ジョージア映画祭2024

ジョージア映画祭2024─コーカサスからの風

自由、夢、人間

─映画の王国ジョージアから─

2024年12/7(土)―12/27(金)

ジョージア映画祭2024─コーカサスからの風

自由、夢、人間
─映画の王国ジョージアから─

2024年12/7(土)―12/27(金)

ソ連邦時代(1921-1991)に製作されたジョージア映画の全貌に迫る。政治体制による厳しい抑圧下、ユーモアとアイロニーを交え、人間と社会の真実を捉えた独創的な作品の数々。2024年は名匠エルダル・シェンゲラヤ監督、ラナ・ゴゴベリゼ監督の作品を中心に、ジョージア映画史に燦然と輝く名作を一挙上映する。

公式ホームページ https://georgiafilmfes.jp/

[主催] ジョージア映画祭
[企画・制作]はらだたけひで/企画協力・日本語字幕:児島康宏/上映素材制作:大谷和之
[共催] 一般社団法人コミュニティシネマセンター
[協力] ジョージア国立アーカイブ、ジョージア国立フィルムセンター、ジョージア・フィルム、ジョージア映画アカデミー
[後援] 在日ジョージア大使館

入場料

一般1700円*リピーター割引:当館本特集の半券提示で1400円(ご本人様のみ有効)/会員1400円/大専・シニア1200円/高校生以下800円

  • すべてDCP上映
  • ジョージア語版・日本語字幕。R印はロシア語版・日本語字幕
  • ★印は日本語字幕+英語字幕入り

上映スケジュール

12/7(土) 12/8(日) 12/9(月) 12/10(火) 12/11(水) 12/12(木) 12/13(金)
A昼は夜より長い11:15ー13:00
A昼は夜より長い
Aひとつ空の下11:15ー12:40
Aひとつ空の下
Fウジュムリ/ブバFウジュムリ/ブバ11:15ー12:55
Fウジュムリ/ブバ
F金の糸11:15ー12:45
F金の糸
F母と娘11:15ー12:50
F母と娘
Aインタビュアー11:15ー12:50
Aインタビュアー



休映

F母と娘+LISTEN.F母と娘+LISTEN.13:10ー15:10
F母と娘+LISTEN.

上映後
トークイベント
はらだたけひでさん
Aインタビュアー12:50ー14:25
Aインタビュアー
Fペチョラ川のワルツ13:05ー14:55
Fペチョラ川のワルツ
Cひとめ惚れ12:55ー14:25
Cひとめ惚れ
A渦巻13:00ー14:45
A渦巻
Aひとつ空の下13:00ー14:20
Aひとつ空の下
Fウジュムリ/ブバFウジュムリ/ブバ13:00ー14:35
Fウジュムリ/ブバ
A渦巻14:35ー16:15
A渦巻
C19世紀ジョージア15:05ー16:15
C19世紀ジョージア
Cカジェティ/デドゥナCカジェティ/デドゥナ14:35ー16:15
Cカジェティ/デドゥナ
Cロビンソナーダ14:55ー16:15
Cロビンソナーダ
A昼は夜より長い14:30ー16:15
A昼は夜より長い
F金の糸14:45ー16:15
F金の糸

予定表 横にスクロールできます

12/14(土) 12/15(日) 12/16(月) 12/17(火) 12/18(水) 12/19(木) 12/20(金)
Fウジュムリ/ブバFウジュムリ/ブバ18:20ー20:00
Fウジュムリ/ブバ
Dピロスマニ+LISTEN.Dピロスマニ+LISTEN.18:20ー20:20
Dピロスマニ+LISTEN.
A昼は夜より長い18:20ー20:10
A昼は夜より長い
Cひとめ惚れ18:20ー19:55
Cひとめ惚れ
Cカジェティ/デドゥナCカジェティ/デドゥナ18:20ー20:05
Cカジェティ/デドゥナ
B奇妙な展覧会18:20ー19:55
B奇妙な展覧会
B青い山18:20ー20:00
B青い山
Fペチョラ川のワルツ20:10ー22:00
Fペチョラ川のワルツ
Dアラヴェルディ/ムラヴァルDアラヴェルディ/ムラヴァル20:30ー22:15
Dアラヴェルディ/ムラヴァル
Aひとつ空の下20:20ー21:45
Aひとつ空の下
C19世紀ジョージア20:05ー21:20
C19世紀ジョージア
Cロビンソナーダ20:15ー21:35
Cロビンソナーダ
Bサマニシヴィリ家20:05ー21:35
Bサマニシヴィリ家
B奇人たち20:10-21:35
B奇人たち

予定表 横にスクロールできます

12/21(土) 12/22(日) 12/23(月) 12/24(火) 12/25(水) 12/26(木) 12/27(金)
Cカジェティ/デドゥナCカジェティ/デドゥナ10:00ー11:40
Cカジェティ/デドゥナ
Bサマニシヴィリ家10:00ー11:30
Bサマニシヴィリ家
B奇人たち10:00ー11:20
B奇人たち
Dアラヴェルディ/ムラヴァルDアラヴェルディ/ムラヴァル10:00ー11:42
Dアラヴェルディ/ムラヴァル
B奇妙な展覧会10:00ー11:35
B奇妙な展覧会
B青い山10:00ー11:35
B青い山
Eマグダナ/アラベスクEマグダナ/アラベスク10:00ー11:35
Eマグダナ/アラベスク
Cロビンソナーダ11:50ー13:10
Cロビンソナーダ
B奇妙な展覧会11:40ー13:15
B奇妙な展覧会
Aインタビュアー11:30ー13:10
Aインタビュアー
Eマグダナ/アラベスクEマグダナ/アラベスク11:50ー13:25
Eマグダナ/アラベスク
Bサマニシヴィリ家11:45ー13:15
Bサマニシヴィリ家
B奇人たち11:45ー13:05
B奇人たち
Dピロスマニ11:45ー13:15
Dピロスマニ
C19世紀ジョージア+LISTEN.C19世紀ジョージア+LISTEN.13:20ー15:00
C19世紀ジョージア+LISTEN.
B青い山13:25ー15:00
B青い山
A渦巻13:20ー15:00
A渦巻
Dピロスマニ13:35ー15:01
Dピロスマニ
Cひとめ惚れ13:25ー15:00
Cひとめ惚れ
Fペチョラ川のワルツ13:15ー15:01
Fペチョラ川のワルツ
F母と娘13:25ー15:00
F母と娘

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上映プログラム

A プログラム

ラナ・ゴゴベリゼ監督特集
「金の糸」(2019)、「インタビュアー」(1978)で日本でも知られるラナ・ゴゴベリゼ監督は現在95歳。彼女は戦後のジョージア映画の発展を担ってきた一人であり、今も旺盛に製作を続けている。その長き挑戦の軌跡を回顧する。

ひとつ空の下 - 3つのエピソード ერთი ცის ქვეშ

ラナ・ゴゴベリゼ監督/1961年/白黒/80分/原題:Erti tsis kvesh

ラナの長篇第1作であり、3話から成るオムニバス。1921年、赤軍侵攻下で避難する貴婦人の愛。1941年、大祖国戦争勃発下の娘の日々。1961年、「雪どけ」期の女性建築士の想い。歴史の節目となった年を背景に各時代の女性の運命を鮮烈に描く。

インタビュアー  რამდენიმე ინტერვიუ პირად საკითხებზე

ラナ・ゴゴベリゼ監督/1978年/カラー/95分/原題:Ramdenime interviu pirad sakitkhebze

ラナの作品はいずれも高い知性と繊細な感性を感じさせ、女性と時代、女性と社会を鋭く捉える。本作はジョージア初のフェミニズム映画といわれ、女性新聞記者の家庭における葛藤、そして彼女の女性たちへの取材の日々をとおして現代を浮き彫りにする。

昼は夜より長い  დღეს ღამე უთენებია

ラナ・ゴゴベリゼ監督/1983年/カラー/105分/原題:Dghes ghame tenebia ★

20世紀初頭の東ジョージア、秘境トゥシェティの山間の村が主な舞台。旅芸人が狂言回しとなり、主人公エヴァの波乱の生涯が、老いた彼女の回想でジョージアの近代史とともに語られる一大絵巻。1983年カンヌ国際映画祭正式出品作品。ジョージア国家賞。

渦巻  ორომტრიალი

ラナ・ゴゴベリゼ監督/1986年/カラー/98分/原題:Oromtriali ★

「転回」という邦題で1986年東京国際映画祭最優秀監督賞を受賞。80年代のトビリシで異なる人生を歩んでいた何人もの運命が交錯し、緊密に絡み合ってジョージアに生きる人々の心模様、歓びや哀しみを描く。ゴゴベリゼ監督の力量が遺憾なく発揮された名作。

B プログラム

エルダル・シェンゲラヤ監督特集
ジョージア映画人同盟の代表を長く務めたE・シェンゲラヤ。彼の寓意豊かな作品は国民から圧倒的な支持を受けてきた。現在91歳。極上のユーモアとペーソス、人間への温かな眼差しと権力への批判を込めた傑作の数々を紹介。

奇妙な展覧会 არაჩვეულებრივი გამოფენა

エルダル・シェンゲラヤ監督/1968年/白黒/93分/原題:Arachveulebrivi gamopena

エルダル独特のユーモアとペーソスが開花した作。西ジョージアの古都クタイシで、一人の彫刻家が師から受け継いだ大理石を前に傑作を夢見るが、激動する時代に翻弄されてゆく。自らの人生を受容してゆく姿を描いた人間愛に溢れる国民的映画。

奇人たち შერეკილები

エルダル・シェンゲラヤ監督/1973年/カラー/79分/原題:Sherekilebi

ジョージア国民にこよなく愛される作品。無一文の青年が、憲兵隊が横暴を振るう奇妙な町で、牢獄に幽閉された老発明家とともに空飛ぶ機械を完成させようとする──自由への願いと全体主義への痛烈なアイロニーが込められた奇想天外な冒険物語。

サマニシヴィリ家の継母 სამანიშვილის დედინაცვალი

エルダル・シェンゲラヤ監督/1977年/カラー/87分/原題:Samanishvilis dedinatsvali

19世紀末の緑豊かな田園が舞台。貴族だが今は貧しい老父が突然再婚を決意する。家族のために身を粉にして働く息子には父の遺産が減ることは大問題だった。しかし彼は父の相手を探すために旅に出る。心に染み入る悲喜劇。全ソ連映画祭グランプリ。

青い山 - 本当らしくない本当の話 ცისფერი მთები ანუ დაუჯერებელი ამბავი

エルダル・シェンゲラヤ監督/1983年/カラー/95分/原題:Tsisperi mtebi anu daujerebeli ambavi ★

カンヌ国際映画祭で歴史的名作ベスト20に選ばれた。若い作家が自作の小説を出版するために出版所を訪れる。そこの異星の住人のような職員の奇妙な姿をとおし、役人社会の現実を笑いと風刺で描いたエルダルの代表作。ソ連邦崩壊を予見した作品。

C プログラム

よみがえる歴史的名作
ジョージア人の魂の礎である叙事詩『豹皮の騎士』の唯一の映画化作品、また日本では未だに知られざる名匠レフヴィアシヴィリとエサゼ、彼らに続く世代となるバブルアニとジョルジャゼ、各監督の個性溢れる作品を上映する。

カジェティ砦 ქაჯეთი

コンスタンティネ・ミカベリゼ監督/1936年/白黒/33分/原題:Kajeti

原作『豹皮の騎士』は、ジョージア人の心の礎ともいえる12世紀の長篇叙事詩。この国の黄金時代に宮廷詩人ショタ・ルスタヴェリからタマル女王に捧げられた。その詩のクライマックスである騎士たちのカジェティ砦攻略とネスタン姫の救出を描く。

少女デドゥナ დედუნა 『カジェティ砦』併映作品

ダヴィト・ジャネリゼ監督/1985年/カラー/64分/原題:Deduna

母を亡くし、山間の村で父と暮らす少女の質朴な生活を静謐な映像でとらえる。自然と人間の暮らしを繊細に謳い上げた詩的作品。現在、プリントは失われ、今回は監督から提供されたDVDから上映素材を制作した。マンハイム映画祭グランプリ。

