近日上映作品

4/27(金)~

パティ・ケイク$

パティ・ケイク$

© 2017 Twentieth Century Fox

2017年/アメリカ/109分/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/PG12/字幕翻訳:田村紀子
原題:PATTI CAKE$
監督・脚本・オリジナル音楽:ジェレミー・ジャスパー
出演:ダニエル・マクドナルド、ブリジット・エヴァレット、シッダルタ・ダナンジェイ、ママドゥ・アティエ、サー・ンガウジャ、MCライト、キャシー・モリアーティ
提供:フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
配給・宣伝:カルチャヴィル×GEM Partners

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その魂の歌声に観客総立ちの、熱狂、興奮、喝采!
サンダンス映画祭で争奪戦となったディーヴァ誕生の物語!

サンダンス映画祭史上かつてない激しい争奪戦となった『パティ・ケイク$』。鳥肌もののラップシーンと、“負け犬=ダンボ”のサクセスストーリーが観るものすべての魂を震わす、新たな音楽映画の傑作の誕生だ。監督と脚本は、全米監督協会賞(DGA)やナショナル・ボード・オブ・レビューにも初長編監督作にして見事ノミネートされたジェレミー・ジャスパー。劇中音楽もすべて彼のオリジナルで構成され、主人公パティの魂の叫びをヒップホップ音楽と詩(うた)にのせた圧巻のパフォーマンスは、家族への愛憎や貧困、スターになる夢が絡み合い、あらゆる世代の感動を呼び覚まし怒涛のクライマックスのカタルシスを沸き起こす――。

掃き溜めのような地元ニュージャージーで、主人公のパティは、呑んだくれの元ロック歌手だった母と、車椅子の祖母と3人暮らし。23歳の彼女は、憧れのラップの神様O-Zのように名声を手に入れ、地元を出ることを夢みていた。金ナシ、職ナシ、その見た目からダンボ!と嘲笑されるパティにとって、ヒップホップ音楽は魂の叫びであり、観るものすべての感情を揺さぶる奇跡の秘密兵器だった。パティはある日、フリースタイルラップ・バトルで因縁の相手を渾身のライムで打ち負かし、諦めかけていたスターになる夢に再び挑戦する勇気を手に入れる。そんな彼女のもとに、正式なオーディションに出場するチャンスが舞い込んでくる――。

パティ・ケイク$ パティ・ケイク$ パティ・ケイク$

4/28(土)~1週間限定

コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~

憲法記念日2018全国一斉上映キャンペーン

コスタリカの奇跡ポスター コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~

2016年/アメリカ・コスタリカ/90分/配給:ユナイテッドピープル
原題:A BOLD PEACE
監督:マシュー・エディー、マイケル・ドレリング
プロデューサー:マシュー・エディー、マイケル・ドレリング
制作:ソウル・フォース・メディア
制作協力:スパイラル・ピクチャーズ
出演:ホセ・フィゲーレス・フェレール、オスカル・アリアス・サンチェス、ルイス・ギジェルモ・ソリス、クリスティアーナ・フィゲーレス他

公式ホームページ

舞台挨拶
初日4/28(土)10:00回上映後、マシュー・エディー監督、マイケル・ドレリング監督が来日!舞台挨拶が決定しました!

軍事予算を社会福祉に充て、国民の幸福度を最大化する道を選んだコスタリカの奇跡に迫ったドキュメンタリー

世界には軍隊なしで国の平和を保ってきた国々がある。そんな数少ない国の一つで、1948年に常備軍を解体した国がコスタリカだ。コスタリカは軍事予算をゼロにしたことで、無料の教育、無料の医療を実現し、環境のために国家予算を振り分けてきた。その結果、地球の健全性や人々の幸福度、そして健康を図る指標「地球幸福度指数(HPI)」2016の世界ランキングにおいて140ヶ国中で世界一に輝いている。またラテンアメリカで最も安全とされている国でもある。

