コール&レスポンス

© 2026 Kaori Sakagami

2026年/229分(前編130分、後編99分 [途中休憩あり])/日本/DCP/ドキュメンタリー/配給:東風
監督・編集・プロデューサー:坂上香
撮影:南幸男、坂上香
VE:伊奈勇人、徳山敦己
モーショングラフィックス:松尾豪
グラフィティアーティスト:SHIRO1
カラーグレーディング:池田聡
オンラインエディット:岩手美波
整音:富永憲一
音楽:永井カイル (THA NEON LILY)、NAGATA (THA NEON LILY)、J THE STREET
主題歌:「One Harmony」
法的監修:加毛修
製作:out of frame

公式ホームページ

【前売券】全国共通特別鑑賞券 2,500円(税込)を当館受付にて発売中!特典:オリジナルステッカーをプレゼント!

本当の自分を取り戻す、3時間49分
日本初、少年院でのラップ・ワークショップとその記録
誰にも描けなかった圧巻のドキュメンタリー

全国に40余りある少年院。健全な育成と社会復帰を目的に矯正教育を行う施設だ。そのうちの3か所で行われたラップ・ワークショップ。アルコールや薬物、さまざまな暴力に囲まれ、痛みを痛みと感じられない環境に生まれ育った少年たちが、自らに名前〈MCネーム〉を与え、言葉〈リリック〉に想いを乗せていく。塀の中のラップが届けられたのは、多様な背景を持つ8名の大人たちの〈市民ラップチーム〉。対面できないもどかしさをも超えて応答し合い、ある少年院では、地域住民17名と直接交流し、交わることのないと思えた人生が交差していく。そしてまた別の少年院では犯罪の加害者、被害者、異なる立場の大人たちとの出会いを通してラップを生み出していく。距離や時間を横断しながら呼応〈コール&レスポンス〉する中で、少年たちの言葉、声、まなざしには変化が訪れる。そしてそれは関わる大人たちにとっても同じだった──

『プリズン・サークル』(19/文化庁映画賞大賞)など、米国や日本で刑務所や受刑者を長年取材し、処罰から回復への実践を追い続ける坂上香による最新作。ワークショップは坂上と、彼女が率いるNPO団体out of frameが企画し、ラッパー、ダンサー、詩人といった仲間たちと共に立ち上げたかつてないプロジェクトだ。日本初の試みであり、実施や撮影許可にはいくつもの障壁があった。それらをひとつずつクリアしながら、言葉にならない想いを叫ぶ人、その声を掬う人──塀の中と外で生きる人々の姿をつぶさに記録し、6年の歳月を経て誕生した。これは、制度と司法のその先に確かにある、更生の最前線。願わずにはいられない「君の行く道に光がありますように」。