お百姓さんになりたい
©mio kakiuchi
2019年/日本/104分/配給:きろくびと
監督・撮影・編集:原村政樹
語り:小林綾子
音楽:鈴木光男
映像技術:荒山和之、浅野北斗
整音:丸山晃、堀口誠
後援:埼玉県三芳町、農福連携自然栽培パーティー全国協議会
舞台挨拶
初日9/21(土)10:00回上映後、原村政樹監督の舞台挨拶がございます!
「生きるために食べ物をつくる」いちばんシンプルな仕事
自然の声に耳を傾けながら、いのちをつなぐ。
明石農園の春・夏・秋・冬。
2.8ヘクタールの畑で60種類もの野菜を育てている、埼玉県三芳町の明石農園。明石誠一さんは28歳の時に東京から移り住み、新規就農した。有機農法からスタートし、10年前からは農薬や除草剤、さらに肥料さえも使わない「自然栽培」に取り組んでいる。ここでは、野菜同士が互いを育てる肥やしになり、雑草は3年を経て有機物に富んだ堆肥になる。収穫後は、種を自家採種していのちをつなぐ。春夏秋冬、地道な農の営みは、お百姓さんになりたい人への実践的ガイドとなり、”自分の口に入るもの”に関心を持つ人に、心豊かに暮らすためのヒントを提示する。
不揃いでもいい。失敗してもいい。
みんな、ここにいていいんだ。
明石農園には、パティシエやカメラマンなど、さまざまな経歴を持つ人たちが研修生としてやってきて、農家として独立する人も出てきた。ノウフク(農業福祉連携)にも取り組み、障がいを持つ人たちも得意分野を生かし、それぞれのペースで働いている。「都会の子に土に触れてほしい」と、農業体験イベントも開催する。
20代でも60代でも、障がいがあってもなくても、虫も植物も、土の上ではみんな同じいのち。土がつなぐ「いのちの営み」に、なぜ引き寄せられるのか。競争社会から共生社会へとシフトする、新しい幸せの物差しが「農」にある。
日本の農業を追い続ける原村政樹監督最新作
監督は『いのち耕す人々』(2006)、『天に栄える村』(2013)といった農業をテーマとしたドキュメンタリーをライフワークとしている原村政樹。本作は『武蔵野』(2017)の続編的な位置付けとなる作品。自分の思い通りにならない自然の厳しさ、失敗と試行錯誤を繰り返しながら謙虚に自然から学ぼうとする農園の営みを丁寧に描き、効率重視の現代社会に「農」の価値を問いかける。
自然栽培とは?
肥料や農薬に頼らず、植物や土の持つ力を最大限に生かした農業方式のこと。自然に学び、作物の声に耳を傾けながら、土づくりに何よりの時間をかけ、種を自家採種して次代に繋げていく持続可能な農法。
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上映日時
9/21(土)~9/27(金) | 9/28(土)~10/4(金) |
10:00~11:50 | 13:30~15:20 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校生以下 | |
通常 | ¥1700 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1400 | ¥1200 | ¥800 |