19世紀ジョージアの記録 XIX საუკუნის ქართული ქრონიკა

アレクサンドレ・レフヴィアシヴィリ監督/1978年/白黒/67分/原題:XIX saukunis kartuli kronika

深い森を舞台に謎めいた陰謀が描かれる。モノクロームの夢幻的ともいえる詩的で象徴的な映像、迷宮のような世界に政治体制への思いが込められた伝説的作品。権力による暴力が超現実的な虚構空間で寓意的に表現され、時代を超えた内容である。

ひとめ惚れ ერთი ნახვით შეყვარება

レゾ・エサゼ監督/1975年/カラー/88分/原題:Erti nakhvit shekvareba/R

熱烈なサッカーファンのアゼルバイジャン人の少年が2歳年上のベラルーシ人の娘に恋をする。文化や年齢の違いが人々を巻き込む大騒動へと発展する。台詞が飛び交う群像劇を得意とするエサゼ監督(「ナイロンのクリスマスツリー」)の真骨頂の世界。

ロビンソナーダ 私の英国人の祖父 რობინზონიადა [ანუ ჩემი ინგლისელი პაპა]

ナナ・ジョルジャゼ監督/1986年/カラー/70分/原題:Robinzoniada [anu chemi ingliseli papa]

1987年カンヌ国際映画祭最優秀新人監督賞受賞作。時代は赤軍に侵攻される1921年頃。ジョージアの山村でイギリス人電信技士が村の娘と恋に落ちる。時代が揺れ動く中で、彼は村人たちから追い出されるが、電柱の周囲は英国領だと主張して居座る‥。

D プログラム

ギオルギ・シェンゲラヤ監督と「ピロスマニ」
「ピロスマニ」は奇跡の映画である。1978年における日本公開は、観客の心に画家ピロスマニとジョージアの存在を強く印象づけた。ジョージアの過去と現在、そして未来が込められたジョージアに関心のある人には必見の作。

ピロスマニ ფიროსმანი

ギオルギ・シェンゲラヤ監督/1969年/カラー/86分/原題:Pirosman ★

ピロスマニ(1862?-1918)は日々の糧とひきかえに絵を描き続けた。シェンゲラヤ監督は画家の人生と魂を清冽に描き、その姿にジョージアの人と文化、歴史、風土への思いを重ねた。そして映画「ピロスマニ」はイコンのように崇高な輝きを帯びてゆく。

アラヴェルディの祭 ალავერდობა

ギオルギ・シェンゲラヤ監督/1962年/白黒/42分/原題:Alaverdoba ★

タルコフスキー監督が「この作品によって映画の新しい時代が始まった」と評したという。カヘティ地方の大聖堂で行われる由緒ある祭で一人の男が起こした行動をとおし、ジョージアの民族的伝統の意味を問う鮮烈な映像詩。(原作は未知谷刊)

ムラヴァルジャミエル 追悼三部作 მრავალჟამიერ 『アラヴェルディの祭』併映作品

エルダル・シェンゲラヤ監督/2022年/カラー・白黒/60分/原題:ravalzhamier

エルダル・シェンゲラヤ監督が亡き盟友に捧げる短篇三部作。「井戸」はミヘイル・コバヒゼ監督に、「歌」は合唱アンサンブル「ルスタヴィ」のアンゾル・エルコマイシヴィリ氏に、「小鳥」は弟ギオルギ・シェンゲラヤ監督に捧げられている。

E プログラム

ジョージア映画祭アンコール

マグダナのロバ მაგდანას ლურჯა

レゾ・チヘイゼ+テンギズ・アブラゼ共同監督/1955年/白黒/71分/原題:Magdanas Lurja ★

1956年カンヌ国際映画祭短編部門グランプリを獲得、ジョージア映画を世界に知らしめた。後の巨匠アブラゼ監督とチヘイゼ監督の第1作。病気のロバを救った貧しい母子の姿を描き、硬直化した映画界に新風を吹き込んだ。旧邦題「青い目のロバ」。

ピロスマニのアラベスク არაბესკები ფიროსმანის თემაზე 『マグダナのロバ』併映作品

セルゲイ・パラジャーノフ監督/1985年/カラー/22分/原題:Arabeskebi Pirosmanis temaze/R

パラジャーノフ監督はトビリシ生まれのアルメニア人。その傑出した才能のために投獄され、長く沈黙を強いられたが、ジョージア映画人の協力で復活を果たす。画家ピロスマニへの敬愛の思いを自らの汎コーカサス的ともいえる目眩く美意識で描く。

F プログラム

母と娘 - ヌツァとラナ
ジョージアで最初の女性監督ヌツァ・ゴゴベリゼはラナ・ゴゴベリゼ監督の母である。ヌツァは1930年代、スターリンによる粛正のために流刑された。ヌツァとラナ、二代にわたる映画への取り組みと彼女たちの時代を捉える。

母と娘 - 完全な夜はない დედა-შვილი [ან ღამე არ არის არასოდეს ბოლომდე ბნელი]

ラナ・ゴゴベリゼ監督/2023年/カラー・白黒/89分/原題:Deda-shvili [an ghame ar aris arasodes bolomde bneli]

ラナ・ゴゴベリゼ監督が95歳にして、ソヴィエト体制下における母ヌツァとの日々を語った作品。ヌツァはスターリン時代に家族を粛清され、自らも10年間流刑された。厳しい時代を生きた母へのオマージュ。今年のベルリン国際映画祭に正式出品された。

ウジュムリ უჟმური

ヌツァ・ゴゴベリゼ監督/1934年/白黒/56分/原題:Uzhmuri/サイレント・サウンド版

ソ連邦初の女性監督による長篇劇映画。完成後、ヌツァは粛清され、作品も押収されて近年まで存在すら確認できなかった。西ジョージアの湿地帯で中央政府の啓蒙政策、水路建設の人々と土着の住民の軋轢を描く。ギア・カンチェリの音楽が入った新版。

ブバ ბუბა 『ウジュムリ』併映作品

ヌツァ・ゴゴベリゼ監督/1930年/白黒/39分/原題:Buba/サイレント・サウンド版 ★

コーカサスのラチャ地方の大自然のなかで、村人の厳しい労働と四季折々の暮らしを描いたドキュメンタリー。幼子の描写や村人たちの群舞に、斬新なモンタージュを用い、彼女の傑出した才能を感じさせる。「ウジュムリ」と同じく近年発見された。

ペチョラ川のワルツ ვალსი პეჩორაზე

ラナ・ゴゴベリゼ監督/1992年/カラー・白黒/106分/原題:Valsi pechoraze

1937年の大粛清という苛酷な時代を真正面から描いた自伝的作品。父は人民の敵として処刑され、母は北の大地に流刑され、雪原での厳しい日々を強いられる。娘アナは一人残され‥。アブラゼ監督「懺悔」に続く、スターリン時代の暗黒を描いた作品。

金の糸 ოქროს ძაფი

ラナ・ゴゴベリゼ監督/2019年/カラー・白黒/89分/原題:Okros dzapi/ムヴィオラ提供

作家エレネは娘夫婦と暮らし、79歳の誕生日を迎えた。そこへ娘の姑のミランダが引っ越してくる。彼女はソ連時代、政府高官だった。またかつての恋人アルチルから数十年ぶりに電話があり、3人の記憶が重ねられ、過去の困難な時代が浮き彫りにされる。

特別上映!  ジョージア映画祭2024+LISTEN.山口智子

LISTEN. ジョージア篇“UNITY 結束”

ギャリー・パッサン監督/約30分

俳優山口智子さんがプロデュースする音楽映像シリーズ「LISTEN.」の中の一篇。「ルスタヴィ」アンサンブルによる伝統舞踊、西ジョージアの村で開かれたスプラ(ジョージア式宴会)で、ポリフォニーアンサンブル「バシアニ」による多声合唱等を取材している。 「ジョージアで出会った感動は、乾杯と歌を重ねながら心を結ぶ、古より続く歓待の宴。盃を掲げ、かけがえのない一瞬を分かち合う」。 ジョージアのスプラの臨場感、ポリフォニーの重厚な素晴らしさが伝わってくる作品です。

ⓒAKINORI ITO