9/13(土)~
能登デモクラシー

©石川テレビ放送
2025年/日本/101分/配給:東風
監督:五百旗頭幸男
撮影:和田光弘
音声:石倉信義
題字・美術:高倉園美
編集・撮影:西田豊和
音楽:岩本圭介
音楽プロデューサー:矢﨑裕行
テーマ音楽「穴水ラプソディー」(作曲:岩本圭介)
プロデューサー:木下敦子
製作:石川テレビ放送
イベント情報
9/13(土)上映後、五百旗頭幸男監督の舞台挨拶がございます。
光の当たらないところに光を当てる
能登半島の中央に位置する石川県穴水町。人口は7000人を下回り、若者と高齢者の数がともに減りゆく「人口減少の最終段階」に入っている。コンパクトシティを推進する町の中心部から悪路を進んだ限界集落に暮らす元・中学校教師の滝井元之さん。2020年から手書きの新聞「紡ぐ」を発行し、利益誘導型の政策や町の未来に警鐘を鳴らし続けている。穏やかな穴水湾をのぞむこの町の伝統漁法「ボラ待ちやぐら」。我慢強さは町民性ともいえるが、滝井さんはこう記す「何もしなければ、何も変わらない」。石川テレビのクルーは市井からの眼差しにローカルメディアの存在意義を重ねながら、惰性と忖度蔓延る役場と町議会の関係の歪さを浮き彫りにしていく。
2024年1月1日、能登半島地震が発生した。
カメラは思わぬ事態に見舞われた町と人びとの営みをつぶさに見つめる。そして、同年5月に放送されたテレビ版が、穴水に大きな風穴を開けた。「このままでは町がなくなる」。声を寄せ、届け、耳を傾ける。映画は確かな変化の芽吹きを映し出していくのだが――。
監督は石川テレビの五百旗頭幸男。『はりぼて』では富山市議会の不正を暴き、市議が次々とドミノ辞職。ムラ社会の父権的な空気をあぶり出した『裸のムラ』は、映画公開後に馳浩石川県知事の定例会見拒否問題にまで発展した。映画の終盤、ここぞとばかりに、まことしやかに囁かれる穴水町最大の“タブー”に斬り込んでいく五百旗頭。投げかけた言葉に込めた思いとは。
この町で、この国で、果たして民主主義は生き残れるのか。
一縷の望みに賭ける穴水からのラブレター!



上映日時
9/13(土)~9/19(金) | 9/20(土)~9/26(金) |
10:00-11:45 | 10:00-11:41 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |
9/13(土)~
私の見た世界

©️2025 Triangle C Project
2025年/69分/日本/製作・配給:トライアングルCプロジェクト/配給協力・宣伝:Playtime
監督・脚本・編集・主演:石田えり
プロデューサー:佐藤ちひろ
音楽:ジャイルス・リーブス
音響監督:臼井勝
撮影:伊集守忠
照明:大久保礼司
美術:前田巴那子
装飾:角田綾
衣装・ヘアメイク:松延沙織
出演:大島蓉子、佐野史郎、夏川さつき、後藤ユウミ、下総源太朗、林歩楓、蒲生純一、佐藤まんごろう、桑田佳澄、島村苑香、スガ・オロペサ・チヅル、日下部そう、峰秀一、石井ひとみ、くれ みわ、 小田和江、関口ふで、山内ナヲ、櫻井紗季、岡本舞、仲野元子、黒井悠未、塩野谷正幸、吉田武房、松下太亮、西山水木、齋藤光司、世志男、栗田昌治
昭和57年、松山ホステス殺人事件で逮捕された福田和子。顔と名前を変え14年11ヶ月10日間におよぶ逃走の日々を新たな視点で描く。「女」は、何から逃げたのか ——
福田和子ーーその名前は、昭和と平成をまたいで日本中を騒がせた事件とともに記憶されている。1982年(昭和57年)、松山ホステス殺人事件の犯人として指名手配された福田は、顔や名前を変えるなどして警察の目を欺き、時効直前の約15年間にわたり逃走を続けた。妻であり母親でもあった彼女の逃走劇とその背景は、当時の日本社会に大きな衝撃を与え、犯罪の恐ろしさだけでなく、人間の弱さや社会の闇を映し出す鏡としても多くのメディアや書籍で紹介されている。痛みや孤独、そして恐れに満ちていたようにも思える福田和子の人生。その中で何が彼女を追い詰め、どのようにして彼女自身がその道を選んだのかーー。
昭和と平成を震撼させた逃走劇が、令和の時代に新たに問いを投げかける。 福田和子の人生を通じて浮かび上がる社会の闇と光、人間の弱さと強さ。
本作はしかし、過去の出来事を単なる犯罪史として再現する映画ではない。監督は女優としても知られる石田えり。芸能界で華々しいキャリアを持つ石田が、SNSやデジタル技術が普及した令和の時代に、あえて福田和子の物語を描くことは、人間の本質や社会の矛盾を改めて問い直すきっかけとなるだろう。彼女の逃走生活を描くことで、「罪を犯した者」が社会との接点をどのように持ち続けたのか、その中で何を感じていたのかについても新たな視点が得られるはずだ。これは福田和子の物語に重ねて、社会の光と人間の強さにもわずかな希望を見出している石田えりの物語でもある。



上映日時
9/13(土) | 9/14(日)~9/19(金) | 9/20(土)~9/24(水)、9/26(金) | 9/25(木) |
14:30-15:40 | 14:10-15:25 | 21:15-22:30 | 21:20-22:30 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |
9/6(土)~
Dr.カキゾエ 歩く処方箋〜みちのく潮風トレイルを往く〜

© 2024 Dr.カキゾエ歩く処方箋映画制作委員会
2024年/日本/120分/配給:武蔵野エンタテインメント株式会社
監督:野澤和之
ゼネラルプロデューサー:田寺順史郎
撮影監督:堂本昌宏
音楽監督:合田亨生
編集:平井将人
俳句朗読:山根基世
出演:垣添忠生、みちのく潮風トレイルで出会った人々
イベント情報
9/6(土)上映後、野澤和之監督、田寺順史郎プロデューサーの舞台挨拶がございます。
がんサバイバーと3.11被災者に出会う
Dr.カキゾエ・82才の1025km
がんの専門家である垣添忠生医師が、青森県八戸市から福島県相馬市までのみちのく潮風トレイル1025キロを歩くロードムービー。
がんサバイバーの支援と東日本大震災の被災者の心の傷に少しでも寄り添いたいという思いから、82歳になるドクターカキゾエは、歩く決意をした。雨が降っても風が吹き荒れてもひたすら歩き続けるドクターカキゾエ。移り変わる美しい自然の風景の中を歩くと、様々な人々との出会いが生まれる。がんと共に生きる女性、震災の悲しみをそれぞれのやり方で乗り越えようとしている人々。ドクターカキゾエは、歩きながら思索を重ね、一つの確信にいたる。
「がんでも震災でも人は、逆境にたたされても必ず復活する力を持っている。」
復活する人の強さとは何か?映画は、静かにその答えを示唆してくれる。



上映日時
9/6(土)~9/12(金) | 9/13(土) | 9/14(日)~9/19(金) |
10:00-12:05 | 12:20-14:20 | 11:55-14:00 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |
9/6(土)~
ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう

©2025 GODOM 沖縄
2025年/日本/106分/配給:太秦
監督:平良いずみ
プロデューサー:山里孫存、千葉聡史
音楽:半野喜弘
撮影:大城学、赤嶺信悟
編集:田邊志麻、山里孫存
構成:渡邊修一
製作:GODOM沖縄
製作協力:太秦
イベント情報
9/6(土)上映後、平良いずみ監督のオンライン舞台挨拶がございます。
水が、あぶない――
絶望のなみだを希望のひとしずくに
いまを生きるわたしたちのドキュメンタリー
毎日家で使う水には、化学物質が含まれていた…。2016年、沖縄県民45万人が飲んできた水道水にPFAS・有機フッ素化合物が検出されたと県が突如発表をした。PFASとは、「ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物」の総称。その数は数千種類を超える物質があると言われている。沖縄では特に米軍基地周辺地域から高濃度で検出されたとして、汚染源は基地内にある蓋然性が高いと調査を求めている。しかし日米地位協定が壁となり、いまもなお調査すら実現していない。そんななか海外では着実に規制値が見直されていく。この違いは――?
子ども、家族、ここに住む人たちを守ってほしい。そんな思いで動き始めた女性(ウナイ)たちがいた。仲宗根ユミさんには3人の子どもがいる。子どもを育てる中で知ったPFASの存在。それは「母体はまず自分を守ろうとする身体の仕組みで体内に入ってきた有害物質は胎児にいってしまう」という衝撃の事実だった。無自覚に自身の子どもに悪影響のものを送ってしまっていたかもしれないと‥。
8年前、この問題はPFASを含む泡消火剤を恒常的に使用してきた米軍基地を抱える「沖縄の問題」とされてきたが、果たしてそうだろうか。私たちの身の回りには多くのPFASが使われている。焦げ付かないフライパンや防水スプレー、化粧品、デンタルフロスにいたるまで。基地由来とみられる汚染も各地で明るみになっているほか、工場が汚染源とみられるものも全国各地で確認されている。沖縄ではこれまでずっと低出生体重児が全国ワースト。小さく生まれた子どもは、成長後に肥満や糖尿病などの生活習慣病にかかるリスクが上がる。これまで政治とは無縁だった彼女たちは、機能不全に陥った基地政策に風穴をあけようと次々に地元の議会や県議会選挙に立候補、政治とつながっていく。彼女たちは、水という権利を、人権をその手に取り戻すことができるのか――。これは、沖縄、日本にとどまらず世界各地でPFAS汚染に立ち向かうウナイたちの物語。



上映日時
9/6(土) | 9/7(日)~9/12(金) | 9/13(土) | 9/14(日)~9/18(木) | 9/19(金) | 9/20(土)~9/24(水)、9/26(金) | 9/25(木) |
12:40-14:30 | 12:15-14:05 | 15:50-17:40 | 15:35-17:25 | 15:40-17:26 | 19:20-21:06 | 19:25-21:11 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |
9/6(土)~
ルネ・ラルー ファンタスティック・コレクション

ルネ・ラルー ファンタスティック・コレクション
9/6(土)-9/19(金)
ルネ・ラルー ファンタスティック・コレクション
9/6(土)-9/19(金)
大人向けの長編アニメが皆無に等しかった1970~1980年代のフランスで、ただ一人、壮大なSF世界の視覚化に情熱を燃やした監督ルネ・ラルー。
イマジネーションにあふれる世界観と唯一無二の独創性で、時代を超え熱狂的に愛されるSFアニメーション界の鬼才ルネ・ラルー。彼が残した長編全3作を一挙上映いたします。
アニメーションとして世界で初めてカンヌ国際映画祭の審査員特別賞を受賞、日本でも長きにわたってカルト的人気を博し、コロナ禍の2021年に行われた上映では満席回を全国各地で出した、デビュー作『ファンタスティック・プラネット』。2作目『時の支配者』では、世界中のクリエイターに多大な影響を与えたバンド・デシネ界の巨匠メビウスを迎え、3年の歳月をかけてタイム・パラドックスSFを創りあげ、3作目となる『ガンダーラ』は、平和な未来都市を舞台に、やがて起こり得る世界の問題を予見していたかのような衝撃的な物語で、多くの観客を驚かせます。
2025年にデジタルリマスターで甦る、ルネ・ラルーの世界をとくとご堪能ください。
ルネ・ラルー René Laloux (1929.7.13~2004.3.14)
1929年7月13日、フランス・パリ生まれ。デッサン、絵画、彫刻に打ち込んだ後、銀行勤務、兵役を経て、再び芸術の世界へ。1964年にローラン・トポールと共同で作った短編アニメーション『かたつむり』が絶賛、各地の映画賞を受賞。この短編の製作中に、長編映画の監督のオファーを受け、『ファンタスティック・プラネット』が完成し、第26回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。その後、『時の支配者』『ガンダーラ』と寡作ながらも後世に語り継がれる作品を生み出した。享年74。
公式ホームページhttps://www.zaziefilms.com/renelaloux/
配給 ザジフィルムズ
入場料 一般1500円/会員・大専・シニア1300円/高校生以下800円
※招待券、ポイント鑑賞はご利用いただけません。
入場者プレゼント
ご鑑賞のお客様に『ファンタスティック・プラネット』の人気キャラクター・ティバちゃんのお面をプレゼント!※数量限定、なくなり次第終了です。
上映スケジュール
9/6(土) | 9/7(日) | 9/8(月) | 9/9(火) | 9/10(水) | 9/11(木) | 9/12(金) |
![]() ファンタスティック・プラネット |
![]() ファンタスティック・プラネット |
![]() 時の支配者 |
![]() ガンダーラ |
![]() ファンタスティック・プラネット |
![]() ファンタスティック・プラネット |
![]() 時の支配者 |
![]() 時の支配者 |
![]() ガンダーラ |
![]() ファンタスティック・プラネット |
![]() ファンタスティック・プラネット |
![]() 時の支配者 |
![]() ガンダーラ |
![]() ファンタスティック・プラネット |
9/13(土) | 9/14(日) | 9/15(月) | 9/16(火) | 9/17(水) | 9/18(木) | 9/19(金) |
![]() ファンタスティック・プラネット |
![]() ファンタスティック・プラネット |
![]() ガンダーラ |
![]() 時の支配者 |
![]() ファンタスティック・プラネット |
![]() ファンタスティック・プラネット |
|
![]() ガンダーラ |
![]() 時の支配者 |
![]() ファンタスティック・プラネット |
![]() ファンタスティック・プラネット |
![]() ガンダーラ |
![]() 時の支配者 |
![]() ファンタスティック・プラネット |
予定表 横にスクロールできます
作品紹介
ファンタスティック・プラネット

©1973 Les Films Armorial – Argos Films
1973年/フランス=チェコスロヴァキア/72分
監督・脚色:ルネ・ラルー
原画・脚色:ローラン・トポール
原題:La Planète sauvage
地球ではないどこかの惑星で、真っ青な肌に赤い目をした巨人ドラーグ族と、彼らに虫けらのように虐げられる人類オム族の、種の存続をかけた決死の闘いを描く―。
フレンチSFのパイオニアであるステファン・ウルの原作「Oms en série」をもとに、ブラックユーモア溢れる幻想的な画風のアーティスト ローラン・トポールが4年の歳月をかけて原画デッサンを描き、<切り絵アニメーション>という手法でルネ・ラルーが映画化。
第26回カンヌ国際映画祭 審査員特別賞受賞
時の支配者 4K修復版

©1982 CITE FILMS – TF1 Film Productions
1982年/フランス=ハンガリー/78分
監督:ルネ・ラルー
設定:メビウス
ストーリーと脚色:ルネ・ラルー、メビウス
原題:Les maîtres du temps
砂漠の惑星ペルディッド星で、巨大なスズメバチに襲われ父を亡くした少年ピエルは、天涯孤独の旅をつづけていた。父から託された最新式のトランシーバー・マイクで、父の友人ジャファーたちに助けを求めるが、ジャファーたちは恐るべき惑星に囚われの身となってしまう―。
ルネ・ラルーが、再びステファン・ウルの「ペルディッド星の孤児」を元に、バンド・デシネの巨匠メビウスの協力を得て制作した。メビウスは、キャラクターデザインから、衣装、宇宙船、背景、色彩の設定、ストーリーボードの作成を担っている。
ガンダーラ 4K修復版

©1987 COL-IMA-SON – France 2 Cinéma – TF1 STUDIO
1987年/フランス=北朝鮮/83分
監督・脚色:ルネ・ラルー
原作:ジャン=ピエール・アンドルヴォン
脚本:ラファエル・クリュゼル
原題:Gandahar
平和と悦楽の未来世界“ガンダーラ”では人々と動物が平穏に暮らしていたが、突如、レーザーですべてのものを石化してしまう機械人間メタルマンの攻撃にあう。ガンダーラの指導者たちは勇者シルバンを捜査に向かわせ、メタルマンを操っていたのは“ガンダーラ”の科学者がかつて生み出した人工生命体であることを突き止める―。
SFイラストレーターのフィリップ・カザがキャラクターデザインを担当し、音楽は『イングリッシュ・ペイシェント』『リプリー』等も手掛けたガブリエル・ヤレド。
8/30(土)~
バロウズ

