縄文号とパクール号の航海
2014年/日本/HDCAM/122分
監督・構成・撮影・編集:水本博之
プロデューサー:関野吉晴
音楽:Mitsukishi
出演:関野吉晴、渡部純一郎、サイヌディン、グスマン、ジャビル他
『縄文号とパクール号の航海』舞台挨拶&トークショー決定!
【舞台挨拶】
初日12/12(月)、14(水)、16(金)14:40回上映後
登壇者:水本博之監督
【トークショー】
12/17(土)、20(火)、21(水)、23(金・祝)10:00回上映後
登壇者:水本博之監督
12/18(日)10:00回上映後
登壇者:岸剛さん(本作音楽)×水本博之監督
12/22(木)10:00回上映後
登壇者:関野吉晴さん×水本博之監督
砂鉄から鉄工具を作り、木を伐って舟を作る
途方もない計画が始まった
探検家 関野吉晴は40年以上、自然とともに暮らす人々の生活を追い求めて旅を続けてきた。今回、関野は太古の人類がインドネシアから海を通って日本列島に来た道を舟で辿ろうと考え「砂鉄を集めて鉄器を作り、その鉄器による手作りで舟を作り、エンジンを使わずに島影と星だけを頼りにインドネシアから日本まで航海する」という途方もなく手間のかかる計画をたてた。
2008年、関野は大学の教え子達と冒険家 渡部純一郎を巻き込み、砂鉄集めを開始。鉄器を作りあげ、半年かけてスラウェシ島のマンダール人の伝統技術を使って舟を作り上げた。しかし完成した縄文号とパクール号は、逆風が吹くと前進しないという欠陥を抱えてしまう…。遅々として進まない船旅。4~6畳ほどの広さに、宗教・文化・言葉の異なる日本人とマンダール人が共生し、時に反目し時に互いを尊敬し合いながら友情を築いていく。
そして奇しくも3.11の東日本大震災を経て、航海は新たな意味を持ち始める。
かつてない大災害…
眼前に突きつけられた津波の生々しい爪痕
海は、彼らに何を気づかせるのか?
プロジェクト4年間の密着取材、3年間に及ぶ編集の集大成であり、単なる冒険の記録にとどまらない映画となっています。自然をテーマとしながらも、自然を美化し型通りのスローガンを叫ぶ映画ではなく、圧倒的な自然の力に翻弄され、私たちの生活がどうあるべきかを問う映画です。また人間ドラマでもあり、人間の生と死が混在する巻戻すことのできない現実そのものでもあります。自然とは、友人とは、家族、あるいは生きるとは何なのか?日本でも揺れつつあるこれらの根本的な価値観を反芻しながら、映画はクルー達に寄り添って描かれていきます。
上映日時
12/12(月)~12/16(金) | 12/17(土)~12/23(金) |
14:40〜16:50 | 10:00〜12:10 |