3/29(土)
第1回 日本モンゴル映画祭

第1回 日本モンゴル映画祭
都市の若者、遊牧民、シャーマン…
多種多様、色鮮やかなモンゴル映画といま出会う!
3/29(土)-4/11(金)
第1回 日本モンゴル映画祭
都市の若者、遊牧民、シャーマン…
多種多様、色鮮やかなモンゴル映画といま出会う!
3/29(土)-4/11(金)
草原と都市、それぞれに生きる人々
「モンゴルってどんな国?」に映画たちは答える
国民の平均年齢が30歳に満たないほど、若者が多いモンゴル。さまざまな社会問題と直面しながらも、刺激的でユニークなカルチャーが日々生み出され続けている。 第1回 日本モンゴル映画祭では、日本で観る機会がまだまだ少ないモンゴル映画の中から、新作を含む7本を一挙上映。顔は似ていても、考え方や行動の仕方は日本人とかなり違うモンゴル人。モンゴル映画は新しい刺激や発見に満ちている。
公式ホームページhttps://mongolianfilmfest.com/
入場料一般1,600円|会員1,300円|大専・シニア1,200円|高校生以下800円
前売券全国共通特別鑑賞券1,500円(税込)を当館受付にて発売中!
イベント情報
『ホワイト・フラッグ』3/29(土)上映後、バトバヤル・チョグサム監督の舞台挨拶がございます。
『ターコイズの空の下で』4/7(月)、4/11(金)上映後、KENTARO監督の舞台挨拶がございます。
上映スケジュール
3/29(土) | 3/30(日) | 3/31(月) | 4/1(火) | 4/2(水) | 4/3(木) | 4/4(金) |
![]() ハーヴェスト・ムーン |
休映 |
![]() トレジャーアイランド |
![]() ホワイト・フラッグ |
![]() ターコイズの空の下で |
![]() 獄舎Z |
![]() シティ・オブ・ウィンド |
![]() ホワイト・フラッグ 舞台挨拶 上映後 バトバヤル・チョグサム監督 |
![]() シティ・オブ・ウィンド |
![]() 冬眠さえできれば |
![]() 獄舎Z |
![]() ハーヴェスト・ムーン |
![]() トレジャーアイランド |
休映 |
予定表 横にスクロールできます
4/5(土) | 4/6(日) | 4/7(月) | 4/8(火) | 4/9(水) | 4/10(木) | 4/11(金) |
![]() ホワイト・フラッグ |
![]() 冬眠さえできれば |
![]() ターコイズの空の下で 舞台挨拶 上映後 KENTARO監督 |
![]() ハーヴェスト・ムーン |
![]() トレジャーアイランド |
![]() 冬眠さえできれば |
![]() ハーヴェスト・ムーン |
![]() トレジャーアイランド |
![]() 獄舎Z |
![]() シティ・オブ・ウィンド |
![]() 冬眠さえできれば |
![]() 獄舎Z |
![]() ホワイト・フラッグ |
![]() ターコイズの空の下で 舞台挨拶 上映後 KENTARO監督 |
予定表 横にスクロールできます
上映プログラム
ハーヴェスト・ムーン HARVEST MOONジャパンプレミア

2022年|モンゴル|90分|配給:Asian Shadows
監督:アムラ・バルジンヤム|脚本:アムラ・バルジンヤム、バヤルサイハン・バトスフ、T. ブムエルデン|プロデューサー:ウラン・サインビレグ|撮影:ジョシュア・フィッシャー|音楽:オドバヤル・バトトグトフ
出演:アムラ・バルジンヤム、テヌーンエルデネ・ガラムハンド、ダムディン・ソブド、ダワーサンバ・シャラヴ、ツェレンダリザヴ・ダシニャム
レストランで働くトルガは、草原で暮らす養父の体調が悪いという知らせを受け、すべてを捨てて故郷へ向かう。そして父親の死後も居残り、約束だった収穫の仕事を果たすと決めた。ある日、トルガは10歳の少年トントゥーレイと出会う。彼はシングルマザーの母親が街で働いている間、祖父母とともに暮らしていた。年齢差を超えて、互いの心の内に秘めた感情に触れあううち、トルガとトントゥーレイそれぞれに新たな変化が芽生えて……。
* 第41回バンクーバー国際映画祭 ヴァンガード部門 観客賞
獄舎Z Z Zone

(C)Mongolia Production/Cinemago/Magnetize
2024年|モンゴル|モンゴル語|83分|DCP|カラー|配給:Cinemago × マグネタイズ
監督:ビルグーン・チュルーンドルジ|脚本:プレブジャルガル・エルデネビレグ、ビルグーン・チュルーンドルジ、バザラグチャー・ビャンバジャヴ|プロデューサー:ツァルス・フーフディン・ズスラン、ハク・メディア、トレンド・アーティスト|撮影:スフバータル・チュルーンバータル|音楽:ビンバツォクト・ナンディウスレン
出演:プレブジャルガル・エルデネビレグ、ビルグーン・チュルーンドルジ 、バザラグチャー・ビャンバジャヴ、ビャンバスレン・ブムバヤル、ツェングーン・チンギス
更生のため、街から遠く離れた労働収容所に連れてこられた非行少年グループ。ここで厳しい罰を受けることになるかと思いきや、謎の闇の世界へ放りこまれ……。閉鎖空間で自由と生き残りを賭け、影に潜む邪悪な勢力と戦わなければならなくなった若者たち。刻々と残り時間は減り、山中どこへ行っても危険地帯だらけ! 果たして彼らは魔の手から逃れ、暗闇から光の中へ脱することができるのか!? 極寒のモンゴルを舞台にゾンビたちが暴れ出す!
シティ・オブ・ウィンド CITY OF WIND

© AURORA FILMS _GURU MEDIA_UMA PEDRA NO SAPATO_VOLYA FILMS_2023
2023年|フランス・モンゴル・ポルトガル・オランダ・ドイツ・カタール|103分|配給:Best Friend Forever
監督・脚本:ラグワドォラム・プレブオチル|プロデューサー:カティア・ハザック、シャーロット・ヴィンセント|撮影:ヴァスコ・ヴィアナ|音楽:ベンジャミン・シルベスター
出演:テルゲル・ボルドエルデネ、ノミンエルデネ・アリウンビヤンバ、アヌ・ウジン・ツェルマー、ブルガン・チュルーンバト、ガンゾリグ・ツェツェゲー
高校卒業を控えた17歳のゼは内気な青年。学校で勉学に励む一方、困っている人を助けるために儀礼を行うシャーマンの役目も果たしていた。そんな彼はある日、心臓に持病を抱える少女マララのために儀礼を行うことに。突然出会った二人は惹かれあい、やがて恋に落ちる。好奇心旺盛なマララに刺激を受け、色鮮やかに輝き出したかのようなゼの日常だったが、シャーマンとしての使命を背負う彼の心に新たな葛藤が生まれて……。
* 第80回ベネチア国際映画祭 オリゾンティ部門 最優秀男優賞 * 第96回アカデミー賞 国際長編映画賞 モンゴル代表 * 第19回大阪アジアン映画祭 グランプリ
トレジャー・アイランド TREASURE ISLANDインターナショナルプレミア

(C)Mongolia Production/Cinemago/Magnetize
2024年|モンゴル|108分|配給:Orange e ntertainment、Rodium Avia
監督:ツェグメド・オルゴドル|脚本:アンフジャルガル・エンフタイヴァン|プロデューサー:ゾルザヤ・バトバヤル|撮影:ブヤンバト・バトスレン|音楽:ツォグバヤル・バータル、JONON TEAM
出演:ナランムンフ・マグサルジャブ、フンツェングーン・バトトルガ、ツェレンボルド・ツェグミド、バトニャムブー・エンフタイヴァン、エネレル・トゥメン、ジャンチヴ・ガンゾリグ、エルヘムバヤル・ガンボルド
物売りたちが集まる青空市場の他に行き場のない孤児のガルトだったが、ある日強盗団のメンバーに遭遇し、彼らから任務を言い渡されることになった。訪れた先で待ち受けていたのは、手を縛られ監禁されていた魅惑的な女性ウヤンガ。強気な彼女に手を差し伸べるうち、ガルトの人生は想像とは異なる方向へ進んでいくことに……。人の優しさと愛情、醜さと裏切り。モンゴル社会の両面性を描き、そこで翻弄されていく若者たちの物語。
ホワイト・フラッグ WHITE FLAGジャパンプレミア

(C)Mongolia Production/Cinemago/Magnetize
2023年|モンゴル・日本・スイス|96分|配給:CHOGSOM FILM
監督・脚本:バトバヤル・チョグサム|プロデューサー:安藤光造、バトバヤル・チョグサム、ダニエル・ハッサー|撮影:ルーカス・グラフ|音楽:ユキオ・エリエン・ランズ
出演:エルデネツェツェグ・エンフバヤル、オルトナサン・エルデネバヤル、サンダンプレブ・オユンサンボー、ナラントール・タイヴァン
都会の刑事ゾリグは、行方不明の男性を探すため地方を訪れていた。その人物が最後に目撃された現場のそばで、彼は一つのゲルに暮らす二人の若い女性サランとナランと出会う。ゾリグは疑いを持ちつつ彼女たちに近づき、やがてサランと一線を越えてしまう。しかし彼女たちは姉妹ではなく、モンゴルではいまだタブー視されることもある同性愛の恋人関係だった。恋人とゾリグの仲を知ったナランは、感情を激しく乱してしまい……。
* 第12回アジアン・フィルム・フェスティバル・バルセロナ ディスカバリーズ部門 スペシャル・メンション
冬眠さえできれば IF ONLY I COULD HIBERNATE

2023年|モンゴル・フランス・スイス・カタール|98分|配給:Urban Sales
監督・脚本:ゾルジャルガル・プレブダシ|プロデューサー:フレデリック・コルヴェ、マエバ・サビニエン、ゾルジャルガル・プレブダシ|撮影:ダヴァーニャム・デルゲルジャルガル|音楽:ジョアニ・キュルテト
出演:バットツォージ・オールツァイフ、ノミンジグール・ツェンド、トゥグルドゥル・バトサイハン、バトマンダフ・バトチョローン、ガンチメグ・サンダグドルジ、バトサイハン・バトトルガ
数学が大得意な高校生ウルジー。物理学コンクールで優勝し、進学のため奨学金の獲得を目指すも、母親が地方で働くと突然言い出し、幼い弟と妹とともに家に残されてしまう。厳しい冬を乗りきるためには暖房の燃料となる石炭を買うお金を稼がねばならず、闇の仕事に手を出したウルジーは、勉強どころでなくなって……。カンヌ映画祭の「ある視点」部門でモンゴルの長編映画として初めて上映され、モンゴルでも大きな支持を得た作品。
* 第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 正式出品 * 第24回東京フィルメックス 審査員特別賞&観客賞
ターコイズの空の下で UNDER THE TURQUOISE SKY

2021年|日本・モンゴル・フランス合作|日本語・モンゴル語|95分|DCP|5.1ch|シネマスコープ|カラー|配給:マグネタイズ
監督・脚本・プロデューサー:KENTARO|脚本:アムラ・バルジンヤム|撮影:アイヴァン・コヴァック|音楽:ルル・ゲンスブール、オキ|美術:エルデンビレグ・ビャンバッツォグ|編集:マヌ・ソウザ、ベルトラン・ブティリエ|テーラード提供:TAKEO KIKUCHI
出演:柳楽優弥、アムラ・バルジンヤム、麿赤兒、ツェツゲ・ビャンバ、サラントゥーヤ・サンブ、サヘル・ローズ、諏訪太朗、西山潤、佐藤乃莉、ガンゾリグ・ツェツゲ、ウンダルマ・トゥヴシントゥシグ
柳楽優弥演じる日本人の道楽息子タケシとワイルドなモンゴル人青年アムラが、あるきっかけでモンゴルの草原を共に旅することになる。タケシには、第二次世界大戦終了後にモンゴルで捕虜となった祖父が、現地で恋に落ちた女性との間に生まれた娘を探すというミッションがあったが……。美しい大草原を走りながら、道中でさまざまな人々やハプニングに遭遇し、言葉の壁を越えて青年二人が絆を深めていくコミカルなロードムービー。
3/29(土)〜1週間限定
ジュ・テーム、ジュ・テーム

© CINE MAG BODARD
1968年/94分/フランス/配給:コピアポア・フィルム
監督:アラン・レネ
脚本:ジャック・ステルンベール、アラン・レネ
撮影:ジャン・ボフティ
音楽:クシシュトフ・ペンデレツキ
編集:アルベール・ジュルジャンソン、コレット・ルルー
出演:クロード・リッシュ、オルガ・ジョルジュ=ピコ、アヌーク・フェルジャック
タイムマシンで一年前の世界へ──<時間>の中でさまよう男。
永遠に失ったきみが、そこにいた。
「時間」を研究するクレスペル研究所で、タイムトラベル実験への参加を依頼された主人公のクロード。一年前へ旅だった彼の目の前に広がるのは夏の真っ青な海、そこにいるのは、かつて破滅的なまでに愛し合った恋人カトリーヌだった。しかしマシンの故障により過去に閉じ込められてしまったクロードは、ばらばらに散らばった思い出を追体験していくのだが──。
フランスの巨匠 アラン・レネがおくる
<記憶>をめぐるタイムトラベル・ラブストーリー
わたしたち誰もが持つ、もっとも小さな秘密の芸術ともいうべき「記憶」と、人類にとって欠かせない「時間」という概念、そして世界が始まって以来の永遠のミステリーである「愛」をテーマにしたタイムトラベル・ラブストーリー『ジュテーム、ジュテーム』。ミシェル・ゴンドリーの『エターナル・サンシャイン』をはじめ、多くの作品に影響を与えた幻のSF映画が日本劇場初公開。監督は『二十四時間の情事』『去年マリエンバートで』などで知られ、クリストファー・ノーラン、チャーリー・カウフマン、スティーヴン・ソダーバーグ、アルフォンソ・キュアロンほか現代ハリウッドの名匠たちも敬愛する巨匠、<映画界きっての時間旅行者(タイムトラベラー)>アラン・レネ。まるで呼び戻されるように、何度も、何度もある地点へと舞い戻り、かつての恋人と出会いなおす主人公。パズルのように散らばった「記憶」をわたり歩いた先に、彼がみた景色とは──?



上映日時
3/29(土)、3/30(日) | 3/31(月)~4/4(金) |
16:30-18:05 | 16:00-17:40 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |
3/15(土)~3/20(木)、3/29(土)~4/4(金)
ストップモーション

© Bluelight Stopmotion Limited / The British Film Institute 2023
2023年/93分/イギリス/配給:スターキャット
原題:Stopmotion
監督・脚本:ロバート・モーガン
出演:アシュリン・フランチオージ、トム・ヨーク、ケイリン・スプリンゴール、セリカ・ウィルソン・リード、ステラ・ゴネット
それは現実か悪夢か…
孤独なアニメーターの狂気がモンスターたちに命を宿す
偉大なストップモーション・アニメーターであるスザンヌ・ブレイクの愛娘エラは、母の病により中断された作品を完成させようと奮闘する。しかし、独力では作業が進まず、偶然出会った謎の少女の力を借りながら制作を進めるが、次第に現実と虚構の壁が崩壊し精神的に追い詰められていく…。
ストップモーション・アニメと実写が融合した新たなる恐怖
フィル・ティペット監督『マッドゴッド』や堀貴秀監督『JUNK HEAD』、チリの『オオカミの家』など、近年脚光を浴びるストップモーション・アニメの新たな話題作が日本に上陸。本作は、フランシス・ベーコンやクライヴ・バーカー作品を彷彿とさせるホラーテイストでダークなストップモーション・アニメと実写を交錯させながら、重層的な恐怖とスリルを与える珠玉のサイコロジカル・ホラーだ。シッチェス・カタロニア国際映画祭審査員特別賞をはじめ、世界各国の映画祭でも絶賛された。
主演は、『ナイチンゲール』、大ヒットTVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」で注目を集め、近年も『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』など活躍目覚ましいアシュリン・フランチオージ。監督はストップモーション・アニメの短編「Bobby Yeah」が英国アカデミー賞最優秀短編アニメ賞にノミネートされたイギリス人監督ロバート・モーガン。本作は彼の記念すべき長編監督デビュー作となる。



