現在上映作品

11/9(土)~

ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか?

ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか?

©2023 James Sears Bryant All Rights Reserved. Exclusively licensed to TAMT Co., Ltd. in Japan

2023 年/アメリカ/112 分/配給:ディスクユニオン
原題:What The Hell Happened To Blood Sweat & Tears?
監督:ジョン・シャインフェルド
出演:ボビー・コロンビー、スティーヴ・カッツ、デヴィッド・クレイトン・トーマス、ジム・フィールダー、フレッド・リプシウス(以上 BS&T メンバー)、クライヴ・デイヴィス(プロデューサー)
字幕:山口三平

公式ホームページ

全米No.1バンドはなぜ失墜したのか?
米ソ冷戦の渦に巻き込まれたロックの悲劇

1960年代後半から1970年代。シカゴ、チェイスなど、ホーンセクションを従えるバンドが一世を風靡することになるその時代、ブラスロックというジャンルを打ち立てたブラッド・スウェット&ティアーズは、ホーン入りバンドブームの先駆者となった。運命の1970年春も、彼らはグラミー賞を受賞したセカンドアルバム『Blood, Sweat & Tears(邦題:血と汗と涙)』と、〈You’ve Made Me So Very Happy〉〈And When I Die〉〈Spinning Wheel〉 といったヒットでチャートを席巻し、絶好調だった。

しかし彼らはこの年、アメリカ国務省が主催した、東欧諸国を回る“鉄のカーテンツアー”の直後、二分化した大衆の社会騒乱に巻き込まれ、人気絶頂から転落していく――。

国務省側が手配した撮影スタッフもバンドに同行したが、このドキュメンタリーは未完のまま隠され、陽の目を見ることはなかった。しかしそれらが奇跡的に発掘され、半世紀以上の時を経て初公開となった。鉄のカーテンの向こう側で撮影された門外不出のフィルム、当時の関係者から提供された数多くの写真、ニクソンとヘンリー・キッシンジャー国務長官との間のホワイトハウスでのやり取りを含むアメリカ政府文書、ユーゴスラビアとドイツのテレビ局向けのパフォーマンス映像、ルーマニアの秘密警察からのファイル――これまで明らかになっていなかった数多の機密データが、不都合な歴史の真実をあぶり出す。

全米No.1まで昇りつめながら突如として陥落した人気バンドに一体何が起こったのか? 彼らが鉄のカーテンで目撃してしまったもの、そして、それ故に帰国した彼らを待ち受けていた事は――?当事者であるBS&Tメンバーの全面協力のもと、ロック史のみならず現代の世界史にも繋がっている大国アメリカの闇と分断を垣間見る、壮大な音楽サスペンス・ドキュメンタリーが日本に上陸。

【ブラッド・スウェット&ティアーズ】

1967年、ブルース・プロジェクトを脱退したアル・クーパー(vo, key)がボビー・コロンビー(ds)、スティーヴ・カッツ(gt)と結成。ロック、ブルース、カントリー、ジャズなど様々なアメリカンミュージックを巻き込んだ新世代の音楽、そしてホーンセクションを従えるロックバンドという斬新なサウンドは、ホーン入りバンドが一世を風靡する先駆けとなった。68年のデビュー作『子供は人類の父である』は全米TOP50ヒットとなるが、直後アルは脱退。新ヴォーカルのデヴィッド・クレイトン・トーマス加入後のセカンドアルバム『血と汗と涙』は7週連続全米1位を記録、69年グラミー賞の4部門を受賞。収録曲の「スピニング・ホイール」「アンド・ホエン・アイ・ダイ」「ユーヴ・メイド・ミー・ソー・ヴェリー・ハッピー」もシングルチャートを席巻。そんな絶頂期の中、本作の舞台となる東欧ツアーへと旅立ってゆく。


ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか? ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか? ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか?

上映日時

11/9(土)~11/15(金) 11/16(土)~11/22(金)
12:20-14:12 20:30-22:25
※11/20(水)のみ20:50-22:45

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1200 ¥800
会員 ¥1500 ¥1200 ¥800

11/2(土)~

フレデリック・ワイズマン傑作選 〈変容するアメリカ〉

フレデリック・ワイズマン傑作選
〈変容するアメリカ〉

11/2(土)-11/15(金)

フレデリック・ワイズマン傑作選
〈変容するアメリカ〉

11/2(土)-11/15(金)

現存する最も偉大なドキュメンタリー監督と言われるフレデリック・ワイズマン。1930年ボストン生まれの94歳の巨匠は、今年も新作『至福のレストラン 三つ星 トロワグロ』が日本公開され、フィルム時代の作品33本が4K復元デジタル化されるなど話題を提供しています。1967年の第一作以来、半世紀以上にわたって発表したドキュメンタリーは全44作。その中でも、ほぼ大半を占めるアメリカ社会の記録は、繁栄と矛盾に満ちた大国の姿を伝える偉大な足跡と讃えられています。
今年11月に行われるアメリカ合衆国大統領選挙。ドナルド・トランプ前大統領の動向によって「もしトラ」「ほぼトラ」という言葉がニュースを賑わせる今、ワイズマン作品を通して〈変容するアメリカ〉を見る特集上映を企画しました。
上映作品は、記念すべき第一作、1967年に完成させながら合衆国裁判によって1991年まで一般上映が認められなかった『チチカット・フォーリーズ』、 オバマ政権からトランプ政権へ、かつてない変化を経験した2010年代のアメリカ社会を記録し、民主主義の価値を問うた5作、近年の大ヒット作『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』『ボストン市庁舎』、劇場未公開の『大学 -At Berkeley』『インディアナ州モンロヴィア』、年内が最終上映となる後期の傑作『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』を上映いたします。 あらためてフレデリック・ワイズマン傑作選を通して、〈変容するアメリカ〉をご覧ください。

主催 ムヴィオラ、ミモザフィルムズ、チャイルド・フィルム

公式ホームページ https://moviola.jp/wiseman_america2024/

協力 コミュニティシネマセンター、山形ドキュメンタリー映画祭

コミュニティシネマセンターページ https://arthousepress.jp/wiseman_events_2024/

入場料一般1,800円/会員1,500円/大専・シニア1,200円/高校生以下800円
※リピーター割:半券提示で一般料金が300円引き

ポイント鑑賞券、ご招待券など無料鑑賞券はお使いいただけません。

イベント情報

11/2(土)16:05『インディアナ州モンロヴィア』上映後、舩橋淳さん(映画監督)のトークイベントがございます。

入場者プレゼント
◎『ボストン市庁舎』初回ご来場のお客様にポストカードをプレゼント!(数量限定)
◎『ボストン市庁舎』初回ご来場のお客様の中から抽選で10名様に非売品プレスブックをプレゼント!

上映作品とスケジュール

11/2(土) 11/3(日) 11/4(月祝) 11/5(火) 11/6(水) 11/7(木) 11/8(金)
チチカット・フォーリーズ14:25-15:50
チチカット・フォーリーズ
大学14:25-18:40
大学
途中休憩あり
ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ14:25-17:40
ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ
ニューヨーク公共図書館14:25-18:10
ニューヨーク公共図書館
途中休憩あり
インディアナ州モンロヴィア14:25-16:55
インディアナ州モンロヴィア
ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ14:25-17:40
ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ
ボストン市庁舎14:25-19:10
ボストン市庁舎
途中休憩あり
インディアナ州モンロヴィア16:05-18:30
インディアナ州モンロヴィア
上映後【トーク】
舩橋淳さん

チチカット・フォーリーズ17:05-18:35
チチカット・フォーリーズ

予定表 横にスクロールできます

11/9(土) 11/10(日) 11/11(月) 11/12(火) 11/13(水) 11/14(木) 11/15(金)
ボストン市庁舎18:05ー22:50
ボストン市庁舎
途中休憩あり
ニューヨーク公共図書館18:05ー21:50
ニューヨーク公共図書館
途中休憩あり
チチカット・フォーリーズ18:05ー19:35
チチカット・フォーリーズ
大学18:05ー22:25
大学
途中休憩あり
ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ18:05ー21:15
ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ
ニューヨーク公共図書館18:05ー21:50
ニューヨーク公共図書館
途中休憩あり
大学18:05ー22:25
大学
途中休憩あり
インディアナ州モンロヴィア19:45-22:15
インディアナ州モンロヴィア
チチカット・フォーリーズ21:25-22:50
チチカット・フォーリーズ

予定表 横にスクロールできます

上映プログラム

A チチカット・フォーリーズ Titicut Follies劇場未公開

A チチカット・フォーリーズ

1967年/84分/白黒/作品提供:コミュニティシネマセンター

ワイズマンの記念すべき長編ドキュメンタリー第一作。精神異常犯罪者のための州立刑務所マサチューセッツ矯正院の日常を記録。収容者だけでなく、看守やソーシャル・ワーカー、心理学者たちがそこで何をしているかを見ることができる。合衆国裁判所で一般上映が禁止された唯一の作品で、永年に渡る裁判の末、91年にようやく上映が許可された。

B 大学 At Berkeley劇場未公開

B 大学

2013年/244分/カラー/作品提供:コミュニティシネマセンター

カリフォルニア大学バークレー校。アメリカで最も古く権威のある総合大学で、世界有数の研究教育機関で、学生運動の拠点にもなったリベラルな校風でも知られる。授業や研究活動から、学費に対するデモ、運営のための無数の会議や行政との折衝など多視点で“大学”を記録した。

C ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ In Jackson Heights日本最終上映

C ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ

2015年/189分/カラー/配給:チャイルド・フィルム、ムヴィオラ

世界中からの移民とその子孫が暮らし、167の言語が飛び交うジャクソンハイツ。ワイズマンの視線はあらゆる場所、人に向けられる。教会、モスク、シナゴーグ…セクシャル・マイノリティ、不法滞在者、商店主、そして再開発の波に飲みこまれかける街を守ろうと闘う人々…。後期の傑作と名高い一作。

D ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス Ex Libris-The New York Public Library

D ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス

2017年/205分/カラー/配給:ミモザフィルムズ、ムヴィオラ

世界で最も有名な図書館のひとつを記録した大ヒットドキュメンタリー。本を探すだけでではなく、多種多様なサービスや機会を提供するこの図書館を「政治情勢がどうであれ、この図書館は今なお、社会的包摂民主主義、表現の自由のひとつの理想形であり続けている」とワイズマンは語る。

E インディアナ州モンロヴィア Monrovia, Indiana劇場未公開

E インディアナ州モンロヴィア

2018年/143分/カラー/作品提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭

ドナルド・トランプが勝利した2016年アメリカ大統領選の結果を受け、ワイズマンは、保守的な共和党支持者が多いことで知られる中西部インディアナ州の小さな農村モンロヴィアを映画にする。農場、高校、教会、銃砲店など様々な場所や活動を撮影し、“善きアメリカ人”が暮らす町の実像を記録する。

F ボストン市庁舎 City Hall

F ボストン市庁舎

2020年/274分/カラー/配給:ミモザフィルムズ、ムヴィオラ

多様な人種と文化が共存する大都市ボストンの市庁舎。そこでは、警察、消防、保健衛生、高齢者支援、ホームレスの人々の支援、同性婚の承認など数百種類ものサービスを提供している。トランプ時代のアメリカで、市民のための市役所であろうと奮闘するマーティン・ウォルシュ市長の姿が印象に残る。

11/2(土)~

ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ

ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ

©2024「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」製作委員会

2024年/日本/配給:渋谷プロダクション
監督・撮影・編集:高橋明大
製作:奥村雄二、人見剛史、松原 憲、小林良二、和田佳恵、五十嵐淳之、後藤 剛
エグゼクティブプロデューサー:鈴木祐介
企画・プロデューサー:小林良二
構成:高橋明大、赤坂浩亮
撮影協力:小林雄一郎
音楽:根田義市
出演:髙石あかり、伊澤彩織、池松壮亮、前田敦子、大谷主水、カルマ、水石亜飛夢、中井友望、阪元裕吾、園村健介、鈴木祐介

