あしたはどっちだ、寺山修司

あしたはどっちだ、寺山修司

2017年/日本/100分/カラー/ステレオ/DCP/配給・宣伝協力:プレイタイム
監督:相原英雄
特別監修:九條今日子
監修:寺山偏陸、笹目浩之
出演:寺山修司、九條今日子ほか 

公式ホームページ

有隣堂伊勢佐木店全国共通特別鑑賞券

時代を挑発し47歳の若さでこの世を去った、異端のマルチクリエーター寺山修司。その壮絶な人生の全貌に迫る。

体制に迎合しない異端児、言葉の錬金術師、扇動者、アナーキストなどと呼ばれ、常にスキャンダルを生み出し、時代を挑発した過激なマルチクリエイター寺山修司。映像作品23本、著作189冊、戯曲30本以上、作詞600曲、競馬のエッセーを書き、写真家でもあった。そのエネルギーは60・70年代の既成概念を次々と破壊した。価値観を転倒させ、あらゆる常識を打ち破ったエネルギーは、閉塞感漂う現代に刺激を与え続け、今でも、多くのクリエイターや映画監督、若者たちに影響を与え続けている。だが、寺山の生涯は謎が多い。この映画『あしたはどっちだ、寺山修司』は人生を虚構で塗り固めた寺山修司の真実に迫るドキュメンタリーである。

父の戦死、母との別居、偏見にさらされた孤独な子供時代…。時代の寵児となっても、その創作活動は常にセンセーショナルに扱われ、主宰する演劇実験室天井棧敷では、演劇による革命を標榜し、差別される側に自ら身を置いた。寺山が亡くなる直前にたくらんだ恐るべき実験。そこには、寺山修司の最後のメッセージが隠されていた。

寺山修司 最後のたくらみ

1975年、4月19日土曜日、事件は起きた。突然、銭湯で劇が始まり、別の場所では、箱に閉じ込められた観客が遠く離れた港に放置された。300台のオートバイが杉並を突っ切り、車椅子に乗ったミイラ男が、大勢の観客を連れて団地のドアをノックして歩く。違法放送局が電波を流し、街頭では、通行人がマンホールに引きずりこまれた。寺山は杉並区一帯を使い、30ヶ所で30時間にも及ぶ市街劇「ノック」を一切の許可をとらずにゲリラ的に行ったのだ。 この同時多発のゲリラともいうべき市街劇により、街が無法地帯になることを恐れた警察は厳戒態勢に入った。学生運動の盛んな時代、暴動に発展することを恐れていたのだ。寺山が掲げたテーマは、「人々の閉ざされた心をノックし意識を変革する。」平穏な日常に突然、劇が侵入し刺激を与えるという「フラッシュモブ」過激版とでもいうべきものだった。住民の苦情があいつぎパトカーが出動、警官隊は予定していた劇を次々と中止させた。劇団員は逮捕され、寺山も警察に出頭した。しかし寺山は警察の出動や批判するマスコミさえも市街劇の一部だと考えていた。

寺山は、アナーキストを自負し、それ以前にも学生運動のセクトにゲリラのアイデアを提供したとして取り調べも受けていた。国家権力に立ち向かう寺山のエネルギーの原点はなにか?寺山の過去を取材し、数々の証言を得るうちに、 演劇による革命を標榜した寺山が、最後に計画した幻の市街劇の存在が明らかになる。実験段階の記録映像によると、 それは国家権力へのリターンマッチとも思える過激なものだった。寺山は、人生の最後にどんな過激な劇をたくらんだのか? 「幻の市街劇」を通して、 寺山修司の最後のメッセージに迫る。
あしたはどっちだ、寺山修司

 ©荒木経惟 あしたはどっちだ、寺山修司 あしたはどっちだ、寺山修司

上映日時

2/17(土)~2/23(金) 2/24(土)~3/2(金) 3/3(土)~3/9(金) 3/10(土)~3/16(金)
10:30〜12:15 12:20〜14:05 10:00〜11:45 15:50〜17:30

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1100 ¥800
会員 ¥1500 ¥1100 ¥800