みとりし
©2019「みとりし」製作委員会
2019年/日本/110分/配給:アイエス・フィールド
監督・脚本:白羽弥仁
原案:「私は、看取り士。」 柴田久美子著(佼成出版社刊)
企画:柴田久美子、榎木孝明、嶋田豪
出演:榎木孝明、村上穂乃佳、高崎翔太、斉藤暁、大方斐紗子、堀田眞三、片桐夕子、石濱朗、仁科貴
舞台挨拶
初日11/9(土)上映後、白羽弥仁監督の舞台挨拶&サイン会を開催いたします!
娘を亡くした喪失感の中、初めて知った“看取り士”という存在
誰にでも訪れる最期の日々を支え、「死」に穏やかに向き合うセカンドライフがはじまる
交通事故で娘を亡くした定年間際のビジネスマン・柴久生。家族ともバラバラになり、喪失感から自暴自棄になり、自殺を図ろうとした彼の耳に聞こえた「生きろ」の声。それは切磋琢磨して一緒に仕事に励んだ友人・川島の最期の声だったと彼の“看取り士”だという女性から聞かされる。聞き慣れない看取り士という職業に興味を持った柴は、「医師から余命告知を受けた人が最期をできるだけ安らかに旅立つことが出来るよう、お手伝いすること」が看取り士の仕事だと知る。
5年後、早期退職後セカンドライフの仕事として看取り士を選んだ柴の姿は、岡山県高梁市にあった。柴は小さな看取りステーション「あかね雲」で、ボランティアのスタッフたち、9歳で母を亡くした経験からこの職業を選んだ新人看取り士・高村みのり、新任の医者・早川奏太らと最後の時を迎える患者たちを温かく支えていく。
人生の最期、どこで旅立ちたいですか?
大切な人の最期、どのように送りたいですか?
誰にでも必ず訪れる最期の時。旅立つ人、そして送る人、それぞれの想いが走馬灯のように駆け巡る。その時、どのように旅立ち、どのように送るのか、予想することは難しい。それでも「こうしたい」という思いは誰にもあるのではないだろうか?その希望は、家族、パートナー、友人でも十分に理解し実行することは難しいことかもしれない。そんな希望を少しでも叶えるために近くでサポートしてくれる人が存在するならば、その役割を知ることは、人生の最期を豊かにしてくれるかもしれない。
高齢化社会になり、そして人間関係が希薄になった今だからこそ、「如何に死の瞬間を迎えるのか?」ということを考えなければならない現代。『おくりびと』(2008)は、亡き人を悼み送る納棺士の物語、『エンディングノート』(2011)は、旅立つ者の終活、そして残される家族へのメッセージを伝える物語だった。本作『みとりし』は、旅立つ者と送る者の最期の時間を温かく支える人々の物語である。
看取り士という仕事は、一般社団法人「日本看取り士会」の代表理事を務める柴田久美子さんの提案から始まった。多くの方を看取り、温かい時間を共に過ごしてきた経験を持つ彼女の著作「私は、看取り士。わがままな最期を支えます。」(佼成出版社)が『みとりし』の原案である。
彼女が以前より旧知の仲であった本作の主人公・柴久生を演じる榎木孝明とともに、「いずれ、死生観をテーマにした映画を作ろう」という想いを共有していたことをきっかけに、柴田氏の27年間の活動の集大成として映像化の話が進んだ。
自然豊かな岡山県高梁市を舞台に、主人公・柴久生の生き方を通して「如何に生き、死を迎えるか」の意味を伝える。主人公の 看取り士・柴久生役には、主役からバイプレイヤーまでこなす榎木孝明。成長の過程を歩む新人看取り士・高村みのり役には1,200名の中からオーディションで選ばれた新進女優の村上穂乃佳。そして、高崎翔太、斉藤暁、つみきみほ、宇梶剛士、大方斐紗子、櫻井淳子等の演技派俳優が脇を固める。監督は『She’s Rain』(1993)、『能登の花ヨメ』(2008)、『劇場版 神戸在住』(2015)、 『ママ、ごはんまだ?』(2017)などの数々の秀作を送り出してきた白羽弥仁。
やさしく、豊かな時間が流れる備中高梁を舞台に、最期を見守る看取り士の姿から、“生きる希望”に共感できる作品が完成した。
上映日時
11/9(土)~11/15(金) |
10:00~11:55 20:00~21:55 ※20:00回はレイト割 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |