私がまだ知らない沖縄
© rude news films 2026
2026年/日本/110分/配給:boid,Voice of Ghost
監督・撮影・編集:猪股東吾
出演:具志堅秀明、小橋川共行、阿部岳、Yuuri、平良すみれ、
舟田志穂、高里鈴代、金城武政、野村浩也、山里節子、下地茜
製作:RUDE NEWS FILMS
私たちは何を見て、何を見ていないのか。
ここは「楽園」なのか、「植民地」なのか——
島々に暮らす人々の声から“沖縄”と“日本”の関係を静かに見つめ直すドキュメンタリー
沖縄――美しい海や亜熱帯の森などの豊かな自然、温暖な気候、琉球王国時代から引き継がれてきた独自の文化・風習を持つ島々は、戦争で20万人以上の犠牲者を出し、戦後も日本国内にある70%の米軍基地を抱え、県民所得が全国最下位、3人に1人の子どもが貧困状態にある。戦後81年、本土復帰54年が経った今、沖縄では何が起こり、そこに暮らす人々は何を見つめ、どんな問題と向き合っているのか。
海兵隊の友人がPTSDになるのを目の当たりにした青年。小学校に米軍機が墜落した事故が再び起こることを恐れ、オスプレイ配備に反対する元教師。辺野古の基地反対運動にまつわるデマを聞き、初めて現地を訪れる学生。観光業に依存した地元の経済構造を懸念する市議会議員。米国地質調査団の助手として参加した調査が軍事利用されたことを後に知り、贖罪の念を抱き続けてきた女性――。
本作では、10代から80代までの市井の人々の多角的な語りの集積から、沖縄の重層的な実像を浮かび上がらせる。
大袈裟太郎という芸名でも知られる監督の猪股東吾は、2016年、高江のヘリパッド建設に反対する市民を機動隊が強制的に排除する映像にショックを受け、現地に駆け付けたのを機に沖縄へ移住した。現地の実態が本土のメディアでほとんど報道されず、SNSで誤った情報が流布されていることを知り、それまで無関心だった自身の責任に向き合おうという思いからジャーナリスト活動を開始。高江や辺野古をはじめとする基地問題、オスプレイの墜落事故、米兵による犯罪事件、水質汚染などの基地公害を取材、発信してきた。
取材を続ける中で、沖縄が抱える様々な問題の根幹には日本という国、「本土」側の無関心と構造的差別があることを実感。“やまとんちゅ(本土出身者)”という立場から、沖縄の人たちが普段の生活の中で上げる声を聴き、一過性のメディアではない映画として記録することで、その当事者性を問い直したいと考え、初監督となる本作を4年がかりで制作した。
是か非か、賛成か反対かといった二項対立的な思考では片づけられない現実。そうした「複雑さ」や「割り切れなさ」と向き合い、その背景にある歴史や問題の本質を探っていくことは、沖縄について、さらには日本について考える一歩となるだろう。あなたがまだ知らない沖縄。それを知ることは、あなた自身を知ることにもつながるはずだ。
料金
| 一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
| 通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
| 会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |