ミニシアター地域交流上映会 Vol.3
ミニシアター地域交流上映会 Vol.3
映画と街をめぐる旅がはじまる
沖縄×横浜
ミニシアター地域交流上映会 Vol.3
映画と街をめぐる旅がはじまる
沖縄×横浜
明治以降、大きく発展した横浜と、その発展を下支えしてきた沖縄。
その二つの街のミニシアターの交流が実現します。
主催:横浜シネマネットワーク実行委員会
協力:桜坂劇場、シアタードーナツ、シネマ・ジャック&ベティ、横浜シネマリン、ヨコハマ・フットボール映画祭、横浜キネマ倶楽部、一般財団法人コミュニティシネマセンター
助成:横浜市地域文化サポート事業・ヨコハマアートサイト2022 文化庁「ARTS for the Future!2」補助対象事業
横浜シネマネットワークとは多様な映画が楽しめる街ヨコハマにようこそ! 明治・大正期、横浜では外国の映画が「封切」公開され注目を集めました。 現在も4つのミニシアターに加えて、ヨコハマ映画祭、フランス映画祭横浜、ヨコハマ・フットボール映画祭、横浜キネマ倶楽部などさまざまな映画祭、上映会が開催されています。 横浜シネマネットワークはそんな映画を愛する人々が集まり、独自の上映企画で映画の街ヨコハマの魅力を発信しています。
12/10(土)
START 13:00
沖縄エロス外伝 モトシンカカランヌー
監督:布川哲郎(NDU作品)
1971年/94分/ドキュメンタリー
※最終部分及び音声の一部欠落
本土返還前夜の沖縄へ密航し、コザ市(現沖縄市)で、娼婦・やくざ・労組・観光客らを取材したドキュメンタリーフィルム。
1960年代から1970年代にかけて活動した伝説の映画集団NDU(日本ドキュメンタリストユニオン)が製作。タイトルの「モトシンカカランヌー」とは沖縄の方言で、元手のかからない「性」を売り、お金を稼ぐ女性たちのことを指す言葉。
戦後、沖縄がまだ日本ではなかった頃、占領者である米兵を相手に働く彼女たちが、飾らない本音を淡々と語るほか、当時の沖縄の生々しい様子を撮った、貴重な記録映画。 ゲストの打越さん、新城さんには、それぞれの取材経験をもとに、復帰前、そして復帰後の、沖縄の「モトシンカカランヌー」と呼ばれた人たちの生活や歴史についてお話をお聞きしたいと思っています。
聞き手:桜坂劇場 下地久美子支配人
ジャック&ベティ入場料一般1,500円/大専・シニア1,100円/会員1,000円 ※上映3日前からシネマ・ジャック&ベティ窓口、公式サイトにて発売
12/11(日)
START 18:30
10ROOMS テンルームス
監督:岸本司
出演:尚玄、ひがりゅうた、宮城夏鈴、中村映里子、加藤雅也
2022年/110分
沖縄・コザの通り”パークアベニュー”誕生から70年。その通りに実在する10の客室を持つトリップショットホテルズ・コザが舞台。
アメリカ軍の門前町として興隆したコザは、日本でもアメリカでも沖縄でもない、独特の景観と風俗を形作っている。夢を追う者、敗れた者、傷を追う者、新たに奮起する者。そんなコザの人々の物語がクロスする。
映画『ココロ、オドル』『沖縄を変えた男』など、沖縄を取り続ける岸本司監督の最新作。
シアタードーナツを作ったのは沖縄県内の映像作家を応援するためだと言っても過言ではない。私自身、岸本作品には何度も裏方として参加している。 当劇場も『10ROOMS』のロケ地となった「コザ」にあり、街全体の雰囲気を映画から感じ取ってほしい。多文化が交差する街を、横浜の皆さんがどういう視点で捉えるのか楽しみです。
聞き手:シアタードーナツ・オキナワ 宮島真一代表
横浜シネマリン入場料一般1,800円/会員1,500円/大専・シニア1,100円/高校生以下800円
※上映3日前から横浜シネマリン窓口、公式サイトにて発売”
12/17(土)
START 12:30
START 18:30
我が人生最悪の時
監督:林海象
出演:永瀬正敏、南原清隆、佐野史郎、麿赤兒、塚本晋也、宍戸錠”
1994年/92分
横浜・黄金町。映画館の2階に事務所を構える探偵・濱マイクは、ケンカから助けた台湾人の楊海平に日本にいる兄の捜索を依頼される。マイクはタクシー運転手の旧友・星野と共に捜査を進めていくが、背景にアジア系外国人で構成されている黒狗会と台湾マフィアの抗争があること、その組員の一人が海平の兄であることが分かる。
師匠の宍戸と妹の茜は深入りしないようマイクに忠告するが、彼は聞かなかった。
我々が、ジャック&ベティを引き継いだ理由の一つは「私立探偵 濱マイク」の舞台にもなった横浜・黄金町に映画館を残し続けたいと思ったからです。人気は根強く、2013 年の「私立探偵 濱マイク 大回顧展」には、全国からファンが駆け付け、イセザキモール周辺は映画の街の賑わいを取り戻していました。横浜日劇なき今、「濱マイク」には、いつでもジャック&ベティに帰ってきてほしいと願っています!”
聞き手:シネマ・ジャック&ベティ 梶原俊幸支配人
桜坂劇場入場料一般1,500円/学生・シニア1,100円/会員1,000円
.※当日窓口にて発売
一般1,320円/中高専大生1,100円/小学生700円/会員1,000円
※お一人さま要1ドリンクオーダー※ご予約は劇場直通電話にて070-5401-1072
※会員割引は、桜坂劇場、シネマ・ジャック&ベティ、横浜シネマリンの会員証、および全国ミニシアター相互割引が対象です!
12/18(日)
START 12:30
START 18:30
アリ地獄天国
監督・撮影・編集・構成:土屋トカチ
構成:飯田基晴
取材協力:プレカリアートユニオン
2019年/98分/ドキュメンタリー
とある引越会社。長時間労働を強いられ、事故を起こせば会社への弁済で借金漬け、社員自ら「アリ地獄」と自嘲する、正に「ブラック企業」だ。
主人公・西村有さん(仮名)は会社の方針に異議を唱え、一人でも入れる個人加盟の労働組合(ユニオン)に加入した。シュレッダー係へ配転させられ、給与は半減、最後は懲戒解雇にまで追い込まれた。それでも闘い続けた西村さんの3年間に密着した、生き残るためのロードームービー(労働映画)。
シネマリンから徒歩5分に拠点を構える映像グループ ローポジションの製作。 本作を最初拝見したときは、こんなあからさまに名指しの映画を上映してもいいものかと、躊躇した。しかし、その絵に描いたようなブラックさ加減に驚愕、そして仕事で悩む親友の自死を防げなかったという土屋監督の強い後悔の念、何としても世に問うのだという気迫のようなものまで伝わってきた。これは沖縄の人にもぜひご覧いただきたい。
聞き手:横浜シネマリン 八幡温子
桜坂劇場入場料一般1,500円/学生・シニア1,100円/会員1,000円
※当日窓口にて発売
一般1,320円/中高専大生1,100円/小学生700円/会員1,000円
※お一人さま要1ドリンクオーダー※ご予約は劇場直通電話にて070-5401-1072
※会員割引は、桜坂劇場、シネマ・ジャック&ベティ、横浜シネマリンの会員証、および全国ミニシアター相互割引が対象です!
シネマ・ジャック&ベティ
045-243-9800横浜市中区若葉町3-51
ACCESS- 京浜急行・黄金町駅から徒歩5分
- JR京浜東北線・関内駅から徒歩15分
- 横浜市営地下鉄阪東橋駅から徒歩7分
横浜シネマ・ジャック&ベティのルーツは1952年に横浜名画座に始まります。 ビル老朽化とともに建て替えられ1991年に横浜名画座の営業を引き継ぐ形で横浜シネマ・ジャック&ベティとなりました。 現在は2スクリーンにて新作・旧作、話題作からアート系作品まで幅広く上映し、横浜の映画ファンに愛される映画館です。2021年12月に30周年を記念して『誰かの花』(奥田裕介監督)を製作公開しました。
公式サイトhttps://www.jackandbetty.net ツイッター インスタグラム
横浜シネマリン
045-341-3180横浜市中区長者町6-95
ACCESS- JR京浜東北線・関内駅から徒歩5分
- 京浜急行・日ノ出町駅から徒歩5分
- 横浜市営地下鉄伊勢佐木長者町駅から徒歩2分
1954年から続く歴史ある映画館を2014年にリノベーションして、フィルムとデジタル、両方上映できる映画館に蘇らせた。東京まで行かなくても「この横浜の地で何でも観ることが出来る」をモットーに、国内外の様々なジャンルの映画を1スクリーンで上映する、人呼んで「幕の内弁当プログラム」。ドキュメンタリー少し多め、旧作の特集上映、特に35ミリフィルムを生かした上映を心がけている。地域に根ざした唯一無二の映画館を目指す。
公式サイトhttps://cinemarine.co.jp ツイッター インスタグラム
桜坂劇場
098-860-9555那覇市牧志3-6-10
ACCESS- 国際通り、てんぶす那覇から徒歩2分
- ゆいレール牧志駅から徒歩6分
観光客で賑わう国際通りから一筋入った、静かな場所にある劇場です。沖縄の文化の発信地としての役割を担うべく、今年で築70年を迎えた大きな歴史的建造物を駆使し、映画の上映に加え、音楽や演劇・演芸などといった生のイベントやワークショップの開催、セレクトショップ、カフェを展開しています。 多種多様な娯楽を提供・提案することで、全ての人に開かれた場所でありたいと常に心がけています。
公式サイトhttp://sakura-zaka.com ツイッター インスタグラム
シアタードーナツ
070-5401-1072沖縄市中央1-3-17
ACCESS- 沖縄市胡屋バス停前
- ミュージックタウン駐車場から徒歩3分
2015年4月、沖縄市一番街商店街の空き店舗を改装してオープン。20席ほどのシアタールームはホームシアターのような雰囲気。手作りのドーナツも楽しめるカフェを併設。トークライブ付きの上映や、貸切上映企画を催すことで地域のコミュニティ形成の一役も担う。2019年には2スクリーンに増床。2026年には道路拡幅工事により移転する予定だが、具体的な計画は未定。第2のシアターを作るためにも日々コツコツと営業中。
公式サイトhttps://theater-donut.com ツイッター インスタグラム