祭に招聘された。アヤクーチョから首都リマ郊外のカラポンゴを巡り、ペルーの演劇人たちとワークショップなどを行いながら親交を深めていく演劇ロードムービー。演劇祭出演のアーティストのパフォーマンスも見応えがある。 アヤクーチョの唄と秩父の山 ©Takashi Homma ※『アフロ・ぺルビアン・ビート』と併映
監督:ホンマタカシ アンデス地方アヤクーチョ出身の音楽家イルマ・オスノは、秩父に暮らしている。ペルーと秩父というまったく無縁であるはずの二つの土地を結ぶ一人の女性の屈託の無い生き様を鮮やかに映し出し、音楽とともに強く生きるアヤクーチョの人々の姿をありありと描く KAMIKAZE TAXI インターナショナルバージョン ©1994 PONY CANYON INC.
監督:原田眞人 恋人を所属する組織に殺され組織を裏切ったチンピラの達男は、偶然出会ったペルー育ちの日系人タクシードライバーと逃亡を共にする。やがて二人の間には友情が育まれていく。二人の交流を描いたロードムービー。瀬木貴将によるケーナの音色が美しく響く。 ・1995年キネマ旬報ベスト・テン8位 ・第15回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞 片岡礼子 その他の上映
レタブロ Retablo © 2017 SIRI /DHF/COTD
監督:アルバロ・デルガド・アパリシオ ペルーの伝統的な民芸品であるレタブロ作りに励む青年は、父親が抱える悲痛な秘密を偶然知り、深い信仰心と伝統を守ろうとする生々しい現実と、想像以上に深い父親とのつながりに直面することになる。LGBT+作品としても注目された。 ・ベルリン国際映画祭ジェネレーション14プラス部門国際審査員特別賞&テディ新人賞 ・アカデミー賞2019国際映画賞ペルー代表 ・Inside Out Toronto LGBT Film Festival | Best First Feature award クイーンに沸いた夜 Invasión Drag
出演:三浦一壮
2022年|ペルー・日本|84分|日本語、英語、スペイン語|ドキュメンタリー
出演:イルマ・オスノ、笹久保伸
2019年|日本|60分|日本語、スペイン語、ケチュア語|ドキュメンタリー
出演:役所広司、高橋和也、片岡礼子
1995年|日本|135分
出演:ジュニオール・ベハー・ロカ、アミエル・カジョ(『サミチャイ、牛飼いの祈り』)、マガリ・ソリエル(『悲しみのミルク』、『わたしはここにいる』)
2017年|ペルー|102分|ケチュア語、スペイン語|スペイン語字幕付

©ARDE LIMA de Invasión Drag.
監督:アルベルト・カストロ・アンテサナ
出演 タニー・デ・ラ・リーヴァ、ジョージ・ハート
2020年|ペルー|78分|スペイン語、英語|ドキュメンタリー
アメリカの人気リアリティ番組『ル・ポールのドラッグ・レース』でお馴染みのドラッグ・クイーンたちが、2017年リマで公演を行った。そのパフォーマンスやメッセージは、保守的なペルーにどのように受け入れられるのか?ペルーの閉ざされたLGBTQ+コミュニティを大きく開花させ、新たな輝きへ第一歩を踏み出す様子が描かれる。
・Inside Out Toronto LGBTQ Film Festival正式出品
旅するエリスバン Manco Cápac

©︎Henry Armando Vallejo Torres
監督:ヘンリー・バジェホ・トルレス
出演: ヘスス・ルケ、ギャビー・ワイワ
2021年|ペルー|92分|スペイン語、ケチュア語
田舎の少年エリスバンは仕事を求めてプノにある友人宅を訪ねるが、図らずも路上生活を始めることになる。自身の孤独を浮き彫りにするようなその街で、住む場所も金銭もなく、雑多な仕事をして糊口を凌ぐ日々。だが、その経験の積み重ねが、やがて彼の未来に希望をもたらす。
・アカデミー賞2021国際映画賞ペルー代表
母なる勇気 Coraje

©AGUA DULCE FILMS – FERNANDO COLOMO PC 1998
監督:アルベルト・ドゥラント
1998年|ペルー|107分|スペイン語
1987年にアストゥリアス皇太子賞平和部門を受賞したリマ市ビジャ・エル・サルバドール地区の黒人女性リーダーマリア・エレナ・モヤの殺害された最後の年を描く。
ファルファン 路地裏からの栄光 La Foquita: El 10 de la calle

©️2020 Lfante Films. Todos los derechos reservados.
監督:マルティン・カサピア・カサノバ
出演: ジャン・フランコ・サンチェス、フアン・カルロス・レイ・デ・カストロ、エミラム・コシオ(『ロムロとフリタ 秘密の恋のカーレース』)
2020年|ペルー|100分|スペイン語
ペルーを36年ぶりのワールドカップ出場に導き、歴史に名を刻んだペルー代表ストライカー、ジェフェルソン・ファルファンの半生を描いた伝記映画。最貧困地区で生まれた彼は、サッカーと出会い逆境を乗り越えながら、“ストリート育ちの10番 “となっていく。また、撮影は故郷のビジャ・エル・サルバドール地区にて行われた。
アルパカと生きる喜び Pakucha

© 2021 American Condors.
監督:ティト・カタコラ
撮影:オスカル・カタコラ(『アンデス、ふたりぼっち』)
2021年|ペルー|80分|アイマラ語|ドキュメンタリー|スペイン語字幕付
ペルー南部、アンデスのアイマラ族コミュニティでは、アルパカ農家に古くから伝わる祭りがある。アルパカの繁殖と多様性の維持を“Pakucha(アルパカの精霊)”に祈願する儀式が行われている。儀式を通じ、アンデス文化の深みへ没頭し、新しい生命の起源となる神秘に満ちた世界へと導かれる。
・リマ映画祭ペルー文化省審査員特別賞
アフロ・ぺルビアン・ビート Afro-Peruvian Beats

©2017 Guarango Filmes
※『アヤクーチョの唄と秩父の山』と併映
監督:エルネスト・カベジョス(『クッキング・アップ・ドリームス』)
2017年|ペルー|19分|スペイン語|ドキュメンタリー
アフロぺルー文化の中心地チンチャに集うミュージシャンたち。聴衆をペルーのアフリカ文化遺産のリズム、メロディー、ダンス、楽器に浸らせ、この豊かな遺産を再解釈し、世界と共有する。
サミチャイ、牛飼いの祈り Samichay ,en busca de la felicidad

©Derechos Reservados/Copyrighe QUINTA IMAGEN / QUECHUA FILMS 2020
監督:マウリオ・フランコ・トッソ
出演:アミエル・カジョ(『レタブロ』)
2020年|ペルー|86分|ケチュア語・スペイン語|モノクロ|スペイン語字幕付
海抜5000メートルを超えるペルー・アンデスの高地。農夫のセレスティノが牛のサミチャイとともに、アンデスの孤独と高度から癒しの旅を始める。モノクロの映像が静寂さを際立たせている。
再会の肖像 Volver a Ver

©NÓMADE FILMS. DERECHOS RESERVADOS.
監督:ジュディス・ベレス・アガイン
2018年|ペルー|83分|ドキュメンタリー
3人の写真家が、30年前に撮影した6枚の写真を持ってアヤクーチョの高地に戻ってきた。彼らは、写真に写る人々の捜索を始めた。写真による記録と人々の証言は、センデロ・ルミノソに対しての抵抗の記憶と勇敢な物語を甦らせる。写真に写る眼光は、強烈な程に胸に突き刺さる。
・ゴヤ賞イベロアメリカ映画賞正式出品
11/25(土)~1週間限定
ムイトプラゼール

2022年/日本/61分
配給:ミカタエンタテインメント
監督・脚本・編集:朴正一
撮影:宮永智基
音楽:山本恭介
録音:落合諒磨
出演:鄭順栄、Debora Barbosa Eguchi、Rodrigo Sato、藤井美音、山崎悠稀、河邊一敏 他
イベント情報
11/25(土)17:50回上映後、朴正一監督の舞台挨拶がございます。
彼らは初めて出会い、初めてお互いを知ろうとする
高校教師、金本は顧問である国際交流部の部員を連れて、茨城にある日系ブラジル人学校に訪問することを決める。一方、ブラジル人学校では日本人学校に転入したはずのアマンダがイジメにあい、戻ってきてしまう。度重なる日本人からの差別やイジメに耐えかねたブラジル人生徒たちは怒りを持って金本達を迎えることになる。
あまり日本人には知られていない移民や在日外国人の真実を描く。実際のブラジル人学校を舞台に、何も知らない日本人学生が彼らの真実を知り友情を深めていく。本編の後に日系ブラジル人出演者たちのインタビュー映像を追加することにより、よりリアルにこの問題を感じることができるだろう。
監督・脚本・編集は、インディーズ・ムービー・フェスティバルにて受賞歴がある朴正一。
撮影は夏菜主演「恋とオンチの方程式」のカメラマン、宮永智基。ロケーションは群馬県にある日系ブラジル人学校にて敢行。出演者には在日コリアンである主演の鄭順栄をはじめ、生徒役も日系ブラジル人達(実際の在校生・卒業生)が演じ、当事者の表象を目指した配役となっている。



上映日時
11/25(土)~11/30(木) | 12/1(金) |
17:50-19:00 | 18:10-19:15 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1200 | ¥1200 | ¥800 |