上映日時
3/15(土)、3/16(日) | 3/17(月)~3/20(木祝) | 3/29(土)、3/30(日) | 3/31(月)~4/4(金) |
20:40-22:20 | 20:20-22:00 | 20:20-22:00 | 20:00-21:40 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |
3/21(金)~
BAUS 映画から船出した映画館

©本田プロモーションBAUS/boid
2024年/日本/ヨーロピアンビスタ/116分/配給:コピアポア・フィルム boid
監督:甫木元空
脚本:青山真治、甫木元空
音楽:大友良英
エグゼクティブ・プロデューサー:本田拓夫
プロデューサー:樋口泰人、仙頭武則、関友彦、鈴木徳至
企画協力:青山真穂
撮影:米倉伸
編集:長瀬万里
原作:「吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記」(本田拓夫著/文藝春秋企画出版部発行・文藝春秋発売)
企画・製作:本田プロモーションBAUS boid
制作プロダクション:コギトワークス
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
出演:染谷将太、峯田和伸、夏帆、渋谷そらじ、伊藤かれん、斉藤陽一郎、川瀬陽太、井手健介、吉岡睦雄、奥野瑛太、黒田大輔、テイ龍進、新井美羽、金田静奈、松田弘子、とよた真帆、光石研、橋本愛、鈴木慶一
イベント情報
3/29(土)上映後、甫木元空監督の舞台挨拶がございます。
多くの観客と作り手に愛された文化の交差点<吉祥寺バウスシアター>と、 時流に翻弄されながらも、その場所を守り続けた家族をめぐる約90年の物語。
1927年。活動写真に魅了され、「あした」を夢見て青森から上京したサネオとハジメは、ひょんなことから吉祥寺初の映画館“井の頭会館”で働き始める。
兄・ハジメは活弁士、弟・サネオは社長として奮闘。
劇場のさらなる発展を目指す二人だったが、戦争の足音がすぐそこまで迫っていた——。
監督を務めるのは、バンド・Bialystocksのボーカルとしても活動し、映画『はだかのゆめ』(22)では小説も出版するなど、各界で活躍する甫木元空。「吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記」(本田拓夫著/文藝春秋企画出版部発行・文藝春秋発売)を原作に青山真治が着々と温めていた脚本を、2022年3月の逝去を機に甫木元が引き継ぎ執筆した。劇中の音楽は、吉祥寺バウスシアターや青山真治とも縁深い大友良英が担当する。主演を務めるのはこれが監督とは初のタッグとなる染谷将太。映画の未来へ情熱を燃やすサネオを演じる。サネオの兄・ハジメ役には、ロックバンド銀杏BOYZの峯田和伸。そして、サネオの妻・ハマ役を夏帆が演じる。さらには、鈴木慶一、橋本愛、光石研、とよた真帆といった豪華な顔ぶれが揃い、実力派俳優たちが生命力あふれる演技で物語を彩る。
映画上映だけに留まらず、演劇、音楽、落語……「おもしろいことはなんでもやる」という無謀なコンセプトを掲げ、多くの観客と作り手に愛されながら30年の歴史を築いた吉祥寺バウスシアター。2014年の閉館から遡ること約90年、1925年に吉祥寺に初めての映画館“井の頭会館”がつくられ、1951年にはバウスシアターの前身となる“ムサシノ映画劇場”が誕生していた。
「映画館」という、ささやかでいてあらゆる人々に開かれた空間。本作ではそんな唯一無二の場所を舞台に、時流に翻弄されながらも娯楽を届け続けた家族の長い道のりを辿り、現在、そしてその先へと続く希望に満ちた「あした」を描き出す。



上映日時
3/21(金) | 3/22(土)~3/24(月)、3/26(水)、3/28(金) | 3/25(火) | 3/27(木) | 3/29(土) | 3/30(日) | 3/31(月)~4/4(金) | 4/5(土)~4/11(金) |
20:20-22:20 | 13:30-15:30 19:50-21:50 |
13:30-15:30 | 20:05-22:05 | 14:00-15:56 | 14:20-16:20 | 13:50-15:50 | 20:20-22:20 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |
3/15(土)~
逃走

©「逃走」制作プロジェクト2025
2025年/日本/114分/配給・制作:太秦/製作:LOFT CINEMA、太秦、足立組
英題:ESCAPE
監督:足立正生
撮影監督:山崎裕
美術:黒川通利
編集:蛭田智子
音楽:大友良英
挿入曲:「DANCING古事記」(山下洋輔トリオ)
出演:古舘寛治、杉田雷麟、タモト清嵐、吉岡睦雄、松浦祐也、川瀬陽太、足立智充、中村映里子
イベント情報
3/16(日)上映後、タモト清嵐さん、足立正生監督の舞台挨拶がございます。
安倍晋三元首相銃撃犯を描いた問題作『Revolution+1』の
足立正生監督が新作映画『逃走』を完成させた!!
本作で語られるのは半世紀に及ぶ逃亡の末に、末期がんで孤独に亡くなった、東アジア反日武装戦線「さそり」の元メンバー・桐島聡。
1974年、東京・丸の内で発生し死者8人、負傷者約380人を出した三菱重工ビル爆破事件を口火に、社会を震撼させた連続企業爆破事件で重要指名手配された男である。 関わったのは同戦線の「狼」「大地の牙」「さそり」の3グループとされ、その後リーダーなどメンバーが逮捕されていく中、桐島は名前をかえ、別人として逃げ続けた。数十年前から“内田洋”という偽名を使い、神奈川県藤沢市南部の土木工事会社に住み込みで働いていた。そして逃亡から約49年後の2024年1月25日、病院に担ぎ込まれ4日後に死亡した。死の間際、担当医師に本名である「桐島聡」として死にたいと語ったという——。
本作監督の足立は映画監督・若松孝二作品の脚本を量産、大島渚作品にも参加するなど異色の世界観を多数書き上げてきた。その後、日本赤軍に身を投じ、27年間日本を離れ、帰国後再び映画監督として活動を再開した。「偽名で生きた内田洋から桐島聡への回帰、そこには多くの謎があり、逃亡生活の終焉と自らの死を予感した“革命への確信”その証は、映画でしか描けない」と始まった本作のプロジェクトは、足立監督が自ら脚本も担当し、程なくしてクランクイン、そして荒々しいスピードで劇場公開となる。
主演の桐島聡には、今回、足立監督が出演を熱望した古舘寛治。名バイプレイヤーとして数々の映画・ドラマに出演し、近年では、マーク・ギル監督『レイブンズ』(2025)やピエール・フォルデス監督『めくらやなぎと眠る女』(2024)、レオス・カラックス監督『アネット』(2022)、一木正恵監督『アナウンサーたちの戦争』(2024)など国内外の監督からの信頼も厚い。本作では謎の多い桐島を寡黙に佇む立ち姿からも、さまざまな感情を想起させるような奥行きのある演技で魅せる。そして、『半世界』(2019)で第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第34回高崎映画祭最優秀新進男優賞を受賞し、話題作への出演が続く杉田雷麟が若い頃の桐島を演じた。また、桐島と恋仲になる女性に中村映里子、桐島と共に逃走する宇賀神寿一にはタモト清嵐、そのほか吉岡睦雄、松浦祐也、川瀬陽太、足立智充など個性的な面々が脇を固める。撮影監督を務めたのは、足立監督と日本大学芸術学部映画学科からの学友であり、是枝裕和監督作品や多くのテレビドキュメンタリー、記録映画などのカメラマンとして知られる山崎裕。足立監督とは『断食芸人』以来9年ぶりとなる。エグゼクティブプロデューサーには、「ライブハウスを創った男」と称され、1970年代以降の日本ロック史を語るうえで切り離すことのできない、ロフトグループの創業者・平野悠。音楽はノイズ的な作品からポップスに至るまで数々の映画・ドラマ音楽を手掛ける大友良英。挿入曲には、1969年にバリケード封鎖された早稲田大学構内で行なわれた山下洋輔トリオによる壮絶なフリージャズライブ音源「DANCING古事記」が使われている。足立正生、御年85歳。どこまでも時代と向き合い、映画を通して発せられるメッセージ。集まったキャスト・スタッフともに、超・硬派な面々が、一人の男が迎えた最期に対峙する。
わたしが桐島聡です——偽名で生きた49年間
社会運動が高揚していた1970年代の日本、新左翼過激派集団「東アジア反日武装戦線“さそり”」のメンバーであった桐島聡。若き桐島は重要指名手配犯とされ、いつ逮捕されるかわからない緊張感の中、逃亡を続けていた。生活を繋ぐため日雇い仕事を転々とし、数十年前からは「内田洋」という偽名を使い、神奈川県藤沢市内の工務店で住み込みの仕事に就くようになる。1960〜1970年代のブルースやロックを好み、月に一度、音楽好きが集まる藤沢市内のライブバーに足を運んでいた。趣味を楽しむ一面があったものの、かつての仲間たちの存在が常に脳裏に影を落としていた。メンバーの獄中闘争、超法規措置により国外に出る仲間たち、自ら命を絶った者――。桐島はそうした仲間たちの姿を思い浮かべながら、日本社会の欺瞞や凋落を孤独に見つめ続けていた。2024年、70歳となった桐島は末期がんと診断され、病院のベッドで生死の狭間を彷徨う。薄れる意識の中で浮かんでくるのは、東アジア反日武装戦線としての活動、仲間と逃亡を続けていた当時の記憶。彼が生涯を賭けて追い求めたものは何だったのか。半世紀にわたる逃亡生活の果てに、彼は何を得ようとしたのか。死の間際に「私は桐島聡です」と名乗り出て何を表現しようとしたのか。足立正生監督が自らの半生と重ね合わせながら、桐島の苦悩と決意を描き出す。



