ハワの手習い
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2024年/フランス、オランダ、カタール、アフガニスタン/85分/ダリ―語/配給:東風
監督・撮影:ナジーバ・ヌーリ
共同監督・撮影:ラスール(アリー)・ヌーリ
製作:クリスティアン・ポップ
編集:アフサネ・サラリ
制作:TAG Film
日本語字幕:佐藤まな
この世界で、学びがたった一つの望み
13歳で結婚させられ、自由を奪われた母〈ハワ〉。
——年を重ね、多くの挫折を経てもなお、彼女は諦めなかった。
アフガニスタンの首都・カーブルで認知症の夫を世話しながら暮らすハワ。30歳年上の夫との結婚を強いられたとき、彼女はまだ13歳の少女だった。父は幼かったハワを教育から遠ざけ、母は出産について何も助言してくれなかった。6人の子を産んだ彼女は、同じ道に進まぬよう全力を尽くして娘に教育の機会を与え、次女のナジーバはジャーナリストとして自立した生活を送っている。そして、彼女は決意する——「母の味方になろう」。母にカメラを向け話し相手を務める。
今年こそ、と民族手芸の商売と読み書きの学習を始めたハワ。家族の洗濯物を絞っていたハワの手は刺繍が施された美しい布を撫で、夫の老いた肌を洗っていたその手はまっさらなボードの上で言葉を紡ぎ始めた。ハワのささやかな夢が動き出した矢先、長女の元夫と暮らす孫娘のザハラーが支配的な父親から逃れてきた。母親に代わって彼女を引き取り、共に読み書きを学ぶハワ。しかし、タリバンによる襲撃と占領は日に日に進み、ザハラーと彼女を匿う家族にも命の危険が迫る。2021年8月、カーブル陥落。報道の自由を封殺する動きも強まり、ナジーバは兄のアリーにカメラを託し母国を離れることに——。
世界中に満ちる叫びと祈り——いま、戦禍の時代に
社会の家父長制とタリバンの暴力に抵抗するアフガン女性の姿を描いた本作は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2025で市民賞を受賞し、称賛と連帯の声が寄せられた。〈女性〉という記号で教育も自由も奪われ、存在そのものさえ脅かされる世界は、この国と地続きにある。年を重ねるなかで経験してきた恐怖と挫折——それでも、ハワは長年育んできた夢に向かって踏み出した。学びこそが、未来を、すべてを変えていくと彼女が信じ続けたように、私たちも決して、諦めない。
料金
| 一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
| 通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
| 会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |