キャメラを持った男たちー関東大震災を撮るー

キャメラを持った男たちー関東大震災を撮るー

2023年/日本/81分/企画・制作・配給:記録映画保存センター
製作:村山英世
脚本・演出:井上実
撮影:藤原千史、中井正義、今野聖輝
録音:西島房宏
語り:土井美加
出演:渡邉 登(国立映画アーカイブ技術職員)、とちぎあきら(国立映画アーカイブ客員研究員)、小宮求茜(岩岡巽の孫)、芦澤明子(映画撮影監督)、高坂定男(高坂利光の息子)、白井泰二(白井茂の息子)、川畑省子(川畑キクの孫)、田中傑(都市史・災害史研究家)、柳田慎也(テレビ岩手釜石支局カメラマン)
協力:国立映画アーカイブ、桜映画社、神戸映画資料館、日本大学芸術学部映画学科、東京消防庁 消防防災資料センター(消防博物館)、東京大学大学院情報学環 記録映画アーカイブプロジェクト 他

公式ホームページ

イベント情報
8/26(土)9:45回上映後、田中傑さん(都市史・災害史研究家)のトークイベントがございます。
8/27(日)10:00回上映後、井上実監督の舞台挨拶がございます。

関東大震災を撮ったキャメラマンとそのフィルムの物語

1923年9月1日午前11時58分。マグニチュード7.9の巨大地震が東京、神奈川を中心とする関東地方を襲った。激震は建物を倒壊させ、木造家屋が密集する地域は火災により焦土と化した。10万人を超える死者を出した関東大震災である。

当時、記録映画は〈出来ごと写真〉〈実況〉と呼ばれ速報性・真実性が追求される新しいメディアだった。キャメラマンたちはその担い手として被災地に向かった。
現在、手記や回顧録、遺族たちの証言などによって震災直後を撮影したキャメラマンは3人判明している。岩岡商會の岩岡巽。日活向島撮影所撮影技師の高坂利光。東京シネマ商會の白井茂だ。

3人は誰に命令されたわけでもなく、夢中で手回しキャメラをまわした。逃げさまよう避難者からは “こんな時に撮影してんのかよ!”という罵倒や暴力にもあった。映像からは惨状とともに、この災害を残さねばという彼らの強い使命感が伝わってくる。3人が撮影したフィルムは複製され、バラバラに構成されて全国の映画館や集会場で公開された。そのフィルムのいくつかは世紀を越えて現代に残り、デジタルアーカイブ化が行われている。アーカイブは、自然災害が多発する日本で生活する私たちに、被害のすさまじさを伝える記録として、今も生き続けているのだ。

重いキャメラと三脚を持って、キャメラマンは被災地をさまよいながら何をみたのか。撮ったものはどのような映像だったのか。そして残されたフィルムから何を知ることができるのか。
関東大震災を撮ったキャメラマンとそのフィルムが今、私たちに語りかけてくる。


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上映日時

8/26(土) 8/27(日)~9/1(金) 9/2(土) 9/3(日) 9/4(月)~9/8(金) 9/9(土)~9/15(金)
9:45-11:06 10:00-11:25 12:00-13:25 12:25-13:50 12:00-13:25 10:00-11:25

料金

一般 大学・専門・シニア 高校生以下
通常 ¥1800 ¥1200 ¥800
会員 ¥1500 ¥1200 ¥800