近日上映作品

7/9(土)~

パイナップル・ツアーズ デジタルリマスター版

MADE IN YAMATO

©スコブル工房

2022年/日本/118分/配給:ノンデライコ
総合プロデューサー:代島治彦
監督・原案・編集:真喜屋力、中江裕司、當間早志
撮影:一之瀬正史
録音:滝澤修
音楽:照屋林賢+りんけんバンド
出演:兼島麗子、新良幸人、富田めぐみ、利重剛、宮城祐子、照屋林助、津波信一、仲宗根あいの、洞口依子、藤木勇人、平良とみ

公式ホームページ

【前売券】全国共通特別鑑賞券1,500円(税込)を当館受付にて発売中!

有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

イベント情報
初日7/9(土)13:35回上映後、利重剛さん(本作出演)、代島治彦さん(プロデューサー)の舞台挨拶が決定しました!

沖縄本土復帰50周年記念!
ようこそ、パラドックスのパラダイスへ
もともとウチナー(沖縄)はヤマト(日本)ではなかった―
90年代、ヤマトを熱狂させたウチナー文化満載の娯楽映画が
デジタルリマスター版で30年振りに大復活を遂げる!

沖縄ブームの火付け役となった『島唄』や『ちゅらさん』に先駆けて1992年に劇場公開され、あたらしい時代のオキナワ映画として話題を呼んだ『パイナップル・ツアーズ』がデジタルリマスター版として30年振りに復活! この後『ナビィの恋』(99)が大ヒットする中江裕司監督をはじめとする当時20代の監督たちが紡いだ物語に、音楽は照屋林賢+りんけんバンド、出演は『ちゅらさん』の平良とみや沖縄芸能を代表するエンターテイナー・照屋林助といった沖縄現地の役者たちが結集したこのオムニバス映画は生き生きとした躍動感に満ちている。2022年に本土復帰50周年を迎える沖縄では基地や環境、貧困の問題ばかりが注目されているが『パイナップル・ツアーズ』全編にみなぎる力強い明るさは今まさに必要なものと言えるだろう。

日本のはるか南に存在する沖縄の離島・具良間島(ぐらましま)
そこには、第二次世界大戦中にアメリカ軍が落とした不発弾が眠っている
この島を舞台に繰り広げられる、3つのエピソードから成るドタバタ活劇!

この痛快作を生み出したのは、本作で劇場公開デビューを果たすことになる当時20代の3人の監督たち。沖縄生まれの真喜屋力と當間早志、大学入学後にどっぷり沖縄にハマった中江裕司は琉球大学映画研究会で出会った。架空の島・具良間島(ぐらましま)を舞台に、アメリカ軍の不発弾を巡って繰り広げられるオムニバス活劇は3本のエピソードから成り、それぞれを一人ずつ監督として担当しているが、モチーフや登場人物はしばしばエピソードを横断して顔をのぞかせてくる。この不可思議な、しかし有機的で魅力あふれる物語を成功させられたのは、沖縄独特の“テーゲー(いいかげん)”感覚と、本土復帰と同時期に生まれた世代だからこその“沖縄と日本”を巡るアンビバレンツな視点によるものかもしれない。

『麗子おばさん』 監督:真喜屋 力

パイナップル・ツアーズ

オペラ歌手の麗子は原因不明の病で声が出なくなった。娘と共に島に里帰りし、霊能者“ユタ”に見てもらうがその原因は意外なものだった。果たして麗子はその歌声を取り戻せるのか。

『春子とヒデヨシ』 監督:中江 裕司

パイナップル・ツアーズ

具良間島に居ついているヤマトンチュの青年は、島の娘と懇意になる。子宝に恵まれた二人は、島の人々の策略もあってとんとん拍子で結婚へと流れ込むのだが、青年は島から逃げようと試みる。

『爆弾小僧』 監督:當間 早志

爆弾小僧

ホテル建築を進めたいリゾート開発会社は、島に埋まっているという不発弾に1億円の懸賞金をかける。「爆弾小僧」なるパンクバンドを組んでいる島のはぐれ者二人は一獲千金を目論むのだが果たして・・・。

7/15(金)~

百年と希望

百年と希望

© ML9

2022年/日本/107分/製作・配給・宣伝:ML9/配給協力:太秦
監督・撮影・編集:西原孝至
プロデューサー:増渕愛子
録音・整音:川上拓也
録音:黄永昌
音楽:篠田ミル

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【前売券】全国共通特別鑑賞券 1,500円(税込)を当館受付にて発売中!

有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

<全回聴覚障がい者用日本語字幕、UDCastによる音声ガイド対応>で上映します。

イベント情報
初日7/15(金)上映後、西原孝至監督の舞台挨拶がございます!

わたしが変わると、くらしも変わる
もっとも身近で、もっとも遠い 日本共産党の今とこれから

2022年7月15日に創立百周年を迎える日本共産党。経済最優先の新自由主義をおし進める自由民主党が長く政権を担う日本において、左派政党として独自の立ち位置を貫いてきた。
コロナ禍が続く2021年、本作は日本共産党の99年目の姿にカメラを向けた。夏の東京都議会議員選挙、秋の衆議院総選挙にのぞむ議員たちの活動をはじめ、入党から60年を超える古参の党員、共産党の機関紙である「しんぶん赤旗」編集部、若い世代の支援者、そして党の周りの人々をカメラは追う。東京オリンピック・パラリンピックが反対世論もある中で開催され、その一方繰り返される事業者への休業要請、市民へ自粛を求める風潮に、社会の分断は一層進んでしまった。自己責任、自助努力という言葉が頻繁に飛び交うなか、あるべき政治の役割とは何なのか、いまほど問われているときはないであろう。

最古の政党が歩んできた百年の歴史と
それを受け継ぐ若き世代を映した
1年間の記録

監督を務めるのは『わたしの自由について〜SEALDs 2015〜』の西原孝至。2010年代から日本の社会運動を撮り続けてきた西原監督は、人々や風景の中にカメラを構え、声を聞き、時に語りかけ、静かに被写体を見つめていく。経済格差、ジェンダー平等、気候危機…この国の数多くの課題に対して、政治は何ができるのか。そして日本共産党の姿を通して、いまの日本社会を浮き彫りにしていく。
世界的に、“ジェネレーション・レフト” (左派的な世代)と呼ばれる若い世代が生まれ始めているいま、新しい社会の可能性とその希望について、世に問いかける。

日本の政権を長く担っている自由民主党。1955年の結党以来、野党となったのは4年間のみだ。経済最優先の新自由主義政策のもと、家父長制的な性格を持つ保守政党である。2021年、世界中でコロナ禍が続く中、日本では繰り返される事業者への休業要請や夏に控えた東京オリンピック・パラリンピックを巡って、世論が二分されていた。一方、自民党政治を最も厳しく批判してきた政党がある。1922年創立の日本共産党は、日本で最も長く存続する政党であり、新自由主義からの転換を目指す左派政党だ。本作は、最古の政党が歩んできた歴史と、それを受け継ぐ若き世代を追ったドキュメンタリーである。

2021年—。
夏の東京都議会議員選挙にて再選を目指す池川友一は、子どもの権利保障、理不尽な学校校則の改革に取り組み、特に都立高校での「ツーブロックの髪型」禁止の撤廃を進める質問は多くのメディアで取り上げられた。4年ぶりに行われる秋の総選挙に挑戦する池内さおりは、前回落選の捲土重来を期している。2014年に初当選後、衆議院議員として刑法改正、ジェンダー平等、LGBTQなど人権問題に取り組んできた。若い女性たちからの期待を背負って、二度目の当選を目指す。そして、党の機関紙である「しんぶん赤旗」編集部の内部、入党から60年を超える地方在住の古参党員の思い、これからを担う若い世代の支援者たちを、党の外側から描いていく。
ナレーションを一切用いず、人々や風景の中にカメラを構え、話を聞き、静かに見つめた一年間の記録。日本共産党の99年目の姿を通して、多くの課題を抱える今の日本社会が浮き彫りになっていく。そしてその先の課題と希望を世に問いかける。


