この星は、私の星じゃない

この星は、私の星じゃない

©2019 パンドラ+BEARSVILLE

2019年/日本/90分/配給:パンドラ
監督・撮影・編集・朗読:吉峯美和
プロデューサー:中野理惠、吉峯美和
撮影:南幸男、小口久代
テーマ曲:「新 パワフル ウィメンズ ブルース」(作詞:田中美津、曲・演奏:RIQUO)
出演:田中美津、米津知子、小泉らもん、古堅苗、上野千鶴子、伊藤比呂美、三澤典丈、安藤恭子、徳永理華、垣花譲二、ぐるーぷ「この子、は沖縄だ」の皆さん

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1970年代初頭、日本におけるウーマン・リブ運動を強力に牽引した田中美津を、4年間に渡り追ったドキュメンタリー

女性解放は大事だけれど 私の解放はもっと大事。私のリブは第一に自分の自由や幸せのために、邪な世界と戦う。幼い頃から「この星は、私の星じゃない」と呟きつつ、不器用に、全身で、この星に立ち続けてきた私、田中美津76歳。こだわりも諦めも、力にして生きてきた。
当時、「女らしく生きるより、私を生きたい」という田中美津の思いに多くの女たちが共感し、ウーマン・リブ運動が日本各地に沸き起こった。「モテない女のひがみ」と嘲笑してくる男マスコミに、「女の生き難さの中にリブが息づいているだけだ!」と、1歩も引かなかった女たち。
ウーマン・リブは、田中にとって1対多数の世界だった。カリスマとは、そういうもの。今は、鍼灸師として患者と1対1で向き合う。「私の中にその人の居場所があるし、その人の中にも私の居場所がある」。「心・技・体」は間違い、「体・心・技」で幸せになろう、絶対になれるよと、田中は患者に語りかける。田中美津は、死ぬまで田中美津である。

ことばを信じない彼女のことば・・・は、なぜか古くならない

自分にとって切実な事柄にこだわっていく中で、世界とつながっていきたいと田中は願った。それゆえ「女であること」の痛みは、ウーマン・リブの田中を生んだ。「虚弱であること」のせつなさが、一心の治療を36年間続けている鍼灸師・田中を誕生させ、自らツアーを率いて辺野古に足しげく通うのも、沖縄の苦しみに対し長年見て見ぬふりだった自分への、恥ずかしさを伴う決意ゆえだ。本作はそんな田中に密着した4年間余りの日々を通じて、その心の遍歴を追った。

田中美津がいて、よかった

「ヒトには見える部分と、見えない部分があって、とかく見えない部分が、そのヒトそのものだったりする。日本におけるウーマン・リブ運動のカリスマ的存在……と言われ続けてきた美津さんの、見えない部分を追って、足掛け四年カメラを回した。彼女の明るさ、おおらかさの奥にある強さ、切なさ、孤独。そして、彼女の中の〈膝を抱えて泣いている少女〉が、私の中にもいることに気づかされて……。この映画、「フェミニズムとはこういうもの」と思い敬遠しているヒトにこそ、見てもらいたい。」 吉峯美和

吉峯美和監督プロフィール

1967年生まれ。フリーランスの映像ディレクターとして、民放やNHKのドキュメンタリー番組を手がける。2015年に、Eテレ特集『日本人は何をめざしてきたのか 女たちは平等をめざす』で田中美津にインタビュー。その言葉の力と人柄に惚れ込み、自主製作で本作の撮影を始めた。

この星は、私の星じゃない

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1100 ¥800
会員 ¥1500 ¥1100 ¥800