いただきます みそをつくる子どもたち

いただきます みそをつくるこどもたち

 (c) 2016「いただきます」製作委員会.All Rights Reserved.

2017年/日本/75分/配給:メジロフィルムズ
監督・撮影・編集:オオタヴィン
プロデューサー:安武信吾
ナレーション:石田ゆり子
出演:高取保育園の子どもたち、保育者のみなさん、西福江(高取保育園園長)、小泉武夫、奥田昌子、木村泰子ほか

公式ホームページ

初日舞台挨拶
12/2(土)10:30回上映後、オオタヴィン監督の舞台挨拶がございます!

古きよき日本の食卓を、子どもたちへ。医食同源・和食給食に込められた「いただきます」の本当の意味。子どもたちから元氣をもらう、ピュア・ドキュメンタリー!

福岡市 高取保育園。そこには、まるでタイムトリップしたような懐かしい日本の子育てがありました。それは、先人たちから引き継いだ”魂の育てかた”。日本の伝統的な「食養生 医食同源」に基づいた給食の献立は、玄米、みそ汁、納豆、旬の野菜料理です。みそは、園児たち自らが、毎月、毎月、100キロ仕込む。 梅ぼし、沢庵、高菜漬けなども手づくりです。アトピーやアレルギーだった園児の多くが、元気に巣立っていきました。

30年続く高取の「和食給食スタイル」は、教育視察を通して日本中に広まりました。発酵学の第一人者である小泉武夫 東京農業大学名誉教授が、伝統和食に込められた先人たちの英知を、わかりやすく説き明かしていきます。「家庭の和食」「手づくりみそ」が、本作の主役なのです。

「いただきます」のプロデューサーは、「はなちゃんのみそ汁」の原作者、安武信吾。長女の安武はなちゃんは、高取保育園の卒園生です。監督、撮影、編集は、映像作家のVIN OOTA(オオタヴィン)。2015年夏から、2016年春まで、高取保育園の四季に密着し、触覚的な撮影技法で、子どもたちの質実な佇まい、昔ながらの子育てに秘められた豊潤な精神文化、その輝きを追いました。



西園長 語録

「食は命をつくる」

生まれた土地の食物を食べ続け、それを何万年も続けてきた結果が、今の私たちの身体です。日本人の身体は、その土地で採れた伝統的なものを食べて暮らすときに、最も健康でいられるようにできているのです。この考え方を「身土不二」といいます。

戦前はアトピーやアレルギーの子はほとんどいませんでした。日本は戦後学校給食が始まったのを境に、食生活が極端に西欧化しました。さらに日本人の食生活が大きく変化したのは、高度経済成長期のことでした。このころを境に「食」に大きな変化がありました。炭水化物摂取の主流が、お米から小麦に。タンパク質は魚・大豆から牛乳・肉へ。おかずは、野菜から脂肪分の多いものへ。調味料は、醤油・味噌から、砂糖・ソース・マヨネーズへ。家族食から、外食へ。急激な食の変化は、弱いこどもたちに一番に跳ね返ってきました。アトピー、アレルギーの原因のひとつに食があります。玄米和食の給食によって、毎年こどもたちのアレルギーが改善されています。当園に通わせるために引っ越して来られる家庭も珍しくありません。

もう一度、日本人の当たり前の暮らし、当たり前の食事に帰ろう、保育の原点に立ち返り、命のいとなみを取り戻そう、そんな想いで、玄米和食の給食を続けてきております。

「百回かんで食べましょう」

給食の時間は 食事のマナーを身につける時間でもあります。食べる姿勢を整えることが「食べ物のいのちに感謝する気持ち」につながっていきます。玄米をよく吸収するためにも、食事の前に「よく噛めよのうた」を歌ってからよく噛んで給食をいただきます。

「空腹こそ、最高の調味料です」

高取では、こどもたちは裸足で園庭を駆け回ります。こどもは風の子、子どもは野山を裸足で駆け回るのが本来の自然な姿。駆け回らせないのは、自然に反したことなのです。運動したこどもたちは、食欲旺盛です。給食の食べ残しは、ほとんどゼロ。空腹こそ、最高の調味料なのです。

いただきます みそをつくる子どもたち いただきます みそをつくる子どもたち
いただきます みそをつくる子どもたち

毎週火曜は【親子上映会】12/5(火)、12/12(火)開催!

小さいお子様をお連れのお客様も安心してご鑑賞いただけます

みそ食べる幼児親子上映会とは?

  • 足下がみえる程度に薄明かりでの上映
  • 通常より小さめの音量での上映
  • 乳幼児歓迎致します!

上映日時

12/2(土)~12/8(金) 12/9(土)~12/15(金)
10:30〜11:50 10:30〜11:50

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1600 ¥1100 ¥800
会員 ¥1300 ¥1100 ¥800