青春 -3部作-

青春-苦- 青春-帰-
出稼ぎの若者たちを通して一つの世代の運命を浮かび上がらせる3部作。
ワン・ビンという巨大な作家とともに在る僥倖。
5/31(土)―6/13(金)
『鉄西区』『死霊魂』などで世界で最も賞賛されるドキュメンタリー作家の一人であるワン・ビン(王兵)の最新作。第1部は2023年カンヌ国際映画祭で初上映され、翌年に日本公開。第2部『青春-苦-』は2024年8月のロカルノ映画祭、第3部『青春-帰-』は2024年9月のヴェネチア国際映画祭で世界初上映。『鉄西区』以来の3部作がついにそのベールを脱ぐ!
公式ホームページhttps://moviola.jp/seishun/
入場料 1作品当たり 一般2,100円/会員・大専・シニア1,500円/高校生以下1,000円
※特別興行につき各種サービスデーは適応しません。ご了承ください。
前売券『青春』全国共通特別鑑賞3回券4,200円(税込)、1回券1,700円(税込)を当館受付にて5/30(金)まで発売中!
【前売券ご購入の方限定】劇場受付にて5/24(土)9:30より全上映期間の座席指定券とお引換いただけます。
イベント情報
5/31(土)16:35『青春 -帰-』上映後、徐昊辰さん(映画ジャーナリスト・上海国際映画祭プログラマー/活弁シネマ倶楽部プロデューサー/映画.comコラム連載中)のトークイベントがございます。
上映スケジュール
5/31(土) | 6/1(日) | 6/2(月) | 6/3(火) | 6/4(水) | 6/5(木) | 6/6(金) |
![]() 青春 -苦- 途中休憩あり |
![]() 青春 -春- |
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![]() 青春 -苦- 途中休憩あり |
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![]() 青春 -帰- トークイベント 徐昊辰さん |
![]() 青春 -苦- 途中休憩あり |
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![]() 青春 -苦- 途中休憩あり |
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![]() 鉄西区 第一部「工場」Ⅰ、Ⅱ 途中休憩あり |
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![]() 鉄西区 第二部「街」 |
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![]() 鉄西区 第三部「鉄路」 |
予定表 横にスクロールできます
6/7(土) | 6/8(日) | 6/9(月) | 6/10(火) | 6/11(水) | 6/12(木) | 6/13(金) |
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予定表 横にスクロールできます
上映作品

© 2023 Gladys Glover – House on Fire – CS Production – ARTE France Cinéma – Les Films Fauves – Volya Films – WANG bing
2024年/フランス=ルクセンブルク=オランダ/226分(3時間46分)途中休憩あり/配給:ムヴィオラ
監督:ワン・ビン
中国語題:青春 苦
英語題:YOUTH (HARD TIMES)
字幕:磯尚太郎
青春 -苦-(第2部)
中国の縫製工場で働く若者たちを描く『青春』第2部。
金がない。金を持ち逃げされる。泣けてくる。
もうすぐ春節がやってくる。
第2部は「苦」。中国。子供服の街・織里(しょくり)。その縫製工場で繰り広げられる若者たちの物語は、さらにドラマティックになって行く。ユンはミスばかりして仲間に呆れられ、もう働きたくない。ワンシャンは帳簿をなくしてしまい、社長に賃金は払えないと言われる。社長が取引先を殴っているのを見た。別の工場では、社長が全財産を持ち逃げした。苦々しい交渉の日々。若者たちは春節を祝うため、故郷へと帰る。

© 2023 Gladys Glover – House on Fire – CS Production – ARTE France Cinéma – Les Films Fauves – Volya Films – WANG bing
2024年/フランス=ルクセンブルク=オランダ/152分(2時間32分)/配給:ムヴィオラ
監督:ワン・ビン
中国語題:青春 帰
英語題:YOUTH (HOMECOMING)
字幕:磯尚太郎
青春 -帰-(第3部)
中国の縫製工場で働く若者たちを描く『青春』の掉尾を飾る第3部。
故郷に帰る。結婚式を挙げる。生きていく。
生きることの途方もなさ。
第3部は「帰」。春節の休暇が近づき、織里(しょくり)の縫製工場は閑散としている。わずかに残った労働者たちも帰省する。誰もが故郷で春節を祝うために。休暇中に結婚式を挙げるものがいる。でも、故郷には仕事がない。ミンイェンの故郷の雲南は寒い。家にいても息は白く、手がかじかむ。休暇が終わり、労働者たちはまた工場に戻る。働き場所がなくなったものもいる。少年少女のまだ幼い声が響く。新しく若い世代の出稼ぎが、また工場にやってきたのだ。

© 2023 Gladys Glover – House on Fire – CS Production – ARTE France Cinéma – Les Films Fauves – Volya Films – WANG bing
2023年/フランス=ルクセンブルク=オランダ/215分(3時間35分)/配給:ムヴィオラ
監督:ワン・ビン
中国語題:青春 春
英語題:YOUTH(SPRING)
撮影:前田佳孝、シャン・シャオホイ、ソン・ヤン、リウ・シェンホイ、ディン・ビーハン、ワン・ビン
編集:ドミニク・オーヴレイ、シュー・ビンユエン、リヨ・ゴン
字幕:磯尚太郎
【アンコール上映】
青春 -春-(第1部)
これは、アクション映画で、恋愛映画で、経済の映画で、そして何より青春映画
上海を中心に大河・長江の下流一帯に広がる、長江デルタ地域。ここだけで日本のGDPをはるかに上回る大経済地域だ。しかし、映画が描くのは、長江デルタの大企業でも大工場でもない。織里という町の小さな衣料品工場で働く10代後半から20代の若い世代の労働と日常だ。世界は彼らに注目しない。しかし、そこには驚くほどにみずみずしい青春がある。
猛烈なスピードでミシンをかける姿はアクション映画で、振り付けられたダンスのよう。恋愛をめぐる駆け引きはボーイ・ミーツ・ガール。あちこちで起こる言い争いは、暴力への沸点をはらむ。5元をめぐる経営者とのささやかな攻防。彼らがここで生きていることを徹底的に肯定し、それぞれの人物を注意深く見つめ、共感を寄せること。ワン・ビンの視線は、やがて中国という巨大な国に生きる一つの世代全体の運命を浮かび上がらせる。様々な題材に取り組んできたワン・ビンが、初めて若者にフォーカスした必見のドキュメンタリー体験。

2003年/中国/中国語/カラー/545分
第1部:工場 240分
第2部:街 175分
第3部:鉄路 130分
監督、撮影、編集:ワン・ビン
録音:ハン・ビン、チェン・チェン
製作:ズゥ・ズゥ
提供:ワン・ビン
【オールナイト上映】
鉄西区
中古のデジタルキャメラがあれば、映画が世界と対峙できることを証明し、映画が21世紀に突入したことを宣言したワン・ビン監督の衝撃的な第一作。日本占領時代に建設された工業地区の衰退を描く。
日本占領中に設立され、大規模な工業地域に変貌していった中国東北部瀋陽にある鉄西区。廃れゆくこの地域を3部構成で描いた全9時間におよぶ超長編ドキュメンタリー。ひとつの時代の終焉という巨大な出来事に、ひとりの青年が構える小さなビデオキャメラが、長い時間をかけて記録することにより、中国社会が抱える現実をも浮き彫りにした稀有なドキュメンタリー。 第1部「工場」では3つの工場の没落と、そこで働く労働者たちが記録され、第2部「街」では、取り壊しが決まった労働者住宅の若者たち、そして第3部「鉄路」では、鉄道労働者としてぎりぎりの生活を送る父と子の物語がつづられる。
*山形国際ドキュメンタリー映画祭2003大賞
入場料3,600円均一/会員のみ3,000円
※特別興行につき各種サービスデーは適応しません。ご了承ください。