大いなる自由
©2021FreibeuterFilm•Rohfilm Productions
2021年/オーストリア、ドイツ/116分/1:1.85/カラー
配給:Bunkamura
原題:Große Freiheit /英題:Great Freedom
監督・脚本:セバスティアン・マイゼ
共同脚本:トーマス・ライダー
撮影監督:クリステル・フルニエ
編集:ジョアナ・スクリンツィ
字幕翻訳:今井祥子
字幕監修:柳原伸洋
音楽:ニルス・ペッター・モルヴェル、ペーター・ブロッツマン
出演:フランツ・ロゴフスキ、ゲオルク・フリードリヒ、アントン・フォン・ルケ、トーマス・プレン ほか
戦後ドイツ、男性同性愛を禁ずる刑法175条のもと
愛する自由を求め続けた男の20余年にもわたる物語
第二次世界大戦後のドイツ、男性同性愛を禁じた刑法175条の下、ハンスは自身の性的指向を理由に繰り返し投獄される。同房の服役囚ヴィクトールは「175条違反者」である彼を嫌悪し遠ざけようとするが、腕に彫られた番号から、ハンスがナチスの強制収容所から直接刑務所に送られたことを知る。己を曲げず何度も懲罰房に入れられる「頑固者」ハンスと、長期の服役によって刑務所内での振る舞いを熟知しているヴィクトール。反発から始まった二人の関係は、長い年月を経て互いを尊重する絆へと変わっていく 。あまりに不条理な迫害の歴史の中で、愛と自由の本質を見つめた、静かな衝撃作。
言葉よりも、雄弁――
刑務所という特殊な環境下で育まれた、名付けようもないふたりの関係
愛する自由を切望する、消えない炎のような魂
主人公ハンスを演じたのは、ミヒャエル・ハネケ監督『ハッピーエンド』(17)やドイツ映画賞主演男優賞に輝いた『希望の灯り』(18) などで大きな印象を残した次世代スターで、ダンサー・振付師でもあるフランツ・ロゴフスキ。非人道的な法に踏み躙られながらも愛を諦めないハンスの消えない炎のような魂を、少ない言葉と雄弁な身体で表現している。当初はハンスを嫌悪しながらも、次第に心をほどいていくヴィクトールを演じたのは、演技派ゲオルク・フリードリヒ。唯一無二の関係性を絶妙な距離感で具現化した二人のケミストリーは各国メディアから激賞された。監督は、オーストリアの俊英セバスティアン・マイゼ。撮影監督は『燃ゆる女の肖像』(19)のセリーヌ・シアマ監督が初期代表作でタッグを組んだクリステル・フルニエ。「レンブラントの絵画のよう」と評された美しい陰影は観るものを魅了して離さない。
カンヌを皮切りに世界各国の映画祭を席巻し、2022年レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~でも絶賛が相次いだ待望作がついに劇場公開。
*2021年カンヌ国際映画祭ある視点部⾨審査員賞受賞
*2022年アカデミー賞国際⻑編映画賞オーストリア代表作品 ほか
上映日時
10/7(土)~10/13(金) | 10/14(土)~10/20(金) |
15:50-17:50 | 18:10-20:10 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校生以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |