ペルー映画祭2025

ペルー映画祭2025
Festival de Cine Peruano vol.3
2025.10.4㊏~10.17㊎
アンデスと アマゾンを行く、 時空を超えて―
ペルー映画祭2025
Festival de Cine Peruano vol.3
2025.10.4㊏~10.17㊎
アンデスと アマゾンを行く、 時空を超えて―

ペルーの国土は、地形や気候の違いから異なる3つの地域に分けられます。砂漠が広がる太平洋沿岸部の「コスタ」とアンデス山脈が連なる山岳部の「シエラ」、アマゾン川流域の熱帯雨林地帯の「セルバ」です。地域により農作物も異なり、多彩な文化を形成しています。ペルー映画祭vol.3では、アンデスとアマゾンを眺め、時空や作品の境界をこえたところには何が映るのかを求めました。南米ペルーから届いた多様なフィクションやドキュメンタリーをお楽しみください!
企画・主催 ブエナワイカ https://www.buenawayka.info/festival3
入場料一般1,600円/会員・大専・シニア1,300円/高校生以下800円
全国共通3回券:3,600円(税込)を劇場受付にて発売中!
- 10/4㊏『ルイス・パルド』【活弁付上映】活動弁士:佐々木亜希子さん
- 10/5㊐『ペルー・水と巡る道』【トークイベント】マリオ・ホセ・アタパウカルさん(ケチュア語・アイマラ語言語学者、学会正会員)
- 10/11㊏『私はタニア』【トークイベント】水口良樹さん(文化人類学<ペルー音楽文化)
- 10/12㊐『UCHPA/ウチュパ 再生の歌』【トークイベント】佐々木直美さん (法政大学教授)
- 10/13祝『Bunka-ブンカ』【マリネラ舞踊】Amigos Peru

上映スケジュール
10/4(土) | 10/5(日) | 10/6(月) | 10/7(火) | 10/8(水) | 10/9(木) | 10/10(金) |
活弁付上映
![]() ルイス・パルド 活動弁士付き上映 活動弁士 佐々木亜希子さん 初日プレゼント |
![]() ペルー、水と巡る道 トークイベント マリオ・ホセ・アタパウカルさん |
![]() ママ・イレーネ |
![]() 午後の終わり |
![]() 私はタニア |
![]() みどりの壁 |
![]() UCHPA/ウチュパ |
![]() みどりの壁 |
![]() ワルテル先生とキピの教室 |
![]() ムーンハート |
![]() 恐れられし肌 |
![]() 霧+おしょうゆ物語 |
![]() 罪なき罰のゆくえ① |
![]() Bunka-ブンカ |
予定表 横にスクロールできます
10/11(土) | 10/12(日) | 10/13(祝) | 10/14(火) | 10/15(水) | 10/16(木) | 10/17(金) |
![]() 私はタニア トークイベント 水口良樹さん |
![]() UCHPA/ウチュパ トークイベント 佐々木直美さん |
![]() Bunka-ブンカ マリネラ舞踊 Amigos Peru |
![]() みどりの壁 |
![]() ペルー、水と巡る道 |
![]() ママ・イレーネ |
![]() UCHPA/ウチュパ |
![]() ムーンハート |
![]() 午後の終わり |
![]() 恐れられし肌 |
![]() ワルテル先生とキピの教室 |
![]() 罪なき罰のゆくえ |
![]() 霧+おしょうゆ物語 |
![]() みどりの壁 |
予定表 横にスクロールできます
上映プログラム
ルイス・パルド Luis Pardo特別上映

監督・脚本・主演:エンリケ・コルネホ・ビジャヌエバ ペルー|1927年|49分|スペイン語
有名な盗賊ルイス・パルドの生涯を描いたペルー初の長編劇映画。2022年にデジタル化された。本編(33分)に加え、監督へのインタビュー映像を交えたドキュメンタリー映画『El famoso bandolero』(監督:アルベルト・ドゥラント1987年/15分)を収録。
- 活動弁士付き上映
活動弁士:佐々木亜希子さん
みどりの壁 La muralla verdeレストア版

