囁きの河

2024年/108分/日本/配給:渋谷プロダクション
監督・脚本:大木一史
エグゼクティブプロデューサー:青木辰司
音楽:二宮玲子
撮影監督:山中将希
録音:森下怜二郎
出演:中原丈雄、清水美砂、三浦浩一、渡辺裕太、篠崎彩奈、カジ、輝有子、木口耀、宮﨑三枝、永田政司、堀尾嘉恵、福永和子、白砂昌一、足達英明、寺田路恵、不破万作、宮崎美子
巻き戻しができない1回きりの人生、無理をしなきゃいけない時がある
令和2年7月豪雨の被災地である熊本県球磨川を舞台に、失くした居場所を自分で取り戻すまでを描く
熊本豪雨から3か月目のある日、母の訃報を聞いた今西孝之は、22年ぶりに故郷の町に足を踏み入れた。山が削られ、多くの家屋が流されて、川の地形まですっかり変わり果てていた。孝之は、故郷を離れて以来会う事のなかった息子の文則と再会する。だが、文則はかつて幼い自分を見捨てた父に心を開こうとはしなかった。文則は、球磨川下りの船頭になるための修業に励んでいたが、水害後航行不能となった球磨川下りの再開の目処は、たっていなかった。孝之たちの家の対岸に、老舗旅館「人吉三日月荘」が建っている。旅館の主、山科宏一は、孝之の幼馴染であり、女将の雪子は、孝之のかつての恋人である。帰還を機に、夫婦との交流が再開した。水害の時、旅館の建物が半壊してしまった。さらに宏一の父は、その最中に溺死しまう。この出来事によって宏一は、大きなトラウマを抱えることになる。なんとか旅館を再生しようとする雪子と、旅館を畳んでしまいたいと思う宏一との間に、心の溝が生まれる。水害を機に多くの人々が、進むべき道筋を見失い混乱していた。孝之は、先ずは荒れ果てた田畑の開墾に乗り出した。水害を受けた土を耕すことに次第に、深い生きがいを感じるようになった。雪子も、宏一を何とか説得して、旅館再生に向けての道を歩み始めていた。だが、河と共に生きようとする人々に、次々と試練が訪れる。彼らの復興への歩みは閉ざされてしまうのであろうか。彼らは、どのような決断をするのであろうか。球磨川の水が、逆巻くように流れて行く。
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |