近日上映作品

4/20(土)~

ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ

美に憑りつかれた鬼才による毒に満ちた世界が蘇る

ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ
美を患った魔術師

プロスペローの本│数に溺れて4Kリマスター│ZOO│英国式庭園殺人事件4Kリマスター

4/20(土)―5/3(金)

美に憑りつかれた鬼才による毒に満ちた世界が蘇る

ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ
美を患った魔術師

プロスペローの本│数に溺れて4Kリマスター│ZOO│英国式庭園殺人事件4Kリマスター

4/20(土)―5/3(金)

公式サイト https://greenaway-retrospective.com/

配給宣伝協力 Gucchi’s Free School  配給 JAIHO

入場料 当日一般1,800円/会員1,500円/大専・シニア1,200円/高校生以下800円

アリ・アスターやヨルゴス・ランティモス、ジャンポール・ゴルチエが絶賛!
英国史上最もエレガントで偏執狂的な紳士 ピーター・グリーナウェイ

英国アート映画の先駆者として、世界中でカルト的人気を誇る映画監督。作品毎に一貫したコンセプトを設け、徹底した構図と色彩、それらと融合する巧みな音楽を用いたアブノーマルな映像は、観る者を夢中にさせ、アリ・アスター(『ミッドサマー』)を始め、現代の鬼才と呼ばれる映画監督やクリエイターに影響を与えた。映画監督だけでなく画家としても活動し、パリのルーブル美術館で企画展を行う等、唯一無二の芸術的センスで活動している。

観客に強烈なインパクトを与えるグリーナウェイ作品に、海外では再び注目が集まっており、2023年ヴェネチア国際映画祭では初期作『英国式庭園殺人事件』が再上映され、大きな話題となった。本特集上映では、『髪結いの亭主』『ピアノ・レッスン』等の世界的音楽家マイケル・ナイマンが劇伴を手掛けた作品を選定。異彩を放つグリーナウェイの世界に、音で更なる煌めきを与えたナイマンとの世紀のコラボレーション全4作を一挙上映する。(当館では4Kリマスター素材を2Kで上映)

ピーター・グリーナウェイ プロフィール/ Peter Greenaway Profile

1942年4月5日生まれ、イギリス・ウェールズ出身。幼少期はアートに関心を持ち、画家を志す。美術学校卒業後、イングマール・ベルイマン監督の作品に出合い映画の世界へ。82年の『英国式庭園殺人事件』で世界的に注目され、以降独特な世界観をもった映画作家として活躍している。主な作品に『数に溺れて』、『コックと泥棒、その妻と愛人』、『ピーター・グリーナウェイの枕草子』、『レンブラントの夜警』などがある。2014年に英国映画界への貢献を称えられ第67回英国アカデミー賞英国映画貢献賞を受賞。

上映スケジュール

4/20(土) 4/21(日) 4/22(月) 4/23(火) 4/24(水) 4/25(木) 4/26(金)
プロスペローの本18:50ー20:56
プロスペローの本
ZOO18:30ー20:30
ZOO
数に溺れて18:30ー20:30
数に溺れて
英国式庭園殺人事件18:30ー20:25
英国式庭園殺人事件
プロスペローの本18:30ー20:36
プロスペローの本
ZOO18:30ー20:30
ZOO
プロスペローの本18:30ー20:36
プロスペローの本
英国式庭園殺人事件21:05ー22:52
英国式庭園殺人事件
数に溺れて20:40ー22:45
数に溺れて
プロスペローの本20:40ー22:46
プロスペローの本
ZOO20:40ー22:40
ZOO
数に溺れて20:45ー22:45
数に溺れて
英国式庭園殺人事件20:40ー22:35
英国式庭園殺人事件
ZOO20:45ー22:45
ZOO

予定表 横にスクロールできます

4/27(土) 4/28(日) 4/29(月) 4/30(火) 5/1(水) 5/2(木) 5/3(金)
プロスペローの本16:30―18:40
プロスペローの本
ZOO16:45―18:41
ZOO
英国式庭園殺人事件16:30―18:25
英国式庭園殺人事件
数に溺れて16:30―18:35
数に溺れて
ZOO16:30―18:35
ZOO
プロスペローの本16:30―18:40
プロスペローの本

予定表 横にスクロールできます

作品紹介

プロスペローの本
※2011年にHDリマスターされたものを編集無しのオリジナル版で劇場初上映 

1991年│イギリス・フランス・イタリア│英語│カラー│ヨーロピアンビスタ│2.0ch│126分│原題:Prospero’s Book
監督:ピーター・グリーナウェイ/音楽:マイケル・ナイマン/衣裳:ワダエミ
出演:ジョン・ギールグッド、マイケル・クラーク、ミシェル・ブラン、エルランド・ヨセフソン他

シェイクスピアの戯曲テンペストを原案に、24冊の魔法の書を手に入れた男による復讐劇衣裳は日本を代表するデザイナーのワダエミ

ミラノ大公プロスペローは、ナポリ王アロンゾ―と共謀した弟アントーニオに国を追われ、娘のミランダと共に絶海の孤島に幽閉される。アロンゾ―への復讐を片時も忘れなかったプロスペローは友人ゴンザーローから譲り受けた24冊の魔法の書を読み解いて強大な力を身に着け、島にいる悪魔の力を持つ怪物キャリバンや妖精エアリエルを操り、魔法の力で復讐を実行する。

数に溺れて4Kリマスター
※2022年に4Kリマスターされたものを編集無しのオリジナル版で初上映 

Ⓒ1988 Allarts/Drowing by Numbers BV

1988年│イギリス│英語│カラー│ヨーロピアンビスタ│2.0ch│118分│原題:Drowing by Numbers 監督:ピーター・グリーナウェイ 音楽:マイケル・ナイマン 出演:ジョーン・プロ―ライト、ジュリエット・スティーヴンソン、ジョエリー・リチャードソン、バーナード・ヒル他

同じシシーという名前を持つ3人の女性による殺人を描いたサスペンス。第41回カンヌ映画祭芸術貢献賞受賞

英国サフォーク州の水辺に暮らす同姓同名の3人の女性シシー・コルピッツたちは、愛の冷めてしまった夫をそれぞれで殺そうとする。1人目のシシーは若い女と浮気している夫を湯に沈め、2人目のシシーは自分に関心のない夫を海で溺れさせ、3人目のシシーは、新婚早々熱が冷めた夫をプールで溺れさせた。検視官のマジェットは3人から一連の出来事を全て事故死として処理するように脅されるが…。

ZOO
※2000年初期にHDリマスターされたものを編集無しのオリジナル版で劇場初上映 

Ⓒ1985 Allarts Enterprises BV and British Film Institute.

1985年│イギリス│英語│カラー│ヨーロピアンビスタ│2.0ch│116分│原題:A Zed & Two Noughts 監督:ピーター・グリーナウェイ 音楽:マイケル・ナイマン 出演:アンドレア・フェレオル、ブライアン・ディーコン、エリック・ディーコン他

腐敗していく動物の死骸に捉われた双子の兄弟を描いたトラウマ級の衝撃作

オランダ・ロッテルダムの動物園で働く双子の動物学者オズワルドとオリヴァーは交通事故で同時に妻を亡くし、車を運転していた女性アルバは一命をとりとめるが片足を失う。事故後、オズワルドとオリヴァーは何かに憑かれたように動物の死骸が腐敗していく過程を映像に記録する事に没頭する。やがて2人はアルバと親しくなり、アルバも2人に好意を抱き始める。

英国式庭園殺人事件4Kリマスター
※2022年に4Kリマスターされたものを編集無しのオリジナル版で初上映 

Ⓒ1982 Peter Greenaway and British Film Institute.

1982年│イギリス│英語│カラー│ヨーロピアンビスタ│モノラル│107分│原題:The Draughtsman’s 監督:ピーター・グリーナウェイ 音楽:マイケル・ナイマン 出演:アントニー・ビギンズ、ジャネット・スーズマン、ルイーズ・ランバート、ニール・カニンガム他 Contract

主人を殺したのは誰?屋敷の庭を描いた画家の12枚の絵の中に浮かび上がる、完全犯罪の謎。ピーター・グリーナウェイの名を有名にした初期の傑作ミステリー!

17世紀末、画家ネヴィルは英国南部ウィルトシャーにあるハーバート家の屋敷へ招かれる。主人のハーバート氏は不在で、代わりに出迎えた夫人のヴァージニアは、夫が戻るまでに屋敷の絵を12枚完成させること、報酬は一枚8ポンドに寝食の保証、そして夫人はネヴィルの快楽の要求に応じると言い、契約を結ぶ。ネヴィルは絵を描き始めるが、描こうとする構図の中に誰かがハーバート氏のシャツ、裂かれた上着等、何かを暗示するような物を紛れ込ませようとする。

4/20(土)~

かづゑ的

かづゑ的

©︎Office Kumagai 2023

2023年/日本/119分/配給:オフィス熊谷
監督:熊谷博子
ナレーション:斉藤とも子
撮影:中島広城
録音:奥井義哉
編集:大橋富代
音楽:黒田京子

公式ホームページ

本作はUDCast対応作品となっております

イベント情報
4/20(土)12:00回上映後、熊谷博子監督の舞台挨拶がございます。

「私、みんな受けとめて、逃げなかった。」
10歳からハンセン病療養所で生きる 宮﨑かづゑさんの、長い道。

瀬戸内海にある国立ハンセン病療養所、長島愛生園。宮﨑かづゑさんは10歳で入所してから約80年、ずっとこの島で生きてきた。病気の影響で手の指や足を切断、視力もほとんど残っていない。それでも、買い物や料理など周囲の手を借りながらも自分で行う。
「本当のらい患者の感情、飾っていない患者生活を残したいんです。らいだけに負けてなんかいませんよ」と力強く語るかづゑさん。患者同士のいじめに遭い、つらかった子ども時代。家族の愛情と、たくさんの愛読書が、絶望の淵から引き上げてくれた。そして夫の孝行さんと出会い、海沿いの夫婦寮で自然とともに暮らしてきた。
かづゑさんはいつも新しいことに挑戦している。そしてどこか可愛いらしい。76歳のときにパソコンを覚え、84歳になって初の著作となる『長い道』(みすず書房)を出版。類まれな表現力で日常を瑞々しく綴り、版を重ねている。
90歳も半ばになったかづゑさんは言う、「できるんよ、やろうと思えば。」

熊谷博子監督メッセージ

宮﨑かづゑさんは、私が初めて会ったハンセン病の元患者さん(回復者)でした。 信頼する知人に、会わせたい人がいるからと、半ば強引に長島愛生園に連れていかれました。10歳からハンセン病療養所で生活している、という人に。その日々の暮らしを描いた著書「長い道」を会う前に読み、大変心をうたれました。かづゑさんの部屋で話しながら、この人生を撮って残しておかねばと心に決め、2016年から愛生園に通い始めました。それから8年間、私たちはカメラとマイクを携えて、かづゑさんの人生に伴走することになりました。この映画はハンセン病を背景にしていますが、決してハンセン病だけの映画ではありません。人間にとって普遍的なことを描いたつもりです。


かづゑ的 かづゑ的 かづゑ的

4/27(土)~

映画 ◯月◯日、区長になる女。

映画 ◯月◯日、区長になる女。

©️2024 映画 ◯月◯日、区長になる女。製作委員会

2024年/日本/110分/配給:映画 ◯月◯日、区長になる女。製作委員会
監督:ペヤンヌマキ
プロデューサー:松尾雅人
音楽:黒猫同盟(上田ケンジと小泉今日子)、向島ゆり子、ブランシャー明日香
主題歌:『黒猫同盟のミュニシパリズム』
作詞・作曲:ブランシャー明日香
歌唱・編曲:黒猫同盟
出演:杉並区民のみなさま

公式ホームページ

イベント情報 4/28(日)14:25回上映後、ペヤンヌマキ監督の舞台挨拶がございます。

市民選挙の裏側を「自分ごと」として、カメラで捉えた草の根ドキュメンタリーが完成。

東京都杉並区。57万人が暮らす緑豊かな街で、行政主導の再開発、道路拡張、施設再編計画が進んでいた。そんな状況のなか迎えた2022年6月の杉並区長選挙。住民たちは、ひとりの候補者を擁立する。ヨーロッパに暮らし、NGO職員として世界の自治体における「公共の再生」を調査してきた岸本聡子だ。地縁なし、政治経験なしの彼女の相手は3期12年続く現職区長。しかも岸本が日本に帰国したのは投票日2ヶ月前。ここから岸本と彼女を擁立した住民との当選を目指しての本気の対話が始まる。

監督は杉並区在住の劇作家・演出家ぺヤンヌマキ。彼女が長年住むアパートが道路拡張計画により立ち退きの危機にあることを知り、止める方法を自身で調べ動き始めたのが本作制作のきっかけです。監督自身が地域問題の当事者となり、今まで無縁の世界だった選挙、政治の世界へカメラ片手に飛び込み、住民たちと連携し、学び悩む記録でもあり、それ以上に候補者と支援者たちと悩み考えぶつかりながら、合意形成のため対話を積み重ねていくリアルなやり取りが数多く記録されています。「この選挙方法で良いのか?」「住民要求とは?」「政策とは?」「そもそも公共とは?」
本作主題歌は、杉並区民が作った応援歌『ミュニシパリズム』を、黒猫同盟(上田ケンジと小泉今日子)がカバーした『黒猫同盟のミュニシパリズム』。「ミュニシパリズム」とは、地域に根付いた自治的な民主主義や合意形成を重視する考え方で、本作の重要なテーマとなっています。そして選挙後に起こった動きに、新たな光を感じます。
私たちの生活は、政治と繋がっている、もう黙っていられない。◯月◯日、次はあなたかもしれない。


区長になる女 区長になる女 区長になる女

4/27(土)~

すべて、至るところにある

すべて、至るところにある

© cinemadrifters

2023年/88分/日本/宣伝デザイン:阿部宏史/配給:Cinema Drifters/宣伝:大福
監督・プロデューサー・脚本・編集:リム・カーワイ
撮影:ヴラダン・イリチュコヴィッチ
録音・サウンドデザイン:ボリス・スーラン
音楽:石川潤
出演:アデラ・ソー(蘇嘉慧)、尚玄、イン・ジアン(蔣瑩)

公式ホームページ

イベント情報
4/27(土)-5/2(木)、5/4(土)、5/5(日)上映後、リム・カーワイ監督の舞台挨拶またはゲストをお迎えしてのトークイベントがございます。

旧ユーゴスラビアの巨大建造物を背景に、現実と虚構を行き来するラブサスペンス!

エヴァは旅先のバルカン半島で、映画監督のジェイと出会う。その後、パンデミックと戦争が世界を襲う。ジェイはエヴァにメッセージを残し、姿を消してしまう。エヴァはジェイを探しに再びバルカン半島を訪れ、かつてエヴァが出演した映画が『いつか、どこかで』というタイトルで完成していたことを知る。セルビア、北マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴビナでジェイを探す中で、エヴァはジェイの過去と秘密を知ることになり…。

パンデミック、戦争、混沌とした現代に問いかけるサイバーパンクな叙事詩──

大阪を拠点に、香港、中国、バルカン半島などで映画を製作し、どこにも属さず彷徨う“シネマドリフター(映画流れ者)”を自称する映画監督リム・カーワイ。未知の場所をひとりで訪ね、その場所の人々と出会い、その土地の、その瞬間を切り取っていく前代未聞の制作スタイルの原点になったのが、バルカン半島だ。『すべて、至るところにある』は、リム監督の『どこでもない、ここしかない』(2018)、『いつか、どこかで』(2019)に続くバルカン半島3部作の完結編である。

ある映画監督の消息を訪ねてバルカン半島を旅する主人公エヴァ役に、『いつか、どこかで』の主役で2013年度ミスマカオのアデラ・ソー。エヴァをバルカン半島に再び呼び寄せるきっかけを作る、映画監督ジェイ役に、『COME & GO カム・アンド・ゴー』(2020)『あなたの微笑み』(2021)にも出演する、リム・カーワイ作品に欠かせない存在となっている尚玄。 劇中の重要なキーアイテムとなるのは、リム監督がバルカン半島で撮影した、『どこでもない、ここしかない』と、アデラ・ソーが主演した映画『いつか、どこかで』だ。なんとジェイがエヴァを主役に撮影した映画として登場する。『どこでもない、ここしかない』に出演したトルコ人のフェルディがジェイの友人として登場し、ジェイとの思い出を語りだすなど、バルカン半島3部作が絡み合い、現実と虚構が混ざり異空間にいざなわれていく。

本作は2020年に撮影されるはずであったが、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックによりストップしてしまった。リム監督は、パンデミック、戦争という全世界が体験した未曾有の現実の中で感じた孤独を、映画監督のジェイに投影し、バルカン半島3部作の完結編を完成させた。


すべて、至るところにある すべて、至るところにある すべて、至るところにある

上映日時

4/27(土)~5/3(祝金) 5/4(祝土)~5/10(金)
18:50-20:20 16:25-17:55

どこでもない、ここしかない

どこでもない、ここしかない

イベント情報
4/29(月)・5/1(水)上映後、リム・カーワイ監督の舞台挨拶がございます。

2018年/90分/スロベニア・マケドニア・マレーシア・日本
監督・編集:リム・カーワイ
撮影:北原岳志
録音:山下彩
音楽:Lantan
出演:フェルディ・ルッビシ、ヌーダン・ルッビシ、ダン、アンニャ・キルミッスイ

東アジアからバルカン半島へ—
彼の目に映ったものがすべて「映画」になる!

バルカン半島で暮らすトルコ人夫婦の物語。妻に逃げられた男の物語を軸に、東ヨーロッパで現地の人びとと即興で作り上げた異色ドラマ。バルカン半島・スロベニアの首都リュブリャナ。近年の観光と不動産ブームは、ゲストハウスとアパートメントを経営するフェデルに経済的な成功をもたらした。イスラム教徒でありながら、ゲストハウスに宿泊した女性や知人の彼女にまで手を出す女癖が悪いフェデルに、妻のヌーダンは愛想を尽かして家を出て行ってしまう。ようやく妻の大切さに気付いたフェデルは、ヌーダンを取り戻すためにマケドニアの田舎町へ向かうが……。


どこでもない、ここしかない どこでもない、ここしかない どこでもない、ここしかない

上映日時

4/27(土)、4/29(祝月)、5/1(水)
21:00-22:35
レイト割画像

いつか、どこかで

いつか、どこかで

イベント情報
4/27(土)・28(日)・30(火)・5/2(木)上映後、リム・カーワイ監督の舞台挨拶がございます。

2019年/81分/セルビア・クロアチア・モンテネグロ・マカオ・日本・マレーシア
監督:リム・カーワイ
出演:アデラ・ソー(蘇嘉慧)、カタリナ・ニンコヴ、ピーター・シリカ、ホスニー・チャーニー、マティ・ミロサヴリェヴィッチ

一人のアジア人女性の体験を通じて浮かび上がるバルカン半島の日常と歴史—

マカオ人女性アデラは、自分が寄付した、亡くなった彼氏が残したスマホの展示を観るために、クロアチアにある「別れの博物館」を訪れる。その後、インスタグラムで知り合ったセルビア人のアレックスに会うために、ベオグラードに向かう。しかし、アレックスがいっこうに現れない。アレックスの到着を待っている間、アデラは見知らぬ土地で、自分の生まれた国とは違う、歴史や文化を持つ人々との非日常的な出会い、ささやかな冒険を通じて知らない世界を知り、新たな自分を発見する。最後にアレックスがようやく現れ、アデラはアレックスから予想外の結果を知らされるが、バルカン半島の旅は続く。あるアジア人女性バックパッカーがクロアチア、セルビア、モンテネグロを旅をする中で、バルカン半島の複雑な歴史に翻弄されながらも前向きに普通に暮らしている人々の生活を知る。そして、いま世界が置かれている現状が浮かび上がる。


いつか、どこかで いつか、どこかで いつか、どこかで

上映日時

4/28(日)、4/30(火)、5/2(木)、5/3(祝金)
21:00-22:25
レイト割画像

5/3(金)~

悪は存在しない

悪は存在しない

© 2023 NEOPA / Fictive

2023年/106分/日本/配給:Incline/配給協力:コピアポア・フィルム
監督・脚本:濱口竜介
音楽:石橋英子
撮影:北川喜雄
美術:布部雅人
出演:大美賀均、西川玲、小坂竜士、渋谷采郁、菊池葉月、三浦博之、鳥井雄人、山村崇子、長尾卓磨、宮田佳典、田村泰二郎

公式ホームページ

『ドライブ・マイ・カー』から3年――
監督:濱口竜介 × 音楽:石橋英子 の新たな試みに世界が騒然。

きっかけは、石橋から濱口への映像制作のオファーだった。『ドライブ・マイ・カー』(21)で意気投合したふたりは試行錯誤のやりとりをかさね、濱口は「従来の制作手法でまずはひとつの映画を完成させ、そこから依頼されたライブパフォーマンス用映像を生み出す」ことを決断。そうして石橋のライブ用サイレント映像『GIFT』と共に誕生したのが、長編映画『悪は存在しない』である。自由に、まるでセッションのように作られた本作。濱口が「初めての経験だった」と語る映画と音楽の旅は、やがて本人たちの想像をも超えた景色へとたどり着いた。
第80回ヴェネチア国際映画祭では銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞、濱口に世界3大映画祭制覇の快挙をもたらしたのち、各国での上映や映画祭へと広がり、世界中から絶賛の声が止まない。
主演に、当初はスタッフとして参加していた大美賀均を抜擢。新人ながら鮮烈な印象を残す西川玲、物語のキーパーソンとして重要な役割を果たす人物に小坂竜士と渋谷采郁らが脇を固める。
穏やかな世界から息をのむクライマックスまでの没入感。途方もない余韻に包まれ、観る者誰もが無関係でいられなくなる魔法のような傑作が誕生した。

これは、君の話になる――
観る者誰もが無関係でいられない、心を揺さぶる物語

長野県、水挽町(みずびきちょう)。自然が豊かな高原に位置し、東京からも近く、移住者は増加傾向でごく緩やかに発展している。代々そこで暮らす巧(大美賀均)とその娘・花(西川玲)の暮らしは、水を汲み、薪を割るような、自然に囲まれた慎ましいものだ。しかしある日、彼らの住む近くにグランピング場を作る計画が持ち上がる。コロナ禍のあおりを受けた芸能事務所が政府からの補助金を得て計画したものだったが、森の環境や町の水源を汚しかねないずさんな計画に町内は動揺し、その余波は巧たちの生活にも及んでいく。

*第80回 ヴェネチア国際映画祭 銀獅⼦賞(審査員グランプリ)、 国際批評家連盟賞
*第67回 BFIロンドン映画祭 最優秀作品賞
*第16回 アジア太平洋映画賞 審査員特別賞
*第15回 ウランバートル国際映画祭 観客賞
*第28回 ケララ国際映画祭 最優秀作品賞


悪は存在しない 悪は存在しない 悪は存在しない

5/3(金)~

無名

無名

Copyright2023© Bona Film Group Company Limited All Rights Reserved

2023年/中国/131分/配給:アンプラグド
監督:チェン・アル
出演:トニー・レオン、ワン・イーボー、ホアン・レイ 森博之 チャン・ジンイー ジョウ・シュン
字幕:渡邉一治

公式ホームページ

【前売券】ムビチケカード第1弾、第2弾2種、各 1,500円(税込)を当館受付にて発売中!特典:特製ポストカードをプレゼント!

2大スター競演!映像美に浸るスパイ・ノワール
トニー・レオン VS ワン・イーボー
信じるか、裏切るか。究極の心理戦

二次世界大戦下の上海を舞台に、中国共産党、国民党、日本軍の間で繰り広げられる名もなきスパイたちによる一進一退の攻防戦を描いたスパイ・ノワール。
主演は、『花様年華』(00/ウォン・カーウァイ監督)で第53回カンヌ国際映画祭 最優秀主演男優賞を受賞し、近年は『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(21)への出演で若い世代からも注目を集めている香港スター、トニー・レオン。そして、もう一人の主役として出演するのは、中韓合同ユニット「UNIQ」のメンバーとしてデビュー、さらに俳優としてTVドラマ「陳情令」(19)でブレイクし、いま中国で最も注目を集める若手俳優のワン・イーボー。本作でついに映画初主演の座をつかみ、次々と主演作が公開され、第20回映画チャンネル メディア大賞にて、主演2作目となった『長空之王』(23)と共に主演男優賞を受賞している。スタント無しで取り組んだ迫真のアクションで対決シーンを演じた二人の圧倒的な緊張感と比類なき美しさに目を奪われる。
監督は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海』(16)を手掛けたチェン・アル。本作では、脚本と編集も担当し、わずか長編4作目にして手がけたこの脚本にトニー・レオンも惚れ込み出演を決めた。
そして、去年の11月に行われた、中国映画界最高の賞とされる第36回中国映画金鶏賞にて作品賞、主演俳優賞を始め8部門にノミネート。今回が、映画初出演となったワン・イーボーは、助演男優賞にノミネートされた。そして、トニー・レオンが主演俳優賞、チェン・アル監督が監督賞と編集賞の3冠受賞へと輝いた。

スパイ同士がしのぎを削る心理戦の応酬。信頼と裏切りの果てに待つものとは……。激動の時代を背景に描く、麗しくも哀しき宿命のドラマがいま、始まる。


無名 無名 無名

5/11(土)~

ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター

ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター

ⓒ1992 JAN CHAPMAN PRODUCTIONS&CIBY 2000

1993年/オーストラリア・ニュージーランド・フランス/英語/121分/提供:カルチュア・エンタテインメント/配給:カルチュア・パブリッシャーズ
原題:The Piano
監督・脚本:ジェーン・カンピオン
音楽:マイケル・ナイマン
出演:ホリー・ハンター、ハーベイ・カイテル、サム・ニール、アンナ・パキン
※当館での上映は2K版

公式ホームページ

本作はUDCast対応作品となっております

レッスンと引き換えに手に入れたのは、世界にひとりだけの「私」。
「私」らしくありのままに生きようとするヒロイン像の原点が観る者の魂の深奥を激しく揺さぶる物語

19世紀半ば、ニュージーランドの孤島。エイダ(ホリー・ハンター)は父親の決めた相手と結婚するために、娘のフロラ(アンナ・パキン)と1台のピアノと共にスコットランドからやって来る。「6歳で話すことをやめた」エイダにとって、ピアノは声の代わりだった。ところが、夫になるスチュアート(サム・ニール)はピアノを重すぎると海辺に置き去りにし、先住民との通訳を務めるベインズ(ハーヴェイ・カイテル)の土地と交換してしまう。エイダに惹かれたベインズは、ピアノ1回のレッスンにつき鍵盤を1つ返すと提案する。渋々受け入れるエイダだったが、レッスンを重ねるうちに彼女も思わぬ感情を抱き始める――

レッスンジェーン・カンピオン監督の不朽の名作が30年の時を超えて4Kの美しい映像で蘇る

1993年、ジェーン・カンピオンの名前が一夜で映画史に劇的に刻まれた。ヴィム・ヴェンダース、ケン・ローチ、マイク・リー、ホウ・シャオシェン、スティーヴン・ソダーバーグと錚々たる巨匠&奇才の新作が競い合うカンヌ国際映画祭のコンペティションで、女性監督初のパルム・ドール受賞を成し遂げたのだ。2021年には『パワー・オブ・ザ・ドッグ』でアカデミー賞監督賞に輝いたカンピオンの最高傑作『ピアノ・レッスン』が今、4K映像によって繊細かつ壮麗に蘇る。
ホリー・ハンターが演じた主人公のエイダは、近年大きな共感を呼んでいる、抑圧や生きづらさから解き放たれ、ありのままの自分を肯定し「私」らしい生き方と幸せを探すヒロイン像の原点。本作で名声を得たマイケル・ナイマンによる、秘めた情熱が香り立つ哀切なピアノ曲「楽しみを希(こいねが)う心」、エイダの激しい想いと彼女が自ら切り開く運命の物語が、観る者の心に永遠に刻まれる、感動を超越した映像体験。


ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター

5/18(土)~1週間限定

あずきと雨

あずきと雨

©2023 BOTA Inc.

2023 年/日本/70 分/配給:BOTA
監督:隈元博樹
脚本:久保寺晃一
プロデューサー:永山正史、隈元博樹
撮影:神野誉晃
編集:冨永圭祐
音楽:重盛康平
出演:加藤紗希、嶺豪一、秋枝一愛、望月綾乃、篠田諒、宮本行、立川らく人

公式ホームページ

わかっていたけど、わかりあえなかった
――そんな些細で、ささやかな二日間のはなし。

別れても未だに同棲を続けているノブとユキ。ノブは今日も、大好きな“ あずきアイス” が生産中止になることを阻止するため、生産会社へ抗議の手紙を書き続けている。ユキはそんなノブにあきれつつ同居を続けているが、ある日、恋人ができたことを彼に告げ、家を出て行くように促す。そこへひょんなことから家出少女のリコがやってきて…。
そんな三人の二日間の“ 小さなできごと” を通じて、繊細に揺れ動く男女の交流を丁寧に掬い上げた本作。監督はこれが長編初となる隈元博樹。脚本・久保寺晃一のオリジナルシナリオに惚れ込み映画化へ乗り出した。

主人公・ユキを演じたのは昨今俳優だけでなく『距ててて』など監督としての活躍も著しい加藤紗希。リコは『天然☆生活』で映画デビューを果たした秋枝一愛、ユキの同僚・カナコは演劇集団ロロを中心に活動する望月綾乃が演じ、篠田諒、宮本行、立川らく人など個性に富んだ俳優陣が脇を固めている。そして印象的な存在感を放つノブを演じたのは、主演作『風のゆくえ』『almost people』が立て続けに公開されるなど、今後の活躍から目が離せない嶺豪一。『あずきと雨』のふたつの“ 粒” が紡ぎ出す、ちょっと切なく明日を彩る、瑞々しい作品が誕生した。


あずきと雨 あずきと雨 あずきと雨

5/18(土)~

走れない人の走り方

走れない人の走り方

©2023 東京藝術大学大学院映像研究科

2023年/82分/宣伝協力:平井万里子/配給:イハフィルムズ
監督:蘇鈺淳
脚本:上原哲也、石井夏実
プロデューサー:黄申知、大槻美夢、小池悠補
撮影:齊藤夏寛
照明:織田知樹
美術:茅蘅
サウンドデザイン:城野直樹
録音:浪瀬駿太
編集:張馨予
音楽:スカンク/SKANK
出演:山本奈衣瑠、早織、磯田龍生、BEBE、服部竜三郎、五十嵐諒、荒木知佳、村上由規乃、谷仲恵輔、綾乃彩、福山香温、齊藤由衣、窪瀬環、平吹正名、諏訪敦彦

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私はどこだ。
前はどっちだ。

ロードムービーを撮りたい映画監督の小島桐子。だが、理想の映画づくりとは裏腹に、予算は限られ、キャスティングは難航するなど、問題は山積みだ。
ある日桐子は、プロデューサーの滝本千夏に内緒でロケハンに向かうが、その途中で車が故障。さらにその夜に飼い猫が家から逃げ出した上、妊娠中の同居人が産気づく。様々なトラブルに見舞われ動揺した桐子は、翌朝の大切なメインキャストの打合せを反故にしてしまう。キャストが決まらず車を直す金もない中で、撮影を実現させるための方法を模索する桐子は、あるアイデアを思いつく――。

PFFアワード2021審査員特別賞(『豚とふたりのコインランドリー』)の蘇鈺淳(スーユチュン)監督による初長編作品『走れない人の走り方』。新人映画監督として葛藤する主人公・キリコ役に、モデルとしての活動だけでなく『猫は逃げた』以降俳優としての活躍も目覚ましい山本奈衣瑠。プロデューサー役に『辻占恋慕』などの早織、カメラマン役に磯田龍生、キリコの同居人役にBEBE、制作部役に服部竜三郎など多彩なキャストが脇を固めているほか、キリコの映画に出演する俳優役として五十嵐諒、荒木知佳、村上由規乃、キリコの父親役に谷仲恵輔、そして蘇監督の恩師でもある諏訪敦彦がチャーミングな役どころで出演を果たしている。2023年3月に実施されたユーロスペースでの修了展での上映が全回満席となるなど好評を博し、2024年3月に開催される第19回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門への出品も決定した本作。悩みながらも理想の映画を追い求め、奔走する主人公はもちろん、映画に関わるあらゆる登場人物たちの切実さとおかしみが切り取られた一編となっている。


走れない人の走り方 走れない人の走り方 走れない人の走り方

5/18(土)~1週間限定

光る鯨

光る鯨

©️studio solars

2023年/日本/127分/製作・配給・宣伝:studio solars
監督・脚本:森田博之
撮影:上川雄介
照明:大西辰弥
録音:濱田耕司 望月亮佑 三塚俊輔
出演:関口蒼、佐野日菜汰、古矢航之介、中神円、瀧石涼葉、小吹奈合緒、西巻大翔、下鳥時穏、田中里念、宮本行、渡辺力、ミネオショウ、山口友和、水沢朋美、影山祐子、桐生コウジ

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一冊の小説をめぐるSFヒューマンストーリー

元TEMPURA KIDZの関口蒼が主人公・イト役で映画初主演。イトの幼馴染み・はかるを『明ける夜に』の佐野日菜汰、イトの姉・冬海を『空の瞳とカタツムリ』の中神円、謎多き女子高生・直子を瀧石涼葉、カフェのマスターを『馬の骨』の桐生コウジが演じている。ほかに古矢航之介、山口友和、水沢朋美、宮本行らが出演。監督は『ラストラブレター』でヒューマノイドによるSFラブストーリーを描いた森田博之。同作に主演した影山祐子(『さすらいのボンボンキャンディ』)、ミネオショウ(『MAD CATS』)も存在感あるキャラクターで登場する。

深夜2時の“異世界エレベーター”に乗って彼女が降り立った先はパラレルワールドだったー

幼少期に両親を亡くした23歳のコンビニ店員、志村イトは姉と二人で暮らしている。 幼馴染の新進作家、高島はかると音信不通となり数ヶ月が過ぎていた。 イトは彼への密かな想いを断ち切ることが出来ず、 かつて家族で暮らした高層団地へと向かう。はかるの処女作「光る鯨」を手に古いエレベーターに乗り込むと、上昇と下降を繰り返す。彼女の記憶は深く深く潜っていく。深夜2時、誰もいない11階に止まった時、ついに《異世界エレベーター》が発動する。イトはいなくなった人に会える世界=パラレルワールドへと足を踏み入れるー。


光る鯨 光る鯨 光る鯨

5/25(土)~

若武者

若武者

Copyright 2023 “若武者” New Counter Films LLC. ALL RIGHTS RESERVED

2024年/⽇本/103分/製作:コギトワークス、U-NEXT/制作プロダクション・配給:コギトワークス
監督・脚本:⼆ノ宮隆太郎
エグゼクティブ・プロデューサー:堤 天心、関 友彦
プロデューサー:鈴木徳至
撮影:岩永 洋
録音・整音・効果:松野 泉
美術:福島奈央花
出演:坂東龍汰、髙橋里恩、清水尚弥、木越明、冴木柚葉、大友律、坂口征夫、宮下今日子、純乃あみ、土屋陽翔、新名基浩、小林リュージュ、須森隆文、島津志織、大河内健太郎、五頭岳夫、矢野陽子、矢島康美、木野花、豊原功補、岩松了

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北野武監督・是枝裕和監督とともにカンヌ国際映画祭に正式出品された⼆ノ宮隆太郎監督の最新作。
〝人間の生き様に独自の視点から光を当てる新たな映画〟

工場に勤める寡黙な渉、飲食店員の血の気の多い英治、介護士の一見温厚そうに見える光則は、互いに幼馴染の若者である。
「不幸はドラマになるからよ」ある晩秋の昼下がり、3人は首切り地蔵が見下ろす墓地を目指して歩いていく。そこには数年前に事故で亡くなった4人目の幼馴染が眠っていた。「嫌気、恐れ、怒り、悲しみ。その全てのドラマを”楽しみ”に変えて生きていけたら、そんなことできたら、最高の人生になると思えねえ?」「革命だよ。革命。革命起こそうぜ」
そうして彼らは”世直し”と称して街の人間たちの些細な違反や差別に対して無軌道に牙を剥いていく。その”世直し”は、徐々に”暴力”へと変化してしまうのだった。これは、寄る辺ない日常の中で、人生への疑問を問い続けながら、未来に抵抗する若者たちの物語。

前作『逃げきれた夢』が北野武監督『首』、是枝裕和監督『怪物』とともに、日本の長編映画として2023年第76回カンヌ国際映画祭に正式出品された、二ノ宮隆太郎監督。カンヌ映画祭上映会場では満席の観客が喝采を送った。世界中で新作が待ち望まれる二ノ宮隆太郎が監督・脚本を手掛けた最新映画が本作『若武者』だ。
二ノ宮隆太郎監督は一貫して、普遍的な日常を鮮やかなリアリズムで描き出している。本作はそのリアリズムを武器に、独特の言語表現の応酬と予測不能な展開で新境地を描き出した。
本作では、二ノ宮監督が幼馴染である三人の若者を描写している。渉は無表情ながら、義父に対する深い憎しみを秘めている。英治は居酒屋で働きながら、他人の負の感情に愉悦を覚える傾向がある。光則は介護職員として真面目に働きながら、周囲を鈍い視線で見つめている。
彼らは会話の中で「この世の人間」という言葉を頻繁に使用する。まるで自分が彼岸の人間のように。しかし実際は、自分も「この世」に包含され影響され、影響を与えていることを恐れながら深く考察しているのだ。


若武者 若武者 若武者

5/25(土)~1週間限定

青すぎる、青

青すぎる、青

©2023「青すぎる、青」製作委員会

2023年/日本/103分/配給・宣伝:アイエス・フィールド
原案・監督:今関あきよし
脚本:小林弘利
音楽・MA:種子田博邦
エグゼクティブ・プロデューサー:嶋田豪、肥後潮一郎
プロデューサー:星野晴美、西田建一
撮影・編集・VFX:三本木久城(JSC)
出演:上大迫祐希、原愛音、肥後遼太郎、松元裕樹、まっぴーさくらじま、森優稀、三浦結愛、穂原康博、新名真郎、田中千枝子、逢澤みちる、窪塚俊介、佐伯日菜子

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その涙の先に、きっとわたしは私をみつける

唯一の家族だった父親を亡くし、心に穴があいたままの美巳。父の代わりに店を切り盛りする為にやって来た伯母・嘉子との向き合い方もわからず、訳もなく当たり散らしてばかり。目前に控えた美大の卒業制作も手を付けられず自分を見失いそうになっていた。 親友の希良は、何事も前向きな性格ながらも、そんな自分自身を持て余している。 美巳との向き合い方がうまくいかない嘉子もまた人には言えない深い秘密を抱えていた…。 そんな美巳に不可思議な変化が起こり始める。見えないはずのモノが見え、聴こえないはずの声が聴こえるようになってしまう…。

監督はウクライナ、ロシア、台湾など様々な国で現地の人々と向き合い、美しい風景を映像に閉じ込め、その地域ならではの人間模様を独特な感性で描き続けることで注目される今関あきよし。彼が次に見つけた美しい風景は、日本・鹿児島。
大林宣彦監督に師事し、大林イズムを継承する彼が、紡ぎだしたのは大人のためのファンタジー。脚本家に『江ノ島プリズム』の小林弘利、撮影は今関と何度もタッグを組み、自身も大林作品の参加経験を持つ三本木久城が参加。壮大な桜島を背景に、昔ながらの懐かしい風景と近代建物が共存する町、鹿児島市を中心にその美しい風景の中で繰り広げられる、心はぐれたあなたの心に寄り添う優しい物語が誕生した。


青すぎる、青 青すぎる、青 青すぎる、青

6/1(土)~

ボンゴマン ジミー・クリフ デジタルリマスター

ボンゴマン

© 2022 Stefan Paul All Rights Reserved

1981年/ジャマイカ・ドイツ/英語/93分/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム
原題:Bongo Man
監督:ステファン・ポール
編集:ヒルデガルト・シュレーダー
撮影監督:マイク・コンデ、ウド・ヒッツラー、ハインツ・レクサー、ヘリベルト・シュースター
出演:ジミー・クリフ、ナディーン・サザーランド、ムタバルーカ、バーバラ・ジョーンズ、ミリアム・マケバ、ボブ・マーリー

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沸き踊る情熱のリズム、永遠なる魂の歌声。
キース・リチャーズ、ジョー・ストラマー、マッドネス、ランシド・・・ ロックレジェンド・パンクスからも愛される、不滅のレゲエヒーロー!

パトカーのサイレンが鳴り響き、燃えさかる街並みを前に「欲をかくものは、全てを失う」と高らかとアジテートするジミー・クリフ。映画は、二大政党JLPとPNPによる激しい抗争の最中、混沌とした熱気に包まれるジャマイカの風景からはじまる。1980年、故郷サマートンでのフリーライブ。丘を重機でならし、ステージを一から作る、ボランティアによる手作りのライブだ。地元愛に溢れた素晴らしい演奏を聴かせてくれる。そして南アフリカのソウェト、ドイツのハンブルグと続くツアーにクルーが密着。16ミリフィルムにその熱狂を収めていく。カルト的人気を得たジミー主演同名映画の大ヒット曲「ザ・ハダー・ゼイ・カム」のほか、日本では車のCM曲で馴染み深い名曲中の名曲「遥かなる河」などセットリストも強力だ。ボブ・マーリーへの敬愛を込めて歌う「ノー・ウーマン・ノー・クライ」も実に美しい。数多くのヒット曲を放つ、ポップなメロディセンスと伸びやかな歌声。そしてキース・リチャーズ、ジョー・ストラマー等々ロック界からも溺愛される反骨精神とドライヴ感。絶頂期ジミー・クリフのパフォーマンスを捉えた傑作音楽ドキュメンタリー。


ボンゴマン ボンゴマン ボンゴマン

6/1(土)~

リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシング

リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシング

© 2023 Cable News Network, Inc. A Warner Bros. Discovery Company All Rights Reserved

2023年/アメリカ/101分/カラー/ビスタ/5.1ch/DCP
原題:LITTLE RICHARD:I AM EVERYTHING
製作・監督:リサ・コルテス(『プレシャス』製作総指揮)
出演:リトル・リチャード、ミック・ジャガー、トム・ジョーンズ、ナイル・ロジャーズ、ノーナ・ヘンドリックス、ビリー・ポーター、ジョン・ウォーターズほか
字幕:堀上香/字幕監修:ピーター・バラカン 提供・配給:キングレコード/宣伝:ポイント・セット

公式ホームページ

ディランもビートルズもストーンズも!ボウイもフレディもプリンスも!
JBもジミヘンも!そしてプレスリーまでもが彼に憧れ、敬愛し、真似た!!

リトル・リチャード。1950年代半ばに彗星のごとく音楽シーンに現れ、後進のロック・ミュージシャンに多大な影響を与えたレジェンド級黒人アーティスト。ミック・ジャガーは「ロックンロールはリトル・リチャードが始めた」と語り、エルヴィス・プレスリーは「彼こそロックンロールの真のキングだ」と称賛。ビートルズのデビュー前から親交があったジョン・レノンは「初めて会ったとき、畏敬のあまり、硬直してしまった」と言い、ポール・マッカートニーは「歌で叫ぶのはリチャードの影響さ」と語る。彼はいったいどのような生い立ちを経て、その名を世界に刻んでいったのか?豊富なアーカイヴ映像、本人およびその親族や関係者、識者に加え、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ポール・マッカートニー、デイヴィッド・ボウイら著名ミュージシャンによる証言映像とともに明らかにする感動ヒューマンドキュメンタリー!

現代ロックの誕生を導き、あらゆる困難と闘った偉人、その知られざる史実と素顔とは?

1955年、デビュー・シングル「トゥッティ・フルッティ」の大ヒットで世に出ると、ヒット曲を連発して反権力志向の若者の心をつかみ、まさにイナズマのような活躍をみせるも突如引退を宣言。そこから5年の「教会への回帰」を経て、復帰後はイギリス・ツアーを通じて無名時代のビートルズやローリング・ストーンズに決定的な刺激と影響を与えていく。立ったままピアノを弾き、左手でブギウギを、右手では打楽器的打鍵を披露。激しいリズムを背景に、叫ぶように歌ったかと思えば、ピアノの上に立ち、衣服を脱ぎ捨てステージを縦横無尽に駆けめぐる。今ではすっかり当たり前になっているパフォーマンスの数々が約70年前にひとりの黒人シンガー・ソングライター/ミュージシャンによって創造された事実を再確認する興奮と感動は大きく、アーカイヴ映像に残されたリチャードの演奏は今見ても全く色あせていない。さらに近年ではLGBTQ+(クイア)の先駆者としても再評価されている。

迷い、苦しみながらも前へ進み、最後に報われた人生。これは不屈で繊細な彼の魂の軌跡

当時のアメリカでは南部を中心に人種差別がまだまだ激しかった。音楽活動における”認められたい“という欲求も長い間満たされずにいた。また、ゲイを公言する性的マイノリティーであった彼は、陽気な言動とは裏腹に、あまりに壊れやすい繊細な心を持った人物だった。これはドキュメンタリーの形を借りて描かれた、ひとりのミュージシャンの「魂の軌跡」。差別や偏見、時代や権力、そして信仰と音楽。様々な岐路で迷い、苦しみながらも、最後にはあらゆる壁を壊し、自分自身を解放した初期ロックの雄のための鎮魂歌にして讃歌。すべては彼から始まった!彼がいなければ、現代に繋がる扉は開かれなかったのだ!!


リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシング リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシング リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシング

6/1(土)~

りりィ 私は泣いています

りりィ 私は泣いています

2023年/日本/108分/配給:渋谷プロダクション
監督・撮影:髙間賢治
出演:りりィ、齊藤洋士、高橋和也、根岸季衣、山崎ハコ、JUON、寺本幸司、研ナオコ、深沢剛、谷口幸生、豊川悦司、岩井俊二

公式ホームページ

りりィとはなんだったのか
彼女を失った者たちの想いを紡ぐドキュメンタリー

2016年に64歳でこの世を去るまで、シンガーソングライターとして、また女優として活動し続けたりりィ。映画撮影監督の髙間賢治はその「りりィ+洋士」のライブを見て感動、10年撮り続けようとライブ公演を独力で記録。しかし、りりィの体調悪化により2015年に中断を余儀なくされる。映像は数年間放置されたが、熊谷達文の編集により《りりィに会いたい》というDVDに結実し、ユニバーサルミュージックから発売された。本作は今なお輝きを放つ歌声のライブ映像に加え、生前りりィと交流のあった研ナオコ、豊川悦司、岩井俊二ら関係者、りりィを発掘した音楽プロデューサー寺本幸司の証言映像を交えて、在りし日のりりィの音楽性・人物像とその魅力を浮き彫りにする。
またこの作品は、愛するパートナーを失い、絶望、挫折、果てしない喪失感を乗り越えようと苦闘する一人の男(齊藤洋士)の物語ともなった。

りりィ(1952年2月17日〜 2016年11月11日)
16~17歳から新宿を中心に路上ライブを重ね、1972年20歳でアルバム「たまねぎ」でメジャーデビュー。シングル「私は泣いています」が87万枚を越える大ヒットを記録。資生堂春のキャンペーンに採用された「オレンジ村から春へ」や「残そう」「心が痛い」など多くのヒット曲がある。また女優としては『夏の妹』(72/大島渚監督)や『処刑遊戯』(79/村川透監督)などに出演するが80年代半ばよりしばしば活動休止。1997年のドラマ『青い鳥』をきっかけに数々の映画、ドラマに出演。『パークアンドラブホテル』(07/熊坂出監督)では主演を果たし、岩井俊二監督作品『リップヴァンウィンクルの花嫁』(16)では高崎映画祭助演女優賞を受賞した。『なぞの転校生』『半沢直樹』などのドラマも記憶に新しい。1999年からは齊藤洋士とユニットを組み「りりィ+洋士」としてライブ活動を続け、『火火』(高橋伴明監督)の主題歌を提供するなど活動を広げていた。


りりィ 私は泣いています りりィ 私は泣いています りりィ 私は泣いています

6/8(土)~

革命する大地

革命する大地

©2019 Autocinema

2019年/ペルー/111分/配給:ブエナワイカ/宣伝:スリーピン
原題:LA REVOLUCIÓN Y LA TIERRA
日本語字幕:比嘉世津子
監督:ゴンサロ・ベナべンテ・セコ
脚本:グレシア・バルビエリ、ゴンサロ・ベナべンテ・セコ
撮影:エラルド・ロブレス
編集:チノ・ピント、ゴンサロ・ベナべンテ・セコ
後援:在日ペルー大使館、日本ペルー協会

公式ホームページ

社会の変遷を記憶し、抗う映像たちが問い直すものとはーー 革命が取り戻す私たちの誇り

2019年にペルー本国で公開され、9万人以上を動員し、ドキュメンタリー史上最大のヒット作となった本作は、2021年の総選挙前にテレビ放映も予定されていた。しかし、この映画が大衆に及ぼす影響を恐れた保守派が放送の延期を求めたとも言われている。 1969年にベラスコ大統領率いるいわゆる軍部革命政権によって公布された農地改革法は、それまでのペルーの土地と市民権をめぐる闘争に大きな変革をもたらした。ベラスコ大統領は先住民を半奴隷状態から解放した英雄と見る人と、彼が解体した地主寡頭制に不満を持ち独裁者と見る人とで、ペルー国内を二分する存在である。

アーカイブ映像、インタビュー、映画・・・ 数々の映像から紐解く革命の歴史

ペルー革命前夜として、スペインからの独立を宣言してもなお続くスペイン植民地時代からの半封建主義的なペルーの社会構造が、アーカイブ映像と多数のインタビューや引用作品によって丁寧に語られていく。ペルーの国民的作家あるマリア・ホセ・アルゲダスや農民リーダーらが当時を振り返り告白する。 そして舞台は徐々に運命の1968年へと加速する。ペルー革命からベラスコ政権の瓦解まで、社会の変化を映画は鮮明に映し取った。この変化は、日本で初めて公開されたペルー映画の『みどりの壁』や『革命児トゥパク・アマル』、『豚と天国』など数々のペルー映画に反映され封じ込められた。それは、当時の映画をはじめとするペルーの文化形成における形式的・美的変化を浮き彫りにするアンソロジーとしても見て取れる。

現代へ脈々と受け継がれる、革命の記憶

知識人たちは「農地改革は全員が市民になれる手段だった」と証言する一方で、農地改革後にペルーを待っていたのは暴力の時代だったのも確かだ。そして、「民主的であるなら多様性への寛容さが必要だ」と警鐘をならす。現代ペルーの知識人や政治家、文化人へのインタビューによって“ペルー革命”が再構築されていく。ペルー革命から約50年、今も政治的混迷が続くペルー。この先、ペルーはどこへ向かうのか? 暴力や銃以上に記憶された映像や物語が私たちの味方であることを問い直す。本作は革命によって社会に、民衆に何をもたらすのかを突き付けるドキュメンタリーなのだ。


革命する大地 革命する大地 革命する大地

6/15(土)~

コザママ♪歌って!コザのママさん‼︎

コザママ

© 2023年 SOUTHEND PICTURES © コザ十字路通り会

2023年/日本/116分/配給:ミカタ・エンタテインメント
原案・監督・脚本:中川 陽介
脚本:山田 優樹
音楽:沢田 穣治
撮影・編集:砂川 幸太
録音:横澤 匡弘
ゼネラルプロデューサー:森 寛和
プロデューサー:上里 忠司
音楽プロデューサー:森脇 将太
出演:新垣美竹、畠山尚子、上門みき、jimama、芳野友美、田島龍、ジョーイ大鵞、ナオキ屋、ゆっきー(キャン×キャン)、謝花 喜司(さんさんず)、石川 賢(さんさんず)、喜瀬 剛(さんさんず)、K ジャージ、仲座健太、山内千草、玉城満、ジョニー宜野湾

公式ホームページ

今こそ青春と人生を取り戻せ!

ベトナム戦争時、コザ照屋地区には黒人が集い、ソウルやR&Bを聴かせる店が数多く存在した。その空気の中で育った少女たちは本格R&Bバンド「銀天ガールズ」を結成。そして「銀天ママサンズ」として復活した!作中では、ポップでキュートな沢田穣治のオリジナルR&Bが炸裂する!

音楽と街と家族の物語、これは、あなたの物語。
魂揺さぶるミュージックエンターテインメント誕生

かつて一世を風靡したJK バンド「銀天ガールズ」。時は過ぎ、それぞれが家庭を持つ中で、街起こしイベントで再結成することに。だが、そこには大きなハードルが待っていた!
厳しい現実の中で、夢を追い明るく逞しく生きる女性たちと、それを支える家族と仲間たちの物語。笑いと涙の中で沖縄の現実を逞しく生きる女性たちの生き様を描く。美しいメロディーとノスタルジックな沖縄の風景が織りなす、極上のうちなーエンターテイメント映画がここに誕生!
これは、夢を追う全ての女性たちの物語だ。監督・脚本は、これまで数々の沖縄映画を手がけ、ベルリン映画祭などで活躍してきた名匠・中川陽介、音楽は、アニメ『ARIA』などを手がける盟友・沢田穣治が担当。


コザママ コザママ コザママ

6/22(土)~

青春

青春

2023年/フランス=ルクセンブルク=オランダ/215分/配給:ムヴィオラ
監督:ワン・ビン
撮影:前田佳孝、シャン・シャオホイ、ソン・ヤン、リウ・シェンホイ、ディン・ビーハン、ワン・ビン
編集:ドミニク・オーヴレイ、シュー・ビンユエン、リヨ・ゴン
字幕:磯尚太郎

公式ホームページ

これは、アクション映画で、恋愛映画で、経済の映画で、そして何より青春映画
ワン・ビンの視線が一つの世代全体の運命を浮かび上がらせる

上海を中心に大河・長江の下流一帯に広がる、長江デルタ地域。ここだけで日本のGDPをはるかに上回る大経済地域だ。しかし、映画が描くのは、長江デルタの大企業でも大工場でもない。織里という町の小さな衣料品工場で働く10代後半から20代の若い世代の労働と日常だ。世界は彼らに注目しない。しかし、そこには驚くほどにみずみずしい青春がある。

猛烈なスピードでミシンをかける姿はアクション映画で、振り付けられたダンスのよう。恋愛をめぐる駆け引きはボーイ・ミーツ・ガール。あちこちで起こる言い争いは、暴力への沸点をはらむ。5元をめぐる経営者とのささやかな攻防。彼らがここで生きていることを徹底的に肯定し、それぞれの人物を注意深く見つめ、共感を寄せること。ワン・ビンの視線は、やがて中国という巨大な国に生きる一つの世代全体の運命を浮かび上がらせる。様々な題材に取り組んできたワン・ビンが、初めて若者にフォーカスした必見のドキュメンタリー体験。


青春 青春 青春

6/29(土)~

ありふれた教室

ありふれた教室

©ifProductions_JudithKaufmann

2022年/ドイツ/99分/配給:アルバトロス・フィルム
原題:Das Lehrerzimmer
英題:The Teachers’ Lounge
日本語字幕:吉川美奈子
提供:キングレコード、ニューセレクト
監督・脚本:イルケル・チャタク
出演:レオニー・ベネシュ、レオナルト・シュテットニッシュ、エーファ・レーバウ、ミヒャエル・クラマー、ラファエル・シュタホヴィアク

公式ホームページ

現代社会の縮図<学校>に潜む“光”と“闇”――。
これは、不寛容な世界で生きる<わたしたち>の物語

第73回ベルリン国際映画祭で上映されW受賞を果たしたのを皮切りに、ドイツ映画賞主要5部門受賞、アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートなど、世界の映画祭を席巻。教育現場のリアルな現実に根ざし、世界中の学校やあらゆるコミュニティーでいつ暴発しても不思議ではない“今そこにある脅威”を見事にあぶり出す。現代社会の縮図というべき“学校”を舞台に描く、極限のサスペンス・スリラーが誕生した。

新任教師の前に立ちはだかる学校の歪んだ教育システム
彼女の行き着く先にあるものとは―

仕事熱心で正義感の強い若手教師のカーラは、新たに赴任した中学校で1年生のクラスを受け持ち、同僚や生徒の信頼を獲得しつつあった。そんなある日、校内で相次ぐ盗難事件の犯人として教え子が疑われる。校長らの強引な調査に反発したカーラは、独自の犯人捜しを開始。するとカーラが職員室に仕掛けた隠し撮りの動画には、ある人物が盗みを働く瞬間が記録されていた。やがて盗難事件をめぐるカーラや学校側の対応は噂となって広まり、保護者の猛烈な批判、生徒の反乱、同僚教師との対立を招いてしまう。カーラは、後戻りできない孤立無援の窮地に陥っていくのだった……。
観る者の[倫理観]が試される破格の映画体験-驚愕のラスト、あなたは何を見出すのか―?

*第73回ベルリン国際映画祭2冠
*本年度米アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート
*2023ベルリン国際映画祭(パノラマ部門)  2冠(C.I.C.A.E. Award、Label Europa Cinemas)
*2023ドイツ映画賞 主要5部門受賞(作品賞・主演女優賞・監督賞・脚本賞・編集賞)


ありふれた教室 ありふれた教室 ありふれた教室

6/29(土)~

#つぶやき市長と議会のオキテ

#つぶやき市長と議会のオキテ

© 広島ホームテレビ

2024年/日本/106分/配給:きろくびと
監督:岡森 吉宏
プロデューサー:⽴川 直樹
編集:⽥中 実⽣
音楽:前⽥ 陽⼀(BRIO)
製作:広島ホームテレビ

公式ホームページ

“つぶやき”が巻き起こした騒動――
新市長の政治改革は、議会や市民、そして未来へつながるのか?

広島県北部に位置する人口26,000人余りの安芸高田(あきたかた)市。過疎・高齢化が進む小さな地方都市で、2019年参議院議員選挙の際の河井克行・案里夫妻による大規模買収事件で、現金を受け取った当時の市長と市議3人が辞職した。2020年8月に急きょ実施された市長選で、市民が選んだのは、政治経験ゼロ、元銀行員の37歳・石丸伸二だった。石丸市長は、「政治の見える化」を掲げ、ツイッター(現X)での情報発信を積極的に行い、市民からの期待も高まるが、最初の議会から紛糾する。効率的で持続可能な市政を目指し、非合理的と判断した事業の中止や新しい政策を次々と打ち出す新市長と、従来の手順を重んじる議員たちとの溝が深まるなか、石丸市長のある投稿をきっかけに、議会は思わぬ方向へ展開していく――。

ネットをざわつかせ900万回以上再生された番組の劇場版

地元ローカル局・広島ホームテレビが石丸市長当選から数百時間にわたって安芸高田市政に密着取材を行い、2021年11月にテレビ朝日系列の「テレメンタリー」で30分番組を放送。番組は好評を博し、翌年の春に50分版を放送すると、その後アーカイブ配信が900万回以上の再生回数を記録した。
「是々非々で」といいながら、どうして市長と議会に軋轢が生まれたのか。なぜ“広島県安芸高田市議会の騒動”が、ここまで全国的な注目を集めたのか。 満を持しての劇場版となる本作は、TV放送では入らなかった市民の動きや、その後の取材を大幅に加え再構成した。いち地方議会の問題から見えてくる、この国のいたるところにはびこる”オキテ”とは?
*是々非々…「良いことは良い」「悪いことは悪い」と言って公平な立場で物事を判断すること


#つぶやき市長と議会のオキテ #つぶやき市長と議会のオキテ #つぶやき市長と議会のオキテ

7/6(土)~

ドクちゃん -フジとサクラにつなぐ愛-

ドクちゃん

©2024 Kingyo Films Pte. Ltd.

2024年/日本/73分/配給:ギグリーボックス
監督・編集:川畑耕平
撮影:池田俊己
音楽:原摩利彦
プロデューサー:リントン貴絵ルース、吉岡フローレス亜衣子
後援:ベトナム社会主義共和国外務省プレスセンター、ホーチミン日本商工会議所
出演:グエン・ドク、グエン・トゥエン、グエン・フーシー(フジ)、グエン・アンダオ(サクラ)

公式ホームページ

【前売券】全国共通特別鑑賞券 1,500円(税込)を当館受付にて発売中!

“ベトちゃんドクちゃん”前代未聞の分離手術から35年…
ドクちゃんの半生と家族の絆を捉えたドキュメンタリー

現在のドクさんは夫として、父として、今年2月25日で43歳を迎え、結婚18年目を迎える妻のトゥエンさんと、双子の子供であるフジくんとサクラさん、そして闘病中の義母を自宅介護しつつ、自身も入退院を繰り返しながら一家の唯一の稼ぎ手として暮らしています。
日本とベトナムの「友好の絆」を象徴するドクさんの軌跡を辿り、現在を刻み未来の命の輝きを共に見つめるこの映画は、日越外交関係樹立50周年記念事業として認定されています。

僕の人生には2つの大きなチャレンジがあります。
1つは『生きること』。
2つ目は『生き続けること』。

43年前、結合双生児として生まれた僕と兄ベトは、7歳の時にベトナムや日本のたくさんの人々の支援のもと分離手術を受けました。この映画で少しでも恩返しができればと思い、全てを見せる覚悟をしました。僕のありのままの姿から、家族の大切さ、命の尊さを感じ、皆さんが人生を前向きに生きる原動力となること、そしてこの映画が“記憶”となり未来へ繋がることを願っています。僕自身の使命として、この映画が世界を平和へ導くきっかけとなりますように。

グエン・ドク
1981年に結合双生児として生誕。88年、ホーチミン市内の病院で分離手術に成功。兄ベトさんは手術前に患った脳症で、寝たきりの状態が続き2007年天国へ。ドクさんは高等職業学校で学び、現在は病院事務、非営利団体“DUC NIHON”代表として活躍中。


ドクちゃん ドクちゃん ドクちゃん

7/13(土)~

男女残酷物語/サソリ決戦

男女残酷物語/サソリ決戦

©1969 – Cemo Film (Italia) – Surf Film All Rights Reserved –

1969年/イタリア映画/ビスタ/90分/提供:キングレコード/配給:アンプラグド
原題:Femina Ridens|英題:The Laughing Woman / The Frightened Woman
監督・脚本:ピエロ・スキヴァザッパ
製作:ジュゼッペ・ザッカリエーロ
撮影:サンテ・アキーリ
美術:フランチェスコ・クッピーニ
衣装:エンリコ・サバティーニ
編集:カルロ・リアリイ
音楽:ステルヴィオ・チプリアーニ
出演:フィリップ・ルロワ、ダグマー・ラッサンダー、ロレンツァ・グェッリエリ、バロ・ソレリ、マリア・クマニ・クアジモド、ミレッラ・パンフィーリ

公式ホームページ

イタリア製ウルトラ・ポップ・アヴァンギャルド・セックス・スリラーが本邦初上陸!
終わりなき男女の戦いを描いた途方もない傑作が、いま、目の前に姿をあらわした!

これまで一切日本に紹介された形跡のない、1969年のイタリア製ウルトラ・ポップ・アヴァンギャルド・セックス・スリラー『FeminaRidens』(原題)が、邦題『男女残酷物語/サソリ決戦』として、日本劇場初公開。
本作は、終わりなき男女の対決を描き、『華麗なる殺人』(65)、『バーバレラ』(67)、『女性上位時代』(68)といった時代を象徴する作品に匹敵する内容ながらも50年以上もの間埋もれ、海外でようやく近年その存在と価値を発見された作品だ。日本ではほとんど誰にも知られることなく、知られていないが故に誰にも待たれることもなく、存在自体が確認されていなかった。この上映で初めて、我々はこの傑作を発見することとなる。
主演は『黄金の七人』(65)、『女性上位時代』、『愛の嵐』(73)の名優フィリップ・ルロワと、マリオ・バーヴァやルチオ・フルチ作品にも出演したドイツの女優ダグマー・ラッサンダー。音楽は『ベニスの愛』(70)『夜行性情欲魔』(71)『血みどろの入江』(71)等を手掛けるイタリア映画音楽の巨匠ステルヴィオ・チプリアーニ。エンニオ・モリコーネの影響も垣間見える極上のラウンジ・ミュージックをベースにポップ、サイケデリック、ジャズを縦横無尽に駆け巡るチプリアーニの美しいメロディは映画を飛び越えて独立した存在感を発揮、本作の「メリーのテーマ」は世界的な人気を誇る。また、美術面では射撃絵画や女性性を強調する巨大像<ナナ>で知られるフランスの芸術家ニキ・ド・サンファルが1966年にストックホルム近代美術館で展示した巨大娼婦像≪ホン≫のレプリカが使われ作品に忘れ得ぬ印象を刻むほか、記号の繰り返しによる空間構成で平面を造形するイタリアの抽象画家ジュゼッペ・カポグロッシ作品へのオマージュが劇中に施されている。

STORY

精巧な拷問技術の達人という裏の顔を持つ慈善財団大幹部セイヤーは、ジャーナリストのメアリーを拉致監禁、ハイテク装備満載の秘密のアジトで、想像を絶する肉体的、精神的凌辱の限りを尽くす。だが、言葉にできない恥辱を受けても微笑むメリーはセイヤーの想像を遥かに超えていた。弱音を吐き始めるセイヤー。いま、洗練と野蛮が表裏一体の、性の対決がはじまる。


男女残酷物語/サソリ決戦 男女残酷物語/サソリ決戦 男女残酷物語/サソリ決戦

近日上映

イーちゃんの白い杖 特別編

イーちゃんの白い杖

©テレビ静岡

2023年/日本/108分/配給:浜松市民映画館シネマイーラ/配給協力:コピアポア・フィルム
監督:橋本真理子
撮影:杉本真弓
編集:大澤裕也
音楽:川口カズヒロ(DATSUN320)
語り:春風亭昇太
プロデューサー:日比野雅彦・永井学
制作:テレビ静岡

公式ホームページ

「命は、ひとつ」そう教えてくれたのは、重い障がいをもつ弟でした。
家族、友だち、恋人……すべての出会いが、イーちゃんを強くする。

静岡県に暮らす、生まれつき目が見えないイーちゃん(小長谷唯織)と、重い障がいをもつ2歳下の弟・息吹。遡ること25年前、盲学校に通うイーちゃんは次第に「どうして自分だけ違うのか」と疑問を抱き始める。たくさんの友だちと離れ離れになり、いじめを経験し、大好きなピアノに触れても晴れない心……。自殺という二文字が頭をよぎったとき、隣には病と向き合い前進し続ける弟がいた。次々にやってくる挫折や苦難、数えきれないほど立ちはだかる壁をひとつずつ乗り越えた先に、幸せはやってくる。

2018年に静岡3映画館で公開後、翌年には東京でも公開され観客を感動の渦に包み込んだ『イーちゃんの白い杖』。新たな映像も追加された『特別編』は2024年1月から2月にかけフジテレビ系列28局で放送されるやいなや、「涙が止まらない」「勇気をもらえた」「感銘を受けた」と絶賛の声が続々と上がった。2023年日本民間放送連盟賞 テレビ・グランプリを受賞した心震わすTVドキュメンタリーがいま、スクリーンで上映される。


イーちゃんの白い杖 イーちゃんの白い杖 イーちゃんの白い杖

近日上映

アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家

アンゼルム

© 2023, Road Movies, All rights reserved.

2023年/ドイツ/93分/配給:アンプラグド
原題:Anselm
監督:ヴィム・ヴェンダース
エグゼクティブプロデューサー:ジェレミー・トーマス
撮影:フランツ・ルスティグ
出演:アンゼルム・キーファー、ダニエル・キーファー、アントン・ヴェンダース

公式ホームページ

ナチス、戦争、神話をテーマに創作活動を続ける戦後ドイツ最大の芸術家、アンゼルム・キーファーのすべてをヴェンダース監督が描く

戦後ドイツを代表する芸術家であり、ドイツの暗黒の歴史を主題とした作品群で知られるアンゼルム・キーファーの生涯と、その現在を追ったドキュメンタリー。監督は、『PERFECT DAYS』(23)で第76回カンヌ国際映画祭 主演俳優賞(役所広司)を受賞し、第96回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされたことも記憶に新しい、ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース。

アンゼルム・キーファーは、ナチスや戦争、神話などのテーマを、絵画、彫刻、建築など多彩な表現で壮大な世界を創造する、戦後ドイツを代表する芸術家。1991年、高松宮殿下記念世界文化賞・絵画部門を受賞。ヴェンダース監督と同じ、1945年生まれであり、初期の作品の中には、戦後ナチスの暗い歴史に目を背けようとする世論に反し、ナチス式の敬礼を揶揄する作品を作るなど“タブー”に挑戦する作家として美術界の反発を生みながらも注目を浴びる存在となった。1992年からは、フランスに拠点を移し、わらや生地を用いて、歴史、哲学、詩、聖書の世界を創作している。彼の作品に一貫しているのは戦後ドイツ、そして死に向き合ってきたことであり、“傷ついたもの”への鎮魂を捧げ続けている。

キャストには、アンゼルム・キーファー本人の他、自身の青年期を息子のダニエル・キーファーが演じ、幼少期をヴェンダース監督の孫甥、アントン・ヴェンダースが務めている。本作は『PERFECT DAYS』が出品された第76回カンヌ国際映画祭で、ヴィム・ヴェンダース監督作品として2作同時にプレミア上映された。


アンゼルム

公開日未定

クローズ・アップ

© 1990 Farabi Cinema

1990年/イラン/98分/配給:ノーム、東風
原題:CLOSE-UP
監督・脚本・編集:アッバス・キアロスタミ
撮影:アリ=レザ・ザリンダスト
出演:ホセイン・サブジアン、ハッサン・ファラーズマンド、アボルファズル・アーハンハー、メフルダード・アーハンハー、モフセン・マフマルバフ

公式ホームページ

J・L・ゴダールに、「映画はグリフィスに始まりキアロスタミで終わる」と言わしめたアッバス・キアロスタミ監督、魔法的大傑作!

『友だちのうちはどこ?』やカンヌでパルムドールを受賞した『桜桃の味』などで知られる巨匠アッバス・キアロスタミ。その美しく独創的なフィルモグラフィにおいてもひときわ異彩を放ち、いまなお数多くのシネアストを魔法のように魅了し続けている本作『クローズ・アップ』。 ある男が映画監督のモフセン・マフマルバフになりすまし、裕福な一家を騙したという詐欺事件を知ったキアロスタミ監督は、すぐに裁判所を訪れ、その公判の模様をカメラに収めることに成功する。さらに、事件に至る過程を当事者たち自身に演じさせて再現することで、事の次第を明らかにしていく。ドキュメンタリーと再現、虚構と現実を精巧に織り上げていった果てに、ついに映画は詐欺容疑で逮捕された青年の心の奥に秘められた真実を探り当てる。めくるめくサスペンスと不意打ちをくらわされたような衝撃的な感動。時代を超えても色褪せない稀代の大傑作が、HDリマスター版でスクリーンに甦る!

嘘からはじまる、本当のはなし

バスで隣に座った婦人から声をかけられた映画青年サブジアン。持っていた映画の本について尋ねられ、思わず自分は本の著者である映画監督のモフセン・マフマルバフだと名乗ってしまう。すんなりとその嘘を信じた婦人は、家族全員が映画好きだと言って彼を家へ招き入れる。嘘に嘘を重ね、一家を架空の映画製作に巻き込んだサブジアンは、ついには詐欺罪で逮捕されてしまう。そして迎えた判決の時、サブジアンが明かす真実とは…。


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