上映日時
3/15(土) | 3/16(日)~3/21(金) | 3/22(土)~3/26(水) | 3/27(木) | 3/28(金) | 3/29(土)、3/30(日) | 3/31(月)~4/4(金) |
14:50-16:45 | 14:30-16:25 | 15:40-17:35 | 16:05-18:00 | 15:40-17:35 | 18:15-20:10 | 17:50-19:50 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |
3/15(土)~3/28(金)、4/5(土)~4/11(金)
風に立つ愛子さん

©2024 IN&OUT
2024年/79分/日本/配給:ブライトホース・フィルム
監督・撮影:藤川佳三
編集:今井俊裕
実景撮影:田中創
整音:黄永昌
音楽:植田智道
出演:村上愛子、石川ゆきな、湊小学校避難所の人々、石巻市仮設住宅の人々
イベント情報
3/15(土)上映後、村上浩康さん(映画監督『あなたのおみとり』)、藤川佳三監督のトークイベントがございます。
3/16(日)上映後、藤川佳三監督の舞台挨拶がございます。
「あの津波がわたしに幸せを運んでくれたの―」
避難所の記憶を胸に、その後を生きた愛子さん8年間の記録
2011年の東日本大震災で石巻の家を津波に流された村上愛子さん、当時69歳。その出来事は天涯孤独に生きていた愛子さんの人生を大きく変えました。避難所での集団生活は、今まで知り合うこともなかった近隣の方と寝食を共にし、皆と心のつながるかけがえのない時間でした。その後、仮設住宅で7年を過ごし復興住宅へと移っていく―この映画は、震災後の8年間、愛子さんを見つめ続けたその記録です。津波を「津波様」と呼び、震災が幸せを運んでくれたと言う愛子さん。被災者とひとくくりにできない、ひとつの人生がここに映っています。
東日本大震災から14年。能登半島地震から1年。
高齢化が進む日本で、今こそ被災について思いを巡らす。
監督は、2012年に公開した『石巻市立湊小学校避難所』を制作した藤川佳三。避難所で出会った愛子さんの明るく奔放な性格に魅了された藤川は、それから断続的に石巻に通い愛子さんが亡くなるまでカメラに収めていきました。高齢者の独り暮らし、それに伴う孤独死の問題は、「おひとりさま」という言葉で、すでに社会問題化しています。身寄りのない高齢者が、住む家を失い避難所で集団生活を送ったり、仮設住宅や復興住宅で、新しい近隣との付き合いの中で暮らしていくことは、いかに孤独で心身に負担を与えるのか。本作を観ることで、改めて被災とその後の生活について思いを巡らすきっかけになればと願います。



上映日時
3/15(土)~3/28(金) | 4/5(土)~4/11(金) |
10:00-11:25 | 10:00-11:20 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |