済州の魂たち(チェジュのゴーストたち)
2013年/アメリカ映画/80分/BD
原題:The Ghost of Jeju
監督・撮影・編集:レジス・トレンブリー
出演:ブルース・カミング、チャールス・カンレー、ブルース・ギャクナン、オリバー・ストーン
ベテランズ・フォー・ピース(平和を求める元軍人の会)
緊急来日スピーキング・ツアー【特別ロードショー】
ドキュメンタリー映画『済州の魂たち』は、四・三事件からカンジョン村海軍基地問題まで、祖国韓国からも米国からも踏みにじられ続け、それでも決して抵抗を止めなかった済州の人々の闘いの記録である。
朝鮮半島の南端の更に沖合いに、済州島という小さな島がある。「アジアのハワイ」というニックネームを持つこの島は、高級ホテルが林立する韓国を代表するリゾート地である。
しかし、第二次大戦終結後、米国陸軍支配下にあった済州島で、1948年4月3日、朝鮮半島分断に反対する島民が蜂起し、米軍は警察と右翼を動員して鎮圧に当たり、済州の島民数万人を虐殺するという歴史が隠されている。朝鮮戦争(1950~53年)の軍需景気で日本経済が活気を呈していた頃、隣国の済州島カンジョン村ではそんな血なまぐさい四・三事件が繰り広げられていたのだ。
時は移り、その歴史を抱えるカンジョン村に米国海軍基地建設計画が持ち上がったとき、再び島民たちは立ち上がり、激しい抵抗運動を開始した。
貴重な記録映像を駆使したこの映画には、米国の病理を鋭く描く現代の巨匠オリバー・ストーン監督、「朝鮮戦争の起源」著者のブルース・カミングス シカゴ大学教授、ムン・ジョンヒョン神父などがインタビューに答え、カンジョン村問題が、実は米国の問題であるということを鋭く指摘している。
レジス・トレンブリー監督は、ベトナム戦争当時、カトリックの神父で、従軍経験はありません。しかし、息子が志願してグリーンベレーに入隊したことをきっかけに、息子を戦場へ駆り立てた米国政府の軍事優先の姿勢に疑問を抱き、このドキュメンタリー映画を制作しました。レジス監督も所属するベテランズ・フォー・ピース(VFP/平和を求める元軍人の会)の来日に合わせ、イラク戦争、アフガン戦争に従軍経験のあるメンバーが、戦争のリアリティを伝えるための‟スピーキングツアー”を行います。ツアーに合わせて、本作『済州の魂たち』を上映し、11/20(日)には『沖縄:彼らは銃剣とブルドーザーでやってきた!』を上映、特別プログラムを開催いたします。
2014シカゴ世界平和映画祭 エクスポゼ賞(Expose Award)受賞
11/20(日) ベテランズ・フォー・ピース
緊急来日スピーキング・ツアー【特別プログラム】
19:15 映画『沖縄:彼らは銃剣とブルドーザーでやってきた!』上映
(2015年/米/40分/レジス・トレンブリー監督)
19:55 レジス・トレンブリー監督Skypeトーク(40分)
20:35 元軍人と林田光弘さん(元SEALDs)によるトークショー(40分)
※11/20(日)、『済州の魂たち』は休映
ベテランズ・フォー・ピース(Veterans for Peace 平和を求める元軍人の会)のフェイスブック
上映日時
11/12(土)~11/18(金) | 11/19(土)・11/21(月)~11/25(金) |
14:25〜15:50 | 19:15〜20:40 |