公式ホームページ

『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の壮絶な撮影現場に密着したメイキングドキュメンタリー

2021年7月、超低予算のアクション映画『ベイビーわるきゅーれ』は公開されるやいなや、日本のアクション界に衝撃を巻き起こした。脱力系殺し屋コンビ、ちさととまひろの日常を、ゆるゆるトークとソリッドなアクションの合せ技で描き出し、若き俊英、阪元裕吾監督の卓越したセンスと、白熱のスタントのハイクオリティを見せつけたのだ。
また、今や出演作が目白押しの人気俳優となったちさと役の高石あかりと、本業はスタントパフォーマーで「ベビわる」で映画初主演を果たしたまひろ役、伊澤彩織という名コンビの、途方もない実力を世に知らしめることになった。
「ベビわる」はたちまち熱狂的なファンを生み、翌年には続編『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』が公開。そして24年には第3作にして集大成となる『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』が公開となる。さらに24年秋にはテレビシリーズ「ベイビーわるきゅーれ エブリディ!」が放送されるなど、「ベビわる」ワールドは増殖を続けている。

そして、日本のアクションの最高峰にして最前線と呼ぶべき「ベビわる」の舞台裏が、ついにドキュメンタリー映画として劇場公開されることが決定!宮崎県でロケを敢行した『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の制作現場に完全密着。ジョン・ウーとのコラボでも知られるアクション監督、園村健介の怒涛のアクションがいかにして生まれるのかをつまびらかに明かすだけでなく、現場に襲いかかるトラブルの数々、体力と精神力のギリギリまで追い詰められる出演者たち、予想外の事態に妥協を迫られる阪元監督らの苦悩など、決して順風満帆とはいかない映画作りの生々しい現場のリアルが映し出される。
また、従来のメイキングドキュメンタリーと一線を画すのは、“スタント”という人間と人間のぶつかり合いを、アスリートの闘いを観察するかのように克明に記録していること。史上最強の敵、冬村かえでを怪演した池松壮亮と、ちさととまひろの死闘シーンの撮影の模様では、演技とスタントが渾然一体となり、技と技とがせめぎあう緊張感に息を呑む。
我々がアクションを観て興奮するのは一瞬のできごとだが、それは氷山の一角に過ぎない。“映画”といううたかたの夢のために注ぎ込まれたエネルギーの総量に、誰もが圧倒さるはず。世界最高レベルのアクションの現場を特等席で眺める興奮。そしてここでしか得られないカタルシスと感動を与えてくれるメイキングドキュメンタリーが完成した。


ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ

上映日時

11/2(土) 11/3(日)~11/7(木) 11/8(金) 11/9(土)~11/15(金)
21:15-22:50 20:55-22:35 21:20-22:55 16:20-17:55

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1200 ¥800
会員 ¥1500 ¥1200 ¥800

10/26(土)~

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ

ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ

©2024「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」製作委員会

2024年/日本/配給:渋谷プロダクション
監督・脚本:阪元裕吾
アクション監督:園村健介
音楽:SUPA LOVE
主題歌:女王蜂「狂詩曲」(Sony Music Labels Inc.)
挿入歌:忘れらんねえよwithちさと&まひろ(fromベイビーわるきゅーれ)「そっか、自由か。」(Bandwagon/UNIVERSAL MUSIC)
特別協力:宮崎県
出演:髙石あかり、伊澤彩織、水石亜飛夢、中井友望、飛永 翼(ラバーガール)、大谷主水、かいばしら、カルマ、Mr.バニー、前田敦子、池松壮亮

公式ホームページ

『ベイビーわるきゅーれ』シリーズ待望の第3弾!
ちさと×まひろの前に史上最強の殺し屋、現る。

殺し屋協会に所属するプロの殺し屋コンビ、杉本ちさと(髙石あかり)と深川まひろ(伊澤彩織)が宮崎県に出張。到着早々ミッションをこなし、バカンス気分を満喫していたが、ちさとはとあることに気づく。今日は相棒まひろの誕生日、しかしこの後は次の殺しの予定が入っていてプレゼントを用意する暇もない!内心の焦りを隠しつつ、ターゲットがいる宮崎県庁に向かう。チンピラを一人消すだけの簡単な仕事のはずが、指定された場所にいたのはターゲットに銃を向けている謎の男。男の正体は一匹狼の殺し屋、冬村かえで(池松壮亮)。150人殺しの達成を目指す“史上最強の敵”が、ちさととまひろを絶体絶命のピンチに追い詰めるのだった・・・。


ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ

上映日時

10/26(土)~11/1(金) 11/2(土) 11/3(日)~11/7(木)(土) 11/8(金) 11/9(土)~11/15(金)
14:35-16:30 19:15-21:07 18:50-20:45 19:20-21:12 14:20-16:12

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1200 ¥800
会員 ¥1500 ¥1200 ¥800

10/19(土)~

拳と祈り ―袴田巖の生涯―

拳と祈り ―袴田巖の生涯―

©Rain field Production

2024年/159分/日本/配給:太秦
監督・撮影・編集:笠井千晶
音楽:Stephen Pottinger
ナレーター:中本 修、棚橋真典
撮影協力:三上誠志、原 徳則、永田靖、福田典嗣(スチール)
特別協力:WBC(世界ボクシング評議会)、日本プロボクシング協会 袴田巖支援委員会、川崎新田ボクシングジム
出演:袴田巖、袴田秀子

公式ホームページ

イベント情報
10/19(土)14:00回上映後、笠井千晶監督の舞台挨拶がございます。

獄中生活47年7ヶ月。30歳の元プロボクサーは、88歳の死刑囚となった。
生きて還った袴田巖の知られざる闘いの物語。

2014年3月、東京拘置所。死刑囚の袴田巖さんが、突如釈放された。1966年6月に静岡県で味噌会社専務一家4人が殺害され、放火された事件の犯人とされ、47年7ヶ月もの獄中生活を送ってきた。明日突然、死刑が執行されるかもしれない。そんな恐怖の日々をくぐり抜け、30歳の青年は78歳になっていた。着の身着のままワゴン車で東京拘置所を後にした時、本作監督の笠井千晶が助手席でまわすカメラが捉えたのは、まるで夢から覚めたような袴田さんの表情だった。死刑囚が再審開始決定と同時に釈放されるという、驚くべき事態を当日のニュースは劇的に報道した。その夜、半世紀近く引き裂かれていた姉と弟が枕を並べた。拘置所の壁に隔てられ、想像を絶する苦難を生き抜いたものの、奪われた時間は戻らない。なぜこれほどの試練が与えられなければならなかったのか。言葉にしがたい悲しみや喪失を2人の寝息が静かに包み込む。さらに続くことになる司法との闘いを覚悟しながら、カメラは2人の生活を記録し、対話を重ね、袴田さんの心の内面深くに迫っていく。

拳ひとつで闘った記憶は生き抜くための支えとなった。
前代未聞の釈放から10年、ついに再審判決を迎える――。

プロボクサーとして青春を駆け抜けた袴田さんは30歳で突然、逮捕された。無実の訴えは裁判所、そして世間からも黙殺された。そんな過酷な状況下でも、リングに上がり拳ひとつで闘った遠い記憶は、生き抜くための支えとなっていた。やがて袴田さんは獄中で、自らを「神」と名乗り始める。一方で、釈放され故郷・浜松に戻ってからもボクサーとしての記憶が袴田さんの足を思い出の地へと向かわせる。弟の無罪を信じて闘ってきた秀子さんは、そんな巖さんを明るく見守り、「この映画は、笑ってるとこでも泣いてるとこでも、私は真実のものを伝えてくれればいいと思ってます」と語る。生きて歩く死刑囚——。その存在は、権力によって覆い隠されてきた「死刑」という刑罰の残酷さを、白日のもとに晒す。そして、時に人の理解を超えた袴田さんの言動が意味するものとは何なのか。映画は、やがて一つの答えにたどり着く。
釈放から10年の節目に完成する本作は、死刑囚のまま生きることを強いられた、袴田巖さんの闘いの軌跡だ。22年間にわたって袴田さんを追い続けてきた笠井監督は現在もカメラを回し続けている。そして、来るべき再審判決の結末を見届け、いよいよ劇場公開される。


拳と祈り ―袴田巖の生涯― 拳と祈り ―袴田巖の生涯― 拳と祈り ―袴田巖の生涯―

上映日時

10/19(土)~10/25(金) 10/26(土)~11/1(金) 11/2(土)~11/15(金)
14:00-16:40
※10/20(日)のみ14:30-17:10
11:45-14:25
20:20~23:00
※10/27(日)のみ20:50-23:30
9:30-12:10

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1200 ¥800
会員 ¥1500 ¥1200 ¥800