バオバオ フツウの家族

バオバオ フツウの家族

©Darren Culture & Creativity Co.,Ltd

2018年/台湾/97分/配給:オンリー・ハーツ、GOLD FINGER/協力:GENXY、ビームス/後援:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
原題:親愛的卵男日記
英題:BAOBAO
監督:謝光誠(シエ・グアンチェン)
脚本:鄧依涵
出演:雷艾美(エミー・レイズ)、柯奐如(クー・ファンルー)、蔭山征彦(カゲヤマユキヒコ)、蔡力允(ツァイ・リーユン)、楊子儀(ヤン・ズーイ)

公式ホームページ

アジアで初めて同性婚が認められた台湾発
少し先を行くフツウの家族の物語

ロンドンの会社で働くジョアン(クー・ファンルー)と取引先の友人チャールズ(蔭山征彦)には、それぞれ画家シンディ(エミー・レイズ)と植物学者ティム(ツァイ・リーユン)という同性の恋人がいる。 4人はそれぞれの想いからシンディの子宮を借りた妊活に同意し、チャールズとティムの精液を採取してシンディの子宮に注入するのだが一向に妊娠しない。思い余った4人は病院での体外受精を決断する。ジョアンとシンディの卵子にチャールズとティムの精子を注入してできる二つの受精卵をシンディの子宮に戻して、男女の赤ちゃんを産み、男の子はジョアンたち、女の子はチャールズたちが引き取るというものだ。 順調そうに見えた矢先シンディは出血する。子供を奪われる悪夢にうなされるシンディのことが気がかりでジョアンは仕事で失敗をしてしまう。ロンドンであと1年がんばれば英国籍も取得できるというジョアンにとっては大きな痛手だ。そんなところへチャールズが小切手をもって訪ねてくる。病院から戻ったシンディは偶然それを見つけ、逃げるように台湾に戻り、幼なじみで好意を寄せてくれている警官タイ(ヤン・ズーイ)を頼る。一方、チャールズはティムに、赤ちゃんが自分たちの子供になることを伝える手を打ってきたと…。

赤ちゃんは誰の子?誰が育てる?さまざまな問題を抱えながらも愛を信じ、新しい家族のカタチに向かって宇宙飛行士のような勇気で挑もうとする、ミレニアム世代の清新なLGBTQ映画。

2018年秋に台湾で公開された本作は、それに先立ち同年8月〜9月に開催された「第五回台湾国際クイアフィルムフェスティバル」のオープニング作品として、海外では、スペインとロスアンゼルスの映画祭で上映されている。二組の同性カップルが子供を持ちたいという願望から始まるこの物語は、台湾で新人登竜門として一番大きな脚本賞のコンペから生まれた。2015年、これに応募した国立台湾大学大学院に在学中の鄧依涵(デン・イーハン)の脚本『我親愛的遺腹子』が優秀賞を獲得、プロデューサーのリン・ウェンイー(林文義)の目にとまり、映画化が進む。話題性と時代性があり、全世界に向いた作品ということでリン・ウェンイーは同性愛に詳しいシエ・グアンチェン(謝光誠)を監督に起用し製作を開始した。
シンディ役は、日本とフランスのハーフで司会者として人気のエミー・レイズ(雷艾美)。本格的な演技は初めてだが、その無垢さが役とマッチしての好演だ。ジョアンヌを演じるクー・ファンルー(柯奐如)はアイドルドラマからアート映画まで国内外でキャリアを積んでいるだけに、静と動のコントロールを時々見失う難しい役どころを安定の演技力でこなしている。
一方の男性カップルのチャールズは、台湾で活躍する日本人の蔭山征彥。俳優としての経験はもちろん、映画音楽を手がけたり、『念念』(2015年)では脚本家として香港電影評論学會の脚本賞を受賞、また『KANO(KANO 1931〜海の向こうの甲子園)』(2014年)では出演のほかに若手の演技指導、演出補ほか多くの役割を担ったマルチな才能を持つが、本作では無邪気さの中に狡猾さも秘めたキャラクターを見事に演じきった。彼のパートナー役のティムは、ダニエル・ツァイ(蔡力允)が豊富な経験から幅の広さで印象深い学者像を見せてくれる。

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上映日時

10/19(土)~10/25(金) 10/26(土)~11/1(金)
14:30~16:10 16:10~17:50

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1100 ¥800
会員 ¥1500 ¥1100 ¥800