柳下美恵のピアノdeフィルムvol.18
柳下美恵のピアノdeフィルムvol.18
『熊の出る開墾地』
サイレント映画の35ミリフィルム上映 × ピアノの即興生伴奏
6.20[土]・21[日] 各日12:35
映画が誕生してまもなく130年。最初の約40年間の作品は今ではサイレント映画と呼ばれています。映写機のフィルムがスクリーンに映し出され、語りや音楽伴奏と共に上映していました。トーキーは映写速度が24コマ/秒ですが、サイレントは作品によって違っています。トーキーのスクリーンサイズは作品によって違っていますが、サイレントは1.33×1でした。デジタル上映が主流になる今、映画が誕生した頃の形にこだわった上映を試みます。
フィルム提供:国立映画アーカイブ
1932年/日本/104分[20fps]予定/35mm/モノクロ/サイレント/不二映画
監督:鈴木重吉/原作: 佐々木俊郎/脚本:村上德三郎/撮影:林田重雄
出演:鈴木傅明、英百合子、池上喜代子、山本冬鄕、渡辺篤、鳩山嶺子、吉谷久雄、関時男、山口勇、月田一郎/フィルム提供:国立映画アーカイブ
人気スター鈴木傳明が仲間たちと松竹を脱退して設立した不二映画で主演した二作目の作品。日露戦争直後の疲弊する北海道の農村を舞台に、美しい母(英)に横恋慕した地主(山本)に父(鈴木)を殺された息子(鈴木の二役)の復讐劇を軸として、開拓者の精神を描く。過酷な開墾生活と、地主による横暴、人々の生活苦やヒグマの脅威が描かれている。監督は『何が彼女をそうさせたか』(1930)で“彼女”が社会現象になった鈴木重吉。林田重雄のキャメラによる雄大な自然美、鈴木傳明の俳優としての円熟もあいまって、公開当時「近頃での見るべき日本映画の一つ」と評価された。(国立映画アーカイブHPより転載、改編)
6.20[土]紙屋牧子さん(映画研究者/国士舘大学文学部講師)「不二映画について」
6.21[日]小池伸介さん(日本クマネットワーク代表/東京農工大学大学院教授)「熊(自然)との共生について」
入場料一般・シニア2,000円/会員1,700円/ユース(25歳以下)1,000円
6.17[水]10:00より、横浜シネマリンオンラインチケット予約サイト、
9:30より劇場受付にて、座席指定券を販売いたします。
詳細は劇場Webサイトにてご確認ください。
サイレント映画ピアニスト。武蔵野音楽大学ピアノ専攻卒業。1995年、山形国際ドキュメンタリー映画祭のオープニング上映、映画生誕百年祭『光の生誕リュミエール!』でデビュー。 以来、国立映画アーカイブや神戸映画資料館などのアーカイブ、映画の復元と保存に関するワークショップ、全国コミュニティシネマ会議、東京国際映画祭、京都国際映画祭、アップリンク、シネマ・ジャック&ベティなどの映画館、海外は韓国映像資料院、SEAPAVAA(東南アジア太平洋地 域視聴覚アーカイブ)マレーシア会議、タイ無声映画祭、 ポルデノーネ無声映画祭、ボローニャ復元映画祭(イタリア)、ボン無声映画祭(ドイツ) などで伴奏。日本、イギリス、アメリカ、デンマークで出版された 『裁かるゝジャンヌ』のDVDやブルーレイの音楽を担当した。音楽で見せる欧米スタイルの無声映画伴奏者は日本人初。映画を楽譜として映画に寄り添い続ける。映画館にピアノを常設する“映画館にピアノを!”、サイレント映画×ピアノの生伴奏“ピアノdeシネマ”、 サイレント映画週間“ピアノ&シネマ”などサイレント映画を映画館で上映する環境作りに注力中。2025年デビュー30周年を迎える。