真珠のボタン
© Atacama Productions, Valdivia Film, Mediapro, France 3 Cinema – 2015
2015年/フランス=チリ=スペイン/16:9/82分/配給・宣伝:アップリンク
原題・英題:pearl button
監督・脚本:パトリシオ・グスマン
プロデューサー:レナート・サッチス
撮影:カテル・ジアン
編集:エマニエル・ジョリー
写真:パズ・エラスリス、マルティン・グシンデ
製作:アタカマ・プロダクションズ
水には記憶があるという。ならば、私たちは失われた者の声を聞くことができるのだろうか。さまよえる魂たちも、安らげるのだろうか。
全長4300キロ以上に及ぶチリの長い海岸線。その海の起源はビッグバンのはるか昔まで遡る。そして海は人類の歴史をも記憶している。チリ、西パタゴニアの海底でボタンが発見された。--そのボタンは政治犯として殺された人々や、祖国と自由を奪われたパタゴニアの先住民の声を我々に伝える。火山や山脈、氷河など、チリの超自然的ともいえる絶景の中で流されてきた多くの血、その歴史を、海の底のボタンがつまびらかにしていく。
2015年ベルリン国際映画祭銀熊賞脚本賞受賞
2015年山形国際ドキュメンタリー映画際インターナショナル・コンペティション部門出品