ヌーヴェルヴァーグ左岸派―写真から映画へ
De la photographie au cinéma
Nouvelle Vague Rive Gauche
ヌーヴェルヴァーグ左岸派―写真から映画へ
7/3(金)-7/12(日)
De la photographie au cinéma
Nouvelle Vague Rive Gauche
ヌーヴェルヴァーグ左岸派―写真から映画へ
7/3(金)-7/12(日)
写真誕生200周年を記念して、横浜シネマリンでフランス・ヌーヴェルヴァーグと写真の関係に焦点を当てた特集上映を開催します。ヌーヴェルヴァーグ左岸派の代表作家であるアニエス・ヴァルダ、クリス・マルケル、アラン・レネの作品を通じて、静止画と記憶、映画のつながりを探るとともに、リチャード・リンクレイター監督作『ヌーヴェルヴァーグ』の日本公開にあわせた関連企画としてお届けします。
* 『ヌーヴェルヴァーグ』は7.10(金)全国公開。配給:AMGエンタテインメント
公式サイト:https://nouvellevague-movie.com/
主催:横浜日仏学院
共催:横浜シネマリン
入場料 一般1600円/横浜シネマリン会員・アンスティチュ・フランセ会員・大専・シニア1300円/高校生以下800円
イベント情報
7/5(日)13:45『シベリアからの手紙』+『ラ・ジュテ』上映後、岡田秀則さんのトークイベントがございます。
写真:八島崇
1968年愛知県生まれ。 フィルムアーキビスト。国立映画アーカイブ主任研究員。映画フィルムの収集・保存や上映企画の運営などに携わり、現在は映画資料のアーカイビングと映画展覧会のキュレーションを担当。また内外の映画史を踏まえた論考、エッセイを多数発表している。単著に『映画という《物体X》』、共著に『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』など。『ラ・ジュテ』Blu-Rayディスク附属ブックレットにエッセイも寄せている。
上映作品
アニエス・ヴァルダ監督作品
Les films d’Agnès Varda
5時から7時までのクレオ Cléo de 5 à 7
© agnes varda et enfants 1994
[フランス=イタリア/1961年/90分/DCP/モノクロ]
出演:コリンヌ・マルシャン、アントワーヌ・ブルセイェ、ドミニク・デレ、ミシェル・ルグラン
病気の不安におびえるシャンソン歌手クレオの5時から7時までを、リアルタイムで、ヌーヴェルヴァーグ特有の瑞々しい手法で描いたヴァルダ初期の傑作。カメラは初夏を迎えたパリの街をタクシーや車やバスにのって移動し、カフェやバス、公園の中の人々、木漏れ日をとらえながらも、沈黙しているクレオの不安を見事に表現している。若きゴダールやアンナ・カリーナが映画中映画のサイレント喜劇に出演している。
創造物 Les Créatures
[フランス/1965年/105分/DCP/モノクロ・カラー/英語字幕付]
出演 :ミシェル・ピコリ、カトリーヌ・ドヌーヴ、リュシアン・ボダール
一組のカップルの人生と、小説の誕生の物語、ふたつの物語が語られる。「私がこの作品で興味を持ったのは、愛し合い、孤独を捨てるふたりの人物としてではなく、孤独であるという問題を抱えているふたりのカップルを見せることでした。ふたりはしかし、愛の中から、そしてふたりでいることの孤独から活力を見出すのです」。(アニエス・ヴァルダ)
幸福〜しあわせ〜 Le Bonheur
© agnes varda et enfants 1994
[フランス/1964年/80分/DCP/カラー]
出演 : ジャン=クロード・ドルオー、クレール・ドルオー、マリー=フランス・ボワイエ
仲むつまじいフランソワとテレーズには二人の子供があり、日曜日ごとに森にピクニックに出かける幸せそのものの家族。だが、ある日フランソワは他の女性と関係を結んでしまう。ひまわりの黄色など、原色の鮮やかな色彩、そしてモーツアルトの調べの中で、家族の幸福の均衡が徐々に崩れていく。
アニエスによるヴァルダ Le Bonheur
© 2019 Cine Tamaris – Arte France – HBB26 – Scarlett Production – MK2 films
[フランス/2019年/119分/DCP/カラー]
出演 : アニエス・ヴァルダ
アニエス・ヴァルダの半世紀を超える創作の旅。長編デビュー作『ラ・ポワント・クールト』から、世界中を魅了した『顔たち、ところどころ』まで。映画、写真、アート――自由な発想で時代を切り拓いてきたアニエス・ヴァルダが、自らの人生と創作の軌跡を情熱とユーモアたっぷりに振り返る。貴重な映像とともに紡がれる本作は、一人の映画作家の記録であると同時に、好奇心を失わず生きた一人の女性の物語でもある。
冬の旅 Sans toit ni loi
© 1985 Ciné-Tamaris / films A2
[フランス/1985年/105分/DCP/カラー]
出演 :サンドリーヌ・ボネール、マーシャ・メリル、ステファーヌ・フレス、ヨランド・モロー
冬の田舎道に行き倒れて死んだ少女モナ。誰も知ることのない彼女の身に何が起こったのか?彼女と知り合った何人かの証言からモナの孤独な旅の物語が、少しずつ明らかになってゆく……。数枚のテキストのみで、アニエス・ヴァルダとサンドリーヌ・ボネールが即興で作り上げていったロード・ムーヴィーの傑作。
歌う女・歌わない女 L’une chante, l’autre pas
[フランス=ベルギー/1976年/107分/DCP/カラー]
出演 : テレーズ・リオタール、ヴァレリ・メレッス
「女に生まれるのではない、女になるのだ」シモーヌ・ド・ボーヴォワール
1962年パリ、歌手を目指している明るく、人気者の17歳の高校生、ポリーヌ (通称ポム) と、カメラマンの男性の内縁の妻で、22歳の若さで2人の子供がいるシュザンヌ。対照的だが相似関係にあるふたりは心を通わせながらも別々の道へ進む。10数年後、彼女たちは女性解放運動のイベントで再会する。立場も生き方も違うふたりの女性の15年に渡る友情が、喜劇的な要素やメロドラマ的要素を織り交ぜながら描かれていくアニエス・ヴァルダの代表作の一本。
クリス・マルケル監督作品
Les films de Chris Marker
ラ・ジュテ La Jetée
© 1962 ARGOS FILM
[フランス/1962年/28分/モノクロ/デジタル]
出演 :エレーヌ・シャトラン、ダヴォス・ハニッヒ、ジャック・ルドゥー
第三次世界大戦後、放射能に汚染された地上を捨て、人類は地下で生き延びていた。生存への希望を託され、過去と未来への時間旅行実験に送り込まれた一人の男。そこで彼は、幼い頃から忘れられずにいた女性と出会い、強く惹かれ合っていく。やがてその出会いは、時間と運命をめぐる壮大な物語へと姿を変える――。静止画による革新的な映像表現で映画史に刻まれた、SF映画の金字塔。
サン・ソレイユ Sans Soleil
[フランス/1983年/100分/DCP/カラー]
世界を旅するカメラマンからの手紙を読む女性の声(日本語版は池田理代子)に導びかれて始まる世界の映像。とくに日本とアフリカという両極にある世界の映像が、混沌とした記憶として時間と空間を駆けめぐる。記録でも日記でもない斬新な映像作品だ。
シベリアからの手紙 Lettre de Sibérie
[フランス/1957年/67分/DCP/カラー]
ソ連時代のシベリアを描いたドキュメンタリーであり、ナレーションと映像がこの「偽りの旅行記」に独特の意味を与えている。クリス・マルケルは、現地の人々の生活、社会の近代化、採掘者など、様々なテーマを取り上げている。共産主義の偉大な成果を称賛しつつ、同時に極めて遅れた側面を持つソビエト連邦の実態を浮き彫りにしている。
アラン・レネ監督作品
Le film d’Alain Resnais
ヒロシマ、モナムール Hiroshima mon amour
[フランス=日本/1959年/91分/モノクロ/デジタル]
出演 : エマニュエル・リヴァ、岡田 英次
広島に反戦映画のロケに来たフランス人女優と日本人の建築技師。二人は偶然出会い、一夜の情事に身をまかせる。女優は、独軍占領下のフランスの田舎で、敵兵と密通して断罪された過去を持つ。そして知る、広島の悲劇。時あたかも1957年8月。原水禁運動を背景に、二人の孤独な会話……。焦土から奇跡の復興を遂げたその町は、しかし死の影を決して忘れることはない。