百年と希望 百年と希望 百年と希望

7/16(土)~

初仕事

初仕事

©2020水ポン

2020年/日本/94分/配給:ムービー・アクト・プロジェクト
監督・脚本・編集:小山駿助
出演:澤田栄一、小山駿助、橋口勇輝、武田知久、白石花子

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初めて任された仕事は、赤ん坊の遺体撮影だった
若きカメラマンと依頼主の父親
奇妙な交流で綴られる、喪失と再生の物語

写真館のアシスタントである山下は、赤ん坊の遺体の撮影を人づてに依頼され、良い経験になるかもしれないと依頼を受ける。赤ん坊の父親であり依頼主でもある安斎は、若い山下に戸惑うも、正直で実直な山下に心を許し、撮影が始まる。山下はほんの少しでも利己的になっていた自身を恥じ、誠心誠意彼ら家族のために撮影に取り組もうとする。遺体の状態を考えると時間がないという状況も、山下の使命感に拍車をかける。美化すべきでないという倫理観は、目の前の状況に吹き飛ばされる。
一方、安斎は自分が写った一枚を客観的に見て、これはもう未練なのだと、行き場を失った親としての義務感が自身を突き動かしていたことに気付き、撮影に固執する山下を止めようとする。

最愛の人の死を、どう受け止めるのか

2020年、無名の新人監督の作品が第33回東京国際映画祭でプレミア上映され、同年の第21回TAMA NEW WAVEコンペティションにてグランプリと男優賞に輝いた。

写真機が発明された時代、遺体を写すという行為が世界各地で発生したーー。
本作は、監督・主演を務めた小山駿助が上記の歴史的事実に触れたことから企画が始まった。現代の日本で、現実的に私たちの世代がそのような切実な必要性を持つとしたら、それはどのような人物か。また、そのような絶望に打ちひしがれている人間に相対した場合、私たちにはどのようなことが可能なのか。この特異な題材に正面から取り組まれた物語は、各映画祭での上映時、幅広い年代に支持された。
出演は、日本映画として46年ぶりのカンヌ国際映画祭短編部門出品作となった『ふたつのウーテル』主演の澤田栄一。短編映画『viewers:1』にて話題となったブルドッキングヘッドロックの橋口勇輝、文学座の武田知久、劇団晴天の白石花子と、若手の精鋭が脇を固める。

最愛の人の死とどう向き合うかという問題に端を発し、やがては現代を生きる若者が世界と格闘する姿を繊細に、しかし力強くスクリーンに映し出す。社会が災厄に見舞われるこの時代においても、映画はなお量産され続けている。その大河の如き本数の中の一本として、本作『初仕事』が小さな光を放つ。


初仕事 初仕事 初仕事

7/18(月・祝)1日限定

ゲキ×シネ『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ』

ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ

©ヴィレッヂ/劇団☆新感線

2014年/日本/198分(1幕87分+休憩15分+2幕96分)/配給:ヴィレッヂ、ティ・ジョイ
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
作詞:森 雪之丞
出演:古田新太、三浦春馬、蒼井 優、 浦井健治、高橋由美子、橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、村井國夫、麿 赤兒

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お気楽!テキトー!超GOIN!
メイド・イン・ジャパンの最狂エンターテインメント!

誰もが狙うはジパングに隠されたお宝…
太閤秀吉、栄華の時代—天下無敵の大泥棒“石川五右衛門”(古田新太)は女盗賊“猫の目お銀”(蒼井優)と空海ゆかりの “黄金目玉像”を盗み出す。が、お上直属の若き探偵“明智心九郎(しんくろう)”(三浦春馬)が五右衛門たちを追いつめる。なんと、その像には空海が隠した黄金のありかを示す暗号が隠されていたらしい?!
大事な仏像を盗まれた尼僧“春来尼”(高橋由美子)、埋蔵金伝説を聞きつけた“豊臣秀吉”(麿赤兒)とその腹心“石田三成”(粟根まこと)&“前田慶次郎”(橋本じゅん)、さらには海を越え、五右衛門の宿敵“マローネ・アバンギャルド侯爵夫人”(高田聖子)と五右衛門の助太刀?〝シャルル・ド・ボスコーニュ“(浦井健治)、そして腹黒い悪人臭満載の堺の豪商“蜂ヶ屋善兵衛”(村井國夫)ら、五右衛門相手にくせ者たちが大集合!

どいつがお宝ゲットかって?
俺様こそが天下の大泥棒“石川五右衛門”様だ!
中指突き立て思う存分暴れてやるゼ!!!

ニッポンを代表する大泥棒・石川五右衛門。文学、歌舞伎、映画、アニメ、ゲームと数々のジャンルで扱われる大人気ヒーロー?!を、劇団☆新感線流に魅せる大好評シリーズ「五右衛門ロック」第3弾。
2012年12月から2013年2月まで、東京は東急シアターオーブ、大阪はオリックス劇場で、それぞれこけら落とし公演として上演され、史上最大の13万人を動員したメガヒット作品を完全映像化!
本作の舞台は黄金の国ジパング。空海の秘宝をめぐって繰り広げる大騒動!豪華出演陣が歌って踊って笑わせる、これぞザッツ新感線!エンターテインメントの王道です。


ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ

7/23(土)~

魂のまなざし

魂のまなざし

© Finland Cinematic

2020年/フィンランド・エストニア/122分/配給:オンリー・ハーツ
原題:HELENE
監督:アンティ・ヨキネン
出演:出演:ラウラ・ビルン、ヨハンネス・ホロパイネン、クリスタ・コソネン、エーロ・アホ、ピルッコ・サイシオ、ヤルッコ・ラフティ

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モダニズムを代表する芸術家の一人として
近年世界的評価の著しい フィンランドの国民的画家
ヘレン・シャルフベック
ひたむきに真実を求め続けた彼女の
最後のそして終生の愛と友情

1915年、ヘレン・シャルフベックはいわば忘れられた画家であり、田舎で高齢の母親と一緒に暮らしながら、それでも情熱を失わず描き続けていた。
そこへ画商のヨースタ・ステンマンが訪ねてきて、あばら家にあふれていた159枚の絵を発見、圧倒的な才能に驚嘆した彼は、ヘルシンキでの大規模な個展開催を決意する。
しかし、ヘレンにとって真の転機は、ヨースタがエイナル・ロイターを彼女に紹介した時に訪れた。森林保護官でアマチュア画家の青年エイナルは、ヘレンと作品の熱狂的な崇拝者というだけにとどまらず、彼女にとってかけがえのない友人そして愛の対象となる・・・。
画家として、女性として、一人の人間として自律的に生きるシャルフベックを演じるのは、第63回ベルリン国際映画祭でシューティング・スター賞を受賞したフィンランドの女優ラウラ・ビルン。監督はビヨンセ、セリーヌ・ディオン、ケリー・クラークソンなど数々のミュージック・ビデオを手掛けてきたアンティ・ヨキネン。監督2作目『Purge』(2012)は、本作と同じくラウラ・ビルンを主演に起用し、第85回アカデミー賞外国語映画賞フィンランド代表に選ばれている。

見つめ続け、愛し続け、描き続けた

ヘレン・シャルフベック(1862-1946)はフィンランドで最も敬愛されるモダニズム画家。病気から快復した少女をみずみずしく描いた《快復期》や、死に至る晩年まで自らを見つめ描き続けた自画像の数々に代表される彼女の作品は、多様なスタイルを取り入れつつも、寄り添うような親密さとメランコリー、静謐な美しさと力強さをどれも一貫してたたえている。その時代を超越した驚くべき現代性から、近年では世界的再評価が進み、2015年には日本で初の回顧展「ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし」が、2019年にはイギリスの国立ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで展覧会が開かれた。

本作が焦点を当てるのは、彼女の画業と人生を決定づけた1915年から1923年の時代。抑圧的な家庭や男性社会に臆せず、名誉よりも内から湧き出る情熱に従うシャルフベックの姿が、北欧の透明な光に輝く自然や街並みとともに全編美しい映像で描かれている。 狂おしい愛に打ちのめされ生涯の友情を得る中で、自身と身の回りの存在を凝視し、個人的な痛みを芸術へと転化させたヘレン・シャルフベック。映画で描き出される彼女の人生、そしてスクリーンに映る絵画の数々は、今こそ発見されてしかるべき輝きをはなっている。