本作は、1948年から1949年にかけて行われた軍隊廃止の流れを追いながら、コスタリカが教育、医療、環境にどのように投資して行ったのかを詳しく説明する。アメリカでは公的債務、医療、そして軍事費が日増しに増大していっていることとは対照的だ。この映画は軍隊廃止を宣言したホセ・フィゲーレス・フェレールや、ノーベル平和賞を受賞したオスカル・アリアス・サンチェスなどの元大統領や、ジャーナリストや学者などが登場する。世界がモデルにすべき中米コスタリカの壮大で意欲的な国家建設プロジェクトが今明らかになる。

憲法改正についての議論が活発化する中、本作は、平和国家としての在り方について、こういう国のカタチもあり得ると、一つの選択肢を示している。

コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~
コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~ コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~

マシュー・エディー監督、マイケル・ドレリング監督が来日!
初日4/28(土)10:00回上映後、舞台挨拶が決定しました!

マシュー・エディー(Matthew Eddy)

共同監督/プロデューサー/脚本

サザン・ユタ大学の社会学の准教授で2児の父。オレゴン大学で社会学の博士課程を2013年に卒業。博士論文では数章を割いてコスタリカの歴史や非暴力的なコスタリカ人の国民性についての調査結果を書いている。映画『コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』の撮影のために3年の夏を費やし、データ収集やインタビューを敢行した。本作が彼の初作品となる。彼は人権オブザーバーとしてメキシコのチアパス州やイスラエル・パレスチナにおいて非暴力抵抗運動に参加した経験を持つ。このような非暴力抵抗運動や国際人権NGOについて幾つかの記事を執筆している。

マシュー・エディー(Matthew Eddy)

マイケル・ドレリング(Michael Dreiling)

共同監督/プロデューサー

オレゴン大学の社会学の准教授で3児の父。政治や環境社会学、国際貿易政策、平和学の学術的な専門性に加え、1995年にデトロイトで起きた新聞ストライキ(報道を止めさせる)においての活動家に迫ったドキュメンタリーをプロデュースした経験を持つ。またケーブルテレビのパブリック・アクセス権についての貢献を多数している。2冊の本の著者であり、多数の論文の執筆者でもある。大学で優秀な教授として表彰されたことのある彼は、非営利活動として非暴力運動や次世代のための環境保全活動、そしてフェアーな経済活動について活動している。映画『コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~』は正に子孫によりよい社会を届けるための映画となっている。

マイケル・ドレリング(Michael Dreiling)

5/5(土)~

恋するシェフの最強レシピ

恋するシェフの最強レシピ

 ©2017 Beijing Phoenix Entertainment Co., Ltd. Shanghai Alibaba Pictures Co., Ltd. J.Q. Pictures Limited Dream Sky Films Co., Ltd. Huaxia Film Distribution Co. Ltd. We Pictures Ltd. Hakim Unique Media Group Co., Ltd. Blink Pictures Lian Ray Pictures. ALL Rights Reserved.

2017年/香港/中国/106分/カラー/北京語/配給:ハーク
原題:喜歡‧你 This is Not What I Expected
監督:デレク・ホイ 
プロデューサー:ピーター・チャン、ジョジョ・ホイ
出演:金城武、チョウ・ドンユィ、リン・チーリン、スン・イージョウ

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恋愛は一皿の料理と同じ。味わってみなければ幸せだと感じることもできない。

上海で名門ホテルの買収に成功した実業家のルー・ジン(金城 武)は、ビジネスにも食事にも常にパーフェクトを求める高慢な男だ。世界の味を知り尽くした“絶対味覚”を持つ彼にとって、このホテルの有名料理長が提供するメニューはどれも特別に感動できるものではなかった。けれども唯一、自由な発想で斬新なレシピを編みだす見習いシェフのションナン(チョウ・ドンユイ)だけがジンの舌を満足させることに成功する。互いに顔をあわせることなく、ジンがテーマを決めて料理をオーダーすると、ションナンもプライドをかけて完璧な逸品を次々と編み出していく。その“対決”がヒートアップすればするほど彼女に会ってみたいと思い始めるジン。だが“食”を通して心を通わせはじめた二人の前に、ションナンの才能を遥かに超える美人シェフ(リン・チーリン)が現れる……。

アジア屈指の人気スター金城武 & 癒し系女優チョウ・ドンユイが共演!

『レッドクリフ』『捜査官X』など硬派な作品を通して精悍さを増してきた金城武が、まさかの18歳も年下の女性に翻弄されるキュートなキャラクターでロマコメ映画に登場!高級スーツを颯爽と着こなす超エリートなのに、インスタントラーメンにも異様なこだわりを持つ美食家を好演する。ヒロイン役は、チャン・イーモウ監督作『サンザシの樹の下で』で主役デビューを果たして“中国13億人の妹”と呼ばれ、『シチリアの恋』で韓国人俳優イ・ジュンギの恋人役に扮した若手No.1女優チョウ・ドンユイ。ドジで無鉄砲な性格なのに、料理の腕前だけは天才肌のシェフを熱演。また『101回目のプロポーズ ~SAY YES~』『レッドクリフ』の台湾トップ女優リン・チーリンがキーパーソンとして登場し、華を添える。

恋するシェフの最強レシピ 恋するシェフの最強レシピ 恋するシェフの最強レシピ

5/5(土)~

ラッカは静かに虐殺されている

ラッカは静かに虐殺されている

©2017 A&E TELEVISION NETWORKS, LLC AND SUNSET PRODUCTIONS LLC

2017/アメリカ/92分/英語・アラビア語/1:2.35/5.1ch/DCP/配給:アップリンク
監督・製作・撮影・編集:マシュー・ハイネマン(『カルテル・ランド』) 
製作総指揮:アレックス・ギブニー(アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞『闇へ』監督)

公式ホームページ

全国共通特別鑑賞券1,400円を当館受付にて発売中!

有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

トークショー
二日目5/6(日)14:05回上映後、堀潤さん(ジャーナリスト/キャスター、元NHKアナウンサー)のトークショーがございます!

武器はスマホ。戦後最悪の内戦で勃発したニュータイプの戦争に迫る。ドキュメンタリー史上、最も緊迫した90分。

戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014年、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」が制圧したシリア北部の街ラッカ。かつて「天国」と呼ばれ、穏やかだった街はISの首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。

海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、匿名の市民ジャーナリスト集団“RBSS”( Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)は結成された。彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSSの発信力に脅威を感じたISは直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す――。

次々と殺されていく仲間や家族。そして自らにも忍び寄る暗殺の魔の手。

「メキシコ麻薬密売地帯に危険を顧みず潜入した前作『カルテル・ランド』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞候補になるなど各国の映画祭で高い評価を受け、ドキュメンタリー作家として一躍その名を世界に轟かせたマシュー・ハイネマン監督。彼が次にカメラを向けたのは、5年間での死亡者が47万人*にものぼるシリア内戦だった。その内戦で兵士ではなく、市民が結成したジャーナリスト集団“RBSS”(Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)。彼らがスマホを武器に闘うニュータイプの戦争に迫る。製作総指揮にアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞『「闇」へ』を監督したアレックス・ギブニーが務め、想像を絶するほどの極限の緊迫感を持つドキュメンタリーが完成した。
*2011年~2015年の推定数:シリア政策研究センター調べ

*本作は損傷の激しい遺体、残虐な処刑のシーンがありますので、あらかじめ了承の上ご覧ください。また、16歳未満の年少者は保護者指導の元による鑑賞をお願いします。

*本年度英国アカデミー賞ドキュメンタリー賞ノミネート
*第70回全米監督組合賞 ドキュメンタリー監督賞
*第24回シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭 審査員大賞
*サンダンス映画祭2017正式出品作品
*CPH:DOX 2017 観客賞受賞
*モントクレア映画祭 審査員特別賞
*国際ドキュメンタリー協会 IDAアワード 戦火の勇気賞
*ダラス国際映画祭 シルヴァー・ハート賞
*ゴールウェイ・フラー映画祭 観客賞(アムネスティ・インターナショナル人権部門)
*トラバース・シティ・映画祭 市民ジャーナリズム特別「設立者」賞”

ラッカは静かに虐殺されている ラッカは静かに虐殺されている ラッカは静かに虐殺されている

6/2(土)~

ラジオ・コバニ

ラジオ・コバニ

2016年/オランダ/69分/クルド語/2.39:1/カラー/ステレオ/DCP/配給:アップリンク
監督・脚本:ラベー・ドスキー
撮影監督:ニーナ・ボドゥー
第2カメラ:レベー・ドスキー
音声:タコ・ドライフォウト
編集:クサンダー・ネイストン
音楽:ユホ・ヌルメラ
サウンドデザイン:タコ・ドライフォウト
製作:ジョス・デ・パター
出演:ディロバン・キコ

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全国共通特別鑑賞券1,400円を当館受付にて発売中!