© 1983 Citifilmworks/© 2013 Pinball London Ltd. All rights reserved.
1983年/アメリカ/90分/カラー&モノクロ/モノラル/提供:マーメイドフィルム/配給:コピアポア・フィルム
原題:BURROUGHS:THE MOVIE
監督:ハワード・ブルックナー
撮影:トム・ディチロ、ジェームズ・A・レボヴィッツ、マイク・サウソン、ニコラス・ストラザース、リチャード・L・キャンプ、キャシー・ドーシー
録音:ジム・ジャームッシュ、エドワード・ノヴィック、G・オズボーン、ピーター・ミラー、ケヴィン・ゴードン、デヴィッド・E・ハウレ
スチール:ポーラ・コート
出演:ウィリアム・S・バロウズ、フランシス・ベーコン、モーティマー・バロウズ、ウィリアム・S・バロウズ Jr.、ルシアン・カー、ジャッキー・カーティス、アレン・ギンズバーグ、ジョン・ジョルノ、ジェームズ・グラウアーズ、ブライオン・ガイシン、ハーバート・ハンケ、ローレン・ハットン、スチュワート・メイヤー、パティ・スミス、テリー・サザーン
映画『クィア/QUEER』原作者であり、20世紀最凶の作家にして破壊者
ウィリアム・S・バロウズの傑作ドキュメンタリーが蘇る
アレン・ギンズバーグやジャック・ケルアックらと並びビート・ジェネレーションを代表する作家であり、発禁騒ぎにもなった『裸のランチ』はじめ衝撃的な実験小説を発表、<カットアップ>の手法で言語世界に新たな地平を示した文学界の極北ウィリアム・S・バロウズ。同性愛者にして麻薬中毒者、ウィリアム・テルごっこで内縁の妻を射殺するという驚愕の事件を起こし、晩年には画家や俳優としても活躍、ナイキのCMに出演するなど、破天荒過ぎる生き様そのものが20世紀最大のカルト・アイコンだ。映画『バロウズ』はバロウズ本人が全面協力し、自らの人生や文学スタイル、創作の秘密を語る最初で最後のドキュメンタリー。83年の製作当時高く評価されたものの、その後フィルムが紛失、2011年にデジタルリマスター化が実現するも、我が国ではソフト化も配信もされなかった伝説の作品がついに日の目を見ることになった。<妻殺し>の真相や銃への執着、強烈なブラックユーモア、詩の朗読、無機質な自宅の公開、そして常にスーツ姿の飄々と異様なたたずまい…。ギンズバーグやハーバート・ハンケといった友人の作家たちやフランシス・ベーコン、ブライオン・ガイシンらが出演、さらには兄や息子も登場し、謎につつまれたバロウズの複雑な肖像が浮き彫りとなる。死の国から手をふる偉大なる作家ウィリアム・S・バロウズ────21世紀になっても、まだ世界は彼を忘れることができない。
真実などない。すべて許されている。
20世紀アメリカ文学を代表する伝説の作家ウィリアム・S バロウズの全面協力で作られた最初で最後のドキュメンタリー。常にスーツに身をつつみ、飄々と彼が語るのは内縁の妻の射殺事件や文学のスタイル、これまでの人生の思い出、1日のルーティーンに銃や機械へのオブセッション…。兄や息子など知られざる家族も登場するほか、アレン・ギンズバーグやブライオン・ガイシン、フランシス・ベーコンなど作家の友人や芸術家の仲間も出演し、数々の証言や彼自身の言葉をとおして、ひとりの男の複雑な人生の様相が生々しく浮き彫りになっていく。



上映日時
8/30(土) | 8/31(日)~9/5(金) | 9/6(土) | 9/7(日)~9/12(金) | 9/13(土)~9/18(木) | 9/19(金) |
13:40-15:10 | 13:30-15:05 | 18:00-19:35 | 17:20-18:55 | 20:45-22:20 | 20:55-22:30 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |