ハマを見つめたドキュメンタリー映画 ―変わりゆく街、子どもたち
ヨコハマ・ドキュメンタリー映画普及プロジェクト2017
時代とともに街は変貌し、子どもたちも変わりゆく。 「横浜」を見つめたドキュメンタリー映画とトーク&シンポジウムを通じ、 過去と現在、他者とあなたの眼差しが交錯する。
2017年11月3日(祝・金)
中華学校の子どもたち
2008年/日本/86分
監督:片岡希
撮影:樋口伊喜夫、山本直史、片岡希
音楽:加藤千晶
「ヨコハマメリー」のプロデューサー・片岡希の初監督作品で、日本の中華学校に通う子どもたちを追ったドキュメンタリー
おはよう。ニーハオ。さようなら。日本語と中国語、どちらも話す子どもたち。在日華僑・華人のため1898年に創立された横浜山手中華学校。小学部1年生の日常を3年にわたって記録する。成長を見守る大人たちの思いに触れながら、子どもたちは中華街を縦横に駆け抜ける。私たちが知らない、横浜における華僑・華人の歴史、現在が見えてくる。
【トークショー】上映後、片岡希監督+馬 晶さん(出演者・横浜山手中華学校職員)
日曜日の子供たち
私の中を過ぎったものは、突然子供たちが死んでしまうのではないかという危機感に対する慄きであったような気がする
舞台は横浜市鶴見区の空地。周囲には工場が立ち並び、時に光化学スモッグが生じ、岸辺に汚れた海水が押し寄せる。そんなことはお構いなく、日曜日になると遊びに来る子供たち。走り、取っ組み合い、海に石を投げ、海を見つめる・・・。子供たちの背後にある何かの予感。映画キャメラマン・堀田泰寛が通い続け、撮り溜めた記録は、8年をかけ、鈍く輝く抒情詩のような映画に結実した。
【トークショー】上映後、堀田泰寛監督
どっこい! 人間節 寿・自由労働者の街
1975年/日本/121分
構成:編集:小川紳介
製作:伏屋博雄、白石洋子、朝日節子、飯塚俊男
前作「三里塚 辺田部落」以来、ちょうど二年ぶりに小川プロが発表した二時間一分の長編記録映画
山谷、釜ケ崎と並ぶ日本三大寄せ場のひとつ、横浜・寿町。90軒の簡易宿泊所が密集し、5000人前後の人々が暮らす。小川プロの若手スタッフが約10カ月住み込んで撮影した。高度経済成長の中で取り残され、使い捨てられる労働者たち。貧困、差別、偏見、孤独、絶望・・・。野垂れ死が当たり前にある状況の中で、労働者たちは語る。自分史を。そしてわずかな希望を―。
【シンポジウム】「変わりゆく街、子どもたち ―ハマを見つめたドキュメンタリー映画」
パネリスト:加藤彰彦(横浜市立大学名誉教授/前沖縄大学学長)、片岡希、堀田泰寛、中村高寛(映画監督)
進行:飯田基晴
※本企画の鑑賞券をお持ちの方はご入場頂けます。
上映日時
中華学校の子どもたち | 日曜日の子供たち | どっこい! 人間節 寿・自由労働者の街 |
シンポジウム |
10:00~11:26 | 12:30~14:13 | 15:00~17:01 | 17:01~18:30 |
料金
一般1,200円/大専・シニア1,100円/障がい者1,000円/高校生以下800円
※各回入替制 横浜シネマリン会員割引・金曜カップル割対象外
【前売券】3回券3,000円を当館受付にて発売中(当日も販売)
※1人で3作品見ても良し、3人で1作品見ても良し。
主催:映像グループ ローポジション
協力:横浜シネマリン
助成:横浜市地域文化サポート事業・ヨコハマアートサイト2017
お問い合わせ
映像グループ ローポジション(045-228-7996/lowposi@nifty.com/www.lowposi.com/)
横浜シネマリン(045-341-3180/http://cinemarine.co.jp/)
それはドキュメンタリー映画という表現・コミュニケーション手段に、社会の風通しをよくしていける可能性があると信じているからです。
ローポジション、本特集紹介記事
http://lowposi.jugem.jp/?eid=474
ローポジション『日曜日の子供たち』紹介記事
http://lowposi.jugem.jp/?eid=443