ヨコハマメリー
2005年/カラー/スタンダード/92分
監督・構成:中村高寛
プロデューサー:白尾一博、片岡希
撮影:中澤健介、山本直史
音楽:Since(コモエスタ八重樫+福原まり)
テーマ曲:「伊勢佐木町ブルース」主題歌 渚ようこ
写真:森日出夫
イラスト:宇野亜喜良
企画・制作:人人フィルム
配給:ナインエンタテインメント
配給協力・宣伝:アルゴピクチャーズ
出演:永登元次郎、五大路子、杉山義法、清水節子、広岡敬一、団鬼六、山崎洋子、大野慶人、福寿祁久男、松葉好市、森日出夫 他
かつて、ひとりの娼婦がいた。彼女の名前は“ハマのメリー”。街から消えた伝説の女(ひと)。
人生の深みと温かさが、心をゆるがす
歌舞伎役者のように顔を白く塗り、貴族のようなドレスに身を包んだ老婆が、ひっそりと横浜の街角に立っていた。本名も年齢すらも明かさず、戦後50年間、娼婦として生き方を貫いたひとりの女。かつて絶世の美人娼婦として名を馳せた、その気品ある立ち振る舞いは、いつしか横浜の街の風景の一部ともなっていた。“ハマのメリーさん”人々は彼女をそう呼んだ。
1995年冬、メリーさんが忽然と姿を消した。自分からは何も語ろうとしなかった彼女を置き去りにして、膨らんでいく噂話。いつの間にかメリーさんは都市伝説のヒロインとなっていった。そんなメリーさんを温かく見守り続けていた人たちもいた。病に冒され、余命いくばくもないシャンソン歌手・永登元次郎さんもその一人だった。消えてしまったメリーさんとの想い出を語るうちに、元次郎さんは一つの思いを募らせていく。もう一度、メリーさんに会いたい。そして彼女の前で歌いたい。
監督は、メリーさんが街から消え、その影を追うように、様々な人々へのインタビューを始めた。そしてメリーさんを通して見えてきたものは、市井の普遍的な人の営み、感情、人生の機微であった。撮影開始から5年の歳月をかけ、地元・横浜への親しみが込められた、清々しい感動に溢れる作品を作り上げた。
上映日時
3/17(土)~3/23(金) | 3/24(土)~3/30(金) |
11:30~13:05 | 10:00~11:35 |
料金
一般・大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1000 | ¥800 |
会員 | ¥1000 | ¥800 |