牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件

©1991 Kailidoscope

1991年/台湾/236分/配給:ビターズ・エンド
原題:A Brighter Summer Day
監督:エドワード・ヤン
出演:チャン・チェン、リサ・ヤン、ワン・チーザン、クー・ユールン、エレイン・ジン

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伝説の傑作が25年ぶりに
4Kレストア・デジタルリマスター、
3時間56分版で蘇る!

エドワード・ヤン監督が1991年に発表した、傑作『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』。BBCが1995年に選出した「21世紀に残したい映画100本」に台湾映画として唯一選ばれ、2015年釜山映画祭で発表された「アジア映画ベスト100」において、『東京物語』『七人の侍』『悲情城市』などと並んでベスト10入りするなど、映画史上に残る傑作として評価されながらも、日本では初上映以来25年間DVD化もされず、観る機会がほとんどなかった。マーティン・スコセッシが激賞し、ウォン・カーウァイ、オリヴィエ・アサイヤスなど、世界中のアーティストに影響を与え、熱狂的な信奉者を生み出した伝説の傑作がエドワード・ヤン監督の生誕70年、没後10年となる2017年に4Kレストア・デジタルリマスター版で蘇る。

1960年代初頭の台北。建国高校昼間部の受験に失敗して夜間部に通う小四(シャオスー)は不良グループ〝小公園“に属する王茂(ワンマオ)や飛機(フェイジー)らといつもつるんでいた。小四はある日、怪我をした小明(シャオミン)という少女と保健室で知り合う。彼女は小公園のボス、ハニーの女で、ハニーは対立するグループ〝217”のボスと、小明を奪いあい、相手を殺して姿を消していた。ハニーの不在で統制力を失った小公園は、今では中山堂を管理する父親の権力を笠に着た滑頭(ホアトウ)が幅を利かせている。
小明への淡い恋心を抱く小四だったが、ハニーが突然戻ってきたことをきっかけにグループ同士の対立は激しさを増し、小四たちを巻き込んでいく。
1961年に台北で起きた、14歳の少年によるガールフレンド殺人事件に想を得た本作は、青春期特有のきらめき、残酷さを描くと同時に、一人の少年とその家族、友人達を描くことで、その背景の社会や時代をも透徹した視線で見事に描ききっている。


*1991年東京国際映画祭 審査員特別賞・批評家連盟賞
*1991年ナント三大陸映画祭 監督賞
*1991年台湾金馬奨 最優秀作品賞・脚本賞
*1991年アジア太平洋映画祭 グランプリ
*1992年シンガポール国際映画祭 監督賞
*1992年キネマ旬報ベスト・テン 第2位・外国映画監督賞
*2015年釜山国際映画祭 「アジア映画ベスト100」第7位

上映日時

4/8(土)~4/14(金) 4/15(土)~4/21 4/22(土)~4/28(金) 4/29(土)~5/5(金)
13:45〜17:45 18:45〜22:50 18:45〜22:50 15:35〜19:35

料金

一般 大学・専門 高校以下・シニア
通常 一律2,200円(特別興行につきすべての割引対象外)
会員 一律2,200円(特別興行につきすべての割引対象外)