角川映画40周年企画 「角川映画祭」 

常識破りの戦略で一大ブームを巻き起こした角川映画――時代に挑戦状を突きつけた、パワー溢れる16作品を12/24(土)~1/13(金)横浜シネマリンにて一挙上映

角川映画祭

■はじめに


1976年、低迷していた日本映画界に突如彗星のごとく現れ、「読んでから見るか、見てから読むか」をコピーにした出版界との連動や、当時はまだ画期的だったテレビでの宣伝など大規模なメディアミックス展開を行い、時代をリードし続けた角川映画――その誕生から40年が経った本年、1988年の昭和時代終了までを一区切りとし、厳選した作品を一挙上映致します。単なるエンターテインメント作品という枠には収まりきらない、規格外の本格的な選りすぐりの作品が並びました。
昭和世代を生きた世代の方々にはその時代を懐かしみながら、また昭和時代を経験していない世代の方々はその当時の熱い時代の息吹を感じながら、パワー溢れる数々の「角川映画」をスクリーンでご堪能いただければ幸いです。

上映スケジュール 全16作品

12/24(土) 12/25(日) 12/26(月) 12/27(火) 12/28(水) 12/29(木) 12/30(金)
時をかける少女時をかける少女
12:10-14:00
セーラー服と機関銃セーラー服と機関銃
12:10-14:10
ねらわれた学園ねらわれた学園
12:10-13:45
探偵物語探偵物語
12:10-14:10
野獣死すべし野獣死すべし
12:10-14:15
時をかける少女時をかける少女
12:10-14:00
復活の日復活の日
12:10-14:55
犬神家の一族犬神家の一族
14:10-16:45
人間の証明人間の証明
14:25-16:45
復活の日復活の日
14:00-16:45
悪霊島悪霊島
14:25-16:45
スローなブギにしてくれスローなブギにしてくれ
14:30-16:45
野性の証明野性の証明
14:15-16:45
ねらわれた学園ねらわれた学園
15:10-16:45

予定表 横にスクロールできます

12/31(土) 休映 1/2(月) 1/3(火) 1/4(水) 1/5(木) 1/6(金)
蘇える金狼蘇える金狼
12:10-14:25
  犬神家の一族犬神家の一族
12:10-14:45
犬神家の一族犬神家の一族
12:10-14:40
人間の証明人間の証明
12:10-14:30
人間の証明人間の証明
12:10-14:30
野性の証明野性の証明
12:10-14:40
悪霊島悪霊島
14:35-16:50
  時をかける少女時をかける少女
15:00-16:50
Wの悲劇Wの悲劇
14:55-16:50
悪霊島悪霊島
★14:40-16:51
スローなブギにしてくれスローなブギにしてくれ
★14:40-16:50
探偵物語探偵物語
14:50-16:50

予定表 横にスクロールできます

1/7(土) 1/8(日) 1/9(月) 1/10(火) 1/11(水) 1/12(木) 1/13(金)
戦国自衛隊戦国自衛隊
12:20-14:45
犬神家の一族犬神家の一族
12:20-14:50
野獣死すべし野獣死すべし
12:20-14:25
麻雀放浪記麻雀放浪記
12:20-14:15
Wの悲劇Wの悲劇
12:20-14:15
野性の証明野性の証明
12:20-14:50
里見八犬伝里見八犬伝
12:20-14:40
麻雀放浪記麻雀放浪記
14:55-16:50
Wの悲劇Wの悲劇
★15:00-16:49
蘇える金狼蘇える金狼
14:35-16:50
里見八犬伝里見八犬伝
14:30-16:50
戦国自衛隊戦国自衛隊
14:25-16:50
時をかける少女時をかける少女
15:00-16:50
セーラー服と機関銃セーラー服と機関銃
14:50-16:50

※★=予告編なし ※元旦は休館させていただきます。

料金

一般 大学・専門 高校以下・シニア
通常 ¥1500 ¥1000(学生応援割!) ¥1000
会員 ¥1200 ¥1000 ¥1000

上映作品紹介

犬神家の一族

©KADOKAWA1976

犬神家の一族初デジタル化

巨匠・市川崑がメガホンを撮った記念すべき角川映画第1作
ミステリー映画の金字塔!

