静寂を求めて -癒やしのサイレンス-
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2015年/アメリカ・⽇本・ドイツ・ベルギー・中国・インド・台湾・イギリス合作/81分/配給:ユナイテッドピープル
原題:IN PURSUIT OF SILENCE
監督・編集:パトリック・シェン
プロデューサー:パトリック・シェン、アンドリュー・ブロメ、ブランドン・ヴェダー
撮影:パトリック・シェン、ブランドン・ヴェダー
音楽:アレックス・ルー
編集顧問:ナサニエル・ドースキー
出演:グレッグ・ヒンディ、宝積玄承、ジョン・ケージ、奈良 宗久、デイヴィッド・ベチカル、宮崎 良文
静寂は心の居場所 自分が還る場所
ノイズに囲まれた現代を生きる私たちへの“静寂”という処方箋
急速に経済が成長し、技術革新や都市の拡張が進む私たちが生きる現代において、静寂な時を持つことは特別な事になっている。都市部では、一時たりとも無音状態が存在せず、あらゆるノイズに囲まれている。都会で日々聞こえてくる交通機関や街頭などからの騒音は、私たちの健康にとって、大気汚染に次ぐ重大な公害問題だと世界保健機関(WHO)は指摘する。環境騒音は、ストレス、睡眠障害、学習障害、聴覚障害、そして心疾患など多岐にわたる健康への悪影響を与える原因となることが知られ始めている。
騒音は現代の重大な公害問題。
静寂は心を鎮め、開かせる。そして環境と調和させる。
騒音から逃れるため、グレッグ・ヒンディは23歳の誕生日までの1年間、沈黙の誓いを立て、一言も発せずに徒歩でアメリカ大陸を横断した。作曲家ジョン・ケージが音楽の新たな地平を開いた独創性に富んだ無演奏の曲「4分33秒」は、演奏以外の「無」を聴き、そして観るという、常に揺れ動く心に静かな居場所を与えるような全く新しい体験をもたらした。日本の宮崎良文教授は、森林浴によって都会人がリラックスし、ストレスが軽減することや、低下していた免疫機能が改善することを大学医学部等との共同研究で確認した。
私たちがあらゆる音に囲まれて生きるこの21世紀を、静寂、音楽、騒音などの音に焦点を当て、健全に生きるための方法を探究するドキュメンタリー。
【パトリック・シェン監督メッセージ】
『静寂を求めて』は、⻑い間多くの表現者が型にはめるような表現⽅法でどうにか表現しようと試みてきただろう、瞑想的なドキュメンタリー映画です。静寂という、表現することが半ば不可能な性質なものを型にはめようとはせず、解き放つことを意識して制作に臨みました。
この映画は、私たちが静⽌して世界を体験しているかの様に撮影しました。撮影にクレーンの動き、ドローン、またはカメラの左右の動作などがありません。
映画の全体的なリズムは、⼈間の思考の作⽤を念頭に置いて慎重に作られました。この映画が、観客の歩みをスローダウンさせ、みなさんが新しい世界を体験して下さることを願っています。
上映日時
9/29(土) | 9/30(日) | 10/1(土)~10/5(金) | 10/6(土)~10/12(金) |
12:15~13:40 21:15~22:40 |
12:15~13:40 | 12:15~13:40 21:15~22:40 |
16:35~18:00 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |