マタインディオス、聖なる村

マタインディオス、聖なる村

©LA TROPILLA DE OBRAJEROS EIRL

2018年/ペルー/77分/配給:ブエナワイカ
原題:MATAINDIOS
監督・脚本:オスカル・サンチェス・サルダニャ、ロベルト・フルカ・モッタ
撮影:マルコ・アラウコ
美術:カルロス・プリド
出演:カルロス・ソラノ、ナタリー・アウレス、グリセリオ・レイノソ、ホセ・ビバス、ファウスティナ・サンチェス

公式ホームページ

あそこから神が見ている。この村を守るために
先住民の慣習とカトリック信仰が入り混じったくらし
そこにある民衆の苦悩と困惑が交錯する

ペルー、山岳部のある集落。家族を失った悲しみを終わらせるために、村人4人が村の守護聖人・サンティアゴを称える祭礼を計画する。家族を失い、嘆き悲しむ苦痛からの解放を聖人に祈るその祭礼は、守護聖人を満足させるために完璧なものでなければならない。祭礼の準備は順調に進むのだが、予期せぬ出来事によって、自身の信仰と、守護聖人による庇護の力に疑問をいだいていく…。

巨匠 タル・ベーラに影響を受けたペルーの奇才
オスカル・サンチェス・サルダニャ、ロベルト・フルカ・モッタ初長編監督作品
慣習と価値観にリアリティをよぶシネ・レヒオナル(地域映画)の真髄

監督と脚本は、本作が初長編作品となるオスカル・サンチェス・サルダニャ監督とロベルト・フルカ・モッタ監督。2016年、ペルー文化庁が管轄するDAFO(Direcciíon Audiovisuali, la Fonografía y los Nuevos Medios)シネ・レヒオナル映画コンクールに入賞。第22回リマ映画祭に出品され、2018年のベストペルー映画に選ばれた。ペルーの映画界を牽引する映画運動のシネ・レヒオナル(地域映画)が日本初公開。
撮影は、オスカル・サンチェス監督の故郷であるリマ見山岳部のワンガスカルで行われた。司祭役の俳優以外はワンガスカルに暮らす村人たちが演じている。監督たちは村人たちと共に過し、対話したり、笑ったり、不満を言い合ったり、お酒を飲んだり、時には亡くなった方の埋葬にも参加しながら信頼関係を築いていった。そのため、ペルー山岳部の慣習とカトリック信仰が入り混じった価値観がありありと描き出され、ドキュメンタリー性を内包した物語となった。さらに、モノクロ風の映像が民衆の苦悩と困惑を詩的に語る効果を生んでいる。

ペルーのシネ・レヒオナル(地域映画)とは
ペルーの首都リマ以外の地域で、その地域を拠点とする映画作家やプロダクションによって制作される映画を指す。娯楽的なジャンル映画から作家性の強いアート映画までタイプは様々だが、いずれの作品もその地域独自の文化や習慣を織り込んでおり、都市圏一極集中ではない多元的なペルー映画を構成している。

*2021年パリ・ペルー映画祭審査員特別賞
*2020年パスト国際映画祭最優秀アンデス長編映画賞
*2019年国際光展写真部門入賞
*2019年フフイ高地国際映画祭審査員特別賞
*2019年カタルーニャ・ラテンアメリカ映画祭最優秀初監督作品賞


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上映日時

9/24(土)・9/25(日) 9/26(月) 9/27(土)~9/30(金) 10/1(土)、10/2(日) 10/3(月)~10/7(金)
13:40-15:05 14:05-15:25 13:40-15:05 16:10-17:30 16:00-17:25

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1200 ¥800
会員 ¥1500 ¥1200 ¥800