夜の外側 イタリアを震撼させた55日間

夜の外側

©2022 The Apartment – Kavac Film – Arte France. All Rights Reserved.

2022年/イタリア/340分(前編・後編 各170分)/配給:ザジフィルムズ
原題:Esterno notte
英題:Exterior, Night
監督・原案・脚本:マルコ・ベロッキオ
原案:ジョヴァンニ・ビアンコーニ、ニコラ・ルズアルディ
原案・脚本:ステファノ・ビセス
脚本:ルドヴィカ・ランポルディ、ダヴィデ・セリーノ
撮影監督:フランチェスコ・ディ・ジャコモ
編集:フランチェスカ・カルヴェッリ
音楽:ファビオ・マッシモ・カポグロッソ
出演:ファブリツィオ・ジフーニ、マルゲリータ・ブイ、トニ・セルヴィッロ、ファウスト・ルッソ・アレジ、ダニエーラ・マッラ

公式ホームページ

【前売券】全国共通特別鑑賞券(2回券) 2,800円(税込)を当館受付にて発売中!特典:ポストカード6枚セットをプレゼント!

人間、家族、そして国家。
歴史的事件<アルド・モーロ元首相誘拐>の闇を描く、
巨匠ベロッキオの金字塔的傑作

相次ぐテロリズムにより、イタリアが社会的、政治的混乱にあった「鉛の時代」。1978年3月のある朝、キリスト教民主党党首で、元首相のアルド・モーロが、極左グループ「赤い旅団」に誘拐される、という、イタリアのみならず、全世界をゆるがす事件が起こる。
内務大臣コッシーガや教皇パウロ6世、そしてモーロの妻エレオノーラらが、モーロを解放させようと画策するのだが……。

『夜よ、こんにちは』(03)で同事件を「赤い旅団」側から描いたイタリアの巨匠マルコ・ベロッキオ監督が、「すでに語られた物語には戻らない」という自身のルールを破り、外側〈政府、法王、神父、警察、教授、妻、子供たち…、様々な立場で事件に関与した人々〉の視点を交えて、6エピソードからなる一大巨編として作り上げたのが本作である。
2022年カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門で上映された後、イタリアでは前編、後編に分けて劇場公開、その後国営放送RAIで放送されて高視聴率を記録。2023年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞17部門にノミネートされ、ファブリツィオ・ジフーニ(『人間の値打ち』)は最優秀主演男優賞を受賞、その妻エレオノーラ役のマルゲリータ・ブイ(『3つの鍵』)と、教皇パウロ6世役のトニ・セルヴィッロ(『グレート・ビューティ/追憶のローマ』)はそれぞれ助演男女優賞にノミネートされ、その年のイタリア映画界を席巻する形となった。
史実とフィクションを交えた、その力強くも絢爛たる筆致で描かれるドラマは、340分という長さを全く感じさせず、観る者に大きなカタルシスを与えるに違いない。


夜の外側 夜の外側 夜の外側

前編・後編 各料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1200 ¥800
会員 ¥1500 ¥1200 ¥800