指先から宇宙まで 素晴らしき短編アニメーションの世界
いま世界で輝かしい評価を受ける、
珠玉のアニメーションがここに集結
カンヌ映画祭監督週間でプレミア上映後10を超える国際賞を受賞する水尻自子『不安な体』、ベルリン映画祭短編部門特別表彰やオタワ国際アニメーション映画祭グランプリなどそのユニークで奇妙な世界観が世界を席巻する和田淳『半島の鳥』、カラフルでポップな作風で熱狂的なファンを抱える冠木佐和子による生理をめぐるアニメーション・ドキュメンタリー『I’m Late』、さらには映像と音楽のシンクロが気持ちいいノンナラティブ・アニメーションで評価を受ける水江未来による超大作『ETERNITY』をこの上映にて世界初公開。個人制作で2時間半に及ぶ大長編『コンシューミング・スピリッツ』を完成させたアメリカの鬼才クリス・サリバンの新作長編『The Orbit of Minor Satellites』からの「先行短編」として、『コントロール・ユア・エモーション』も特別に併映。短編アニメーションは巨大なる小宇宙であることを体感できる、5作品60分。魂を震わす作品集をスクリーンでご堪能ください。
コントロール・ユア・エモーション
監督:クリス・サリバン/2022年/7分09秒
アメリカの鬼才クリス・サリバンが10年近くの期間をかけて準備中の最新長編『The Orbit of Minor Satellites(原題)』。完成後にニューディアーが日本配給予定の本作から、冒頭の一章を短編アニメーションとして特別上映。教育映画を模した構成で、とある女性の深い悲しみと闇の感情、そして彼女の精神科医との関係が、やわらかく、ときにユーモラスに、しかし無慈悲に語られていく。
不安な体
監督:水尻自子/2021年/5分47秒
何かを感じて不安になり、不安だから何かを感じていたくなる身体。セロテープを指で引っ張って切る。そこから身体は何を感じるだろう。質感、形、伝わる感触、あらゆる連想が境界なく呼び起こされ混ざり合っていく。そしてまた不安になる、繊細で健やかな私たちの身体。十和田市現代美術館からの委託作品でもある。これまで90の映画祭にノミネートされ、17の賞を受賞している。(音楽:本田ゆか)
I’m Late
監督:冠木佐和子/2022年/10分36秒
あなた又はあなたのパートナーの生理が遅れたり、来なかったりしたことはありますか?(音楽・サウンドデザイン:hikariko)
半島の鳥
監督:和田淳/2022年/16分08秒
ある半島の、ある村で昔から続いている子どもが大人になるための通過儀礼。その儀式本番に向け、少年たちは決められた舞を一生懸命練習している。少年にしか見えない鳥がいる。その少年もいつか鳥が見えなくなる。好意なのか、憧れなのか、嫉妬なのか。本当の気持ちは自分でもわからないけれど、少女はずっと少年のことを追いかける。(音楽ディレクター:滝野ますみ/作曲:足立美緒)
ETERNITY
監督:水江未来/2022年/21分00秒
目が覚めた少年の瞳に映るのは、永遠の姿。(音楽:トクマルシューゴ)
上映日時
4/22(土)~4/28(金) |
17:15-18:20 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1200 | ¥1200 | ¥800 |