ニッポン国VS泉南石綿村
©疾走プロダクション
2017 年/日本/215 分/16:9/配給:疾走プロダクション/DCP
監督:原一男
製作・構成:小林佐智子
編集:秦岳志
整音:小川 武
音楽:柳下美恵
制作:島野千尋
イラストレーション:南奈央子
トークショー
初日4/14(土)12:30回上映後、原一男監督のトークショーがございます!
『ゆきゆきて、神軍』から31 年、
ドキュメンタリーの鬼才・原一男が挑んだ「大阪・泉南アスベスト国賠訴訟」、8 年間の全記録
2006 年、大阪・泉南地域の石綿(アスベスト)工場の元労働者とその家族が、損害賠償を求め国を訴えた。明治の終わりから石綿産業で栄えた泉南は、最盛期は200 以上の工場が密集し「石綿村」と呼ばれていた。石綿は肺に吸い込むと、長い潜伏期間の末、肺ガンや中皮腫を発症する。国は70 年前から調査を行い、健康被害を把握していたにもかかわらず、経済発展を優先し規制や対策を怠った。その結果、原告の多くは肺を患い、発症という“静かな時限爆弾”の爆発に怯え暮らしていた。
原は弁護団の活動や、自らも石綿工場を経営していた「市民の会」の柚岡一禎の調査に同行し、裁判闘争や原告らの人間模様を8 年にわたって記録する。原告の多くは地方出身者や在日朝鮮人であり、劣悪な労働条件の下、対策も知らされぬまま身ひとつで働いていた。裁判に勝って、ささやかな幸せを願う原告たち。しかし国は控訴を繰り返し、長引く裁判は彼らの身体を確実に蝕んでいく……。
『ゆきゆきて、神軍』から31 年。全世界が待望した原一男監督の最新作『ニッポン国 VS泉南石綿村』は完成するやいなや、世界中の映画祭から上映のオファーが相次ぎ、いち早く上映された釜山国際映画祭と山形国際ドキュメンタリー映画祭では、それぞれ最優秀ドキュメンタリー賞と市民賞を受賞し、その評価が高まっている。
*2017 年 釜山国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞 受賞
*2017 年 山形国際ドキュメンタリー映画祭 市民賞 受賞
*2017 年 東京フィルメックス 観客賞 受賞
上映日時
4/14(土)~4/20(金) | 4/21(土)~4/27(金) | 4/28(土)~5/4(金) | 5/5(土)~5/11(金) |
12:30〜16:10 予告なし、途中休憩あり |
14:40~18:20 予告なし、途中休憩あり |
11:50~15:30 予告なし、途中休憩あり |
18:30~22:30 予告なし、途中休憩あり |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥2200 | ¥1500 | ¥1200 |
会員 | ¥1800 | ¥1500 | ¥1200 |
※招待券・ポイントカードによる鑑賞不可 ※途中休憩あり