魂のまなざし 魂のまなざし 魂のまなざし

7/23(土)~

FLEE フリー

FLEE フリー

© Final Cut for Real ApS, Sun Creature Studio, Vivement Lundi!, Mostfilm, Mer Film ARTE France, Copenhagen Film Fund, Ryot Films, Vice Studios, VPRO 2021 All rights reserved

2021年/デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フランス合作/89分/配給:トランスフォーマー
監督:ヨナス・ポヘール・ラスムセン
原題:Flugt
英題:FLEE
日本語字幕:松浦美奈
後援:デンマーク大使館

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故郷とは、ずっといてもいい場所――

アフガニスタンで生まれ育ったアミンは、幼い頃、父が当局に連行されたまま戻らず、残った家族とともに命がけで祖国を脱出した。やがて家族とも離れ離れになり、数年後たった一人でデンマークへと亡命した彼は、30代半ばとなり研究者として成功を収め、恋人の男性と結婚を果たそうとしていた。だが、彼には恋人にも話していない、20年以上も抱え続けていた秘密があった。あまりに壮絶で心を揺さぶられずにはいられない過酷な半生を、親友である映画監督の前で、彼は静かに語り始める…。

本年度アカデミー賞3部門ノミネート
ある青年が語る真実に、世界は耳を傾け、そして心を震わせた

主人公のアミンをはじめ周辺の人々の安全を守るためにアニメーションで制作され、いまや世界中で大きなニュースになっているタリバンとアフガニスタンの恐ろしい現実や、祖国から逃れて生き延びるために奮闘する人々の過酷な日々、そして、ゲイであるひとりの青年が、自分の未来を救うために過去のトラウマと向き合う物語を描く。
本作が伝えるアミンの物語は非常に個人的なものでありながらも、紛争、難民、人種差別、LGBTQ+など現代社会を覆う数々のテーマが内包されており、彼の声は、今を生きる我々の心に深く語り掛けてくる。
自身も迫害から逃れるためにロシアを離れたユダヤ系移民の家系であるヨナス・ポヘール・ラスムセン監督は、インタビューでこう語っている。「この物語は、過去やセクシュアリティも含め、自分が誰なのか。それを知ることのできる場所を見つける、一人の人間の物語なのです」


FLEE フリー FLEE フリー

7/23(土)~

ポーランドへ行った子どもたち

ポーランドへ行った子どもたち

©2016. The Children Gone To Poland.

2018年/韓国/78分/配給:太秦/協力:大阪アジアン映画祭、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル
英題:Children Gone to Poland
監督:チュ・サンミ
出演:チュ・サンミ、イ・ソン、ヨランタ・クリソヴァタ、ヨゼフ・ボロヴィエツ、ブロニスワフ・コモロフスキ(ポーランド元大統領)、イ・へソン(ヴロツワフ大学韓国語科教授)、チョン・フンボ(ソウル大学言論情報学科 教授)
プロデューサー:チェ・スウン
音楽:キム・ミョンジョン
制作:コンテンツパンダ

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映画賞受賞ほか、各界が絶讃したドキュメンタリーが遂に日本で公開
脱北者の少女とたどる 秘密裏に移送された朝鮮戦争の戦災孤児たちの真実

“ポーランドへ行った子どもたち”とは、1950年代、北朝鮮から秘密裏にポーランドへ送られた朝鮮戦争の戦災孤児のことを言う。韓国でも知られていない歴史の闇に光を当てたのは、ホン・サンス監督作への出演など俳優としても注目を集めるチュ・サンミ。取材に同行したのは、10代の若さで命がけの脱北を経験した大学生のイ・ソン。現代から過去へ、朝鮮半島からポーランドへ。孤児たちの悲痛な分断の記憶を巡る旅先で、彼女たちは異国の子どもたちを我が子のように育てた教師たちの記録を知る。いまもなお国家間の凄惨な争いが続くこの世界で、本作は抗えない傷を負う子どもたちの姿に近づき、消失した“愛”の再生の可能性を問いかける。

“すべての子どもたちが私の子どものように見えました”
映画監督とポーランド人教師の眼差しが、
1500人の子どもたちと、そして一人の少女の心をやさしく包む

監督のチュ・サンミは、出産後に子どもへの愛着や不安のために産後うつを経験する。そんな中、彼女は偶然目にした北朝鮮の孤児たちの映像をきっかけに、秘密裏にポーランドへ強制移送された戦災孤児たちの記録を知る。1950年代、自国も厳しい情勢下に異国の孤児たちを我が子のように受け入れたポーランド人教師たちと、彼らを「ママ」「パパ」と慕う朝鮮の子どもたちがいた――。チュ・サンミは、脱北の過去を持つ大学生イ・ソンとともにポーランドを訪問し、いまでも子どもたちを懐かしく思い涙を流す教師たちと出会う。あのとき彼らは何を思ったのか。その後朝鮮に送り戻された孤児たちはどうなったのか。そして旅の途中、イ・ソンは泣きながらいまも北朝鮮にいる家族のことを語りはじめる。


ポーランドへ行った子どもたち ポーランドへ行った子どもたち ポーランドへ行った子どもたち

7/30(土)~

ガザ 素顔の日常

ガザ 素顔の日常

© Canada Productions Inc., Real Films Ltd.

2019年/アイルランド・カナダ・ドイツ/92分/配給:ユナイテッドピープル
監督:ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル
プロデューサー:ブレンダン・J・バーン、ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル、ポール・カデュー
エグゼクティブ・プロデューサー:トレバー・バーニー、クリスティアン・ベーツ、マリーズ・ルイヤー
撮影監督:アンドリュー・マコーネル
編集:ミック・マホン
音楽:レイ・ファビ

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地中海に面した美しいビーチ。サーファーやラッパーに普通の大学生たち。
あなたの全く知らないガザ地区へご招待!

あなたはガザ地区と聞いたら、どんな場所をイメージするだろうか?「世界で最も危険な場所」「紛争地」「ミサイル」「戦車」など危険な戦争のイメージを思い浮かべるのではないだろうか?そんなあなたはこの映画で全く違うガザの一面を発見することだろう。穏やかで美しい地中海に面しているガザの気候は温暖で、花やイチゴの名産地。若者たちはサーフィンに興じ、ビーチには老若男女が訪れる。海辺のカフェの飛び切りハイテンションな店主に朝会えば、間違いなく誰もが幸せな一日を過ごせるはずだ。他にもタクシー内で歌う人々やあふれる想いを叫ぶ若いラッパーに、妻が3人、子どもが40人いる漁師のおじいちゃんなどが登場する。こんな個性豊かなガザの人々にきっと魅了されるに違いない。

「平和が欲しい。ただ普通に暮らしたい。」

東京23区の6割ほどの狭い場所にパレスチナ人約200万人が暮らすガザの住民の約7割が難民で貧困にあえいでいる。イスラエルはガザを壁で取り囲むのみならず、2007年以後は物資や人の移動も制限する封鎖政策を続けており、陸も海も空も自由が奪われたガザは「天井のない監獄」と呼ばれる。2014年と2018年の戦争では、多数の学校、病院、家屋、発電所などが破壊され、多くの命も失われるなど、ここには命の保証もない。それでも日常を力強く生きようとする人々がいる。19歳で現実逃避するためにチェロを奏でるカルマは海外留学して国際法や政治学を学びたいと考えている。14歳のアフマドの夢は大きな漁船の船長になり兄弟たちと一緒に漁に出ることだ。「欲しいのは平和と普通の生活」。ガザの人々は普通の暮らしを今日も夢見ている。


ガザ 素顔の日常 ガザ 素顔の日常 ガザ 素顔の日常

8/6(土)~

パレスチナのピアニスト

パレスチナのピアニスト

2020 年/イスラエル/61 分/配給:ユナイテッドピープル
原題:The Pianist from Ramallah
監督:アヴィダ・リヴニー
プロデューサー:エイタン・エヴァン、ウディ・ザンバーグ
撮影:ネイエフ・ハムド
編集:ニリ・フェラー

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パレスチナ、イスラエル、そしてロシア。
青年ミシャのピアニストになる夢は国境を越える!
音楽を愛し、夢を追うすべての人に贈る音楽ドキュメンタリー

将来プロのピアニストとなることを夢見ているモハメド・“ミシャ”・アーシェイクは才能ある10代のピアニストで、ピアノを始めてわずか3年後の13歳で国際ピアノコンクールにて優勝を果たしている。それも一日3、4時間という限られた練習時間で。
練習時間が少ないのは、彼が住んでいる場所が特殊な場所だからだ。ミシャの父はパレスチナ人、母はロシア人で、イスラエルと紛争を抱えているパレスチナ自治区のラマッラに住んでいる。
ピアノの先生はロシア出身のユダヤ系イスラエル人。ピアノのレッスンを受けるため、通常車で1時間のところをイスラエルが設けた検問所を通過しなければならないため3時間かけてエルサレムに通っている。イスラエル・パレスチナ間の情勢が不安定になると検問所が閉じられてしまい、エルサレムに通えない時もある。そんな時はオンラインレッスンとなる。
決して恵まれた環境でない場所に暮らしながら、ミシャはパレスチナ、イスラエル、そしてロシアを行き来しながら次第に才能を開花していき、国際的にプロのピアニストとして活躍する夢を固めていく。しかし、研鑽を積むためのヨーロッパ留学が決まった矢先、新型コロナウイルスの世界的流行により新たな国境の壁が彼の行く手を阻んでしまう。
将来は医師になれという父からのプレッシャー、自由に行き来できない国境、そして突然やって来たコロナ禍という障害が加わるも、ミシャはピアニストになって幸せな人生を生きる夢を叶えるために挑戦を重ねていく。映画はミシャの13歳から17歳の4年間を追う。


パレスチナのピアニスト パレスチナのピアニスト パレスチナのピアニスト

8/6(土)、8/9(火)、8/10(水)

ひろしま-1945年8月6日、原子雲の下の真実-

ひろしま

©奇跡への情熱[核廃絶プロジェクト]

1953年/日本/104分/35ミリ→DCP/モノクロ/提供:独立プロ名画保存会/配給:奇跡への情熱[核廃絶プロジェクト]
監督:関川秀雄
製作:菊池武雄、伊藤武郎
撮影:中尾駿一郎、浦島進
音楽:伊福部昭
編集:河野秋和
出演:岡田英次、月丘夢路、加藤嘉、山田五十鈴

奇跡への情熱[核廃絶プロジェクト]
長きを経て、多くの方々の想いを込めて、幻の映画が、奇跡のリマスター

1945年8月6日午前8時15分、みち子の姉・町子は警報が解除され疎開作業の最中に、米原先生を始めクラスの女生徒達と一緒に被爆した。みち子は爆風で吹き飛ばされ、弟の明男も黒焦げになった。遠藤幸男の父・秀雄は、妻・よし子が梁の下敷きで焼死ぬのをどうすることも出来なかった。陸軍病院に収容された負傷者は、手の施しようもなく、狂人は続出し、死体は黒山のごとく転がり、さながら生き地獄だった。しかし軍部は、ひたすら聖戦完遂を煽るのだった。
自らも広島で被爆した教育学者・長田新が編集した「原爆の子~広島の少年少女のうったえ」を日教組が映画化、広島市民ら約8万8千人が出演し、原爆が投下された直後の惨状を再現した。

*1955年ベルリン国際映画祭 長編映画賞 受賞


ひろしま ひろしま

8/7(日)、8/8(月)

野火

野火

 ©SHINYA TSUKAMOTO / KAIJYU THEATER

2014年/日本/87分/PG12/配給:海獣シアター
監督・製作・脚本・撮影:塚本晋也
原作:大岡昇平
出演:塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也、森優作、中村優子

公式ホームページ

アンコール上映!
今年の夏も『野火』はスクリーンに帰ってくる!

大岡昇平さんが小説にした、第二次世界大戦フィリピン戦線における日本軍の苦しい彷徨いを映画にしました。50年前に市川崑さんがやはりすばらしい映画にしていますが、私の『野火』はそのリメイクではなく、あくまで原作から感じたものを映画にしたものです。初めて読んだのは高校生のときですが、本当の戦場にいるような恐ろしさがあり頭から離れませんでした。

30歳をすぎ本格的に映画にしようと動き始めましたが、規模も大きく中々現実的にはなりませんでした。さらに歳月が流れ、今から10年前に、戦場に行った方々が80歳を越えたときに強い焦りの気持ちが起こりました、その方々のお話だけでも聞いておかなければとインタビューを始めました。しかしそれでも映画化は簡単には進みませんでした。そして、今、実際に戦争の痛みを知る人がいよいよ少なくなるにつれ、また戦争をしようとする動きが起こっているような気がしてなりません。今作らなければもうこの先作るチャンスはないかもしれない。また作るのは今しかないと思い、お金はありませんでしたが、多くの力強い協力を得て完成に至りました。

映画は一定の思想を押し付けるものではありません。感じ方は自由です。しかし、戦争体験者の肉声を体にしみ込ませ反映させたこの映画を、今の若い人をはじめ少しでも多くの方に見てもらい、いろいろなことを感じてもらいたいと思いました。そして議論の場に使っていただけたら幸いです。(塚本晋也)

なぜ大地を血で汚すのか

第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。
日本軍の敗戦が色濃くなった中、田村一等兵(塚本晋也)は結核を患い、部隊を追い出されて野戦病院行きを余儀なくされる。

しかし負傷兵だらけで食料も困窮している最中、少ない食料しか持ち合わせていない田村は早々に追い出され、ふたたび戻った部隊からも入隊を拒否される。そしてはてしない原野を彷徨うことになるのだった。

空腹と孤独、そして容赦なく照りつける太陽の熱さと戦いながら、田村が見たものは…

*日本映画プロフェッショナル大賞 監督賞
*第30回高崎映画祭 最優秀作品賞、最優秀新人男優賞(森優作)
*第10回KINOTAYO(キノタヨ)現代日本映画祭 批評家賞、最優秀撮影賞
*第7回TAMA映画賞 特別賞
*第70回毎日映画コンクール 監督賞、男優主演賞(塚本晋也)


野火 野火 野火

8/13(土)~1週間限定

東京裁判 4Kデジタルリマスター版

東京裁判

©講談社2018

1983/日本/モノクロ/277分/DCP/配給:太秦
監督:小林正樹
原案:稲垣俊
脚本:小林正樹、小笠原清
音楽:武満徹
ナレーター:佐藤慶

※当館での上映は2K版

【前売券】全国共通特別鑑賞券2,000円を当館受付にて発売中!特典:ポストカード

有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

時を超えて問いかけてくる…
君たちは、なぜに繰り返す。歴史から何を学んだのかと。

1945年日本はポツダム宣言を受諾し、8月15日に全面降伏の旨を国民に伝えた。戦後の日本を統治する連合軍最高司令官マッカーサー元帥は、戦争犯罪人の処罰を早急に実施するよう望み、1946年1月22日に極東国際軍事裁判所条例を発布。俗にいう“東京裁判”である。
満州事変に始まり、日中戦争の本格化や太平洋戦争に及ぶ17年8カ月の間、日本を支配した指導者の中から、太平洋戦争開戦時の首相・東條英機ら28名が被告に指定された。一方、国の内外から問われ、重要な争点となった天皇の戦争責任については、世界が東西陣営に分かれつつあるなか米国政府の強い意志により回避の方向へと導かれていく。
同年5月3日より東京裁判は開廷。まずは「平和に対する罪」など55項目に及ぶ罪状が読み挙げられるが、被告は全員無罪を主張した。検察側は日本軍の非道の数々を告発。弁護側は「戦争は国家の行為であり、個人責任は問えない」と異議申し立てするが、「個人を罰しなければ、国際犯罪を実効的に阻止できない」と、裁判所はこれを却下した。1948年11月12日、残る25名のうち東條ら7名が絞首刑、他18名は終身刑もしくは有期刑の宣告が下された。

巨匠、小林正樹が遺したかった戦後日本への重い問いかけ

アメリカ国防総省が撮影していた50万フィートに及ぶ膨大な裁判記録のフィルムをもとに、『壁あつき部屋』(56)や『人間の條件』シリーズ(59~61)などで戦争の非を訴えた、反骨の巨匠・小林正樹監督が5年の歳月をかけて編集、制作した。客観的視点と多角的分析を施しながら「時代の証言者」としての“映画”を完成させたのである。83年に公開され、単に裁判の記録といった域を越え、日本の軍国主義の歩みと激動の世界情勢を照らし合わせながら、戦後38年当時の日本人に人類がもたらす最大の愚行「戦争」の本質を巧みに訴え得た本作は、第35回ベルリン映画祭国際批評家賞をはじめ国の内外で絶賛された。

初公開から36年、故小林正樹監督に代わり、脚本・監督補の小笠原清とエグゼクティブプロデューサー杉山捷三の全面協力のもとで完成した4Kフィルムスキャン&2K修復デジタルリマスター版。音響もブラッシュアップされ、特に昭和天皇の玉音放送のシーンでは詔書全文の完全字幕化も実現。鮮明な画像と音響がもたらすリアルな臨場感とともに蘇った本作は、再び「戦争と平和」なる言葉の重みとともに、昭和から平成そして令和へと時代が移り変わっても戦争がもたらした負の遺産を改めて観る者に知らしめていく。


東京裁判 東京裁判 東京裁判

8/11(木)~

ぜんぶ、ボクのせい

ぜんぶ、ボクのせい

©2022「ぜんぶ、ボクのせい」製作委員会

2022年/日本/121分/配給:ビターズ・エンド
監督・脚本:松本優作
エンディング・テーマ:大滝詠一「夢で逢えたら」(NIAGARA RECORDS)
出演:白鳥晴都、川島鈴遥、松本まりか、若葉竜也、仲野太賀、片岡礼子、木竜麻生、駿河太郎、オダギリジョー

公式ホームページ

愛を見失った少年の鮮烈な心の叫び
孤独を抱えた人々と出会い、絶望の果てに希望を見つめる

児童養護施設で暮らす13歳の中学生、優太は、施設でも学校でもいじめられ、いつも一人ぼっち。自分を理解してくれる大人もいない。母・梨花が迎えに来てくれることだけを心の支えに毎日を過ごしているが、一向に現れず不安を募らせていく。
そんなある日、偶然母の居場所を知った優太は、会いたい一心で施設を抜け出し、地方に住む母のアパートを訪ねる。ようやく再会するも、同居する男に依存し自堕落な生活を送る母は、優太に施設へ戻ってほしいと頼むのだった。絶望した優太は、施設の職員の追手を逃れ、当てもなく辿り着いた海辺で、軽トラで暮らすホームレスの男・坂本に出会う。何も聞かず自分を受け入れてくれる坂本。二人でわずかな金銭を稼ぎながら寝食をともに過ごす。ある日、坂本の元を訪れる少女・詩織とも顔見知りになる。詩織は、近くの高級住宅地に住み裕福な家庭に育つも、誰にも言えない苦しみを抱え、空虚感を埋めるかのように援助交際をしていた。優太は自分と同じ寂しさを抱えながらも心優しい詩織に惹かれていく。孤独を抱えた二人と過ごしていく中で、優太は自由気ままに生きる坂本をいつしか会ったことのない父親の姿と重ね合わせるようになる。そして優太は、軽トラの修理が終わったら坂本と一緒に名古屋に行くことを約束する。
しかし、そんな穏やかな日々もある事件によって終わりを告げる—

現代社会の中で愛と希望を渇望する少年の行方は―
鮮烈なラストが心揺さぶる衝撃作が誕生!

近年、社会問題を取りあげながら、そこで懸命に生きようとする子供達の姿を見つめた描いた作品が話題を呼んできた。『万引き家族』(18年)、『MOTHER マザー』(20年)、『マイスモールランド』(22年)などだ。そして今、一人の少年が孤独な人々と出会い成長する姿をみずみずしい感性で捉えたのが『ぜんぶ、ボクのせい』だ。監督・脚本を手掛けたのは、秋葉原無差別殺傷事件をモチーフにした『Noise ノイズ』(19年)が国内外の映画祭で話題を呼んだ松本優作。日本映画界の新鋭が、力強い語り口と鮮烈な映像で少年と孤独を抱えた人々の交流を描き出す。

主演の優太を演じるのは、オーディションで抜擢された15歳の新人、白鳥晴都。演技未経験ながら瀬々敬久監督の映画『とんび』(22年)でスクリーン・デビューを果たした白鳥は、2作目にして主演の座を射止めた。繊細な佇まいのなかに時折見せる鋭い眼差し。強烈な存在感を発揮して複雑な内面を持った優太を見事に演じ切り、本作で大きな注目を浴びることは間違いない。 一方、誰にも言えない苦しみを抱えながら優太に優しく接する詩織を演じた川島鈴遥は、『ある船頭の話』(19年)で主役を演じて第34回高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞、現在ドラマや映画で活躍している期待の女優。そして、飄々としながら心に深い傷をもつ坂本を演じたのは、唯一無二の個性で日本映画界を代表する名優、オダギリジョー。近年、『ある船頭の話』(19年)「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」(21年)で監督としての才能も発揮しているオダギリが2人の新人の熱演をしっかりと支えて、3人の息があった共演から目が離せない。その他、松本まりか、若葉竜也、仲野太賀、木竜麻生など多彩なキャストが参加して骨太な人間ドラマを生み出している。
v また、映画のエンディングで流れるのは、日本のポップスを代表する伝説的なミュージシャン、大滝詠一の作詞作曲による名曲「夢で逢えたら」。吉田美奈子、鈴木雅之、原田知世など様々なシンガーに歌われてきたスタンダードナンバーだが、映画で使われるのは、大滝が亡くなった後、2014年に初公開された大滝本人が歌ったヴァージョンだ。このヴァージョンは今年8月3日に7インチ・シングルでリリースされる。大切な人を強く想う歌詞、そして、美しいメロディーが物語とリンクして胸を打つ。

どこにも自分の居場所を見つけられない、心の傷を抱えた3人の男女。その交流のなかで優太は初めて家族のような絆を感じ、初恋めいた胸のときめきを感じる。松本監督は鋭い眼差しで社会のリアルを見つめながら、自分の力で生きていくことを学び始めた少年の成長を詩情豊かに描き出した。優太の最後の一言、その表情は、映画を観る者の心に深く響くに違いない。絶望の果てに希望を見出そうとする少年の葛藤を描いた『ぜんぶ、僕のせい』は、この閉塞した社会に生きる私たちの物語。今見るべき日本映画の新たな傑作だ。


ぜんぶ、ボクのせい ぜんぶ、ボクのせい ぜんぶ、ボクのせい

8/12(金) 1日限定

バーブ&スター ヴィスタ・デル・マールへ行く

バーブ&スター ヴィスタ・デル・マールへ行く

Barb & Star Go to Vista Del Mar © 2021, Artwork & Supplementary Materials ®, ™ & © 2021 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

2021年/アメリカ/106分/提供:Lionsgate
原題:Barb and Star Go to Vista Del Mar
監督:ジョシュ・グリーンバウム
プロデュース:ジョナサン・マコイ、ジェシカ・エルバウム、ウィル・フェレル、マーゴット・ハンド、アダム・マッケイ 出演者:クリステン・ウィグ、アニー・マモロー、ジェイミー・ドーナン、デイモン・ウェイアンズ・Jr.ほか
企画:Arcade Books & Films

バーブとスターが日本にやってくる!!
コロナ禍で配信スルーとなった知る人ぞ知る快作を限定上映

ふわふわヘアに勝負服はキュロット、得意料理はホットドッグスープ。そんな二人の中年女性バーブとスターが繰り広げるアドベンチャーコメディを『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』出演・脚本コンビのクリステン・ウィグ&アニー・マモローがお届け!
ジェイミー・ドーナン(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)の熱唱や豪華カメオにも注目!

親友・バーブとスターがアメリカ中西部の小さな町を飛び出し
一生に一度の旅に出る!
友情にロマンス、敵の悪だくみもてんこ盛り!

ネブラスカで一緒に暮らし、同じ家具店で働くバーブ(アニー・マモロー)とスター(クリステン・ウィグ)。二人の毎日の楽しみは、職場のお気に入りソファでのおしゃべり。新しいチャレンジに及び腰な二人だが、ある日ひょんなことから、フロリダのビーチリゾート「ヴィスタ・デル・マール」に旅に出る決心をする。
二人が旅先のホテルバーで出会ったのは、ハンサムな男性エドガー(ジェイミー・ドーナン)。実はエドガーは、ヴィスタ・デル・マールの住人皆殺しを目論むシャロン・フィッシャーマン(クリステン・ウィグ/二役)の手下だった…?!


バーブ&スター ヴィスタ・デル・マールへ行く バーブ&スター ヴィスタ・デル・マールへ行く バーブ&スター ヴィスタ・デル・マールへ行く

8/13(土)~

EUREKA/ユリイカ デジタル・マスター完全版

EUREKA/ユリイカ デジタル・マスター完全版

©J WORKS FILM INITIATIVE (電通+IMAGICA+WOWOW+東京テアトル)

2001年/日本/221分/配給:WOWOW
監督・脚本・編集・音楽:青山真治
出演:役所広司、宮﨑あおい、宮﨑将、斉藤陽一郎、国生さゆり、光石研、利重剛、松重豊

生きろとはいわん。死なんでくれ
バスジャック事件に遭遇し心が傷ついた人々の再生を描く
2022年3月21日に逝去した青山真治監督代表作

凄惨なバスジャック事件で、わずか3人だけ生き延びた中学生の直樹と小学生の妹・梢、運転手の沢井。それから2年、心の傷から家族を捨てていた沢井が故郷に戻ってくるが、時を同じくして謎の連続殺人事件が発生、彼に疑いの目が向けられる。そんな中、沢井は直樹と梢が引きこもって暮らしていると知り、彼らと共同生活を始める。やがて3人に兄妹のいとこ・秋彦を加えた4人は、過去と向き合うようにバスでの旅に出発するが……。

第53回カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞・エキュメニック賞W受賞

青山監督が世界で注目を浴びるきっかけとなった初期の秀作。かつてバスジャック事件に巻き込まれ、心の傷から立ち直れずにいたバス運転手と10代の兄妹。そんな彼らが重い過去を振り払うべく、再びバスに乗って旅に出発する様子を、腰の座った演出でじっくりと描写した。
第53回カンヌ国際映画祭で絶賛され、みごと国際映画批評家連盟賞とエキュメニック賞のW受賞を果たすなど、海外の各映画祭で高い評価を受けた。
主演は日本を代表する名優・役所広司。劇中の兄妹を宮崎将と、あおいの実の兄妹が演じた。


EUREKA/ユリイカ デジタル・マスター完全版 EUREKA/ユリイカ デジタル・マスター完全版 EUREKA/ユリイカ デジタル・マスター完全版

8/20(土)~

C.R.A.Z.Y.

C.R.A.Z.Y.

© 2005 PRODUCTIONS ZAC INC.

2005年/フランス、モロッコ/129分/配給ファインフィルムズ
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:ミシェル・コテ、マルク=アンドレ・グロンダン、ダニエル・プルール
後援:カナダ大使館、ケベック州政府在日事務所

公式ホームページ

1960年、クリスマス生まれ。
誰も気に留めない僕の誕生日は真夜中のミサから始まる――

1960年代の保守的な家庭で、5人兄弟の4男として育ったザック。「特別な子」と呼ばれた彼は、軍で働き音楽を愛する父親と過保護気味の母親、それぞれ文武に秀でた兄2人、問題だらけの次男を観察しながら幼少期を過ごす。やがて思春期に足を踏み入れる1970年代。ザックは自らのアイデンティティと、父親の価値観の間でもがくようになる。

1960年代、カナダ・ケベック。時代を彩る名曲と共に描かれる、
“ある一家”の物語。“普通の家族”なんて、どこにもない!

アカデミー賞3部門受賞の『ダラス・バイヤーズクラブ』、ヴァネッサ・パラディ主演の『カフェ・ド・フロール』他、数々の名作を世に送り出してきたジャン=マルク・ヴァレ監督。2021年12月、その生涯を終えた監督の『C.R.A.Z.Y.』がついに劇場公開。シャルル・アズナヴール、デヴィッド・ボウイ、ピンク・フロイドらの時代を彩る名曲と共に、保守的な家庭で育ったフランス系カナダ人の青年のアイデンティティ確立までの葛藤と成長を描く。音楽、反抗、ユーモア、青春の躍動感と彩りに溢れた本作は、トロント国際映画祭最優秀カナダ作品賞、イリス賞13部門受賞ほか、多くの映画祭で称賛を以て迎えられたほか、2005年の作品ながら、Rotten Tomatoes100%を記録し続けるなど、カナダが生んだ映画史に残る名作として称えられ続けている。


CRAZY CRAZY

8/20(土)~

マルケータ・ラザロヴァー

マルケータ・ラザロヴァー

© 1967 The Czech Film Fund and Národní filmový archiv, Prague

1967年/チェコ/166分/配給・宣伝:ON VACATION/提供:キングレコード
原題:Marketa Lazarová
監督・脚本:フランチシェク・ヴラーチル
原作:ヴラジスラフ・ヴァンチュラ
脚本:フランチシェク・パヴリーチェク
撮影:ベドジフ・バチュカ
編集:ミロスラフ・ハーイェク
美術・⾐装:テオドール・ピステック
⾳楽:ズデニェク・リシュカ
出演:マグダ・ヴァーシャーリオヴァー、ヨゼフ・ケムル、フランチシェク・ヴェレツキー、イヴァン・パルーフ、パヴラ・ポラーシュコヴァー
後援:チェコセンター東京

公式ホームページ

チェコ映画史上最高傑作、55年の時を経て日本劇場初公開
中世の騒乱と肥⼤した信仰。
少⼥マルケータの、呪われた恋――

13世紀半ば、動乱のボヘミア王国。ロハーチェクの領主コズリークは、勇猛な騎士であると同時に残虐な盗賊でもあった。ある凍てつく冬の日、コズリークの息子ミコラーシュとアダムは遠征中の伯爵一行を襲撃し、伯爵の息子クリスティアンを捕虜として捕らえる。王は捕虜奪還とロハーチェク討伐を試み、将軍ピヴォを指揮官とする精鋭部隊を送る。
一方オボジシュテェの領主ラザルは、時にコズリーク一門の獲物を横取りしながらも豊かに暮らしていた。彼にはマルケータという、将来修道女になることを約束されている娘がいた。
ミコラーシュは王に対抗すべく同盟を組むことをラザルに持ちかけるが、ラザルはそれを拒否し王に協力する。ラザル一門に袋叩きにされたミコラーシュは、報復のため娘のマルケータを誘拐し、陵辱する。部族間の争いに巻き込まれ、過酷な状況下におかれたマルケータは次第にミコラーシュを愛し始めるが・・・

キリスト教と異教、人間と野生、愛と暴力に翻弄される人々を描いた本作は、『アンドレイ・ルブリョフ』(’71年/アンドレイ・タルコフスキー監督)、『七人の侍』(‘54年/黒沢明監督)などと並び評され、1998年にはチェコの映画批評家とジャーナリストを対象にした世論調査で史上最高の映画に選出された。

極寒の⼭奥で⽣活しながら548⽇間にもわたる撮影を決⾏し中世を忠実に再現。
綿密、⼤胆、崇⾼、獰猛なエネルギーに満ちた「フィルム=オペラ」

「過去の出来事をなぞるのではなく、歴史の内側を直感的に捉えたい」という監督の強い執念から、⾐装や武器などの⼩道具を当時と同じ素材・⽅法で作成し、極寒の⼭奥で⽣活しながら548⽇間にもわたるロケーション撮影を⾏なった。原作はチェコでは知らぬ者がいないという、ヴラジスラフ・ヴァンチュラによる同名⼩説。⾐装を『アマデウス』でアカデミー賞を受賞したテオドール・ピステック、⾳楽をヤン・シュヴァンクマイエル作品など多くの映画⾳楽を⼿掛けるズデニェク・リシュカが担当。
綿密にして⼤胆、崇⾼で獰猛なエネルギーに満ちた「フィルム=オペラ」が、55年の時を経てついに⽇本で初劇場公開となる。


マルケータ・ラザロヴァー マルケータ・ラザロヴァー マルケータ・ラザロヴァー

8/27(土)~

映画はアリスから始まった

映画はアリスから始まった

©2018 Be Natural LLC All Rights Reserved

2018年/アメリカ/103分/配給:パンドラ
原題:Be Natural: The Untold Story of Alice Guy-Blaché
監督:パメラ・B・グリーン
ナレーション:ジョディ・フォスター
製作:ロバート・レッドフォード

公式ホームページ

リュミエール兄弟がシネマトグラフを発明した<映画誕生の年>、1895年
その時、アリス・ギイは映画の“物語る力”に可能性を見出していた!

クローズアップ、特殊効果、カラー、音の同期…。現在の標準的な映画製作技法を次々と生み出し、世界初の劇映画『キャベツ畑の妖精』や、超大作『キリストの誕生』など1,000本以上を監督した映画監督・製作・脚本家として、世界映画史に大きな足跡を残したアリス・ギイ。リュミエール兄弟やジョルジュ・メリエスと並ぶ映画のパイオニアであり、ハリウッドの映画製作システムの原型を作り上げた世界初の映画監督となった女性は、なぜ映画史から忘れ去られていたのか?

ベン・キングズレーや、アニエス・ヴァルダ、マーティン・スコセッシら映画界の早々たる面々や、アリス自身と彼女の親族らへの膨大なインタビューと緻密なリサーチ、アリス作品のフッテージの数々によってアリス・ギイの功績とその生涯をめぐる謎が今、明らかになる。

「記録するだけの映像は退屈。
映画で物語をつくったらどうかしら―」

世界で最初に物語映画を監督したフランスの映画監督・脚本家・映画プロデューサー、アリス・ギイはパリ郊外に一男四女の末っ子として生まれた。当時、父親は南米チリで出版社と書店を営み、暮らしは裕福だった。アリスは修道院の寄宿学校を経て、速記とタイプを身につける。だが、父親が事業に失敗。ほどなくして父と兄が亡くなったために、アリスはパリの写真機材会社ゴーモン社に就職し、レオン・ゴーモン社長の秘書になる。
1895年、リュミエール兄弟による世界初の映画『列車の到着』を社長と共に見て、「記録するだけでは退屈、映画で物語をつくったらどうかしら―」と言ったところ、社長は「秘書の仕事に支障がない限り」の条件つきで、ゴーモン社研究所の裏庭での映画作りを許可した。
翌1896年、アリスは第一回監督作『キャベツ畑の妖精』を完成させた。世界初の物語映画の誕生である。
以後、撮影所長を11年間務め、1000本近い作品を手掛けた。
1907年に渡米。1910年、映画製作会社<ソラックス社>を発足させると経営は夫に任せ、自分は映画製作・監督に専念した。1922年、フランスに帰国。1955年、レジョン・ド・ヌール叙勲。
1968年94歳で永眠した。


映画はアリスから始まった 映画はアリスから始まった 映画はアリスから始まった

8/27(土)~

あなたがここにいてほしい

あなたがここにいてほしい

© 2022 Riskit Inc.

2021年/中国/105分/配給:リスキット
原題:我要我们在一起
英語題名:Love Will Tears Us Apart
原作:リ―・ハイボー(李海波)《與我十年長跑的女友明天要嫁人了》(十年間一緒にいた彼女は。明日他人の嫁に行く)
監督:シャー・モー(沙漠)
プロデューサー:チェン・クォフー(陳国冨)
主題歌:カレン・モク(莫文蔚)「empty world (這世界那麼多人)」
出演:チュー・チューシアオ(屈楚蕭)、チャン・ジンイー(張婧儀)

公式ホームページ

純度100%実話をベースにした「10年愛」―3650日、愛の記憶

白蒲高校に通うリュー・チンヤンは校内で出会ったリン・イーヤオに一目ぼれをしてしまう。なんとか彼女にラブレターを渡すが、それを生活指導担当のヤオ先生にみつかってしまう。頭を丸めて校内放送にて謝罪すれば見逃してやるという学校に対し、リューはその場を利用して彼女に愛を告白し退学となる(1日目)。
いつしか一緒に住むマンション購入を夢見ながら生活を送るが、しのびよる現実にあらがえずに次第に空回りをするようになる。そんな中、リュー・チンヤンは学生時代からの友人であるダーチャオからの頼みで、大きなプロジェクトを仕切ることになり、かつての現場仲間を呼び寄せるが……

興行収入 65 億円を突破した純愛ラブストーリー

『あなたがここにいてほしい』は昨年、中国のバレンタインデーにあたる5月20日に公開され、週間チャート2位、興行収入65億円を突破するなど、同時公開の恋愛映画を圧倒し大ヒットとなった作品です。主人公のリュー・チンヤン役は『流転の地球』『晩媚と影~紅きロマンス~』のチュー・チューシアオ(屈楚蕭)、恋人リン・イーヤオを映画初主演となるチャン・ジンイー(張婧儀)が、“ネットに投稿された実話小説”を原作とした二人の10年間の愛の記憶を演じています。本作が長編初監督になる監督シャ・モーはこのリアルでシビアな物語りを美しい映像でまとめあげ、そしてカレン・モク(莫文蔚)が映画の世界観を盛り上げています。


あなたがここにいてほしい あなたがここにいてほしい あなたがここにいてほしい

9/10(土)~

ロックン・ロール・サーカス 4Kレストア版

ロックン・ロール・サーカス 4Kレストア版

©2019 ABKCO Films

1996年/イギリス/66分/配給:オンリー・ハーツ
監督:マイケル・リンゼイ=ホッグ
出演:ザ・ローリング・ストーンズ、ジョン・レノン、エリック・クラプトン、ザ・フー、マリアンヌ・フェイスフル、オノ・ヨーコ、ジェスロ・タル、タジ・マハール他
字幕:林かんな

公式ホームページ

【前売券】全国共通特別鑑賞券1,200円(税込)を当館受付にて発売中!特典:特製ポストカードをプレゼント!

有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

ザ・ローリング・ストーンズ結成60年記念&チャーリー・ワッツ追悼公開

ロックン・ロールの青春が
その頂点で連帯した夢の祭典

※当館での上映は2K版

「ロックン・ロールとサーカスの融合」を目指してローリング・ストーンズが企画・製作し彼らがホスト役も務めたライヴイベントの撮影は、スウィンギング・ロンドンの真っただ中1968年の12月の2日間で行われた。ストーンズは最高傑作アルバム『ベガーズ・バンケット』を出したばかりで、本作における〈悪魔を憐れむ歌〉のジャガーのパフォーマンスはバンド史上でも傑出している。ジョン・レノンがエリック・クラプトン、キース・リチャーズらと組んだ、この時だけのためのバンド、ザ・ダーティ・マックは、レノンがビートルズ以外のメンバーと組んで初めて行ったライヴ。また、ストーンズのリーダーだったブライアン・ジョーンズはこの撮影の半年後に27歳で亡くなり、これがストーンズとしての最後のパフォーマンスとなった。
監督は、ビートルズのドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』のマイケル・リンゼイ=ホッグ

●演奏曲
・ジェフリーへささげし歌  ジェスロ・タル
・クイック・ワン  ザ・フー
・エイント・ザット・ア・ロット・オブ・ラヴ  タジ・マハール
・サムシング・ベター  マリアンヌ・フェイスフル
・ヤー・ブルース  ザ・ダーティ・マック
・ホール・ロッタ・ヨーコ  オノ・ヨーコ&イヴリー・ギトリス、ザ・ダーティ・マック
・ジャンピン・ジャック・フラッシュ  ザ・ローリング・ストーンズ
・パラシュート・ウーマン  ザ・ローリング・ストーンズ
・ノー・エクスペクテーションズ  ザ・ローリング・ストーンズ
・無情の世界  ザ・ローリング・ストーンズ
  ・悪魔を憐れむ歌  ザ・ローリング・ストーンズ
・地の塩  ザ・ローリング・ストーンズ


ロックン・ロール・サーカス 4Kレストア版 ロックン・ロール・サーカス 4Kレストア版 ロックン・ロール・サーカス 4Kレストア版

9/10(土)~

チャーリー・イズ・マイ・ダーリン 2Kレストア版

チャーリー・イズ・マイ・ダーリン 2Kレストア版

©2012 Because Entertainment, Inc/ABKCO Films

2012 年/イギリス/60 分/配給:オンリー・ハーツ
原題:THE ROLLING STONES CHARLIE IS MY DARLING IRELAND 1965
監督:ピーター・ホワイトヘッド
出演:ザ・ローリング・ストーンズ
字幕:林かんな

公式ホームページ

【前売券】全国共通特別鑑賞券1,200円(税込)を当館受付にて発売中!特典:特製ポストカードをプレゼント!

有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

ザ・ローリング・ストーンズ結成60年記念&チャーリー・ワッツ追悼公開

それは伝説の始まりだった
2012年46年ぶりによみがえった
「史上最大の失われたロックン・ロール映画」(ローリングストーン誌)

1965年9月3~4日のアイルランド・ツアーを追ったドキュメンタリーで、ストーンズ初の公式フィルム。2011年に新たに発掘された未編集未発表のステージ映像を加えて再編集された2012年版が本作。〈サティスファクション〉で全英全米No.1を獲得し、勢いにのる若きストーンズの熱狂のステージとともに、彼らが世界的なスーパースターとなる直前のツアー中の飾らないオフショットやインタビューなどが収められている。同じ65年にボブ・ディランのイギリス・ツアーを追いかけたD.A.ペネベイカー監督の『ドント・ルック・バック』と並ぶ、時代を画した傑作ライヴ・ドキュメンタリー。

●演奏曲(口ずさまれる曲を含む)
・ラスト・タイム(ライヴ)
・タイム・イズ・オン・マイ・サイド(ライヴ)
・アイム・オールライト(ライヴ)
・シッティン・オン・ア・フェンス
・テル・ミー
・夢の人
・エイト・デイズ・ア・ウィーク
・それは私がロンドンっ子だから
・ソルティ・ドッグ
・ニードル・オブ・デス
・エヴリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ~ペイン・イン・マイ・ハート(ライヴ)
・アラウンド・アンド・アラウンド(ライヴ)
・サティスファクション (ライヴ)
・サンタが彼女を連れて来る
・ブルーベリー・ヒル
・心のうずく時
・今夜はひとりかい?
・恋のティーンエイジャー
・アイ・フィール・ファイン
・かたくなの心


チャーリー・イズ・マイ・ダーリン 2Kレストア版 チャーリー・イズ・マイ・ダーリン 2Kレストア版 チャーリー・イズ・マイ・ダーリン 2Kレストア版

9/10(土)~

辻占恋慕

辻占恋慕

©2021 E&E

2021年/日本/111分/配給:SPOTTED PRODUCTIONS
監督・原作・脚本:⼤野⼤輔
出演:早織、⼤野⼤輔、濱正悟、加藤玲奈、川上なな実、ひらく、福永朱梨、⼩⽵原晋、堀⽥眞三

公式ホームページ

売れない、⾦ない、時間ない―俺たちに明⽇はない!?
時代遅れのミュージシャン・⽉⾒ゆべしと
彼⼥のために奔⾛するマネージャー・信太
鮮烈なメロディに乗せて綴る、“持たざる”2⼈の激苦⻘春ラプソディ

ロックデュオ「チカチーロンズ」のボーカル・信太はある⽇、対バンライブでギターの直也にドタキャンを⾷らう。路頭に迷う信太に救いの⼿を差し伸べたのはシンガーソングライターの⽉⾒ゆべしだった。売れない、⾦ない、時間ない、三⼗路同⼠の⼆⼈は共鳴し、やがて信太はゆべしのマネージャー、そして恋⼈となる。しかしメジャーに進出させたい信太と⾃分のスタイルを頑なに曲げないゆべしの溝は⽇に⽇に深まっていくばかりで・・・。

TAMA NEW WAVE でグランプリ他3冠に輝いた傑作『ウルフなシッシー』やYouTubeドラマから発展した怪作『アストラル・アブノーマル鈴⽊さん』の⻤才・⼤野⼤輔監督が、今回は平成から令和へと変わりゆく時代を⽣きる夢追い⼈、そして“持たざる”者たちにスポットを当て、持ち前の⼼に刺さるセリフの数々の繰り出しながら、不器⽤で⼀筋縄ではないキャラクターたちの⽇常と”ジワる”⼈間臭さを照射する。30 歳で出会った、愚かで愛おしい夢追い⼈である2⼈の愛と⻘春の⽇々は、時に愛おしく時に残酷に過ぎてゆく―

主演には近年ヨーロッパ企画の舞台や映画で活躍する⼥優・早織。コロナ禍で製作中断を余儀なくされた中、根気強くギターと歌を習得。唯⼀無⼆のキャラクターを造り上げ、今もどこかにいるような実在感を醸し出している。そのほか、近年多数の映画に出演する濱正悟、元AKB48の加藤玲奈、実⼒派⼥優の川上なな実(『東京の恋⼈』)、福永朱梨(『彼⼥はひとり』)らが出演。早織演じる⽉⾒ゆべしが歌う劇中歌を⻄⼭⼩⾬(『無限ファンデーション』)、劇伴⾳楽を井⼝昇監督作品などを⼿がけるベテラン・福⽥裕彦が⼿がけ、物語を⾊付けてゆく。


辻占恋慕 辻占恋慕 辻占恋慕

9/10(土)~

ヘィ!ティーチャーズ!

ヘィ!ティーチャーズ!

©OkaReka

2020年/ロシア/90分/配給:豊岡劇場
原題:Katya I Vasya idut v shkolu
英題:Hey!Teachers!
監督:ユリア・ヴィシュネヴェッツ
撮影:コンスタンチン・サロマチン、ダリヤ・セニチェヴァ、ユーリャ・ランツォーヴァ
出演:エカテリーナ・マモントワ、ワシリイ・ハリトノフ、サーシャ・ゴルデーエフ

公式ホームページ

教えるってなに? 学ぶってなに?
ロシアのとある地方都市、ここには“教育”が抱える問題の縮図がある

エカテリーナとワシリイはモスクワの大学を卒業した新米教師。ふたりは理想を胸に、見ず知らずの地方都市の学校に赴任する。エカテリーナは文学、ワシリイは地理の先生として。だが、すぐにその理想は崩れていく。授業中に勝手に発言する生徒や話を全く聞かないクラス、教師同士の人間関係、日々の授業の準備。山積する仕事に「理想の教育」は霞んでいくのだった。果たして、情熱を持ち、新しい教育を目指したふたりの新米教師の行く末は?
本作はロシアという一国にとどまらない、教育システムや教師の働き方のギャップに迫ったドキュメンタリーだ。教室の中にカメラを据え、教師と生徒の一挙手一投足を見つめる。そこには、世界中の教師たちが共感するに違いない、「教えること」の日々の営みがつぶさに記録されていた。
翻って日本は? 大幅な「教員不足」が大きなニュースになったこの国で、先生たちの声なき声が本作から聞こえてくるはずだ。

プーチン政権により閉鎖に追い込まれた
「Radio Free Europe/Radio Liberty」ディレクターが描く
多様な発言と意見が飛び交う場としての教室
その、ありのままの姿

本作からは一面的ではない、大国ロシアの姿も見え隠れする。生徒たちの発言も自由で活発だ。「僕はドネツク出身」、「ウズベク語で“人間”は?」、「先生は昔からいるお婆さん先生と違う」、「教師は夢と希望だけじゃ務まらない」、「文学の先生は愛国教育で僕らに落第点をつけた」、「社会主義死ね」、「国家は人々に帰属すべきだ」などなど、政治や社会情勢、恋愛や性、ジェンダーの問題・・・多様な意見が溢れ出す。本作の監督はプーチン政権により閉鎖に追い込まれた「Radio Free Europe/Radio Liberty」でディレクターとしても活動する、ユリア・ヴィシュネヴェッツ。
日々、ウクライナ侵攻というニュースが流れるロシア。しかし、そこには様々な葛藤を抱えつつも、暮らし、学ぶ人々の姿があることもまた事実だ。


ヘィ!ティーチャーズ! ヘィ!ティーチャーズ! ヘィ!ティーチャーズ!
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