クワイ河に虹をかけた男

クワイ河に虹をかけた男

2016年/日本/16:9/119分/ドキュメンタリー/配給:きろくびと
監督:満田康弘
語り:森田恵子
音楽:三好麻友
CG:森 有香
編集:吉永順平
MA:木村信博
制作:溝内靖晃、黒田雄二
製作・著作:KSB瀬戸内海放送
後援:オーストラリア大使館/オランダ大使館

公式ホームページ


トークショー
初日9/17(土)12:20の回上映後、「POW(戦争捕虜)研究会」笹本妙子さん、田村佳子さんトークショーがございます。

たった一人の戦後処理「死の鉄道」の贖罪と和解に生涯を捧げた永瀬隆・20年の記録

“握手できるただひとりの日本人”―永瀬 隆元陸軍通訳が戦後の人生を捧げた泰緬鉄道への償い

アジア太平洋戦争下、岡山出身の永瀬隆は、当時、タイとビルマを結ぶ泰緬鉄道建設のタイ側の拠点に陸軍通訳として派遣される。多くの連合国軍捕虜やアジア人が動員された建設工事で、彼は強制労働、拷問、伝染病死など悲劇の全容を目の当たりにする。戦後、鉄道建設犠牲者の慰霊と、復員時に日本軍12万人全員にタイ政府が「米と砂糖」を支給してくれた恩義に報いようと、一般人の海外渡航が自由化された1964年から妻の佳子と二人三脚で巡礼を始める。1976年にはクワイ河鉄橋で元捕虜と旧日本軍関係者の和解の再会事業を成功させ、86年にはクワイ河平和基金を創設するなど、「ナガセ」の名は欧米でも知られる存在となる。タイ訪問を135回も続けた彼が目指した”和解”とは―。

クワイ河鉄橋は『戦場にかける橋』(1957)で一躍有名となり、本作にも登場し永瀬とも面識のあったイギリス人元捕虜エリック・ロマックスの自伝映画『レイルウェイ 運命の旅路』(2013)では、俳優の真田広之が永瀬を演じている。本作では1994年2月永瀬さん82回目のタイ巡礼を皮切りに永瀬さんの活動を追う。永瀬さんが元捕虜や元アジア人労務者、タイの元留学生や奨学生と築いた絆。戦後処理を放置してきた日本政府への怒り。戦中派としての複雑な心情と次世代へのメッセージ。様々な葛藤を抱えながらたどり着いた長い旅路の果てに永瀬さんが見たものとは?

クワイ河に虹をかけた男 クワイ河に虹をかけた男 クワイ河に虹をかけた男

上映日時

9/17(土)~9/23(金) 9/24(土)~9/30(金)
12:20〜14:25 12:20〜14:25

料金

一般 大学・専門 高校以下・シニア
通常 ¥1700 ¥1400 ¥1000
会員 ¥1400 ¥1100 ¥1000