時の行路
©「時の行路」製作委員会
2019年/日本/111分/配給:「時の行路」映画製作・上映有限責任事業組合
監督:神山征二郎
共同監督:土肥拓郎
原作:田島一「時の行路」「続・時の行路」「争議生活者」(新日本出版社刊)より
プロデューサー:藤野戸護
協力プロデューサー:永田博康
企画:中西繁
脚本:土屋保文、神山征二郎
音楽監督:池辺晋一郎
ラインプロデューサー:伊藤栄
撮影監督:加藤雄大
出演:石黒賢、中山忍、松尾潤、村田さくら、渡辺大、安藤一夫、綿引勝彦、川上麻衣子、日色ともゑ(ナレーション)
イベント情報
初日10/10(土)12:35回上映後、18:50回上映前、神山征二郎監督の舞台挨拶がございます。
「派遣切り」に立ち向かう父と家族、そして仲間たちの物語
「非正規」で働く人々の現在を通して日本の未来を問う
青森の八戸でリストラにあった五味洋介は妻の夏美と子どもたちを実家に残して静岡の大手自動車メーカーの工場の旋盤工として働きながら、仕送りを続けていた。洋介は派遣社員であったがベテラン技能者として職場でも信頼され、充実した日々を送る合間に家族を三島に呼び、ともに暮らせる将来を夢見て頑張っていた。
しかし、ある日突然、リーマンショックに端を発した非正規労働者の「大量首切り」により職場を追い出されてしまう。洋介は理不尽な仕打ちに抗し、仲間と一緒に労働組合に入って立ち上がった。だが洋介や妻たち、支援の人々の願いは届かず、会社と裁判所は冷酷だった。そんな折、闘病中の夏美が倒れたという知らせを受け、洋介は郷里へ向かう…。
日本の自動車産業は1989年をピークにバブル経済が崩壊した後も、つねに日本経済をけん引してきた。アメリカ、ヨーロッパ、近隣のアジア諸国など市場を全世界に拡大し、もの作り日本の顔として長く君臨してきた。
しかし、2008年にリーマンショックと言われる経済不況が吹き荒れ、その中で、自動車業界は防衛手段としてまず、人員の整理を敢行してきた。派遣工をはじめ非正規労働者を契約期間内であるにもかかわらず、大量に解雇してきた。労働者は組合を結成して、全国の支援者と家族に支えられてこの不当解雇を法廷闘争に持ち込んでいった。しかし司法界は次々と企業に有利な判決を下してきていた。
神山征二郎 第30作目監督作品
日本映画界の巨匠らが作品づくりに参加
新藤兼人、今井正に師事し、「鯉のいる村」で監督デビュー、「ハチ公物語」「遠き落日」「ひめゆりの塔」から「月光の夏」「郡上一揆」「草の乱」「宮沢賢治 その愛」社会派作品を生み出してきた神山征二郎監督の第30作目となる。
そして、黒澤明のもとで現場を続け、数々の名作や大作を支える加藤雄大が撮影監督を、日本音楽界の重鎮で、同じく黒沢明作品や多くの名作映画のスコアを手がけた池辺晋一郎が音楽監督を担いこの作品をより気高く仕上げている。
上映日時
10/10(土)・10/12(火)~10/16(金) | 10/11(日) | 10/17(土)~10/30(金) | 10/31(土)~11/6(金) |
12:35~14:30 18:50~20:50 |
12:50~14:41 | 10:00~11:55 | 12:05~14:00 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |