カナルタ 螺旋状の夢
©Akimi Ota
イギリス・日本/2020年/121分/シュアール語・スペイン語/配給:トケスタジオ
原題:Kanarta
監督・撮影・録音・編集:太田光海
サウンドデザイン:マーティン・サロモンセン
カラーグレーディング:アリーヌ・ビズ
出演:セバスティアン・ツァマライン、パストーラ・タンチーマ
制作協力:マンチェスター大学グラナダ映像人類学センター
イベント情報
11/6(土)16:40回上映後、太田光海監督の舞台挨拶が決定しました。
アマゾン熱帯雨林での住み込み撮影
衝撃的展開と惑受性豊かな他者への眼差し
「現実」に新たな世界線を引き直す 渾身のドキュメンタリー
パリで20代前半を過ごし、あらゆる映像を浴びるように吸収した後、イギリス・マンチェスター大学で先端学問「映像人類学」の博士号を取得した若手監督、太田光海。映画界に突如現れた新星にして異端児は、5ヶ国語以上を自在に操る圧倒的な語学センスと異文化に溶け込む類稀な適応力、そして既存の枠にとらわれない自由な映像術を併せ持つ。
日本人監督の概念ではとらえきれない規格外の才能が、アマゾン熱帯雨林での1年にわたる壮絶な住み込み撮影を経て放つ、渾身のドキュメンタリー。衝撃的展開と惑受性豊かな他者への眼差しによって、観る者の生きる「現実」に新たな世界線を引き直す。
エクアドル南部アマゾン熱帯雨林にあるシュアール族の集落、ケンクイム村。この秘境に暮らすセバスティアンとパストーラ夫妻は、変わりゆく世界と今なお生命力にあふれる森との狭間で生きている。かつて首狩り族として恐れられたシュアール族は、スペインによる植民地化後も武力征服されたことがない民族として知られている。
口噛み酒を飲み交わしながら日々森に分け入り、生活の糧を得る一方で、彼らはアヤワスカを始めとする覚醒植物がもたらす「ヴィジョン」や自ら発見した薬草によって、柔軟に世界を把握していく。変化し続ける森との関係の中で、自己の存在を新たに紡ぎだしながら。しかし、ある日彼らに試練が訪れ、物語は予想を越えて旋回していく。
近代化や森林破壊をはじめ環境の激変に揺れ動く現代のアマゾン熱帯雨林で、ささやかに、しかし力強く存在し続ける人間の生き様とは?夢を通した時空を越えるコミュニケーションとともに、絶えず更新されていく彼らの人生観とは?
セバスティアンとパストーラは、太田光海監督が自ら握るカメラを通し、これまで誰も目にしたことのなかった先住民たちのエコロジカルな世界に観る者を招き入れる。そこに立ち現れるのは、新たな時代における「共鳴」であり、はるかな境界線を越えて他者とつながる驚異的な可能性に違いない。
『カナルタ 螺旋状の夢』予告編 from Akimi Ota on Vimeo.
上映日時
11/6(土)~11/12(金) | 11/13(土)~11/19(金) |
16:40-18:45 | 10:00-12:05 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |