THE PUBLIC iMAGE IS ROTTEN
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2017年/アメリカ/105分/配給:CURIOUSCOPE
監督:タバート・フィーラー
製作:ジョン・ランボー・スティーヴンス、キャメロン・ブロンディ、ニック・シュマイカー
出演:ジョン・ライドン、ジャー・ウォブル、キース・レヴィン、ジム・ウォーカー、マーティン・アトキンス、サム・ウラノ、ピート・ジョーンズ、ルイ・ベルナルディ、サーストン・ムーア(ソニック・ユース)、アダム・ホロヴィッツ(ビースティ・ボーイズ)、フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)
ジョン・ライドン≒ジョニー・ロットンという男
彼のセンセーショナルな半生とは――
70年代後半に登場、音楽史に強烈な爪痕を残したセックス・ピストルズ。ボーカルのジョニー・ロットンはピストルズ解散後、本名ジョン・ライドンとして新たにPiL(パブリック・イメージ・リミテッド)を結成し、以来バンドはメンバーやスタイルの変換を経ながら、今なお音楽への新たなアプローチを体現し続けている。
結成40周年の2018年に発表された本作への出演は、ジョン・ライドンとPiLの新旧メンバーをはじめ、フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、アドロック(ビースティ・ボーイズ)、サーストン・ムーア(ソニック・ユース)など豪華な顔ぶれ。
ジョンとPiLのキャリアに隠された紆余曲折の舞台裏、そして初めて明かされる真実の数々が、ジョンのウィットにとんだ語り口と率直な人柄を通じて赤裸々に描かれた、音楽ファンならば必見のドキュメンタリー。
パンクな“パブリック・イメージ”に埋もれがちな
誠実でウソのないジョンの魅力あふれる映画だ
セックス・ピストルズ時代はジョニー・ロットンと名乗っていたジョン・ライドンがフロントに立つ、PiL(パブリック・イメージ・リミテッド)の初のドキュメンタリー映画である。1978年1月のアメリカ・ツアー後にセックス・ピストルズから脱退してPiL“結成”に至るまでの動きから始まり、パンクの象徴だったジョンが道を切り開いたポスト・パンクの流れもわかる作りだ。ジョンとの確執が消えない面々を含む歴代メンバーの談話シーンの数々も見どころだが、挑戦的なPiLの活動史を通してジョンの人間性をあぶり出した映画でもある。オチャメなキャラはけっこう知られていると思うが、幼少の頃のエピソードからも伝わってくる家族思いのところをはじめ、パンクな“パブリック・イメージ”に埋もれがちな誠実でウソのないジョンの魅力あふれる映画だ。
行川和彦(音楽評論家)
上映日時
10/23(土)・24(日) | 10/25(月)~10/29(金) | 10/30(土)~11/5(金) |
12:15-14:00 | 12:00-13:50 | 20:00-21:50 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |