『自由なファンシィ』+「筒井武文監督特集」

『自由なファンシィ』+「筒井武文監督特集」

5/24(土)-5/30(金)

『自由なファンシィ』+「筒井武文監督特集」

5/24(土)-5/30(金)

筒井武文監督プロフィール

1957年三重県生まれ。東京造形大学在学中に習作『6と9』(1981)を手掛けた後、長編処女作『レディメイド』(1982)を発表。その後、フリーの助監督、フィルム編集者を経て、独立後、 自主制作映画『ゆめこの大冒険』(1986)を3年がかりで完成させ劇場公開。その他に劇団、遊◉機械/全自動シアターの世界を映像化した『学習図鑑』(1987)、3D作品『アリス イン ワンダーランド』(1988)がある。並行して、TV、記録映画、企業CMなど幅広く演出。『おかえり』(篠崎誠、1996)では製作と編集を、『どこまでもいこう』(塩田明彦、1999)では編集を担当。イメージフォーラム、映画美学校、東京芸術大学大学院映像研究科などで後進の育成につとめる。また、映画批評、海外映画人へのインタビューなども多数手がける。2004年、監督作『オーバードライヴ』が公開。最新作は、映画美学校第10期高等科生とのコラボレーション作品『孤独な惑星』。現在、東京芸術大学大学院映像研究科映画専攻教授。

入場料
『自由なファンシィ』一般1800円/会員1500円/大専・シニア1200円/高校生以下800円
「筒井武文監督特集」一般1600円/会員1300円/大専・シニア1200円/高校生以下800円

イベント情報
5/24(土)『自由なファンシィ』18:55回、5/25(日)『孤独な惑星』18:30回、5/28(水)『ゆめこの大冒険』18:30回、5/30(金)『バッハの肖像』18:30回、各回上映後、筒井武文監督の舞台挨拶がございます。

上映スケジュール

5/24(土) 5/25(日) 5/26(月) 5/27(火) 5/28(水) 5/29(木) 5/30(金)
自由なファンシィ18:55ー20:50
自由なファンシィ
舞台挨拶
上映後
筒井武文監督
孤独な惑星18:30ー20:10
孤独な惑星
舞台挨拶
上映後
筒井武文監督
自由なファンシィ18:30ー20:30
自由なファンシィ
自由なファンシィ18:30ー20:30
自由なファンシィ
ゆめこの大冒険18:30ー19:45
ゆめこの大冒険
舞台挨拶
上映後
筒井武文監督
自由なファンシィ18:30ー20:30
自由なファンシィ
バッハの肖像18:30ー20:35
バッハの肖像
舞台挨拶
上映後
筒井武文監督
ゆめこの大冒険21:30ー22:45
ゆめこの大冒険
自由なファンシィ20:40ー22:40
自由なファンシィ
バッハの肖像20:40ー22:45
バッハの肖像
孤独な惑星20:40ー22:25
孤独な惑星
自由なファンシィ20:25ー22:25
自由なファンシィ
孤独な惑星20:40ー22:25
孤独な惑星
ゆめこの大冒険21:15ー22:30
ゆめこの大冒険

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作品紹介

自由なファンシィ

自由なファンシィ

©2015 筒井武文

2015年/日本/115分/配給:COMTEG
監督・脚本:筒井武文
脚本:久保寺晃一、松平英子
撮影:谷口和寛
編集:大川景子
音楽:中野弘基
音楽監修:長嶌寛幸
出演:岩瀬亮、松平英子、浜崎茜、新井晴み(友情出演)他

いくつもの秘密を抱える女の運命と女の秘密に翻弄される男の運命

美術大学の職員として平穏に過ごしていた田上千尋は、同棲中の恋人・大沢ゆかりとすれ違う日々が続いている。戸惑いが募る千尋は、ゆかりにプロポーズをするが、返事は曖昧に濁されたものだった。ある日、千尋は親族にゆかりを紹介しようとするが、ゆかりの部屋が空っぽになっていたことを発見する。半狂乱にゆかりを探し回る千尋は、友人たちから気分転換にと芝居の招待状を受け取る。公演名は「自由なファンシィ」。物語の中で愛人と駆け落ちをし、夫への別れの手紙を綴るヒロインを、ゆかりが演じていることを、千尋は知る由もない。そして公演前日、翻弄される男と、いくつもの秘密を抱えた女の運命が動き出す……。
映画と演劇、ドキュメンタリーとフィクションが溶け込み、さまざまな表情を見せるロマンティックな恋愛映画の魔法を唱えたのは、『孤独な惑星』(11) 『ホテルニュームーン』(19)の筒井武文監督。「愛の3部作」の第2作目としてファムファタール(=運命の女)についての物語を現実世界に映し出した。ゆかりの秘密に翻弄されてゆく主人公・千尋役を『正欲』(23)、『愛に乱暴』(24)の岩瀬亮がコミカルかつシリアスに演じ、いくつもの秘密を抱えるもう一人の主人公・ゆかりを松平英子が演じる。

孤独な惑星

孤独な惑星

©映画美学校/筒井武文

2010年/日本/94分/35ミリ
監督:筒井武文
脚本:宮崎大祐
撮影:芦澤明子
照明:御木茂則
サウンドデザイン:森永泰弘
出演:竹厚綾、綾野剛、三村恭代、水橋研二、ヒカルド、市山貴章、ミッキー・カーチス

団地の踊り場を挟んで向き合う孤独なOLとカップル。ひょんなきっかけから男がOLの部屋のベランダに転がり込み、奇妙な恋愛喜劇が始まる。ドアの開閉によって人間関係に新たな変化が生じる様はルビッチ映画のようにスリリングで、彼らの恋のゆくえに目が離せない。ガラス戸を挟んだもどかしげな男女のやり取りが素晴らしい。

バッハの肖像

バッハの肖像

2010年/日本/120分
監督:筒井武文
撮影:芦澤明子、御木茂則
録音:鈴木明彦、森永泰弘
製作:堀越謙三、田中深雪
出演:ミシェル・コルボ、鈴木雅明、勅使川原三郎、タチアナ・ヴァシリエヴァ、ルネ・マルタン

勅使川原三郎の躍動する身体とその影、そしてタチアナ・ヴァシリエヴァによる無伴奏チェロ組曲が織りなす妖しくも官能的な舞台。ミシェル・コルボや鈴木雅明の情熱溢れる指揮による受難曲やカンタータ。それらを捉える冷静な画面の合間に映画作家自身のパッションが不意に噴出する瞬間が訪れる希有な音楽ドキュメンタリー。

ゆめこの大冒険

ゆめこの大冒険

1986年/日本/70分
監督・脚本:筒井武文
撮影:宮武嘉昭、熊谷朋之
音楽:蓮舎通治
助監督:諏訪敦彦
製作:西村朗
出演:かとうゆめこ、すずきやすし、宮原清、にわ望、高橋孝英、沖山美紀、チーコ

筒井流「ゲームの規則」。怪盗ゆめことマッド・サイエンティストが乗る気球は、メリエス的な世界一周の旅へと出発し、二人の熱いキスで北極熊を驚かせ、巴里の夜景へと私たちを誘う。さらに偽りの遠近法の中の追跡劇は、映画が作り物の真実であることを指し示す。無声映画への深い愛と該博な知識に裏づけされた初期代表作。