近日上映作品

5/14(金)~

しあわせのマスカット

しあわせのマスカット

©『しあわせのマスカット』製作委員会

2020年/日本/93分/配給:BS-TBS/配給協力:トリプルアップ
監督:吉田秋生
脚本:清水有生
プロデューサー:丹羽多聞アンドリウ
音楽:遠藤浩二
エンディング曲:横山幸雄
出演:福本莉子、中河内雅貴、ヨシダ朝、本仮屋ユイカ、土居裕子、長谷川初範、竹中直人

公式ホームページ

【前売券】全国特別鑑賞券1,400円(税込)を当館受付にて発売中!特典:特製ポストカードをプレゼント!

有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

人を笑顔にするために、私は夢に進む。

北海道から修学旅行で岡山に来ていた相馬春奈は、入院中の祖母のために、ぶどうの高級品と言われる“マスカット・オブ・アレキサンドリア”をお土産にしようとしたが財布を落としてしまう。あまりの値段の高さに諦めに境地だったが、そんな時に見つけたのが、アレキサンドリアをそのまま和菓子にした「陸乃宝珠」だった。手元に残っていたお金でそれを買った春奈は、祖母が食べて喜んでくれたことに感動し、「お菓子は人を幸せにする!」と、その和菓子を発売していた岡山の老舗和菓子メーカーに就職をした。笑顔で元気な春奈だったが、研修中は何をやらせても失敗ばかりで、困った人事部は、昨年の新入社員が半年足らずで辞めてしまったという、偏屈で名高い、ぶどう農家・秋吉伸介のところに配属させたのだった。拒否されながらもなんとか紳介にくらいつく春奈。なかなか心が通いあえなくても負けずに頑張るその姿に、次第に紳介との距離を縮めていく。そんな時、岡山県に未だかつて経験したことのないという、大雨、大洪水が襲った・・・。

福本莉子映画単独初主演
岡山を舞台に果実和菓子に出会った少女が奮闘する感動のドラマ

フルーツ王国と呼ばれる岡山県で国内生産No.1を誇る高級ぶどう“マスカット・オブ・アレキサンドリア”。そのマスカットを包んだ果物和菓子に出会った女子高生が、自分のデザインした和菓子を作るという夢を叶えようと、和菓子会社に就職して奮闘しながら成長していく感動のドラマが『しあわせのマスカット』である。
本作は、日本の伝統ある和菓子をテーマに、2018年に起こった西日本豪雨で被害が出た岡山県を元気にするべく作られ、岡山市、倉敷市、総社市でのオールロケーションを敢行した。
主演は、第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞し、若手女優として2021年の注目株の一人である『思い、思われ、ふり、ふられ』『映像研に手を出すな!』の福本莉子が映画単独初主演を飾る。個性派名優の竹中直人がヒロインと対峙するぶどう園主を演じ、中河内雅貴、本仮屋ユイカ、大島蓉子、田中要次、土居裕子、長谷川初範といった演技派の面々が脇を固めている。監督は『インターン』『怪談新耳袋』の吉田秋生、脚本を『コスメティックウォーズ』の清水有生が手掛けている。


しあわせのマスカット しあわせのマスカット しあわせのマスカット

5/15(土)~

きみが死んだあとで

きみが死んだあとで

©きみが死んだあとで製作委員会

2021年/日本/200分(上巻:96分、下巻:104分)/配給:ノンデライコ
英題:Whiplash of the Dead
製作・監督・編集:代島治彦
撮影:加藤孝信
音楽:大友良英
登場人物:山﨑建夫、佐々木幹郎、岩脇正人、三田誠広、岡龍二、北本修二、向千衣子、黒瀬準、島元恵子、赤松英一、山本義隆、田谷幸雄、島元健作、水戸喜世子

公式ホームページ

【前売券】全国共通鑑賞券2,000円(税込)を当館受付にて発売中!特典:特製ポストカードをプレゼント!

有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

イベント情報
初日5/15(土)11:55回上映後、代島治彦監督の舞台挨拶がございます。

もしもぼくが、
1967年10月8日に羽田・弁天橋で死んだ
18歳の若者の友だちだったとしたら、
どんな人生を歩んだだろう。

1967年10月8日。佐藤栄作内閣総理大臣(当時)の南ベトナム訪問阻止を図った「三派全学連」を主体とする第一次羽田闘争は、その後過激化する学生運動の端緒となる事件だった。はじめてヘルメットやゲバ棒で武装した学生は羽田空港に通ずる弁天橋で機動隊と激突。そのなかで一人の若者が殺された。山﨑博昭、18歳。機動隊に頭部を乱打されたためか、装甲車に轢かれたためか、死因は諸説あるが、彼の死は同世代の若者に大きな衝撃を与えた。
あれから約半世紀。亡くなった山﨑博昭の高校の同級生たちや当時の運動の中心だった者たちは齢を重ね、山﨑だけが18歳のままだ。生き残った総勢14人が語り継ぐのは美しく輝く青春とその後の悔恨。闘争の勢いとその衰退も振り返りながら、さまざまな記憶と感情が交錯する。青春だけが武器だった、あの“異常に発熱した時代”は何だったのか。「きみの死」はまだ終わっていない。半世紀を経てもなお、その宿題は続いているのだ。

“歴史と記憶のはざま”が浮かび上がる―
生き残った者のナラティブ(語り)で織り上げた長大なタペストリー

3時間20分の大長編にまとめきった代島治彦監督は、『三里塚に生きる』『三里塚のイカロス』に続いて“異常に発熱した時代”に三度組み合った。インタビュー中心のストイックな構成は、“歴史と記憶のはざま”を浮き彫りにし、ナラティブ(語り)によって織り上げられたタペストリーのようだ。音楽・大友良英が作曲したフリージャズをベースにしたアナーキーな主題曲が重なり、時代の狂気と美しい記憶が混然一体となって押し寄せてくる。代島も大友も学生運動が熱を失った後の「しらけ世代」。権力と闘い、革命を叫んだ「全共闘世代」への愛憎を忍ばせながら、 彼らの歴史的功罪を問う重厚なドキュメンタリー。


きみが死んだあとで きみが死んだあとで きみが死んだあとで

5/22(土)~

普通に死ぬ~いのちの自立~

普通に死ぬ~いのちの自立~

2020年/日本/119分/配給:マザーバード
監督 ・撮影・構成・編集:貞末麻哉子
プロデューサー:梨木かおり・貞末麻哉子
録音:中山隆匡
音楽:木 -kodama- 霊
ナレーター:余貴美子

公式ホームページ

だれかが決めた普通じゃなくて、その人の普通をその人らしく生きられたらいい
これは地域で、たくさんの人に支えられて、支え、いのちを尽くして生き合う人たちの記録

続編となる本作『普通に死ぬ~いのちの自立~』は、前作『普通に生きる~自立をめざして~』から8年、グループホームの開所や、設立十年を迎えて次第に変わりゆく運営方針や、3つ目の事業所建設という流れの中で、年齢を重ねてゆく本人とその家族を撮影しました。その途中、「医療的ケア」を必要とする人の、在宅生活の中心的ケアラーであった母親が病に倒れます。残された子の母亡き後の地域生活…そこには厳しい現実がありました。
なぜ、医療的ケアが必要だと、「地域で生ききる」ことが難しいのか。なぜこの人たちの生活や人生を社会が障害することになってしまうのか…。
映画は厳しい現実を見据えつつ、後半、家族と支援者、医療者の葛藤や気付きを物語の軸に、兵庫県へと、希望を探して旅に出ます。そこには、伊丹市で〈しぇあーど〉を率いる李国本修慈さんと、西宮市で〈青葉園〉を率いる清水明彦さんらの重ねてきた地道な活動がありました。軽快でしなやかで、しかしとても強かに人生を賭けて、真正面から繰り広げられている「一緒に生き合う」取り組みがありました。


普通に死ぬ~いのちの自立~ 普通に死ぬ~いのちの自立~ 普通に死ぬ~いのちの自立~

5/22(土)~

スズさん ~昭和の家事と家族の物語~

©「スズさん」製作委員会

2021年/日本/86分/DCP/制作:記録映画保存センター
監督・撮影・編集:大墻敦
製作:村山英世、山内隆治
音響監督:Mick 沢口
音響効果:細見浩三
録音・照明:折笠啓輔、梶浦竜司
ドローン撮影:カラーグレーディング(堀井威久磨)
音楽:矢部優子、長谷川武尚
チェロ演奏:河元哲史
歌:JIBO
イラスト:高橘美江
出演:小泉和子(昭和のくらし博物館館長)
語り:小林聡美

公式ホームページ

都内の住宅地の一角に戦後直後建てられた小さな民家が今も残っている。
1950年代、ここで夫婦と子供4人の6人家族がくらしていた。
この家の普通の主婦だった、スズさんの炊事、洗濯、裁縫といった家事労働の数々を記録した貴重なフィルムを残していた。
スズさんの家族が体験した関東大震災、建物疎開や学童疎開そして横浜大空襲、そして戦後の苦しい生活。これも多くの日本人が体験してきた。
高齢者の心の底に封印されている戦中、戦後の記憶が、体験者の証言と新たな資料映像により呼び起される。
若い世代にも昔の家事を知ることで今の生活を見直すきっかけとなるに違いない。

豊富な映像アーカイブを駆使して横浜大空襲を家族の視点から再構成する初めての試み

1945年3月10日の東京大空襲と比較するとあまり知られていないが、横浜大空襲もまた甚大な被害をもたらした無差別空襲だった。(飛来したB29機 は東京大空襲の約2倍、投下焼夷弾も1.5倍)戦中戦後に撮影された映画、ニュース映像、写真、小泉和子氏の証言に基づいて描画されたイラストを再構成して空襲の悲劇に迫る。防空訓練、食料難、学童疎開、建物疎開と続く苦難、小泉一家がどのように、焼夷弾と機銃掃射、燃えさかる炎の中を逃げ惑い生き残ったのかを丹念に描いていく。
昭和20(1945)年5月29日未明、米第21爆撃機集団所属のB29編隊517機がマリアナ基地を発進し、午前9時20分ころ横浜上空に達し、10時半ころまで、約1時間で、総数43万8,576個(2,569.6トン)の大量の焼夷弾を投下した。密集した木造家屋を焼き払うのに適したM69と呼ばれる集束焼夷弾攻撃により、中区・南区・西区・神奈川区を中心に、横浜の市街地は猛火につつまれた。この大空襲による被害は、直後の公式発表によれば、死者3,650人、重軽傷者10,198人、行方不明309人、罹災者は311,218人とされる。大正12(1923)年の関東大震災から20年余りが過ぎ、ようやく復興した横浜の街は、再び灰燼に帰したのである。(横浜市史資料室HPより)

娘が語る「大好きだったおかあさんの手仕事」4K映像でよみがえる昭和の家事

昭和の30年代までふつうの家庭でおこなわれた家事を記録したフィルム映像を鮮やかな4K映像でよみがえらせた。
「着物をほどく」「洗い張りをする」「夏掛け布団」「洗濯」「浴衣を縫う」「お盆を迎える」「お手玉つくり」「おはぎ」「半纏」「搔い巻き」「こわめし」「漬物」「お正月の支度」など主婦が家族のために懸命に働く姿は、私たちに日々の営みの尊さを伝えてくれる。


小泉和子

小泉和子(昭和のくらし博物館長)
昭和8年東京都文京区小石川生まれ。家具・道具および建築を中心として生活史を研究する。「昭和のくらし博物館」「昭和台所なつかし図鑑」「室内と家具の歴史」「TRADITIONAL JAPANESE FURNITURE」「道具が語る生活史」など著書多数。元京都女子大学教授。家具道具室内史学会会長。

5/29(土)~

狂猿

狂猿

Ⓒ2021 Jun Kasai Movie Project.

2021年/日本/107分/配給:SPACE SHOWER FILMS
監督:川口 潤
出演 : 佐々木貴(FREEDOMS)、藤田ミノル、本間朋晃(新日本プロレス)、伊東竜二(大日本プロレス)、ダニー・ハボック、竹田誠志、杉浦 透(FREEDOMS)、佐久田俊行、登坂栄児、松永光弘ほか

公式ホームページ

【前売券】全国共通特別鑑賞券1,400円(税込)を当館受付にて発売中!特典:特製ステッカーをプレゼント!

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葛西純、46歳。
職業=デスマッチファイター

肉体と肉体がぶつかりあい、日常的に非日常が展開するプロレスのなかでも、凶器アリ、反則ナシの特殊ルールで行われる究極の試合形式 “デスマッチ”。そのデスマッチ界で「カリスマ」と称されるプロレスラー葛西純は、割れた蛍光灯に囲まれ、カミソリが突き刺さり、ガラスボードが飛び散る過酷なリングに20年以上その身を捧げてきた。全身には歴戦の“死合”で負った無数の傷が刻まれ、6メートルの高さから身ひとつで飛び込む「バルコニーダイブ」などのスーサイダルな大技を繰り出し続けた結果、葛西の肉体は限界を迎えつつあった。
2019年のクリスマス。長年のダメージが蓄積された葛西は、この日の試合を持って長期欠場を余儀なくされる。カメラは、復帰に向けてトレーニングを続ける葛西の姿と、デスマッチと共に歩んできた過去の軌跡を追う。

文字通りの血と汗を流しながら闘い続けるプロレスラーたちの姿を追った、本邦初のデスマッチドキュメンタリー

復帰に向けてトレーニングを積み、カリスマと呼ばれてもなお、見果てぬ刺激を求め続ける葛西純に密着。子煩悩でも知られる葛西のプライベートや、過酷なリングの舞台裏にも迫る。
過去の貴重な試合映像に加えて、鎬を削ってきたデスマッチファイターたちも登場。ライバル的存在の伊東竜二(大日本プロレス)をはじめ、佐々木貴(FREEDOMS)、竹田誠志、そして葛西と練習生時代を共に過ごした本間朋晃、藤田ミノルがインタビューに応え、さらに “ミスターデンジャー” 松永光弘や、大日本プロレス代表の登坂栄児も当時の貴重な証言を披露した。

監督を務めたのは、『山口冨士夫 / 皆殺しのバラード』(2014)、『オールディックフォギー/歯車にまどわされて』(2016)、『THE COLLECTORS ~さらば青春の新宿 JAM~』(2018)など、先鋭的な音楽ドキュメント作品で注目を集める俊英、川口潤。葛西純本人から「NGナシ」のお墨付きをいただき、家族と過ごす日常から、蛍光灯が爆散するリングサイドまでカメラを構え続けた。数々のライブで培われた音楽的感性で切り取られた臨場感たっぷりの試合映像は、いまだかつてない没入感を生み、観客をデスマッチの最前線に送り込む。

葛西純は、デスマッチを通して何を伝えようとしているのか。
なぜそこまで「刺激」を求めるのか。
傷だらけの背中は何を語りかけるのか…。
デスマッチに狂った猿と、その生き様に人生を狂わされてしまった者たちの饗宴が幕を開ける。


狂猿 狂猿 狂猿

5/29(土)~

デッドロック

デッドロック

© Filmgalerie451

1970年/ドイツ/85分/配給:オンリー・ハーツ、アダンソニア
原題:DEADLOCK
監督・製作・脚本:ローラント・クリック
撮影:ロベルト・ファン・アケレン
音楽:CAN(カン)
出演:マリオ・アドルフ、アンソニー・ドーソン、マルクヴァルト・ボーム、マーシャ・ラベン

公式ホームページ

【前売券】全国共通特別鑑賞券1,300円(税込)を当館受付にて発売中!特典:特製ポストカードをプレゼント!

有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

モーゼルC96 vs トミーガン!
どこでもない“アメリカ”の荒野で男たちが奪い合うジェラルミンのスーツケース
中身は1枚のドーナツ盤レコードと$1,000,000!

閉鎖された鉱山デッドロックの監督官ダムは、荒野で行き倒れになっていた男と大金が入ったジュラルミンケースをみつける。謎の若い男キッドを殺しきれなかったダムは、彼を介抱してやる。デッドロックには、元娼婦のコリンナ、その娘と思われる口のきけない美少女ジェシーがいて、キッドは異様な緊張感の中で身体を癒していく。数日後、キッドの仲間である死神のような非情な殺し屋サンシャインが村にやってきて、ダムをいびりまくって金を奪う。サンシャインは単身逃げようとするが、キッドとジェシーが罠を仕掛けていた……。

ニュー・ジャーマン・シネマの栄光から背を向け、闇に葬られた伝説のカルト映画
スピルバーグが、ホドロフスキーが、タランティーノが絶賛した白日夢クライム・アクション!

撮影は第4次中東戦争前夜、イスラエル軍とヨルダン軍がにらみ合う中東ネゲヴ砂漠で行われた。1970年のカンヌ映画祭に招待されるも、当時勃興していたニュー・ジャーマン・シネマを貶めるものとしてドイツ国内から出品を反対されコンペ外の特別上映、しかも雨の日で少数の観客での上映になったといういわくつき。ドイツ国内での興行は成功し、71年のドイツ映画賞(ドイツ・アカデミー賞)長編作品賞も受賞。
ローラント・クリック監督は、長編映画2作目の本作が評価されてハリウッド映画やマカロニ・ウエスタンの監督に推されるもすべて拒絶、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』のドイツ語版を製作後、ジャンキー総出演で『クリスチーネF』を撮ろうとしてクビになり、ドラッグ中毒全盛期デニス・ホッパーと『ホワイト・スター<未>』を撮って再びドイツ映画賞長編作品賞を受賞したドイツ映画界孤高の鬼才。スピルバーグ、ホドロフスキー、タランティーノといった有名監督たちが、クリック監督と本作の自由さと大胆さへのリスペクトと影響を表明している。
ファスビンダー、ヘルツォーク、ヴェンダース、シュレンドルフらニュー・ジャーマン・シネマの代表とされた監督たちと同世代でありながら、徒党を組むことを拒み、栄光に背を向けて独自の世界を追い求めた“ドイツ映画の孤狼”ローラント・クリックの代表作がついに日本初上陸!


デッドロック デッドロック デッドロック

6/5(土)~

デカローグ デジタル・リマスター版

©TVP – Telewizja Polska S.A

1988年/ポーランド作品/カラー/587分/1~4・7~10話=スタンダード、5・6話=ビスタ/DCP/配給:株式会社アイ・ヴィー・シー 
原題:DEKALOG
監督:クシシュトフ・キェシロフスキ
脚本:クシシュトフ・キェシロフスキ、クシシュトフ・ピェシェヴィチ
製作:リシャルド・フトコフスキ
音楽:ズビグニェフ・プレイズネル
美術:ハリナ・ドブロヴォルスカ
編集:エヴァ・スマル
製作:スタジオ・トール/ポーリッシュテレビジョン
字幕翻訳:寺尾次郎
監修:沼野充義
後援:駐日ポーランド共和国大使館、ポーランド広報文化センター

公式ホームページ

愛の映画作家《クシシュトフ・キェシロフスキ》生誕80年記念
ポーランド映画の金字塔。
世界が喝采した伝説の傑作が、再びスクリーンに蘇る!

「トリコロール三部作(『青の愛』『白の愛』『赤の愛』)」や『ふたりのベロニカ』などで知られるポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキが1988年に発表した連作集。もともとはTVシリーズとして製作されたが、その質の高さが評判を呼び後に劇場公開されスタンリー・キューブリックが「重要な映画」と絶賛するなど世界で賞賛された。現代に生きる人々の愛と孤独を鮮やかに描き出した珠玉の10篇。 キェシロフスキ監督生誕80年/没25年の2021年、最新レストレーションにより一層美しさと輝きが増したデジタル・リマスター版が待望の日本公開!

ポーランド・ワルシャワ郊外、巨大団地に暮らす人々の幾通りもの心模様。
みんな生きることでしか、愛を知れない。
これはわたしの、あなたの、あの人の《内なる》物語。

題名の「デカ」は数字の“十”、「ローグ」は“言葉”を意味し、旧約聖書の「十戒」を意味する。「十戒」を映画化するにあたって、キェシロフスキは巨大団地に住む様々な人々を各エピソードに分けて描くオムニバス形式を採用した。また、政治的なもの、当時の社会主義体制下のポーランドの現実の生活を想起させるものは映画からは一切排除し、人々の表側で起こっていることではなく「人々の内側で起こること」を描くことを重視したと語っている。

*1988年 ヴェネチア国際映画祭国際評論家協会連盟賞 受賞
*1988年 ヨーロッパ映画祭グランプリ 受賞

上映日

6/5(土)~25(金)

入場料

【全話鑑賞前売券】10回券 7,000円(税込)特典:特製クリアファイルをプレゼント!(数量限定)※オンラインチケット予約ではご使用いただけません
【当日料金】一般1,000円/会員・大専・シニア・高校生以下・障がい者 800円

上映スケジュール

6/5(土) 6/6(日) 6/7(月) 6/8(火) 6/9(水) 6/10(木) 6/11(金)
ある運命12:15-13:20
1.ある運命に関する物語
ある殺人12:15-13:20
5.ある殺人に関する物語
ある孤独12:15-13:20
9.ある孤独に関する物語
あるクリスマス12:15-13:20
3.あるクリスマス・イヴに関する物語
ある告白12:15-13:20
7.ある告白に関する物語
ある運命12:15-13:20
1.ある運命に関する物語
ある殺人12:15-13:20
5.ある殺人に関する物語
ある選択13:35-14:40
2.ある選択に関する物語
ある愛13:35-14:40
6.ある愛に関する物語
ある希望13:35-14:40
10.ある希望に関する物語
ある父と娘13:35-14:40
4.ある父と娘に関する物語
ある過去13:35-14:40
8.ある過去に関する物語
ある選択13:35-14:40
2.ある選択に関する物語
ある愛13:35-14:40
6.ある愛に関する物語
あるクリスマス14:55-16:00
3.あるクリスマスに関する物語
ある告白14:55-16:00
7.ある告白に関する物語
ある運命14:55-16:00
1.ある運命に関する物語
ある殺人14:55-16:00
5.ある殺人に関する物語
ある孤独14:55-16:00
9.ある孤独に関する物語
あるクリスマス14:55-16:00
3.あるクリスマス・イヴに関する物語
ある告白14:55-16:00
7.ある告白に関する物語
ある父と娘16:15-17:20
4.ある父と娘に関する物語
ある過去16:15-17:20
8.ある過去に関する物語
ある選択16:15-17:20
2.ある選択に関する物語
ある愛16:15-17:20
6.ある愛に関する物語
ある希望16:15-17:20
10.ある希望に関する物語
ある父と娘16:15-17:20
4.ある父と娘に関する物語
ある過去16:15-17:20
8.ある過去に関する物語

予定表 横にスクロールできます

6/12(土) 6/13(日) 6/14(月) 6/15(火) 6/16(水) 6/17(木) 6/18(金)
ある孤独14:30-15:35
9.ある孤独に関する物語
あるクリスマス14:30-15:35
3.あるクリスマス・イヴに関する物語
ある告白14:30-15:35
7.ある告白に関する物語
ある運命14:30-15:35
1.ある運命に関する物語
ある殺人14:30-15:35
5.ある殺人に関する物語
ある孤独14:30-15:35
9.ある孤独に関する物語
あるクリスマス14:30-15:35
3.あるクリスマスに関する物語
ある希望15:50-16:55
10.ある希望に関する物語
ある父と娘15:50-16:55
4.ある父と娘に関する物語
ある過去15:50-16:55
8.ある過去に関する物語
ある選択15:50-16:55
2.ある選択に関する物語
ある愛15:50-16:55
6.ある愛に関する物語
ある希望15:50-16:55
10.ある希望に関する物語
ある父と娘15:50-16:55
4.ある父と娘に関する物語
ある運命17:10-18:15
1.ある運命に関する物語
ある殺人17:10-18:15
5.ある殺人に関する物語
ある孤独17:10-18:15
9.ある孤独に関する物語
あるクリスマス17:10-18:15
3.あるクリスマス・イヴに関する物語
ある告白17:10-18:15
7.ある告白に関する物語
ある運命17:10-18:15
1.ある運命に関する物語
ある殺人17:10-18:15
5.ある殺人に関する物語
ある選択18:30-19:35
2.ある選択に関する物語
ある愛18:30-19:35
6.ある愛に関する物語
ある希望18:30-19:35
10.ある希望に関する物語
ある父と娘18:30-19:35
4.ある父と娘に関する物語
ある過去18:30-19:35
8.ある過去に関する物語
ある選択18:30-19:35
2.ある選択に関する物語
ある愛18:30-19:35
6.ある愛に関する物語

予定表 横にスクロールできます

6/19(土) 6/20(日) 6/21(月) 6/22(火) 6/23(水) 6/24(木) 6/25(金)
    ある運命14:00-15:05
1.ある運命に関する物語
ある殺人14:00-15:05
5.ある殺人に関する物語
ある孤独14:00-15:05
9.ある孤独に関する物語
あるクリスマス14:00-15:05
3.あるクリスマス・イヴに関する物語
ある告白14:00-15:05
7.ある告白に関する物語
    ある選択15:20-16:25
2.ある選択に関する物語
ある愛15:20-16:25
6.ある愛に関する物語
ある希望15:20-16:25
10.ある希望に関する物語
ある父と娘15:20-16:25
4.ある父と娘に関する物語
ある過去15:20-16:25
8.ある過去に関する物語
ある告白17:05-18:05
7.ある告白に関する物語
ある孤独17:05-18:05
9.ある孤独に関する物語
あるクリスマス17:05-18:05
3.あるクリスマス・イヴに関する物語
ある告白17:05-18:05
7.ある告白に関する物語
ある運命17:05-18:05
1.ある運命に関する物語
ある殺人17:05-18:05
5.ある殺人に関する物語
ある孤独17:05-18:05
9.ある孤独に関する物語
ある過去18:15-19:15
8.ある過去に関する物語
ある希望18:15-19:15
10.ある希望に関する物語
ある父と娘18:15-19:15
4.ある父と娘に関する物語
ある過去18:15-19:15
8.ある過去に関する物語
ある選択18:15-19:15
2.ある選択に関する物語
ある愛18:15-19:15
6.ある愛に関する物語
ある希望18:15-19:15
10.ある希望に関する物語

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作品紹介

1. ある運命に関する物語 56分

出演:ヴォイチェフ・クラタ(パヴェウ)、ヘンリク・バラノフスキ(クシシュトフ)
撮影:ヴィエスワフ・ズドルト

息子のパヴェウと暮らす大学教授のクシシュトフ。ある朝、パヴェウから「死って何?」と問われ、魂や神を信じないクシシュトフは戸惑う。ふたりは近所の池に張った氷の厚さを計算し、安全にスケートができることを割り出すが…。

2. ある選択に関する物語 59分

出演:クリスタナ・ヤンダ(ドロタ)、アレクサンデル・バルディーニ(老医師)
撮影:エドワルド・クォシンスキ

孤独な生活を送る老医師の前にドロタと名乗る女性が訪ねてくる。彼女は危篤状態で入院している夫の容態を問いただす。彼女は夫を愛しながらも、別の男の子を身ごもっており、夫が助かるのであれば子供をおろすという。果たして医師の助言とは?

3. あるクリスマス・イヴに関する物語 58分

出演:ダニエル・オルブリフスキ(ヤヌーシュ)、マリア・パクルニス(エヴァ)
撮影:ピョトール・ソボチンスキ

家族とイヴを祝っていたタクシー運転手のヤヌーシュの前にかつての恋人エヴァが現れる。彼女は現在の恋人が行方不明なので一緒に探して欲しいと頼む。ヤヌーシュは妻に嘘をつき、エヴァと共に聖夜のワルシャワを彷徨う。

4. ある父と娘に関する物語 58分

出演:アドリアンナ・ビェドジェィンスカ(アンカ)、ヤヌーシュ・ガイヨス(ミハウ)
撮影:クシシュトフ・パクルスキ

父ミハウと暮らす学生のアンカ。ミハウが出張のたびに持ち歩くのはアンカへ宛てた手紙だ。しかしある日、アンカは自宅で「死後開封」と記されたこの手紙を発見する。そこには自分を産んですぐに亡くなった母の筆跡があった。

5. ある殺人に関する物語 60分

出演:ミロスワフ・バカ(ヤツェック)、クシシュトフ・グロビッシュ(ピョートル)
撮影:スワヴォミル・イジャック

タクシー運転手を殺害した青年ヤツェック。若き弁護士ピョートルは尽力するが力及ばず、極刑の判決が下される。刑執行の日、ヤツェックはピョートルを呼び出し、自身の家族のことを語りだす。そして最期の時が訪れる…。

6. ある愛に関する物語 61分

出演:グラジナ・シャポォオフスカ(マグダ)、オラフ・ルバシェンコ(トメク)
撮影:ヴィトルト・アダメク

毎夜、向かいの部屋に住む美しい女性マグダを望遠鏡で見つめる郵便局で働く19歳のトメク。彼はあの手この手を使って何とか彼女への接近を試みる。トメクは遂にマグダに「愛している」と想いを伝え、デートをすることになるのだが…。

7. ある告白に関する物語 57分

出演:アンナ・ポロヌィ(エヴァ)、マヤ・バレウコフスカ(マイカ)
撮影:ダリウシュ・クッツ

16歳で母となったマイカ。しかし彼女の母エヴァは世間体を気にして、娘をマイカから取り上げ自身の娘として育てていた。ある日マイカは娘を連れ出し逃避行に出る。母エヴァも2人の行方を捜す。果たして「母親であること」を巡る逃避行の結末は?

8. ある過去に関する物語 57分

出演:マリア・コシュチャウコフスカ(ゾフィア)、テレサ・マルチェフスカ(エルジュビェタ)
撮影:アンジェイ・ヤロシェヴィチ

大学で倫理学の教鞭をとるゾフィアは学長から学術交流でアメリカからやってきたエルジュビェタを紹介される。ゾフィアの授業に参加したエルジュビェアタはある質問を投げかける。それはゾフィアの封印していた過去を呼び起こすものだった。

9. ある孤独に関する物語 61分

出演:ピョトル・マハリツァ(ロメク)、エヴァ・ブワシュチク(ハンカ)
撮影:ピョトール・ソボチンスキ

性的不能に陥り、回復の見込みがないと知らされた外科医ロメク。自暴自棄になった彼を妻のハンカは「愛は心の中にあるもの。下半身じゃない」と慰める。しかし、彼女にはどうやら若い恋人がいるらしく、ロメクは疑念にかられていく。

10. ある希望に関する物語 60分

出演:ズビグニェフ・ザマホスキ(アルトゥル)、イェジー・シュトゥル(イェジー)
撮影:ヤツェック・ヴゥアヴト

父の死で久しぶりに会ったアルトゥルとイェジーの兄弟。疎遠だった父が遺した切手コレクションにとんでもない価値があることを知った2人は、その莫大な遺産に驚愕する。2人は父が最後まで手にできなかった希少なコレクションを手に入れるべく奔走する。

6/5(土)~

ラプソディ オブ colors

ラプソディ オブ colors

©office + studio T.P.S

2020年/日本/108分/配給:太秦
監督・撮影・編集:佐藤隆之
出演:石川悧々、中村和利、新井寿明、上田繁、Mayumi 他

公式ホームページ

【前売券】全国共通特別鑑賞券1,500円(税込)を当館受付にて発売中!

有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

〈障害〉と〈健常〉のあいだ すべての人がマイノリティ——
現役タクシードライバー監督が踏み込む、500日間のスーパーカラフルドキュメンタリー

東京・西蒲田にあるバリアフリー社会人サークルcolors では障害者と健常者が一緒に楽しむイベントを月に10本も開催している。そのイベントたるやソーシャルな学習会から素人寄席、僧侶の講話会、手相占い、三浦海岸でのバリアフリーバーベキュー、ミュージシャンと障害者が同じステージに立つオープンマイクなど、それこそさまざま。
主宰者の石川悧々さんと仕事上のパートナーである中村和利さんの元には、悩みを抱え生き辛さを感じる人や、そうではなくただ呑んで愚痴を言いたいだけの人も訪れる。
月イチで行われるオープンマイク・ライブには歌いたい、聴きたい、踊りたい人が垣根なく集まってくる。重度知的障害がある青年げんちゃん、義足シンガーのマイキーさん、オープンマイクだけが楽しみの翔ちゃん、職場で虐待を受け群馬から訪れる星野さん、など個性的な参加者の《 生 》がほとばしる。

そんなときcolorsが入居する建物の突然の取り壊しが決まり、長年連れ添った夫婦のような石川さんと中村さんの不思議な関係にも転機が訪れる。中村さんが神奈川県三浦市の市議会議員選挙に立候補したのだ。
…しかし、結果は最下位で落選。心機一転──。
ふたりは茨城県の曹洞宗寺院を巡る障害平等研修のツアーに出かけることになるが、そこに監督は同行してカメラを回す。そして映画は「障害を描くドキュメンタリー」から次第に逸脱して意外な方向に向かっていく……。

監督も含めて 出演者はみなグレーゾーン
十人十色なラプソディ(狂騒曲)が鳴り響く

colors代表は、頚椎損傷と脳の血腫による障害者であり、DET(障害平等研修)のトップファシリテーターとして活躍するシングルマザー石川悧々さん。たくさんの人を惹きつけるが気に入らない人は一刀両断。強烈な個性で聖女とも魔女とも称される。もう一人の強烈なキャラクターは、地域の障害福祉の立役者ながらダラしなさ満載のNPO法人「風雷社中」理事長・中村和利さん。服はくたくた、歯は磨かない、そんな彼が語る福祉や自立を巡る理論は鋭利そのもの。役所からは煙たがられる存在に。2人の発言や関係からも目が離せない。

監督は、『kapiw と apappo~アイヌの姉妹の物語~』(’16)で民族のなかの個人を瑞々しく描いた佐藤隆之。タクシードライバーをしながら、人々の悲喜交々な出来事をつぶさに見てきた視点でカメラを回した。「障害や福祉のレクチャーではない、人間まるだしな映画にしたかった」と振り返る。


ラプソディ オブ colors ラプソディ オブ colors ラプソディ オブ colors

6/5(土)~

眠る虫

眠る虫

2019年/日本/62分/配給:yurinakaneko
監督・脚本・編集:金子由里奈
音楽:Tokiyo
出演:松浦りょう、五頭岳夫、水木薫、佐藤結良、松㟢翔平、髙橋佳子、渡辺紘文