監督:アルマンド・ロブレス・ゴドイ 助監督:マリオ・アチャ、ノラ・デ・イスクエ 出演:フリオ・アレマン、サンドラ・リヴァ ペルー|1970年|116分|スペイン語|英語字幕付
●1969 アカデミー賞 国際映画賞ペルー代表作品
●1970 シカゴ国際映画祭 ゴールド•ヒューゴ賞
結婚を機に首都リマを離れ、ジャングルの開拓者となった家族の物語。入植時の苦悩や役所との対立など、若い夫婦と幼い息子の暮らしに次々とトラブルが降りかかるが・・・。ペルー社会の問題と矛盾を静かに描く。1970年に日本で初めて公開されたペルー映画。2023年の監督生誕100年を機にデジタル化。
ワルテル先生とキピの教室 Misión Kipi

監督:ソナリ・トゥエスタ 出演:ワルテル・ベラスケス、キピ ペルー|2024年|81分|スペイン語、ケチュア語、ヤネシャ語|ドキュメンタリー|一部スペイン語字幕付
●2024 Voces Contra el Silencio HHRR Film Festival 作品賞 ●2024 ワヌコ映画祭“Cinema Goes to School” 部門 最優秀作品賞
ペルーの高地に住む教師のワルテルは、廃材を集めて女の子のロボットのキピを作った。新型コロナウィルスのパンデミックによって、多くの生徒は学校を辞めそれぞれの村に帰っていた。ワルテル先生はキピと共に各地域を訪れ、学びを届けるプロジェクトを開始する。キピと子どもたちが一緒になって文化を学び合う姿を描く。
UCHPA/ウチュパ 再生の歌 Uchpa日本初公開

監督・制作:アントニオ・ロドリゲス・ロマ 出演:フレディ•オルティス、アンドレス・“チマンゴ”・ラレス(『わたしはここにいる』) ペルー|2025年|86分|スペイン語・ケチュア語|ドキュメンタリー
ペルーで文化功労章を受賞したことがあるケチュア語ロック&ブルースバンド「Uchpa(ウチュパ)」のリーダー、フレディ・オルティスの再会の旅を描く。警察時代の記憶からウチュパ結成の秘話を同級生やメンバーの証言で辿る。ワイノやハサミ踊りといったアンデス音楽を西洋音楽と融合し新たなサウンドが生み出される。やがて音楽は、彼自身の過去におった心の傷を癒していく。
ママ・イレネ アンデスの癒し Mamá Irene-Sanadora de los Andes日本初公開

監督:ベッティーナ・エアハルト、エリザベス・モールマン 出演:ママ・イレネ ペルー|2022年|72分|ケチュア語、英語、スペイン語|ドキュメンタリー|一部スペイン語字幕付
●2022 ウッドストック映画祭 正式出品 ●2022 ブエノスアイレス国際映画祭 正式出品
女性治療師、ママ・イレネの軌跡を描く。84歳を迎えた今もなお、彼女は消えゆく危機に瀕する先住民の叡智と伝統を実践し続けている。失われつつある知恵を記録するだけでなく、女性の力の物語であり、母なる大地と共に生きる尊き道への讃歌でもある。
ペルー、水と巡る道 Yakuqñan, caminos del agua日本初公開

監督・編集:フアン・ドゥラン 出演: バルタザル・プーマ、ミゲル・ウイルカ ペルー|2022年|88分|スペイン語、アワフン語、ケチュア語|ドキュメンタリー|一部スペイン語字幕付
ペルーの文化は、水と大地への畏敬の念を基礎に築かれてきた。海辺の街、山岳地帯、アマゾンの密林――それぞれの地に暮らす人々は今も尚、水と深いつながりを持ちながら日々を営んでいる。彼らにとって資源以上の存在である「水」の意味とは。ペルーの人々の水とともにある暮らし、そしてその根底に流れる精神性を豊かな映像美とともに映し出す。
私はタニア Con el nombre de Tania日本初公開

監督:ベネディクト・リエナール、メリ・ヒメネス 出演:タニット・リディア・コキチェ・セネポ、イスマエル・バスケス・コルチャド ベルギー・オランダ・ペルー|2019年|85分|スペイン語|ドキュメンタリー
●2019 ベルリン国際映画祭 ジェネレーション14プラス部門出品 ●2019 リマ映画祭 正式出品
ペルー北部の鉱山地帯。熱帯雨林の間をアマゾン川がゆるやかに流れいく。実際の証言に基づき、ある10代の少女が閉塞した村の暮らしから脱出しようとするも失敗し、やがて売春を強いられるまでの過程を、ドキュメンタリーとフィクションを掛け合わせて再現していく。名もなき少女の奪われた声とアイデンティティ、そして尊厳の回復を描く。
午後の終わり La Última Tarde日本初公開

監督・脚本:ジョエル・カレロ 撮影:マリオ・バッシーノ(『レタブロ』) 出演:カテリーナ・ドノフリオ、ルチョ・カセレス ペルー・コロンビア|2016年|81分|スペイン語
●2016 リマ映画祭 観客賞&最優秀主演男優賞 ●2016 プンタ・デル・エステ映画祭 最優秀主演女優賞 ●2017 グアダラハラ国際映画祭 イベロアメリカ部門最優秀監督賞
<記憶:映画三部作>の1作目。元ゲリラ戦士の2人は離婚届にサインするために19年ぶりに再会する。それぞれの生活について語り合う中で、政治活動に明け暮れ愛し合った記憶をよみがえらせていく。過去と現在を結ぶ秀逸な会話劇。
恐れられし肌 La Piel Más Temida日本初公開

監督・脚本:ジョエル・カレロ 出演:フアナ・ブルガ、マリア・ルケ、 ルチョ・カセレス、アミエル・カジョ(『レタブロ』) ペルー・コロンビア|2023年|109分|スペイン語
<記憶:映画三部作>の2作目。 22年ぶりに故郷のペルーに帰国したアレハンドラ。帰国後、死亡したと思っていた父親がゲリラ組織の一員であったために投獄されていることを知る。 アレハンドラは、3歳だった自分を捨てた父親がどのような人物だったのかを知りたいと思い始めるが…。
ムーンハート El corazón de la luna日本初公開

監督・脚本:アルド・サルビニ 出演:アイデ・カセレス(『ユートピアクラブ 消えた真実』) ペルー|2021年|80分|スペイン語
●2021 SFロンドン映画祭 最優秀作品賞 ●2022 アカデミー賞 国際映画賞ペルー代表作品 ●2022 ポルト・アレグレ国際ファンタスティック映画祭 最優秀女優賞
ある日一匹の蟻と出会ったホームレスの老婆は、蟻に自分の境遇を見いだし、生活を共にすることに。彼女の目に映る世界は、懐かしい思い出や幸せへの道を遮る悪魔的存在で溢れていた。そこに、“機械仕掛けの天使”が現れ彼女を導いていくが…。孤独に暮らす老婆の姿を全編セリフなしで描くファンタジー。
罪なき罰のゆくえ Este fue nuestro castigo日本初公開

監督・撮影・編集:ルイス・シントゥラ ペルー・スペイン|2023年|89分|スペイン語・ケチュア語|ドキュメンタリー|一部スペイン語字幕付
●2023 Festival de cine del Mar 最優秀ドキュメンタリー観客賞 ●2023 マラカイボ映画祭 最優秀長編ドキュメンタリー賞 ●2023 プーノHanan映画祭 国内長編ドキュメンタリー賞
80年代初頭、センデロ・ルミノソはペルー高地のワリャ地区を初期の「解放」地帯の一つとした。ワリャは、ゲリラ運動の支援拠点になったことで、すぐに高い代償を払うことになる。暴力の終息から30年後、住民は沈黙を破り、今もなお続く痛々しい過去について語りだした。
霧 + おしょうゆ物語 Bruma

監督:ホセ・バラド 制作:ドクベル― ペルー|2021年|70分|スペイン語|ドキュメンタリー
●2018 DAFO ドキュメンタリー制作奨励賞
ペルー北部沿岸で育まれる3つの物語を通じて、古代から続く漁の営みのなかに映し出される人間の犠牲、忍耐と脆さが紡がれていくビジュアルドキュメンタリー。 ドクペルーが福岡滞在時に制作した100年以上使われる木樽で再熟成される醤油をテーマにした『おしょうゆ物語』(監督:ヒメナ・モラ、ホセ・バラド/2025年/20分/ドキュメンタリー)も同時上映。
Bunka -ブンカ Bunka日本初公開

監督:オマル・ヤング 出演:ハジメ・カスガ(Hanzo)、ブルーノ・ナカンダカリ(Bepocah) ペルー|2025年|60分|スペイン語|ドキュメンタリー
日本人がペルーに移住してから約125年。日系人がペルー人に与えたアイデンティティへの影響は大きく、特にペルーの食文化の中に強く現れている。 ペルー発祥の“日系料理”は “ニッケイ(Nikkei)”という言葉を象徴する存在となり、国際的にも高く評価されている。 文化の変容を体現している人々の視点を通して、単なるフュージョンを超えて文化として根づきつつある姿を描き出す。