再発見! フドイナザーロフ ゆかいで切ない夢の旅

再発見! フドイナザーロフ
ゆかいで切ない夢の旅

再発見! フドイナザーロフ
ゆかいで切ない夢の旅

7/1(土)-7/21(金)

中央アジアが生んだ早世の天才バフティヤル・フドイナザーロフ。
今世界が再注目する、やさしさとユーモアにあふれたファンタジックな作品群を一挙公開!

7/1(土)-7/21(金)

中央アジアが生んだ早世の天才バフティヤル・フドイナザーロフ。
今世界が再注目する、やさしさとユーモアにあふれたファンタジックな作品群を一挙公開!

日常の小さな冒険やちょっとした驚きをユーモアですくいとり、中央アジアのおおらかな大地にファンタジックな世界を生みだしたバフティヤル・フドイナザーロフ監督。1991年、ソビエト連邦の解体により母国タジキスタンが独立したその年に、弱冠26歳で軽やかにデビュー。のちに勃発した内戦中も映画を撮り続け、6本の長編映画を遺し49歳の若さで急逝した。フドイナザーロフ作品の人々は、たとえ内戦下にあっても笑い、怒り、恋をし、そして旅に出る。ひたむきで逞しい彼らがおりなす、ゆかいで切ない夢のような物語は、普遍的なきらめきを放ち世界中のファンに愛された。
2015年の急逝以来、久しくその名を聞く機会がなかったが、2022年ヴェネチア国際映画祭で『少年、機関車に乗る』レストア版がプレミア上映されたのを機に欧州有数の映画会社が世界配給権を獲得。世界的にフドイナザーロフの再評価が始まった。

配給・宣伝:ユーロスペース、トレノバ

公式サイト https://khudojnazarov.com/

入場料一般1,600円/会員1,300円/大専・シニア1,200円/高校生以下800円

リピータープレゼント
2作品ご鑑賞➡オリジナル〇青い丸〇ステッカー
4作品ご鑑賞➡オリジナル☆キラキラ☆ステッカー
※受付で2作品、4作品の各チケットをご提示ください。

イベント情報
7/1(土)『スーツ』上映後、梶山祐治さん(ロシア・ウクライナ・中央アジア映画研究)のトークイベントがございます。

バフティヤル・フドイナザーロフ Bakhtiyar Khudoinazarov

1965年6月29日タジキスタン共和国ドゥシャンベ生まれ。ドゥシャンベの国立ラジオ・テレビ委員会でのジャーナリストや、子供向けテレビ番組の脚本や助監督を務めた後、20歳でモスクワの全ロシア国立映画学校(VGIK)の監督科に入学。在学中にいくつかの短編を制作する。卒業後ドゥシャンベに戻り26歳の時に撮った初長編作品『少年、機関車に乗る』がトリノ国際映画祭、マンハイム国際映画祭、ナント国際映画祭でグランプリを受賞、またベルリン国際映画祭や香港国際映画祭へも出品され世界の映画シーンに軽やかにデビューした。93 年、長編2作目の『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』で見事ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞。同年にドイツのベルリンに移住するがその後も中央アジアでの映画制作を続ける。99年の『ルナ・パパ』もヴェネツィア国際映画祭に出品されたほか、東京国際映画祭優秀芸術貢献賞など数々の映画祭で受賞し、世界的にヒットを記録した。02年の『スーツ』(劇場未公開)では東京国際映画祭審査員特別賞、優秀芸術貢献賞をダブル受賞。2015年4月21日にベルリンで死去。享年49歳。

上映スケジュール

7/1(土) 7/2(日) 7/3(月) 7/4(火) 7/5(水) 7/6(木) 7/7(金)
スーツ15:50ー17:22
スーツ
トークイベント
梶山祐治さん
コシュ・バ・コシュ15:50ー17:30
コシュ・バ・コシュ
ルナ・パパ15:40ー17:30
ルナ・パパ
海を待ちながら15:40ー17:30
海を待ちながら
少年、機関車に乗る15:40ー17:25
少年、機関車に乗る
スーツ15:40ー17:20
スーツ
ルナ・パパ15:40ー17:30
ルナ・パパ

予定表 横にスクロールできます

7/8(土) 7/9(日) 7/10(月) 7/11(火) 7/12(水) 7/13(木) 7/14(金)
コシュ・バ・コシュ17:10ー18:55
コシュ・バ・コシュ
スーツ17:10ー18:50
スーツ
海を待ちながら17:10ー19:00
海を待ちながら
ルナ・パパ17:10ー19:00
ルナ・パパ
コシュ・バ・コシュ17:10ー18:55
コシュ・バ・コシュ
少年、機関車に乗る17:10ー18:55
少年、機関車に乗る
スーツ17:10ー18:50
スーツ

予定表 横にスクロールできます

7/15(土) 7/16(日) 7/17(月) 7/18(火) 7/19(水) 7/20(木) 7/21(金)
ルナ・パパ18:50ー20:40
ルナ・パパ
少年、機関車に乗る18:50ー20:35
少年、機関車に乗る
コシュ・バ・コシュ18:50ー20:35
コシュ・バ・コシュ
スーツ18:50ー20:30
スーツ
ルナ・パパ18:50ー20:40
ルナ・パパ
コシュ・バ・コシュ18:50ー20:35
コシュ・バ・コシュ
海を待ちながら18:50ー20:40
海を待ちながら

予定表 横にスクロールできます

作品紹介

少年、機関車に乗る 2Kレストア版 

1991年/タジキスタン・旧ソ連合作/98分/モノクロ/1:1.33/モノラル
原題:Bratan
監督:バフティヤル・フドイナザーロフ
出演:チムール・トゥルスーノフ、フィルズ・サブザリエフ

数々の国際映画祭でグランプリを受賞したフドイナザーロフ監督26歳のデビュー作。17歳のファルーと7歳のアザマット兄弟は、遠い街で暮らす父に会うために機関車に乗って旅に出る。駅でもないのに運転士の家で止まったかと思えば、トラックとの競争が始まったり、悪ガキが石を投げつけてきたり。列車の旅は予期せぬ出来事の連続だ。機関車は大平原をガタゴトと走り、彼らを父のもとへと運んでいくが…。セピア色の画面にユーモラスな詩情があふれるレール・ロードムーヴィー。

*1991年マンハイム国際映画祭グランプリ、カトリック批評家賞、FIPRESCI賞
*1992年トリノ国際映画祭グランプリ
*2022年ヴェネツィア国際映画祭ヴェネツィア・クラシックス正式出品 他

コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って 4Kレストア版 

1993年/タジキスタン・スイス・日本/96分/カラー/1:1.66/モノラル
原題:Kosh ba Kosh
監督:バフティヤル・フドイナザーロフ
出演:パウリ―ナ・ガルヴェス、ダレル・マジダフ

内戦下のタジキスタン、ドゥシャンベでロープウェイの操縦士をするダレルは、父親に賭博のかたにされたモスクワ帰りの都会的な娘ミラに一目ぼれ。恋のかけひきも知らないダレルはひたすらにミラを追いかける。銃声が轟く戦時下にあっても変わらない人々の日々の営みを交えながら、ロープウェイのように行きつ戻りつする二人の恋を、みずみずしく描いたラブ・ストーリー。本作の撮影中に内戦が勃発し、銃撃戦の様子などがすぐさま脚本に取り入れられた。

ルナ・パパ 4Kレストア版 

1999年/ドイツ・オーストリア・日本合作/110分/カラー/1:1.66/ドルビーSRD
原題:Luna Papa
監督:バフティヤル・フドイナザーロフ
出演:チュルパン・ハマートヴァ、モーリッツ・ブライプトロイ、アト・ムハメドシャノフ

マムラカットは女優を夢見る17歳の少女。ある月の晩、暗闇から声をかけてきた男の子どもを宿してしまうが、男は忽然と姿を消す。古いしきたりの村で周囲から冷たい仕打ちを受けるなか、マムラカットは父と兄とともに男を探す旅に出る。シャガールの絵画のように美しい村を舞台に、未来を切り開こうとする少女がくり広げる荒唐無稽な極上のファンタジー。マムラカットは「国家」「大地」を意味する言葉。

*1999年ヴェネツィア国際映画祭正式出品
*1999年東京国際映画祭最優秀芸術貢献賞
*1999年ナント三大陸映画祭グランプリ、観客賞

緊急追加上映!

スーツ 日本劇場初公開 

2003年/ロシア、ウクライナ、ドイツ、フランス/ 92 分/カラー/ 1:1.85 /ステレオ
監督:バフティヤル・フドイナザーロフ
脚本:オレク・アントーノフ
出演:アレクサンドル・ヤツェンコ、アルトゥル・ポヴォロツキー、イワン・ココーリン

黒海を臨む港町に住むシティル、ゲカ、ダンボの3 人の少年。彼らは寂れた住宅地からフェリーに乗って富裕層のエリアに足を伸ばし、ショーウインドーに飾られた GUCCI のスーツに出会う。夢の象徴となったそのスーツを、努力と少々の強引さによって手に入れた 3 人は、スーツを交代で着て、それぞれの夢をかなえようとする。しかし、スーツを着た彼らの運命は思いがけない方向に進んでいき…。フドイナザーロフが初めてタジキスタンを離れ、クリミア半島を舞台にした作品。

*2003年東京国際映画祭審査員特別賞、優秀芸術貢献賞

海を待ちながら

2012年/ロシア、ベルギー、フランス、カザフスタン、ドイツ、タジキスタン/110分/カラー/1:1.85/ドルビー5.1
原題:Waiting for The Sea
監督:バフティヤル・フドイナザーロフ
脚本:セルゲイ・アシケナージ
出演:エゴール・ベロエフ、アナスタシア・ミクリチナ、デトレフ・ブック

フドイナザーロフ最後の作品。船長マラットはアラル海を航海中に大嵐に遭遇し、妻や仲間を失った。心に傷を負った彼はある決意を胸に、今では干上がってしまった海に戻り、荒野に佇む自分の船と対面する。そして船を引きずって水のない海を横断する無謀な旅に出る。贖罪を求め彷徨うマラットはどこに行き着くのか。半世紀で10分の1にまで干上がった、カザフスタンとウズベキスタンにまたがる大湖・アラル海を舞台に、監督の中央アジア人としての思いが投影された壮大な夢の物語。