角川映画第1回作品としてメガヒットを記録した、横溝正史原作の怪奇ミステリー。犬神製薬当主が残した不可解な遺言状を発端として次々と起こる殺人事件に、二枚目俳優の石坂浩二演じる名探偵・金田一耕助が挑む。

1976年/カラー/146分/1:1.5ワイド
監督・脚本:市川崑 原作:横溝正史 脚本:長田紀生、日高真也 撮影:長谷川清 美術:阿久根巌 音楽:大野雄二 出演:石坂浩二、島田陽子、あおい輝彦、高峰三枝子、三条美紀、草笛光子、地井武男

人間の証明

©KADOKAWA1977

人間の証明初デジタル化

森村誠一大ベストセラーの映画化。
東京とNYを舞台に親子の愛を描く感動の人間ドラマ!

「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね。」物語の鍵を握る台詞とジョー山中の歌う主題歌も大きな話題を呼び大ヒットした角川映画第2作。原作は作家森村誠一の代表作とも称される。当時はまだ稀な本格的NYロケも見所。

1977年/カラー/133分/ビスタ
監督:佐藤純彌 原作:森村誠一 脚本:松山善三 撮影:姫田真左久 美術:中村修一郎 音楽監督:大野雄二 主題歌:ジョー山中「人間の証明のテーマ」 出演:岡田茉莉子、松田優作、鶴田浩二、三船敏郎

野性の証明

©KADOKAWA1978

野性の証明

巨悪に立ち向かう孤高の一匹狼の闘いを描く、
高倉健主演の壮大なアクション大作!

森村誠一の150万部突破大ベストセラー小説を映画化。実物の戦車や火器を使用した壮絶なアクションシーンだけでなく、孤独な男と少女の心の交流も感動的に描く。当時14歳の薬師丸ひろ子は本作でスクリーンデビュー!

1978年/カラー/143分/ビスタ/35ミリプリント上映
監督:佐藤純彌 原作:森村誠一 脚本:高田宏治 撮影:姫田真左久 美術:徳田博 音楽監督・作曲:大野雄二 主題歌:町田義人 出演:高倉健、中野良子、夏木勲(夏八木勲)、薬師丸ひろ子、三國連太郎

蘇える金狼

©KADOKAWA1979

蘇える金狼初デジタル化

昼と夜、全く別の顔を持つ男を描く、
大ヒットを記録したハードボイルド・アクション!

昼は平凡なサラリーマン、夜は反逆の牙を剥く一匹狼、鍛えられた肉体と天才的な頭脳を武器に、自らの野望の為挑んだ男が栄光の果てに見たものは…。海外で実弾経験を積んだ松田優作の華麗なるガンアクションも必見!

1979年/カラー/131分/ビスタ
監督:村川透 原作:大藪春彦 脚本:永原秀一 撮影:仙元誠三 美術:佐谷晃能 音楽:ケーシー・D・ランキン 主題歌:前野曜子「蘇える金狼のテーマ」 出演:松田優作、風吹ジュン、成田三樹夫、千葉真一

戦国自衛隊

©KADOKAWA1979

戦国自衛隊初デジタル化

自衛隊が戦国時代にタイムスリップした!
「自衛隊VS戦国武将」を描いたスペクタクル巨編!

半村良の大ベストセラーの原作を、当時の最新技術を駆使し映像化。荒唐無稽な設定のアクション大作でありながら、登場人物たちそれぞれの青春やドラマがリアルな感動を呼んだ。映画の為に製作された大型戦車も必見!

1979年/カラー/138分/ビスタ
監督:斎藤光正 原作:半村良 脚本:鎌田敏夫 撮影:伊佐山巌 美術:植田寛、筒井増男 音楽:羽田健太郎 主題歌:松村とおる「戦国自衛隊のテーマ」ほか 出演:千葉真一、中康次、江藤潤、夏木勲(夏八木勲)

復活の日

©KADOKAWA1980

復活の日初デジタル化

種のウイルスにより人類が滅亡─
南極に残された人間たちを描く壮大な感動超大作!

小松左京の原作発表から映画の完成まで16年、 アラスカから南極まで地球を縦断した200日に及ぶ海外ロケ、ハリウッドスターの起用など、膨大な時間と巨額な製作費を投じ映画化され大ヒットを記録した、感動の人間ドラマ!

1980年/カラー/156分/ビスタ
監督・脚本:深作欣二 原作:小松左京 脚本:高田宏治、グレゴリー・ナップ 撮影:木村大作 美術:横尾嘉良 音楽:羽田健太郎 主題歌:ジャニス・イアン「ユー・アー・ラブ」 出演:草刈正雄、ボー・スベンソン、オリヴィア・ハッセー、グレン・フォード、夏木勲(夏八木勲)、緒形拳

野獣死すべし

©KADOKAWA1980

野獣死すべし

松田優作が徹底した役作りで俳優として飛躍した、
ハードボイルド・アクション!

一大センセーションを巻き起こした大藪春彦の処女作を映画化 。ベトナム戦争を体験した男が銀行を襲撃、殺 人を重ねていく。松田優作は奥歯を抜き、8キロの減量をして狂気の青年役を体現、役者として新境地を開いた。

1980年/カラー/118分/ビスタ/35ミリプリント上映
監督:村川透 原作:大藪春彦 脚本:丸山昇一 撮影:仙元誠三 美術:今村力 音楽:たかしまあきひこ 出演:松田優作、小林麻美、室田日出男、鹿賀丈史

スローなブギにしてくれ

©KADOKAWA1981

スローなブギにしてくれ初デジタル化

中年男と青年と、猫のような少女─
青春の美しさ、儚さと危うさを描く青春映画の傑作!

行き場のない哀しさや幸福への渇望…移りゆく季節の中で織りなされる男と女の心と心の交流、そして青春との訣別を、鬼才・藤田敏八が描く、甘く切ない青春物語 。猫のような少女を魅力的に演じた浅野温子も必見!

1981年/カラー/130分/ビスタ
監督:藤田敏八 原作:片岡義男 脚本:内田栄一 撮影:安藤庄平 美術:渡辺平八郎 音楽監督:南佳孝 主題歌:南佳孝「スローなブギにしてくれ」 出演:浅野温子、古尾谷雅人、原田芳雄、山崎努

ねらわれた学園

©KADOKAWA1981

ねらわれた学園初デジタル化

眉村卓の傑作SFジュブナイルを映画化。
角川映画初のティーン向け作品として大ヒット!

アニメや合成を駆使するなど、映像の魔術師とも称される大林宣彦の映像センスに彩られた傑作青春映画。松任谷由実の主題歌「守ってあげたい」も大ヒット。手塚治虫の実子・映像作家の手塚眞など豪華出演陣にも注目!

1976年/カラー/146分/1:1.5ワイド
監督:大林宣彦 原作:眉村卓 脚本:葉村彰子 撮影監督:阪本善尚 美術デザイン:薩谷和夫 音楽監督:松任谷正隆 主題歌:松任谷由実「守ってあげたい」 出演:薬師丸ひろ子、高柳良一、峰岸徹

悪霊島

©KADOKAWA1981

悪霊島初デジタル化

「鵺の泣く夜は恐ろしい…。」
瀬戸内海に浮かぶ島を舞台に描く傑作ミステリー!

金田一耕助はアメリカ帰りの億万長者から依頼を受けて人探しのため瀬戸内海に浮かぶ刑部島を訪れるが、その男は瀕死の状態で発見される…。新しい時代とそこに潜む問題を描くなど、横溝作品には珍しい展開も必見!

1981年/カラー/131分/ビスタ/デジタル上映
監督:篠田正浩 原作:横溝正史 脚本:清水邦夫 撮影:宮川一夫 美術:朝倉摂 音楽監督:湯浅譲二 出演:鹿賀丈史、岸本加世子、古尾谷雅人、岩下志麻

セーラー服と機関銃

©KADOKAWA1981

セーラー服と機関銃初デジタル化

女子高生組長誕生!
薬師丸ひろ子の人気が爆発、社会現象にもなった伝説の傑作!

赤川次郎の同名小説を映画化。流行語にもなった、機関銃を撃った直後に言う台詞「カ・イ・カ・ン」や同名主題歌の大ヒットなど、社会現象になるほどの大きな話題に。鬼才・相米慎二監督のエッジの効いた映像も必見。

1981年/カラー/112分/ビスタ
監督:相米慎二 原作:赤川次郎 脚本:田中陽造 撮影:仙元誠三 美術:横尾嘉良 音楽:星勝 主題歌:薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」

探偵物語

©KADOKAWA1983

探偵物語初デジタル化

薬師丸ひろ子×松田優作、
2大スター共演で描く大ヒット娯楽作品!

