建築と時間と妹島和世
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2020年/日本/カラー/16:9/60分/英語字幕付き/配給:ユーロスペース
英語題: Architecture, Time and Kazuyo Sejima
監督・撮影:ホンマタカシ
出演:妹島和世
製作:大阪芸術大学
イベント情報
11/8(日)10:00回上映後、ホンマタカシ監督のミニトークがございます。
大阪芸術大学に「丘」が建つまでの3年半の記録
大阪芸術大学アートサイエンス学科。アートとサイエンスとテクノロジーを柔軟に連携させて、これまでになかった研究と教育を行う新校舎に、妹島和世が込めた思いは「公園のような建物」。
妹島和世。金沢21世紀美術館やルーブル美術館ランス別館などを手がけ、建築界のノーベル賞とも称されるプリツカー賞を受賞した建築家。彼女は新校舎の設計・建築にあたり大切にしたことを3つ挙げている。
一つは、建物が立つ「丘」に合せた外観であること。それは周辺の環境と美しく調和する、有機的なフォルムを導き出した。さらに、建物が「開かれている」こと。様々な方向からの出入りでき、様々な方向への視界が確保できるような、内と外との自然なつながりを実現した。そして、そこが人々の「交流の場」となること。まさに、誰もが立ち寄れる、見晴らしのいい丘の上の「公園」である。
その構想から完成までの、3年6か月という時間を追ったドキュメンタリー。一人の建築家の一つの建築に向き合う姿を鮮明に描き出している。
監督・撮影は、ル・コルビジェ、丹下健三など数々の建築物を撮影してきた写真家 ホンマタカシ。90年代に妹島と出会い、それ以来妹島建築を撮影してきた。その彼の映像の力が、妹島の作品を通して「もう一つの作品」を作りあげた。
妹島和世 建築家
1956年茨城県生まれ。1981年日本女子大学大学院家政学研究科を修了。1987年妹島和世建築設計事務所設立。1995年西沢立衛とともにSANAAを設立。2010年第12回ベネチアビエンナーレ国際建築展の総合ディレクターを務める。日本建築学会賞※、ベネチアビエンナーレ国際建築展金獅子賞※、プリツカー賞※、芸術文化勲章オフィシエ、紫綬褒章などを受賞。現在、ミラノ工科大学教授、横浜国立大学大学院建築都市スクール(Y-GSA)教授、 日本女子大学客員教授、大阪芸術大学客員教授。※はSANAAとして
ホンマタカシ 写真家
1962年東京生まれ。1999年、写真集「東京郊外 TOKYO SUBURBIA」(光琳社出版)で 第24回木村伊兵衛写真賞受賞。2011年から2012年にかけて、個展「ニュー・ドキュメンタリー」を日本国内三ヵ所の美術館で開催。著書に「たのしい写真 よい子のための写真教室」、近年の作品集に『THE NARCISSISTIC CITY』(MACK)、「TRAILS」(MACK)がある。また2019年に「Symphony その森の子供 mushrooms from the forest」(Case Publishing)、「Looking Through Le Corbusier Windows」(Walther König, CCA, 窓研究所)を刊行。現在、東京造形大学大学院 客員教授。
上映日時
11/7(土)、11/8(日) | 11/9(月)~11/13(金) | 11/14(土)~11/20(金) |
10:00~11:00 17:15~18:15 |
10:00~11:00 17:05~18:05 |
13:30~14:30 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1600 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1300 | ¥1200 | ¥800 |