有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

ラジオから聞こえる「おはよう」が、今日も街に復興の息吹を伝える
ISとの戦闘で瓦礫と化したシリア北部の街で、大学生のディロバンは手作りのラジオ局をはじめる

トルコとの国境に近いシリア北部のクルド人街コバニは、2014年9月から過激派組織「イスラム国」(IS)の占領下となるも、クルド人民防衛隊(YPG)による激しい迎撃と連合軍の空爆支援により、2015年1月に解放された。人々はコバニに戻って来たが、数カ月にわたる戦闘で街の大半が瓦礫と化してしまった。

そんな中、20歳の大学生ディロバンは、友人とラジオ局を立ち上げ、ラジオ番組「おはよう コバニ」の放送をはじめる。生き残った人々や、戦士、詩人などの声を届ける彼女の番組は、街を再建して未来を築こうとする人々に希望と連帯感をもたらす。

映画『ラジオ・コバニ』
「戦争に勝者などいません。どちらも敗者です」

「未来のわが子へ。戦争に勝者などいません。どちらも敗者です」そう語るディロバンは、いつか生まれるであろうわが子、そして今後生まれてくる“コバニで何が起きたか知りたい全ての子供たち”に向けて、自分の街や家族、友人たちが受けた悲惨な物語を手紙につづる。

戦闘真っ只中の2014年から、コバニに復興の光が差し込み始めるまでの激動の3年間を追ったカメラは、やがて日常生活のささやかな喜びや恋愛を享受するディロバン自身の姿も捉えている。

監督は、自身もクルド人のラベー・ドスキー。地雷や戦車を越えコバニに赴き戦地での撮影を敢行、クルド人兵士によるIS兵士の尋問にも立ち会った。本作を、戦死したクルド人兵士の姉に捧げている。

ラベー・ドスキー監督Reber Dosky

「武器を作るのをやめろと私は言いたい。私は戦争の中で生まれ、育ち、戦争のせいで家族と共に何度か外国に逃げなくてはなりませんでした。そのたびに全てを失い、やり直しを余儀なくされたのです」 1975年生まれ。イラク北部のクルディスタン自治区ドホーク県出身。1998年よりオランダ在住。オランダ映画アカデミーで映画作りを学ぶ。卒業制作として撮った2013年の『The Call』では、戦争と移住が父と息子の関係に与えた影響について描き、国際映画祭でいくつかの賞を受賞した。短編映画『スナイパー・オブ・コバニ』(2015年)は世界的にブレイク、2016年の札幌短編国際映画祭の最優秀賞ドキュメンタリー賞をはじめ数々の賞を受賞した。

*本作は損傷の激しい遺体が映るシーンがありますので、あらかじめ了承の上ご覧ください。また、12歳未満の年少者は保護者指導の元による鑑賞をお願いします。

*2017年 コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭(CPH:DOX)F:ACT賞受賞
*2017年 マドリード・ドキュメンタリー映画祭 観客賞受賞
*2017年 イスマイリア国際ドキュメンタリー映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞受賞
*2017年 イスタンブール・ドキュメンタリー・デイズ 国際批評家連盟賞受賞
*2017年 ドホーク国際映画祭 クルド・ドキュメンタリー部門 最優秀作品賞受賞
*2017年 オランダ映画祭 長編ドキュメンタリー部門ノミネート
*2017年 フロントドッグ国際ドキュメンタリー映画祭 観客賞受賞
*2017年 カメライメージ映画祭ドキュメンタリー部門 最優秀作品賞受賞

ラジオ・コバニ ラジオ・コバニ ラジオ・コバニ ラジオ・コバニ

6/30(土)~

ガザの美容室

ガザの美容室

2015年/パレスチナ、フランス、カタール/84分/アラビア語/1:2.35/5.1ch/配給:アップリンク 
監督・脚本:タルザン&アラブ・ナサール
出演:ヒアム・アッバス、マイサ・アブドゥ・エルハディ、マナル・アワド、ダイナ・シバー、ミルナ・サカラ、ヴィクトリア・バリツカ、他

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【前売券】全国共通特別鑑賞券1,500円を当館受付にて発売中!特典:オリジナルポストカードをプレゼント!

パレスチナ・ガザの小さな美容室を舞台に、戦争状態という日常をたくましく生きる女性たちを描く。

パレスチナ自治区、ガザ。クリスティンが経営する美容室は、女性客でにぎわっている。離婚調停中の主婦、ヒジャブを被った信心深い女性、結婚を控えた若い娘、出産間近の妊婦。皆それぞれ四方山話に興じ、午後の時間を過ごしていた。しかし通りの向こうで銃が発砲され、美容室は戦火の中に取り残される――。

第68回カンヌ国際映画祭批評家週間に出品され話題を呼んだ本作は、ガザで生まれ育った双子の監督タルザン&アラブ・ナサールによる初の長編で、戦争状態という日常を生きる女性たちをワンシチュエーションで描き、戦闘に巻き込まれ、監禁状態となった人々の恐怖を追体験する衝撃作である。

極限状態の中、女性たちは平静を装うも、マニキュアを塗る手が震え、小さな美容室の中で諍いが始まる。すると1人の女性が言う。「私たちが争ったら、外の男たちと同じじゃない」――いつでも戦争をするのは男たちで、オシャレをする、メイクをする。たわいないおしゃべりを、たわいない毎日を送る。それこそが、彼女たちの抵抗なのだ。

「戦争中であっても、彼女たちは常に人生を選択している。僕たちは“虐げられたパレスチナの女性”ではなく、人々の暮らしを、死ではなくて人生を描かなきゃならないんだ」―タルザン&アラブ・ナサール監督

パレスチナ自治区、ガザ。クリスティンが経営する美容室は、女性客でにぎわっている。店主のクリスティンは、ロシアからの移民。美容室のアシスタントのウィダトは、恋人で、マフィアの一員アハマドとの関係に悩んでいる。亭主の浮気が原因で離婚調停のエフィティカールは、弁護士との逢瀬に向けて支度中。戦争で負傷した兵士を夫に持つサフィアは、夫に処方された薬物を常用する中毒者だ。敬虔なムスリムであるゼイナブは、これまでに一度も髪を切ったことがなく、女だけの美容室の中でも決してヒジャブを取ることはない。結婚式を今夜に控えたサルマ、臨月の妊婦ファティマ、ひどい喘息を患っているワファ、離婚経験のあるソーサン…それぞれの事情をもつ、個性豊かな女性たち。

戦火の中で唯一の女だけの憩いの場で四方山話に興じていると、通りの向こうで銃声が響き、美容室は殺りくと破壊の炎の中に取り残された…。

ガザの美容室 ガザの美容室 ガザの美容室

5/19(土)~

カーキ色の記憶

カーキ色の記憶

2016年/カタール/108分/アラビア語/BD/配給:アップリンク/配給協力:『カーキ色の記憶』日本上映委員会
監督・シナリオ・編集:アルフォーズ・タンジュール
製作総指揮・シナリオ:ルアイ・ハッファール
制作指揮:イヤード・シハーブ
撮影監督:アフマド・ダクルーブ
音楽:キナーン・アズメ
ドラマトゥルク:アリー・クルディー
美術補助:アラシュ・T・ライハーニー、リンダ・ザハラ
製作:アルジャジーラ・ドキュメンタリー
撮影国:シリア、レバノン、ヨルダン、ギリシア、フランス、フィンランド
日本語字幕:額賀深雪、岡崎弘樹

公式ホームページ

シリアの悲劇は、2011年に始まったわけではない。

1980年代にアサド体制に反対した多くの若者が当局に追われ、国を去らざるを得なかった。監督の個人的な物語が、他の4人の語り手の物語と重なり合う。くすんだ軍服に象徴される沈黙や恐怖、戦慄の記憶。赤い風船に託された自由と抵抗。何故シリア社会が爆発し、革命が始まったのか、その背景に迫る。過去を語りながら、未来を見すえるシリア人の物語

*2017年山形国際ドキュメンタリー映画祭インターナショナル・コンペティション部門出品 山形市長賞(最優秀賞)受賞

ドキュメントとフィクションのシーンを意図的に混然一体にすることで、戦争や独裁を告発する真摯なドキュメントでありながら、同時に映画芸術としての地平も切り開いた、独創的な映像表現

―榛葉健 ドキュメンタリー映画監督(「うたごころ」「with…若き女性美術作家の生涯」)

誰が今戦争を繰り広げているのかではなく、誰が国の分断を促し、悲劇への道筋を用意したのかについて語る作品

―アッシャルク・アルアウサト紙

シリア難民の声を広げる作品

―NHK World

シリア内戦に関する類い希なる叙情的記録

―P.O.V. magazine

亡命を余儀なくされた5人の夢と記憶、恐怖を織り交ぜた追憶のエッセイ

―Amanda Lee, Toronto.com

引き返す道はない。だが忘れることもない

―Dieter Wieczorek

シリアの時間を映し出す鏡

―Aya Atashi

カーキ色の記憶 カーキ色の記憶

5/12(土)~

サファリ

サファリ

 ©2016 Vienna

2016年/オーストリア/90分/16:9/カラー/ドイツ語、オーストリア語
原題:SAFARI
監督・製作:ウルリヒ・ザイドル
脚本:ウルリヒ・ザイドル、ヴェロニカ・フランツ
後援 オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム
配給:サニーフィルム

公式ホームページ

【前売券】全国共通特別鑑賞券1,500円を当館受付にて発売中! 有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

トークショー
初日5/12(土)10:30回上映後、配給会社サニーフィルム有田浩介さんのトークショーおよびQ&Aがございます!

人はなぜ不必要に動物を“殺す”のか?
世界を震撼させた“トロフィー・ハンティング”の実態


2015年、SNSに投稿された1枚の写真が世界を怒り狂わせた。そこには、弓を持ち、誇らしげな顔をするアメリカ人歯科医師と、今まさに殺されたばかりのライオンの姿が写っていた。獲物の毛皮や頭だけを目的に動物を狩猟するレジャー、“トロフィー・ハンティング”は、現在アフリカ諸国の一大観光資源となり、野生動物が合法的に殺されている。
本作品はナミビアでハンティングをするドイツとオーストリアからのハンターたち、ハンティング・ロッジを経営するオーナー、そして、サファリをガイドする原住民たちを追う。ハンターたちは悪びれることなくハンティングへの情熱を語り、ロッジのオーナーは地域への貢献とビジネスの正当性を主張し、原住民は黙々と毛皮を剥ぎ、肉を解体する。

人間の倫理の境界線
炙り出される狂った人間の倫理観


前作『パラダイス3部作』「愛」、「神」、「希望」、それぞれの作品が同年の世界三大映画祭コンペ部門に選出される偉業を成し遂げたオーストリアの鬼才ウルリヒ・ザイドルが、独自の映像メソッドを用いてこれまで決して紹介されることがなかった“トロフィー・ハンティング”の実態を描き出した。
ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭、そして、東京国際映画祭ワールドフォーカス部門をはじめ、世界各国のドキュメンタリー映画祭で大きな衝撃を与えている。

サファリ サファリ サファリ

5/26(土)~

願いと揺らぎ

願いと揺らぎ

©2017 negaitoyuragi.wix.com

2017年/日本/HD/カラー・モノクロ/16:9/147分/製作・配給:ピーストゥリー・プロダクツ
監督・撮影・編集:我妻和樹
プロデューサー:佐藤裕美
宣伝:佐々木瑠郁

公式ホームページ

全国共通特別鑑賞券1,300円を当館受付で発売中!

有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

震災が生んだひずみを乗り越え、土地とともに生きていく。2005年から続く12年の記録が実を結んだ震災映画の大いなる到達点。

宮城県南三陸町の小さな漁村「波伝谷」(はでんや)。その震災までの3年間の日常を追ったドキュメンタリー映画『波伝谷に生きる人びと』から1年後が舞台の本作では、映画の冒頭、荒涼とした波伝谷の風景が映し出される。津波によって集落が壊滅し、コミュニティが分断された波伝谷では、ある若者の一声から地域で最も大切にされてきた行事である「お獅子さま」復活の気運が高まる。それは先行きの見えない生活の中で、人びとの心を結びつける希望となるはずだった。

 しかし波伝谷を離れて暮らしている人、家族を津波で失った人、さまざまな立場の人がお獅子さま復活に想いを寄せる一方で、集落の高台移転、漁業の共同化など、多くの課題に直面して足並みは一向に揃わない。震災によって生じたひずみは大きく、動けば動くほど想いはすれ違い、何が正解なのかも分からぬまま、摩擦や衝突を重ねお獅子さまは復活する。

 それからさらに時は流れ、仮設住宅から高台へと居を構え、波伝谷で生きることを決意した若者は、改めて当日の地域の混乱と葛藤を振り返ることになる。学生時代に民俗調査で波伝谷を訪れ、2005年からお獅子さまを撮り続けてきた監督が、ともに迷い、もがきながら、それでも復興に向けて歩み続けた人びとの「願いと揺らぎ」を鮮烈に映し出したドキュメンタリー。

【同時上映】『波伝谷に生きる人びと』5/26(土)~1週間限定

願いと揺らぎ 願いと揺らぎ 願いと揺らぎ

6/9(土)~

バケツと僕

バケツと僕

©映画「バケツと僕!」製作委員会

2017年/日本/106分/ビスタサイズ/5.1ch/配給:彩プロ 
監督:石田和彦
原作:北島行徳「バケツ」(文春文庫刊)
主題歌:「虹色のファンタジー」紘毅
エグゼクティブプロデューサー:柿崎ゆうじ
企画・プロデューサー:竹山昌利
出演:紘毅、徳永ゆうき、岡本玲、竹島由夏、二木てるみ、渡辺梓、ダチョウ倶楽部、海原はるか・かなた、杉田かおる

公式ホームページ

*本作は『UDCast』方式に対応した視覚障害者用音声ガイドが付いています。

キミと僕ならどんなハンディも乗り越えられる!
養護施設を舞台に繰り広げられる、“個性的なバケツ”と“気弱な僕”の特別な日々。

養護施設で働くことになった神島(紘毅)は“バケツ”というあだ名の15歳の少年(徳永ゆうき)と出会う。バケツには軽度の知的障害と盗癖があり、母親から虐待を受け、挙句の果てに捨てられ、さらには唯一の兄弟にも見放され、しまいには施設からも追い出されてしまう。神島は、先輩の黒田(岡本玲)からの協力を得て、バケツを引き取り、面倒をみることにするのだが…。

北島行徳の小説「バケツ」の映画化。 養護施設で働く気弱な主人公と、“バケツ”と呼ばれる軽度の知的障害を持つ15歳少年との友情を笑いと涙を交えて描くハートフルな人間ドラマだ。虐待や孤児、ネグレクトといった社会問題をリアルに映し出す一方で、健常者と障がい者の垣根を越えた絆や友情を純粋な視点で捉えている。浜松を舞台に、たくさんの自然と地元民の人情味があふれる爽やかで感動的なバディームービーが、ここに誕生した。

主人公の神島役には、前川清の長男でシンガーソングライターの紘毅。本作主題歌の作詞と作曲も手掛けている。バケツ役には、原作者から「バケツのイメージにそっくり」と太鼓判を押された演歌歌手で鉄道マニアでもある徳永ゆうきが抜擢された。そして監督は、小林政広、本木克英作品などで助監督を務め、本作が映画監督デビューとなる䂖田和彦。

バケツと僕 バケツと僕 バケツと僕
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