留学を間近に控える女子大生と彼女のボディガードの探偵が殺人事件に巻き込まれるが…。赤川次郎が薬師丸の為に書き下ろしたオリジナル原作を名匠・根岸吉太郎がお洒落に描く。薬師丸と松田の濃厚なキスシーンも話題に。

1983年/カラー/111分/ビスタ
監督:根岸吉太郎 原作:赤川次郎 脚本:鎌田敏夫 撮影:仙元誠三 美術:徳田博 音楽:加藤和彦 主題歌:薬師丸ひろ子「探偵物語」 出演:薬師丸ひろ子、秋川リサ、岸田今日子、松田優作

時をかける少女

©KADOKAWA1983

時をかける少女初デジタル化

原田知世映画デビュー作。
TVドラマ、アニメ、映画… 幾度となく映像化される不朽の名作!

名匠・大林宣彦が過去や未来へタイムスリップする少女を描いた、甘く切ない青春映画の傑作。モノクロから徐々に色がついていくオープニングなど、監督が仕掛ける数々の映像トリックも必見。同名主題歌も大ヒット!

1983年/カラー/104分/ビスタ
監督:大林宣彦 原作:筒井康隆 脚本:剣持亘 潤色:大林宣彦 撮影監督:阪本善尚 美術デザイン:薩谷和夫 音楽監督:松任谷正隆 主題歌:原田知世「時をかける少女」 出演:原田知世、高柳良一、尾美としのり

里見八犬伝

©KADOKAWA1983

里見八犬伝初デジタル化

滝沢馬琴の不朽の名作に新解釈を加え描いた、
大スペクタクル伝記ロマン!

悪霊に仕え不死身となった妖怪を倒すため、唯一生き残った静 姫の前に8人の勇士が集結する─ 。特撮技術を駆使し、豪華キャストが豪華な衣装とメーキャップで登場する。薬師丸と真田のラブシーンも話題に。

1983年/カラー/136分/ビスタ
監督・脚本:深作欣二 原作・脚本:鎌田敏夫 撮影:仙元誠三 美術:今村力、高橋章 音楽監督:NOBODY 佐久間正英 難波弘之 主題歌:JOHN O’BANION「里見八犬伝」「八剣士のテーマ(WHITE LIGHT)」 出演:薬師丸ひろ子、真田広之、夏木マリ、千葉真一

麻雀放浪記

©KADOKAWA1984

麻雀放浪記

俺らにはボス、手下、敵しかいない!
戦後直後のギャンブラーの世界を描く傑作青春記

欲望や野望渦巻く戦後直後の東京でギャンブラーになった少年が、友情や愛情を求めながらもその技を磨き、成長していく… 。イラストレーター・和田誠の第1回監督作品 。役者陣の演技も話題を呼び、高い評価を受けた。

1984年/モノクロ/109分/ビスタ/35ミリプリント上映
監督・脚本:和田誠 原作:阿佐田哲也 脚本:澤井信一郎 撮影:安藤庄平 美術:中村州志 主題歌:岡晴夫「東京の花売娘」「センチメンタル・ジャーニー」 出演:真田広之、大竹しのぶ、加賀まりこ、鹿賀丈史

Wの悲劇

©KADOKAWA1984

Wの悲劇初デジタル化

女優・薬師丸ひろ子が「女優」役を熱演。
女同士のドロドロの世界を描いた傑作ミステリー!

劇団の研究生である静香は新作の準ヒロイン役に落選、端役となってしまうが、そんな矢先にある大スキャンダルが発生する…。夏樹静子の原作を大胆にアレンジ、三田佳子など華やかで豪華な共演陣にも注目!

1984年/カラー/109分/ビスタ
監督・脚本:澤井信一郎 原作:夏樹静子 脚本:荒井晴彦 撮影:仙元誠三 美術:桑名忠之 舞台監修:蜷川幸雄 音楽:久石譲 主題歌:薬師丸ひろ子「Woman~Wの悲劇~より」 出演:薬師丸ひろ子、世良公則、高木美保、三田村邦彦、三田佳子