the アートシアター『エル・スール』

エル・スール

©2005 Video Mercury Films S.A.

1983年/スペイン/95分/配給: アイ・ヴィー・シー/日本語字幕:吉岡芳子/監修:野谷文昭
原題:El Sur
監督:ビクトル・エリセ
製作:エリアス・ケレヘタ
原作:アデライダ・ガルシア=モラレス
脚本:ビクトル・エリセ
撮影:ホセ=ルイス・アルカイネ
音楽:グラナドス(スペイン舞曲集)、モーリス・ラヴェル(弦楽四重奏曲ヘ長調)、シューベルト(弦楽五重奏曲ハ長調)、パソ・ドブレ「エン・エル・ムンド」、アルゼンチン・タンゴ「ラ・クンパルシータ」他
出演:オメロ・アントヌッティ、ソンソレス・アラングーレン、イシアル・ボリャン、ロラ・カルドナ、ラファエラ・アパリシオ、オーロール・クレマン、マリ ア・カロ、フランシスコ・メリノ

公式ホームページ

内戦、家族、<南>から<北>へ ビクトル・エリセ監督の長編第2作。 『ミツバチのささやき』から10年。カンヌ国際映画祭に正式出品された。イタリアの名優、オメロ・アントヌッティの名演。

故郷“エル・スール”(スペイン語で“南”の意味)を捨て、北の地へ移り住んだ父の姿を、スペイン内戦や彼の忘れ得ぬ恋人への想いを絡め、その娘の目を通して描いたヒューマン・ドラマ。

1957年、秋。ある朝、少女エストレリャは目覚めると、枕の下に父アグスティンの振り子を見つける。エストレリャは父が死んだことを悟る。彼女は回想する。内戦の記憶に囚われたスペイン、<南>の町から<北>の地へと引っ越す家族。8歳のエストレリャが過ごした“かもめの家”での暮らしが語られる…。

原作は、アデライダ・ガルシア・モラレスによる同名の短編小説。当初はこの映画の上映時間は3時間の予定だったが、プロデューサーのエリアス・ケレヘタが後半部90分の上映を許さず、上映時間95分の映画となった。1983年のカンヌ国際映画祭に正式出品され、高評価を得る。

また、1996年のスペイン映画生誕100周年を記念して行われた、映画製作者と映画評論家による歴代最高のスペイン映画を決める投票では、本作が第6位にランクインした。

1983年シカゴ国際映画祭 ゴールド・ヒューゴー賞(グランプリ)
1983年スペイン映画作家協会賞 最優秀監督賞


【the アートシアター】シリーズ

時代を超え、国や地域を超え、私たちに迫り、生々しい手触りを遺す映画がある。
時にその衝撃から人生を変えてしまう映画がある。
高い芸術性を孕み、決して古びず、今なお輝きを増す珠玉の作品たち。
「the アートシアター」では、そんな特別な映画作品を劇場が選び、上映する。

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上映日時

5/20(土)~5/26(金) 5/27(土)~6/2(金)
16:10〜17:50 11:55~13:35

リピーター割引:チケット半券提示で一般・大専の方は1000円