公式ホームページ

ある日、バスで出会った鼻歌
その“声”を追い、彼女がたどり着いた先は――

幽霊って、どこから声を出しているんだろう。
バンド練習に向かうバスの中、芹佳那子が遭遇したのは、とあるメロディ。歌を口ずさむ老婆が抱える木箱に興味を惹かれた佳那子は、練習をすっぽかして彼女のストーキングを開始。乗客が少なくなっていくバス。夜に包まれた終着駅。名前のわからない街で佳那子がたどり着いた先は――。

金子由里奈はじめての長編作品
“死者”と”声”を巡る、小さくも壮大な旅の記録。

監督は金子由里奈。作品を発表するごとにセンセーションを巻き起こしている日本映画界の新星。2018年、山戸結希監督プロデュース企画『21世紀の女の子』にてわずか一席だけ設けられた公募枠に200人の中から選出、翌年には自主映画『散歩する植物』がPFF アワード2019に入選。破竹の勢いで独創的な作品を世に送り出す金子は、今作『眠る虫』にて見事ムージックラボ2019グランプリに輝いた。劇伴を担当するのはTokiyo(And summer culb)。映画全体の夢見心地で不穏なムードは、彼女の手によりさらなる醸成を得た。

儚くも圧倒的な存在感を放つ主役・佳那子を演じるのは松浦りょう。映画『渇き。』(2014)で女優デビューを果たした松浦が堂々の初主演を飾った。脇を固める俳優陣にも注目。数多くの名匠作品に参加してきた五頭岳夫が、佳那子の対話相手である老人・近藤茂雄を快演。『僕はイエス様が嫌い』(2019)でのまっすぐな瞳が記憶に新しい佐藤結良が不思議な少年、けいを演じる。ほか、実力派女優・水木薫、「テラスハウス TOKYO 2019-2020」での佇まいが評判を呼んだ松㟢翔平、モデル・高橋佳子、さらには異能の映画監督・渡辺紘文の登場と、既存の枠に捉われない伸びやかなキャスティングが実現。各分野から参集した演じ手たちが、金子の詩的映画世界を生き生きと伝える。

音と絵の立体的な邂逅にこだわり、音響は5.1chサラウンド、画面サイズはスタンダードを採用。全方位を心地よい音像に包まれたまどろみの中、劇場は新しいゆりかごに変わる。観客は同時にありありと覚醒している自分を発見することだろう。『眠る虫』は思い出されなくなった記憶たちを刺激し、甘美な喜びをまとって生活に残響し続ける。すべての痕跡は愛おしく、物語のいとなみはいつまでも続く。


眠る虫 眠る虫 眠る虫

6/12(土)~

ドリームズ・オン・ファイア

ドリームズ・オン・ファイア

2021年/日本・カナダ/124分/配給:DOF
監督・脚本・編集:フィル・メッキー
出演:仲万美、髙嶋政宏、麿赤兒、黒田育世、奥田咲、紅林大空、メデューサ・リー、山下雫

公式ホームページ

【前売券】全国共通特別鑑賞券1,500円(税込)を当館受付にて発売中!

有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

歩き続ければ少しの光でも大きな喜びに変わる―
日本カルチャー、東京アンダーグラウンド、多種多様なダンスと楽曲、 未だ見ぬ表現の扉を開く“アーバンダンスムービー”

ダンサーになる夢を実現するため、家族の反対を押し切り上京したユメ。個性溢れるダンサーたちとのレベルの差に衝撃を受けるも、目標を達成させるために努力は惜しまない。無一文だった彼女は東京の歓楽街で働くことを決意。先の見えない夢と現実の狭間でもがきながら、たくさんの人たちと出会い、ユメはダンスを続けていくのだが・・・。

世界で70以上のタイトルを受賞した新進カナダ人監督と国際的な活躍を続ける日本人トップダンサー、 名優が織りなす熱情の渦

映画初主演の仲万美は、ダンサーだけでなく女優・モデルとしても活躍。加藤ミリヤや BoA、椎名林檎などのアーティストを始め、2015年にはマドンナのバックダンサーとしてワールドツアーに同行・活動を共にする。映画『チワワちゃん』で俳優デビュー、舞台「ROCK OPERA 『R&J』」でヒロインに抜擢されるなど注目を集めている。
出演ダンサー達はそれぞれのフィールドでトップクラスに属し、世界中で活躍する。 WOD2019世界大会第3位のYumer1、きゃりーぱみゅぱみゅ、ちゃんみなのバックダンサーを務めるGENTA、きゃりーぱみゅぱみゅのほぼ全ての振り付けを担当するMAIKO、国内外のバトルで優勝し長年TRFのダンサーを務めるPInO、DANCE ALIVE2019年HOUSEチャンピオンのKAZANE、国内のバトルでは優勝記録保持者のタップダンサーSHUN、など。

脇を固めるのは、舞踏家としても活躍する麿赤兒、映画『告白』ほか評価が高まる黒田育世(ダンスカンパニーBATIK 主宰)、映画、テレビなど幅広く活躍する髙嶋政宏と実力派俳優達。

監督はカナダ出身のフィル・メッキー。短編映画「ブレイカー」が世界各国の映画祭で70以上の受賞を果たす。幼少期より日本のカルチャーに影響を受け、2010年よりメインの活動拠点を東京に移した後は経験や研究を重ね、本作で長編映画デビューを果たした。本作では、脚本・編集・アートディレクターも担当。

ダイナミックなダンスシーンはもちろん、アンダーグラウンドを支えるゲストアーティストや、エレクトロニック・ドラム&ベース・ウェーブなど才能あふれるアーティストを起用した音楽にも注目。


ドリームズ・オン・ファイア ドリームズ・オン・ファイア

6/19(土)・20(日)

柳下美恵の ピアノdeフィルム vol.3 『月よりの使者』

2021.6.19(土)・20(日)

柳下美恵の<ピアノdeフィルムvol.3>

サイレント映画の35ミリフィルム上映 × ピアノの生伴奏

映画が誕生して120年あまり。最初の約40年間の作品は今ではサイレント映画と呼ばれています。映写機のフィルムがスクリーンに映し出され、語りや音楽伴奏と共に上映していました。トーキーは映写速度が24コマ/秒ですが、サイレントは作品によって違っています。トーキーのスクリーンサイズは作品によって違っていますが、サイレントは1.33×1でした。デジタル上映が主流になる今、映画が誕生した頃の形にこだわった上映を試みます。
月よりの使者画像 月よりの使者画像

フィルム提供:国立映画アーカイブ

1934年/日本/入江たか子プロダクション/147分/18fps/35mm/サイレント
監督:田坂具隆/原作:久米正雄
脚本:木村千疋男/撮影:伊佐山三郎
出演:入江たか子、高田稔、水原玲子、菅井一郎、中野かほる


ロサンゼルスの全米日系人博物館から寄贈された伴武氏の遺品「バン・コレクション」の16mmプリントから復元し、2008年に98分の作品として上映されたが、詳細不明と思われた1巻が、本作の一部分であることが判明したため統合が行われ、今回147分の作品として上映いたします。
入江たか子の代表作『滝の白糸』(1933年)の翌年に製作され、当時大ヒットしたメロドラマ。信州の高原にある療養所を舞台に、3人の男性から求婚される看護婦の波瀾万丈の人生が描かれる。1949年(加戸敏監督、花柳小菊主演)と1954年(田中重雄監督、山本富士子主演)にリメイクされている。


柳下美恵のピアノdeフィルムvol.1画像サイレント映画ピアニスト。武蔵野音楽大学有鍵楽器専修(ピアノ)卒業。1995年、山形国際ドキュメンタリー映画祭のオープニング上映、映画生誕百年祭『光の生誕 リュミエール!』でデビュー。以来、国立映画アーカイブや神戸映画資料館などのフィルム・アーカイブ、映画の復元と保存に関するワークショップ、全国コミュニティシネマ会議、東京国際映画祭、京都国際映画祭、アップリンク、シネマ・ジャック&ベティなどの映画館、海外は韓国映像資料院、タイ・フィルムアーカイブ、SEAPAVAA(東南アジア太平洋地域視聴覚アーカイブ)マレーシア会議、ポルデノーネ無声映画祭やボローニャ復元映画祭(イタリア)、ボン無声映画祭(ドイツ)などで伴奏。日本、イギリス、アメリカ、デンマークで出版された『裁かるゝジャンヌ』のDVDやブルーレイの音楽を担当した。ピアノで見せる欧米スタイルの無声映画伴奏者は日本人初。映画を楽譜として映画に寄り添い続ける。映画館にピアノを常設する“映画館にピアノを!”、サイレント映画×ピアノの生伴奏“ピアノdeシネマ”、同じサイレント映画作品を連日上映する“ピアノ&シネマ”などサイレント映画を映画館で上映する環境作りに注力中。

【座席指定券】を取扱います。

6/16(水)より、横浜シネマリンオンライン予約サイト、劇場受付にて、座席指定券を販売いたします。詳細は当Webサイトにてご確認ください。

次回予告
2021年11.6(土)、7(日)にvol.4を予定しています。詳細は当サイトやチラシをご確認ください。

6/19(土)~1週間限定

ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶

ドキュメンタリー沖縄戦

2019年/105分/DCP/日本/配給:渋谷プロダクション
監督:太田隆文
撮影:三本木久城、吉田良介
出演:上江洲安昌、知花治雄、上原美智子、照屋勉、長浜ヨシ、川満彰、比嘉キヨ、佐喜眞道夫、真栄田悦子
ナレーション:宝田明、斉藤とも子

公式ホームページ

戦後75年 沖縄戦・体験者12人、専門家8人による証言

日本で唯一の地上戦が行われた沖縄。その凄惨な戦闘をほとんどの日本人が知ることなく、75年の年月が経とうとしている。本土への疎開のため多くの子供達が乗った対馬丸がアメリカの潜水艦によって撃沈され1482人が死亡。嘉数高地の戦いでは多くの日本兵、そしてアメリカ兵が戦死。陸軍司令部のあった首里城の攻防。さらには渡嘉敷島で起こった集団強制死。そして摩文仁の丘での牛島司令官の自決。だが、戦闘はそこで終わっていない・・・。

戦死者20万656人。県民だけを計算すると、当時の人口の3人に1人が死亡したことになる。そんな戦闘はどのようにして始まったのか?住民が見つめたものとは何だったのか?その歴史の記憶を克明に描く。沖縄戦体験者12人の証言と専門家8人による解説。そして米軍が撮影した記録映像を駆使して紹介。
監督は原発事故の悲劇を描いた劇映画「朝日のあたる家」(山本太郎出演)で話題となった太田隆文監督。原発事故に続き、今回は沖縄戦をドキュメンタリーで描く。


ドキュメンタリー沖縄戦 ドキュメンタリー沖縄戦 ドキュメンタリー沖縄戦

6/19(土)~

カリプソ・ローズ

カリプソ・ローズ

© Maturity Music / Dynamo Productions / TTFC

2011年/トリニダード・トバコ、フランス/85分/配給:LIME records
原題:LIONESS OF THE JUNGLE
監督・脚本:パスカル・オボロ
出演:カリプソ・ローズ、マイティ・スパロー、キム・ジョンソン

公式ホームページ

【前売券】全国特別鑑賞券1,500円(税込)を当館受付にて発売中!

アフロカリビアンとして、アーティストとして、そして1人の女性として
カリプソと共に強くたくましく生き抜いた人生
カリプソ・ローズのすべて

母国トリニダード・トバゴが誇る国民的シンガーであり、フランスではグラミー賞に相当する“Victoires de la Musique”で、「ベスト・アルバム賞(WORLD MUSIC部門)」を受賞するなど、知らない人はいないほどの人気を誇るカリプソ歌手、カリプソ・ローズ。80歳にして未だ世界中を飛び回り活躍する彼女の、明かされることのなかった衝撃の人生を描いたドキュメンタリー。

里子、闘病、女性差別、性的暴行…自身の口から語られる人生の苦難。それを乗り越え築き上げた数々の功労と地位。そして奴隷として連れてこられた祖母の故郷、ベナンを訪れるアフリカの地への回帰…。
数々の困難を乗り越えてきた彼女が今もなお、精力的に歌いつづけるその目的は “人々に幸せを届けるため” 。彼女のルーツを探る旅であり、人生、魂そのものに訴えかける人間味溢れるヒューマンドラマ。

人々に幸せを届けるために。花は強く咲き、歌う・・・
“何も私を止めることはできない” “生きているうちにやりたいことがあればやりなさい” (カリプソ・ローズ)

Calypso(カリプソ)とは

カリブ海最南端の国トリニダード・トバゴで生まれた大衆音楽。カリブ海地域を代表する音楽で、レゲエのルーツの一つであるとも言われている。1945年にアンドリューズ・シスターズがカバーし、世界で数百万枚を売り上げた「ラム&コカコーラ」などが有名。また、1956年にハリー・ベラフォンテがアメリカで「バナナ・ボート」をヒットさせたことも、この音楽の世界的な普及につながった。日本では1957年に浜村美智子がこの曲をカバーした。ティム・バートン監督の映画『ビートルジュース』ではカリプソの「ジャンプ・イン・ザ・ライン」が挿入歌として使われ、ディズニー映画『リトル・マーメイド』の「アンダー・ザ・シー」ではカリプソのリズムが使われている。
カリプソは、奴隷貿易によってアフリカからもたらされた〈カリンダ〉と呼ばれる攻撃的な歌詞を持つ音楽が起源とされ、それと西洋音楽との融合によって 19 世紀末に誕生した。〈ピコン〉と呼ばれる即興性の強い社会風刺を特徴とし、カリプソニアンと呼ばれる歌い手が、日常生活における困難や社会的問題、男女問題など、さまざまなテーマをリアルに伝える情報メディアとしての役割を果たす。また、カーニバルが文化の基層にあるトリニダードで、カーニバルの際に歌われ、カーニバルとともに発展してきた。リズムは4分の2拍子。


カリプソ・ローズ カリプソ・ローズ カリプソ・ローズ

6/26(土)~

没後20年 作家主義 相米慎二

没後20年 作家主義 相米慎二

横浜シネマリン

アジアが見た、その映像世界

2021年6月26日(土)-7月9日(金)

80年代、90年代、2001年を駆け抜けた魂が、いま、新たなステージに

2001年9月11日、アメリカ同時多発テロが発生。その2日前、9月9日、映画監督・相米慎二が逝った。あれから20年――。
その世界的な評価は遅れていると言われていたが、2012年にナント映画祭(フランス)、エディンバラ映画祭(イギリス)、シネマテーク(パリ)、2015年にはフランクフルト映画祭(ドイツ)などで、次々とレトロスペクティブが行われた。
2005年、全州(チョンジュ)映画祭(韓国)で行われた回顧上映で衝撃が流れた。そして、2021年、アジアでの再評価の波が来る。韓国映画「はちどり」は、本国はもちろん日本でも異例のヒットを記録。数年前には、台湾のエドワード・ヤン「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」のリバイバルが大成功を収めた。デジタルの時代、コロナ禍の時代、新たな映画の方法が求められている。アジア映画がもつ、荒々しさ、凶暴性。それを考えたとき、作家・相米慎二という名前が浮かぶ。アジアの作家や俳優、評論家がいま、相米慎二を改めて発見しようとしている。期間中には、相米映画を知る日本の関係者のトークショーも予定している。
日本でもまた、相米慎二を発見しよう。いま、日本に相米慎二のような作家は存在しているのだろうか。80年代を生きた獰猛さ。90年代を生きた繊細さ。そして、2001年(21世紀)に残したたった一本の別れの挨拶。
「没後20年 作家主義 相米慎二〜アジアが見た、その映像世界」。デビュー作「翔んだカップル」から遺作「風花」までの全監督作品13作品、完全上映。
いま、作家・相米慎二が、ここにいる。

相米慎二 Sohmai Shinji

©写真 佐野 篤

1948年1月13日、岩手県盛岡市で生まれた。父親の転勤で6歳の時に北海道標茶町に転居し、1958年に父親を失う。その後小学校5年の時に札幌市、中学3年の時に釧路市に移る。北海道釧路江南高等学校を卒業し、中央大学文学部に進学、1972年同大を中退、長谷川和彦の口利きで契約助監督として日活撮影所に入所した。長谷川や曽根中生、寺山修司の元で主にロマンポルノの助監督を務めた。助監督時代には杉田二郎のペンネームも用いている。1976年にフリーランスとなる。
1980年、薬師丸ひろ子主演の「翔んだカップル」で映画監督としてデビューした。翌1981年、「セーラー服と機関銃」で興行的な成功を収めた。1982年6月、長谷川和彦、根岸吉太郎、黒沢清ら若手監督9人による企画・制作会社「ディレクターズ・カンパニー」(ディレカン)を設立。1983年には吉村昭原作の「魚影の群れ」を発表。1985年の「台風クラブ」は第1回東京国際映画祭(ヤングシネマ)でグランプリを受賞し、キネマ旬報「オールタイムベスト・ベスト100」日本映画編(1999年版)の55位にランクインしている。同年、斉藤由貴の映画デビュー作となった「雪の断章―情熱―」を監督した。また、同年のロマンポルノ作品「ラブホテル」は大きな反響を呼んだ。

その後、1993年の「お引越し」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。同作は第46回カンヌ国際映画祭のある視点部門に出品された。翌1994年には湯本香樹実原作の「夏の庭 The Friends」を発表。湯本に原作小説を執筆するように勧めたのも相米監督であった。1998年の「あ、春」は1999年度キネマ旬報ベストテンの第1位に選出されたほか、第49回ベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した。2001年、小泉今日子主演の「風花」を発表。一方で、1985年より数々のCMの演出を手がけ、また1991年と1993年には三枝成彰作曲のオペラ「千の記憶の物語」の演出を担当している。
2001年10月には舞台初演出となる「Defiled」の上演、また翌2002年には自身初の時代劇での監督作品となる浅田次郎原作の「壬生義士伝」の映画化作品のクランクインを予定していたが、2001年6月、体調不良のため病院で検査を受けて肺癌を告知され、同年8月中旬より療養生活を送り、同年9月5日に容体が急変して9月9日16時10分に神奈川県伊勢原市の病院で死去した。53歳没。同年1月公開の「風花」が遺作となった。葬儀は9月14日に築地本願寺にて営まれた。
没後は青森県三戸郡田子町相米地区にある先祖代々の墓に埋葬され、同地区には「相米慎二慰霊碑」が建立された。2014年から、田子町の主催により「相米慎二監督映画祭り」が開催されている。

全監督13作品 完全上映

  • 翔んだカップル (1980年)
  • セーラー服と機関銃 (1981年)
  • ションベン・ライダー (1983年)
  • 魚影の群れ (1983年) 
  • ラブホテル (1985年)
  • 台風クラブ (1985年)
  • 雪の断章 ―情熱― (1985年)
  • 光る女 (1987年) 
  • 東京上空いらっしゃいませ (1990年)
  • お引越し (1993年)
  • 夏の庭 The Friends (1994年)
  • あ、春 (1998年)
  • 風花 (2001年)

*上映スケジュール、イベントは後日発表。

入場料

【回 数 券】:6回券7000円(税込)
★劇場受付にて、5月中旬以降、上映前日6/25(金)まで販売

【座席指定券】:一律料金 1500円
★ローソンチケットにて[1週目]6/26(土)~7/2(金)上映分 → 6/18(金)まで、[2週目]7/3(土)~7/9(金)上映分 → 6/25(金)まで販売
★劇場受付、オンラインにて各上映3日前より販売 ※回数券はオンライン販売ではお使いいただけません

公式ホームページ

上映作品紹介

1980 翔んだカップル

翔んだカップル

ⒸTOHO CO., LTD.

1980年7月26日公開/122分 製作:キティ・フィルム 配給:東宝
原作:柳沢きみお
脚本:丸山昇一
撮影:水野尾信正
照明:野口素胖
出演:鶴見辰吾、薬師丸ひろ子、尾美としのり、石原真理子

ひとつ屋根の下で暮らすことになった高校生のふたり。相米慎二のデビュー作であると共に、独自の長回しに注目が。“集中力”などの名ワード、“もぐら叩き”などの名シーンが印象に残る。今回上映されるのは、いわゆる<オリジナル版>。劇場初公開版(106分)より長尺となる。

1981 セーラー服と機関銃

セーラー服と機関銃

©︎ KADOKAWA 1981

1981年12月19日公開/112分
製作:角川書店、キティ・フィルム 配給:東映
原作:赤川次郎
脚本:田中陽造
撮影:仙元誠三
照明:熊谷秀夫
出演:薬師丸ひろ子、渡瀬恒彦、風祭ゆき、大門正明、林家しん平、酒井敏也

突然、やくざの組長になってしまった女子高生。クレーンで吊るされるヒロイン、語り継がれるバイクの長回しシーンなど、アイドル映画という枠組みを超えた超絶演出の数々。相米映画史上最高のヒット作となった。今回上映されるのは初公開時のいわゆる<通常版>。ほかに<完璧版>(131分)がある。

1983 ションベン・ライダー

ションベン・ライダー

©︎ 1983 kittyfilm

1983年2月11日公開/118分
製作:キティ・フィルム 配給:東宝
原案:レナード・シュレイダー
脚本:西岡琢也、チエコ・シュレイダー
撮影:田村正毅、伊藤昭裕
照明:熊谷秀夫
出演:藤竜也、河合美智子、永瀬正敏、鈴木吉和、坂上忍

レナード・シュレイダーの原案を脚本化。目の前で誘拐されたガキ大将を追う三人組。「セーラー服」の興行的成功からより過剰な方向へ舵を切った。途中で衣装まで入れ変えてしまう三人組。壮絶な貯木場のシーンはあまりにも有名。

1983 魚影の群れ

魚影の群れ

©︎ 1983松竹株式会社

1983年10月29日公開/140分
製作:松竹 配給:松竹富士
原作:吉村昭
脚本:田中陽造
撮影:長沼六男
照明:熊谷秀夫
出演:緒方拳、夏目雅子、十朱幸代、佐藤浩市

吉村昭の同名小説を映画化。少年少女を描いてきた相米が“大人の映画”に挑んだ。ベテラン漁師と娘、彼女に想いを寄せる青年。かかった“まぐろ”と格闘する緒形拳、その後ろにいる佐藤浩市、映像の極限へ。夏目雅子の美しさが印象に残る。

1985 ラブホテル

ラブホテル

©︎ 日活

1985年8月3日公開/88分 製作:ディレクターズ・カンパニー 配給:にっかつ
脚本:石井隆
撮影:篠田昇
照明:熊谷秀夫
出演:速水典子、寺田農、志水季里子

相米が念願の“にっかつロマンポルノ”に挑戦。2年前に出逢ったホテトル嬢と再会した男。後に岩井俊二作品で知られる篠田昇の第1作。山口百恵「夜へ」、もんた&ブラザーズ「赤いアンブレラ」など挿入される歌が鮮烈なイメージを与える。

1985 台風クラブ

台風クラブ

©︎ ディレクターズ・カンパニー

1985年8月31日公開/115分 製作:ディレクターズ・カンパニー 配給:東宝、ATG
脚本:加藤祐司
撮影:伊藤昭裕
照明:島田忠昭
出演:三上祐一、紅林茂、松永敏行、工藤夕貴、大西結花、金沢朋子、三浦友和

東京国際映画祭・ヤングシネマグランプリ作品。審査委員長、ベルナルド・ベルトリッチが絶賛。台風の日の校舎に閉じ込められた少年と少女。三浦友和が当時のイメージを大きく変えた作品としても印象的。

1985 雪の断章 ―情熱―

雪の断章 ―情熱―

ⒸTOHO CO., LTD.

1985年12月21日公開/100分
製作:東宝映画 配給:東宝
原作:佐々木丸美
脚本:田中陽造
撮影:五十畑幸勇
照明:熊谷秀夫
出演:斉藤由貴、榎木孝明、岡本舞、レオナルド熊、世良公則

佐々木丸美の「孤児4部作」の1作目の映画化。斉藤由貴の映画デビュー作。さまよっていたみなし子と、保護した男、それから10年後。冒頭の長回しシーンは相米の長回しの中でも想像を絶する長さと凄さ。1984年「Wの悲劇」に続いた俳優・世良公則の存在感。

1987 光る女

光る女

©︎ 1987 ヤングシネマ’85共同事業体/角川映画

1987年10月24日公開/118分
製作:ヤングシネマ’85共同事業体、大映、ディレクターズ・カンパニー
配給:東宝
原作:小檜山博
脚本:田中陽造
撮影:長沼六男
照明:熊谷秀夫
出演:武藤敬司、安田成美、秋吉満ちる、出門英、すまけい

小檜山博の同名小説を映画化。北海道から上京した野人のような青年が、オペラ歌手の女と出逢う。後に「千の記憶の物語」でオペラを演出することになる相米。その新たな創造的な世界観が現れた一作。47分に及ぶ未公開シーンを追加収録した<デラックス版>がDVD化されている。

1990 東京上空いらっしゃいませ

東京上空いらっしゃいませ

©︎ 1990イール・トウェンティワン/バンダイビジュアル/松竹

1990年6月9日公開/109分
製作:ディレクターズ・カンパニー、バンダイ、松竹第一興行
  配給:松竹
脚本:榎祐平(榎望)
撮影:稲垣涌三
照明:熊谷秀夫
出演:中井貴一、牧瀬里穂、笑福亭鶴瓶、毬谷友子

牧瀬里穂のデビュー作。CMのキャンペーンガールに抜擢された少女が事故で死亡。しかし、死神を言いくるめて、少女は地上に戻る。「帰れない二人」のリフレインと終盤のミュージカル的場面が涙を誘う。

1993 お引越し

お引越し

©︎ 1993 読売テレビ放送株式会社

1993年3月20日公開/124分
製作:讀賣テレビ放送
配給:ヘラルド・エース、日本ヘラルド映画、アルゴプロジェクト
原作:ひこ・田中
脚本:奥寺佐渡子、小此木聡
撮影監督:栗田豊通
照明:黒田紀彦
出演:中井貴一、桜田淳子、田畑智子

ひこ・田中の同名児童文学を映画化。不安定な父母にはさまれた少女、その道行。少女が大人になる「ありがとうございます」のセリフが感動的。国内での評価を高めた一作で、集大成的な作品ともといえる。

1994 夏の庭 The Friends

夏の庭

©︎ 1994 読売テレビ放送株式会社

1994年/113分
製作:讀賣テレビ放送
配給:ヘラルド・エース、日本ヘラルド映画
原作:湯本香樹実
脚本:田中陽造
撮影:篠田昇
照明:熊谷秀夫、上田なりゆき
出演:三國連太郎、坂田直樹、王泰貴、牧野憲一、戸田菜穂

湯本香樹実の同名小説を映画化。サッカー少年3人組が死を目撃したいと思い、老人の観察をはじめる。相米が新たなフェーズに挑戦したといえるテイスト。湯本に原作小説を執筆するように勧めたのも相米監督であった。

1998 あ、春

あ、春

©︎ 1998トラム/松竹/衛星劇場

1998年12月19日公開/100分
製作:トラム、松竹、衛星劇場 配給:松竹
原作:村上政彦
脚本:中島丈博
撮影:長沼六男
照明:熊谷秀夫
出演:佐藤浩市、斉藤由貴、富司純子、藤村志保、山崎努

村上政彦の原作「ナイスボール」を中島丈博が脚本化。昔、死別したと聞かされていた父が現れ、一緒に暮らす一家。相米オールスターズの競演。キネ旬第1位を獲得、ベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した。

2001 風花

風花

2001年1月27日公開/116分
製作:ビーワイルド、テレビ朝日、TOKYO FM
配給:シネカノン
原作:鳴海章
脚本:森らいみ
撮影:町田博
照明:木村太朗
出演:小泉今日子、浅野忠信、尾美としのり、鶴見辰吾、柄本明、笑福亭鶴瓶

鳴海章の同名小説を映画化。若手官僚とピンサロ嬢の出逢い。女の故郷、北海道へとふたりは旅へ出る。本作公開後の9月9日、相米が死去。遺作となった。企画の発案は、相米本人からのものだったという。

7/10(土)~

淀川アジール さどヤンの生活と意見

淀川アジール さどヤンの生活と意見

©風楽創作事務所

2020年/日本/73分/配給:風楽創作事務所
企画:大黒堂ミロ
監督・撮影・編集:田中幸夫

「人間の仕事は生きることや」
出会いと死、高潮での小屋消失
河川敷に暮らし始めて20年 今も“希望”は失わない

長期の不況、自殺の増加、自然災害、感染症の不安…。窮屈で息苦しい時代の中、20年前から大阪淀川河川敷の掘立小屋に暮らす“さどヤン”のミニマム・シンプルライフを、漫画を交えてユーモラスに描いたドキュメンタリー。

目の前の川で蜆を採ったり、ハゼを釣ったり、街に出て、アルミ缶集めや清掃の仕事、必要なものは自分で作る。何でもそろっているが、余計なものは持たない。超低空飛行のダンディズム、そう呼ぶ人もいる。
一貫した清潔な生き方、きれいな生き方、こじらせない生き方。だが、世間から見れば、ただのホームレス。
大好物は、読書、ラジオの競馬中継、テレビの相撲中継。酒とタバコは手放さない。あくまでマイペース。
「天狗先生」「猫屋敷住人の孤独死」「殺人事件」「タイ人ユキ」…、幾つかのエピソードから、人間・社会・時代が透けて見えてくる。
珍客万来。人や物や動物までもが集まってくる。さどヤンの視線は不変、向かい合うのではなく同じ方向を見つめる。フランクにフェアに、そして、何よりもフリーに。

さどヤンの生き方は、やさしくて難しい。簡単で複雑、厄介で面倒だ。そのことに気づいた時、さどヤンの生き方は一つの示唆・啓示となる。

“希望”は、そこに生まれる。


淀川アジール さどヤンの生活と意見 淀川アジール さどヤンの生活と意見 淀川アジール さどヤンの生活と意見

7/24(土)~

ロボット修理人のAi愛

ロボット修理人のAi愛

YUYAKE THEATRE presents © GENYA PRODUCTION ROBOT REPAIRBOY

2021年/日本/107分/配給:トラヴィス
監督:田中じゅうこう
プロデューサー:中村明
脚本:大隅充
撮影:本吉修
出演:土師野隆之介、緒川佳波、大村崑、大空眞弓、金谷ヒデユキ、亮王、水沢有美、野口大輔、岡村洋一、丸山ひでみ、亜湖、ぴろき

公式ホームページ

ここは甦りの女神がいる湖——
少年とAIBO、そして孤独な少女の再生の物語。

天才的な技能を駆使し、古い家電からロボットまで修理を請け負う工房で働く16歳の倫太郎。孤児として育った彼は、高校を中退しバイトをしながら深夜独学でロボットの勉強をしていた。そんな中、東京でひとり暮らし中の老婦人からAIBOの修正依頼が倫太郎に舞い込む。亡き息子が遺したと言うAIBOは、音声装置とメモリーが壊れていた。
時を同じくして、倫太郎は発声障害のある14歳の少女すずめと出会う。すぐに仲良くなったふたりは、依頼品のAIBOと共に20年ぶりに復活した榛名湖のダイダラ祭りへと向かう。湖には「甦りの伝説」があり、願いが叶うと亡くなった人が甦るという。その帰り道、AIBOがとある録画映像を映し出したことで、倫太郎も知らなかった過去が明らかとなっていく———。

人生は二度奇跡が起きる…

90年代末から愛され続けるエンターテインメントロボット、AIBOと、注目の若手、技巧派俳優による競演。どこか懐かしくて新しい物語が誕生。
この映画は、実在のロボット修理人・乗松伸幸さんをモデルに、ロボット修理の天才的な技術を持つ少年が、依頼品のAIBOをめぐり過去と向き合い、新しい絆を育んでいく感動の物語。倫太郎を演じるのは、映画『ロック わんこの島』で名子役ぶりを見せた土師野隆之介。本作では孤独な少年の葛藤を瑞々しい演技で体現し、ブータンのドゥルク国際映画祭でみごと最優秀主演男優賞に輝いた。そしてヒロインすずめには、100人のオーディションから選ばれた新人、緒川佳波。そして熟練俳優、大空眞弓、大村崑、金谷ヒデユキ、亜湖、水沢有美、丸山ひでみら懐かしい演技派が脇を固める。
監督は、記録映画『ムーランルージュの青春』(2011)で話題を集めた田中じゅうこう。『道しるべ』(2015)に続き、娯楽性と独創性にこだわった“夕焼け劇場レーベル”第2弾として製作された本作では、三年の歳月をかけて榛名湖と東京ロケを敢行。無縁社会の到来が叫ばれるいま、ロボットに癒され、再生していく人々の絆のドラマが、雄大な自然の中で紡がれていく。


ロボット修理人のAi愛 ロボット修理人のAi愛 ロボット修理人のAi愛

7月~

戦火のランナー

戦火のランナー

©Bill Gallagher

2020年/アメリカ/88分/配給:ユナイテッドピープル
原題:Runner
監督・プロデューサー:ビル・ギャラガー
脚本・編集:ビル・ギャラガー、エリック・ダニエル・メッツガー
出演:グオル・マディング・マケア(グオル・マリアル)、ラスティ・コフリン、コーリー・イーメルス、ブラッド・プア

公式ホームページ

僕は今日も走る。希望を届けるために。
一時は“国のない男”と呼ばれた彼には栄光の舞台が待っていた。

戦争の続いていたスーダン。8歳のグオル・マリアルの命を守るため、両親は苦悩の末、彼を村から逃がした。しかし、戦場をさまよい歩くグオルは武装勢力に捕まってしまう。走って逃げることに成功し、難民キャンプで保護された彼は、幸運にもアメリカへ移民するチケットを手にする。高校に入学し、走ると他を圧倒。初めて走ったマラソンで2012年ロンドン五輪出場資格を得る。まるで走ることが彼の運命だったかのように──。しかし、建国されたばかりの南スーダンには国内オリンピック委員会がなく、代表する国がなかった。出場が危ぶまれたが奇跡が起こる。国際オリンピック委員会(IOC)が“国のない男”といわれた彼の個人参加選手としての出場を認めたのだ。そして彼は、祖国南スーダンの人々の期待を背負い走り、完走する。不屈の精神で走り続けるグオルの人生に感動せずにはいられない感涙のドキュメンタリー。


戦火のランナー 戦火のランナー 戦火のランナー
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