特集上映 「ハマのドキュメンタリー映画作家たち」

特集上映
ハマのドキュメンタリー映画作家たち
特集上映 「ハマのドキュメンタリー映画作家たち」タイトル上映日程

映像グループ ローポジションを立ち上げて、今年でちょうど10年になります。

一緒に作品を作った宍戸大裕さん・古居みずえさん、
横浜在住の作り手仲間・土井敏邦さん・三浦淳子さん・中村高寛さん、
ご近所の横浜シネマリンにもご協力いただき、10周年を記念した上映イベントを行います。


計13作品を7つのテーマで新たに捉えなおし、トークを交え、7日間にわたって上映します。


初日の7/16には交流会も予定しております。ぜひご参加頂けましたら幸いです。


7つのテーマで7日間、「今・ここ・私たち」を見つめる。
映像グループ ローポジション10周年を記念して、ローポジション製作の長編ドキュメンタリー作品7本に、横浜在住のドキュメンタリー作家3名の6作品を加え、計13本の特集上映です。

上映スケジュール 全13作品(12プログラム)

12:30 14:10 15:50

7.16(土)
「路上」

あしがらさん あしがらさん

音声ガイド付き上映

ヨコハマメリー ヨコハマメリー

トークショー
飯田基晴×中村高寛

12:30 14:10 16:00

7.17(日)
「働く」

フツーの仕事がしたい フツーの仕事がしたい 異国に生きる日本の中のビルマ人 異国に生きる
日本の中のビルマ人

トークショー
土屋トカチ×土井敏邦

12:30 14:10 16:00

7.18(月)
「成長」

タケオダウン症ドラマーの物語 タケオ
ダウン症ドラマーの物語
さなぎ~学校に行きたくない~ さなぎ
~学校に行きたくない~

トークショー
常田高志×三浦淳子

12:30 14:00 15:25

7.19(火)
「ローポジ初期作」

あしがらさん あしがらさん フツーの仕事がしたい フツーの仕事がしたい タケオダウン症ドラマーの物語 タケオ
ダウン症ドラマーの物語
12:30 14:05 16:35

7/20(水)
「記憶」

枇杷の実待ち 枇杷の実待ち
孤独の輪郭 孤独の輪郭

※上映順は「枇杷の実待ち」が先になります。

 ”記憶”と生きる ”記憶”と生きる

トークショー
三浦淳子×土井敏邦

12:30 14:45 16:35

7/21(木)
「人間と動物」

犬と猫と人間と 犬と猫と人間と 犬と猫と人間と
2動物たちの大震災 犬と猫と人間と 2
動物たちの大震災

トークショー
飯田基晴×宍戸大裕

12:30 14:10 15:55

7/22(金)
「原発事故」

逃げ遅れる人々
 東日本大震災と障害者 逃げ遅れる人々  
東日本大震災と障害者
飯舘村の母ちゃんたち
土とともに 飯舘村の母ちゃんたち
土とともに

トークショー
飯田基晴×古居みずえ

7.19(火)上映後は、飯田基晴×常田高志×土屋トカチによる舞台挨拶がございます。

トークショーは、特集上映当日券お持ちの方はご入場いただけます。

日時:2016年7月16日(土)~7月22日(金) 午後2~3回上映

場所:横浜シネマリン

料金:一般1,200円/シニア・学生・障がい者1,000円/3回券3000円(当館受付にて発売中!)

主催:映像グループ ローポジション

協力:横浜シネマリン、土井敏邦、中村高寛、三浦淳子、宍戸大裕、古居みずえ

助成:横浜市地域文化サポート事業・ヨコハマアートサイト2016

あしがらさん

2002年/73分 監督:飯田基晴

公式ホームページ

あしがらさん

あしがらさんは長年新宿の路上で暮らす。残飯で飢えをしのぎ、誰とも付き合わない。あるとき彼の笑顔に触れた監督は「このひとをもっと知りたい」と撮影を始める。ポツポツと語られる言葉に耳を傾け、二転三転する状況に寄り添う。3年におよぶ撮影で生まれた信頼が、思いがけぬ変化をもたらす。新たな人生を歩み出すあしがらさんの姿は、私たちに微笑みと希望を与えてくれる。

フツーの仕事がしたい

2008年/70分 監督:土屋トカチ

公式ホームページ

フツーの仕事がしたい

皆倉信和さん(36歳)は、セメント輸送運転手として働いている。月552時間にも及ぶ労働時間ゆえ、家に帰れない日々が続き、心体ともにボロ ボロな状態。「会社が赤字だから」と賃金も一方的に下がった。限界を感じた皆倉さんは、藁にもすがる思いで、ユニオン(労働組合)の扉を叩く。ところが彼を待っていたのは、会社ぐるみのユニオン脱退工作だった。生き残るための闘いが、否が応でも始まった。

タケオ ダウン症ドラマーの物語

2011年/76分 監督:常田高志

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タケオ ダウン症ドラマーの物語

幼い頃から、打楽器の演奏が好きだった新倉壮朗(通称タケオ・24歳・ダウン症)は、11歳の夏、サバール(アフリカン・ドラムの一種)と運 命的な出会いをします。時を経て、たくさんの音楽仲間と演奏活動を始めるようになりました。2008年、念願のセネガルへ行き、音楽三昧の旅をします。本場アフリカの地で、タケオのドラムは、人種や国境を超えて、人々と力強く響きあいます。

犬と猫と人間と

2009年/118分 監督:飯田基晴

公式ホームページ

犬と猫と人間と

ペットブームの影で、日本で多くの犬と猫が殺処分されています。一人の猫好きのおばあさんの思いからこの映画は生まれました。重苦しい現 実の合間に描かれる、動物たちのほのかなユーモアが心をほぐします。捨てるのも人間なら、救うのもまた人間です。知られざる現実の先に、「かわいそう」という感傷を乗り越える、ささやかな希望がみえます。

犬と猫と人間と2 動物たちの大震災

2013年/104分 監督:宍戸大裕

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犬と猫と人間と2 動物たちの大震災

東日本大震災では犬や猫、牛などの動物たちも被災しました。大津波に襲われた宮城県石巻市。原発事故に翻弄される福島県。動物たちが伝える無言の声、その声に耳を澄まし動きだす人々。別れ、再びめぐり逢ういのちといのち。3・11から動物たちと人々が過ごした500日を見つめます。

逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者

2012年/74分 監督:飯田基晴

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逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者

東日本大震災で障害を持つ人々に何が起きたのか。福島県を中心に、被災した障害者とそこに関わる人々の証言をまとめた。障害があるということは、災害時には普段以上のハンディとなる。それぞれの証言から、マスメディアでは断片的にしか取り上げられない、被災地の障害者を取り巻くさまざまな課題や問題点が浮かび上がる。

 飯舘村の母ちゃんたち 土とともに

2016年/95分 監督:古居みずえ

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飯舘村の母ちゃんたち 土とともに

菅野榮子(かんの・えいこ)さんは79 歳。孫に囲まれた幸せな老後を送るはずが、原発事故で一転する。福島県飯舘村は全村避難となり、ひとりで仮設住宅で暮らすことになった。支えは友人の菅野芳子さん。「ばば漫才」と言いながら冗談を飛ばし、互いを元気づける。泣き笑いながら、ふたりでこれからを模索していく。

さなぎ ~学校に行きたくない~

2012年/103分 監督:三浦淳子

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さなぎ ~学校に行きたくない~

小学一年生で不登校になった愛ちゃんが仲良しの友達と遊びながら、家族と長野の美しい自然につつまれて、次第に生きる力を取り戻していく姿を描く。四年生で教室に戻ってからは学校が楽しくなって、六年生では生徒会長に。人間には、すくすくと成長する力が生まれながらに備わる。そう信じて、不登校を乗り越える愛ちゃんとお母さんの心の軌跡が描かれる。

孤独の輪郭

1996年/53分 監督:三浦淳子

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孤独の輪郭

独り暮らしの92歳の祖母が、放送局の局長となった妄想を抱き、毎朝ひとりでラジオ放送する。その姿を映像化した私的ドキュメンタリー。懐かしい歌を歌い、亡き人の思い出を語る。本人以外からは理解されない自分だけの世界を放送し、他人とつながろうとする、人間存在の抱える孤独を描く。認知症の心をみつめた、稀有なドキュメンタリー。

枇杷の実待ち

2004年/33分 監督:三浦淳子

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枇杷の実待ち

若い日に通った女学校。そこで学んだピアノとキリスト教を70年を経た今も宝物として生きる、一人暮らしの女性の日常を描いたドキュメンタリー。日本で初めて女子教育が行われた横浜のフェリス女学院で学んだ作者が、母校の旧校舎を取り壊し前に撮影した。そこで出会った先輩、88歳の夏子さんは、関東大震災の翌年に入学し、できたばかりの礼拝堂で、ピアノを弾いたと語る。

異国に生きる 日本の中のビルマ人

2012年/100分 監督:土井敏邦

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異国に生きる 日本の中のビルマ人

東京で暮らすビルマ人青年の14年間の記録。1991年、軍事政権の弾圧を逃れ、日本に渡ったチョウ。レストランで働きながら民主化運動を続ける。妻と念願の再会をし、2人での生活が始まる。しかしそこは“異国”であり、“自分の居場所”ではない。その狭間で揺れ、迷ってきたチョウは、今の祖国の「民主化」をどう捉え、その中でどう生きようとするのか。
文化庁映画賞文化記録映画優秀賞受賞

 “記憶”と生きる

©安世鴻

2015年/147分 監督:土井敏邦

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“記憶”と生きる

元「慰安婦」たちが共同生活を送る韓国の「ナヌム(分かち合い)の家」。1994年から2年にわたり、ハルモニ(おばあさん)たちを記録した。心に 深く刻まれた傷を抱え、壮絶な戦後の半生を送ったハルモニたち。互いを支えあい、時に激しくぶつかる。消せない過去の記憶と抑えられない感情を吐露する。このハルモニたちはもうこの世にいない。残されたのは、彼女たちの声と姿を記録した映像だった…。

ヨコハマメリー

©Mori Hideo

2006年/92分 監督:中村高寛

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ヨコハマメリー35mm上映

歌舞伎役者のように顔を白く塗り、貴族のようなドレスを着て横浜の街角に立ち続けた老女“ハマのメリーさん”。戦後50 年間、娼婦として生きてきたが95 年冬、横浜から忽然と姿を消す。彼女の存在がいつしか都市伝説と化す中、深い交流のあったシャンソン歌手・永登元次郎は、メリーさんに会いたいと思いを募らせていく。メリーさんを通して横浜の戦後史を浮き彫りにする。