零下五十度の抑留者
©多面向影像工作室
2025年/台湾/85分/DCP/5.1ch/台湾語・日本語・中国語/配給・宣伝:太秦
監督:コー・ビンスン(許明淳)
プロデューサー:リー・ジアウェン(李嘉雯)
編集スーパーバイザー|リン・シンミン(林欣民)
編集:シュエ・ジェンシュエン(薛建軒)
撮影:リン・シェン(林申)、ワン・インシュン(王盈舜)
製作:多面向影像工作室
原題 :『冰封的記憶』/英題:『Memories Frozen in Time』
日本語字幕:神部明世 監修協力:栖来ひかり
後援:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
出演:呉正男 陳以文 許敏信
シベリア抑留から生還した台湾出身の元日本兵。
深く閉ざされた記憶をたどる—
1945年、第二次世界大戦の終結とともに、日本軍として戦地へ多くの台湾人兵士たちの運命は大きく引き裂かれた。当時、およそ20万人の台湾人が日本兵として動員され、そのうちの一部は終戦後にソ連軍の捕虜となり、極寒のシベリアや中央アジア各地の収容所に連行され、鉄道建設、伐採、鉱山開発などの過酷な労働を強いられ、飢えと氷点下の寒さでおよそ6万人の命が失われた「シベリア抑留」。その歴史の中で「台湾人捕虜」の存在は長く見過ごされ、現在に至るまで正確な人数は分かっていない。日本人として戦い、孤独の中で生き延びた彼らの体験は、敗戦により日本が台湾を放棄したため日本国籍を失い、複雑なアイデンティティの狭間で、長く沈黙の中に置き去りにされてきた。
家族にも明かされず、凍てついたままの記憶—
本作には、現在確認されている唯一の生存者。呉正雄をはじめ、台湾出身の元日本兵・陳以文、許敏信、そして、彼らが抱え続けた“空白の記憶”を知ろうとする子どもたちや孫たちの姿がある。「なぜ、戦争のことを語らなかったのか。なぜ、帰還後も苦しみ続けていたのか。」許明淳(コー・ビンスン)監督はシベリア鉄道に乗り、彼らの帰還までの道のりを辿っていく。旅の果てに浮かび上がるのは、時代に翻弄されながらも確かに存在した一人ひとりの人生。「わたしたちは、一体何者だったのか」。本作はこれまで語られることのなかった声に静かに耳を傾ける。戦後80年を経た今、三世代にわたり続いてきたいくつもの傷跡と向き合うために—。
料金
| 一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
| 通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
| 会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |