すべて、至るところにある

すべて、至るところにある

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2023年/88分/日本/宣伝デザイン:阿部宏史/配給:Cinema Drifters/宣伝:大福
監督・プロデューサー・脚本・編集:リム・カーワイ
撮影:ヴラダン・イリチュコヴィッチ
録音・サウンドデザイン:ボリス・スーラン
音楽:石川潤
出演:アデラ・ソー(蘇嘉慧)、尚玄、イン・ジアン(蔣瑩)

公式ホームページ

イベント情報
【舞台挨拶】
★4/27(土)・29(月)・30(火)18:50回上映後、リム・カーワイ監督、5/5(日)16:25回上映後、NEW!尚玄さん(本作出演)とリム・カーワイ監督
【トークイベント】リム・カーワイ監督は全日ご登壇
★4/28(日)18:50回上映後、工藤将亮さん(映画監督)
★5/1(水)18:50回上映後、相田冬二さん(映画批評家)
★5/2(木)18:50回上映後、向井康介さん(脚本家)
★5/4(土)16:25回上映後、日向史有さん(映画監督)
★5/10(金)16:25回上映前、アンドリヤナ・ツヴェトコヴィチ博士(映画監督、日本文化庁アドバイザー、元マケドニア共和国駐在大使)

旧ユーゴスラビアの巨大建造物を背景に、現実と虚構を行き来するラブサスペンス!

エヴァは旅先のバルカン半島で、映画監督のジェイと出会う。その後、パンデミックと戦争が世界を襲う。ジェイはエヴァにメッセージを残し、姿を消してしまう。エヴァはジェイを探しに再びバルカン半島を訪れ、かつてエヴァが出演した映画が『いつか、どこかで』というタイトルで完成していたことを知る。セルビア、北マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴビナでジェイを探す中で、エヴァはジェイの過去と秘密を知ることになり…。

パンデミック、戦争、混沌とした現代に問いかけるサイバーパンクな叙事詩──

大阪を拠点に、香港、中国、バルカン半島などで映画を製作し、どこにも属さず彷徨う“シネマドリフター(映画流れ者)”を自称する映画監督リム・カーワイ。未知の場所をひとりで訪ね、その場所の人々と出会い、その土地の、その瞬間を切り取っていく前代未聞の制作スタイルの原点になったのが、バルカン半島だ。『すべて、至るところにある』は、リム監督の『どこでもない、ここしかない』(2018)、『いつか、どこかで』(2019)に続くバルカン半島3部作の完結編である。

ある映画監督の消息を訪ねてバルカン半島を旅する主人公エヴァ役に、『いつか、どこかで』の主役で2013年度ミスマカオのアデラ・ソー。エヴァをバルカン半島に再び呼び寄せるきっかけを作る、映画監督ジェイ役に、『COME & GO カム・アンド・ゴー』(2020)『あなたの微笑み』(2021)にも出演する、リム・カーワイ作品に欠かせない存在となっている尚玄。 劇中の重要なキーアイテムとなるのは、リム監督がバルカン半島で撮影した、『どこでもない、ここしかない』と、アデラ・ソーが主演した映画『いつか、どこかで』だ。なんとジェイがエヴァを主役に撮影した映画として登場する。『どこでもない、ここしかない』に出演したトルコ人のフェルディがジェイの友人として登場し、ジェイとの思い出を語りだすなど、バルカン半島3部作が絡み合い、現実と虚構が混ざり異空間にいざなわれていく。

本作は2020年に撮影されるはずであったが、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックによりストップしてしまった。リム監督は、パンデミック、戦争という全世界が体験した未曾有の現実の中で感じた孤独を、映画監督のジェイに投影し、バルカン半島3部作の完結編を完成させた。


すべて、至るところにある すべて、至るところにある すべて、至るところにある

上映日時

4/27(土)~5/3(祝金) 5/4(祝土)~5/10(金)
18:50-20:20 16:25-17:55

どこでもない、ここしかない

どこでもない、ここしかない

イベント情報
4/27(土)・29(月)・5/1(水)21:00回上映後、リム・カーワイ監督の舞台挨拶がございます。

2018年/90分/スロベニア・マケドニア・マレーシア・日本
監督・編集:リム・カーワイ
撮影:北原岳志
録音:山下彩
音楽:Lantan
出演:フェルディ・ルッビシ、ヌーダン・ルッビシ、ダン、アンニャ・キルミッスイ

東アジアからバルカン半島へ—
彼の目に映ったものがすべて「映画」になる!

バルカン半島で暮らすトルコ人夫婦の物語。妻に逃げられた男の物語を軸に、東ヨーロッパで現地の人びとと即興で作り上げた異色ドラマ。バルカン半島・スロベニアの首都リュブリャナ。近年の観光と不動産ブームは、ゲストハウスとアパートメントを経営するフェデルに経済的な成功をもたらした。イスラム教徒でありながら、ゲストハウスに宿泊した女性や知人の彼女にまで手を出す女癖が悪いフェデルに、妻のヌーダンは愛想を尽かして家を出て行ってしまう。ようやく妻の大切さに気付いたフェデルは、ヌーダンを取り戻すためにマケドニアの田舎町へ向かうが……。


どこでもない、ここしかない どこでもない、ここしかない どこでもない、ここしかない

上映日時

4/27(土)、4/29(祝月)、5/1(水)
21:00-22:35
レイト割画像

いつか、どこかで

いつか、どこかで

イベント情報
4/28(日)・30(火)・5/2(木)21:00回上映後、リム・カーワイ監督の舞台挨拶がございます。

2019年/81分/セルビア・クロアチア・モンテネグロ・マカオ・日本・マレーシア
監督:リム・カーワイ
出演:アデラ・ソー(蘇嘉慧)、カタリナ・ニンコヴ、ピーター・シリカ、ホスニー・チャーニー、マティ・ミロサヴリェヴィッチ

一人のアジア人女性の体験を通じて浮かび上がるバルカン半島の日常と歴史—

マカオ人女性アデラは、自分が寄付した、亡くなった彼氏が残したスマホの展示を観るために、クロアチアにある「別れの博物館」を訪れる。その後、インスタグラムで知り合ったセルビア人のアレックスに会うために、ベオグラードに向かう。しかし、アレックスがいっこうに現れない。アレックスの到着を待っている間、アデラは見知らぬ土地で、自分の生まれた国とは違う、歴史や文化を持つ人々との非日常的な出会い、ささやかな冒険を通じて知らない世界を知り、新たな自分を発見する。最後にアレックスがようやく現れ、アデラはアレックスから予想外の結果を知らされるが、バルカン半島の旅は続く。あるアジア人女性バックパッカーがクロアチア、セルビア、モンテネグロを旅をする中で、バルカン半島の複雑な歴史に翻弄されながらも前向きに普通に暮らしている人々の生活を知る。そして、いま世界が置かれている現状が浮かび上がる。


いつか、どこかで いつか、どこかで いつか、どこかで

上映日時

4/28(日)、4/30(火)、5/2(木)、5/3(祝金)
21:00-22:25
レイト割画像

上映日時

4/27(土)~5/3(祝金) 5/4(祝土)~5/10(金)
18:50-20:20 16:25-17:55

料金

一般 シニア 〈学生応援プライス〉大専・高校生以下
通常 ¥1800 ¥1200 ¥500
会員 ¥1500 ¥1200 ¥500