戦後80年


戦後80年
日本の戦後が未来永劫続くことを願う特集上映
8/2(土)-8/22(金)
横浜シネマリンでは毎年、戦後特集を開催してまいりました。戦後80年の今年は、映画の先人たちが繰り返し描いてきた戦争映画を、今再び見つめ直すための旧作特集上映を企画しました。国が始めた戦争によって国民がどのような目に遭うのか、戦争に駆り出された若者がどのような目に遭うのか、戦争の狂気によって人々はどのように変わっていくのか、刮目してご覧いただければ幸いです。

戦後80年
日本の戦後が未来永劫続くことを願う特集上映
8/2(土)-8/22(金)
横浜シネマリンでは毎年、戦後特集を開催してまいりました。戦後80年の今年は、映画の先人たちが繰り返し描いてきた戦争映画を、今再び見つめ直すための旧作特集上映を企画しました。国が始めた戦争によって国民がどのような目に遭うのか、戦争に駆り出された若者がどのような目に遭うのか、戦争の狂気によって人々はどのように変わっていくのか、刮目してご覧いただければ幸いです。
協力 アイ・ヴィー・シー、アンスティチュ・フランセ、太秦、映画同人社、海獣シアター、KADOKAWA、奇跡への情熱[核廃絶プロジェクト]、木川剛志、近代映画協会、松竹、新日本映画社、東宝、独立プロ名画保存会、パンドラ
入場料 一般1,600円/会員・大専・シニア1,300円/ハンディ1,000円/高校生以下800円
『野火 4K』『ジョニーは戦場へ行った 4K』『人間の條件 第一部/第二部』『人間の條件 第三部/第四部』『人間の條件 第五部/第六部』
一般1,900円/会員・大専・シニア1,300円/ハンディ1,000円/高校生以下800円
『東京裁判 4Kデジタルリマスター版』
一般2,500円/大専・シニア2,000円/会員1,600円/ハンディ・高校生以下1,200円
※招待券、ポイント鑑賞、職能割、ミニシアター相互割、サービスデーによる割引鑑賞不可
【トークイベント】8/10(日)14:30『野火』上映後、塚本晋也監督 ※登壇者は予告なく変更となる場合がございます。
8/17(日)14:10『Yokosuka1953』上映後、木川剛志監督
上映スケジュール
8/2(土) | 8/3(日) | 8/4(月) | 8/5(火) | 8/6(水) | 8/7(木) | 8/8(金) |
![]() 野火 4K(1959) |
![]() ジョニーは戦場へ行った 4K |
![]() 野火 4K(1959) |
![]() ジョニーは戦場へ行った 4K |
![]() ヒロシマ・モナムール |
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![]() 野火(2014) |
![]() 美しい夏キリシマ |
![]() 肉弾 |
![]() 真空地帯 |
![]() ひろしま |
予定表 横にスクロールできます
8/9(土) | 8/10(日) | 8/11(月) | 8/12(火) | 8/13(水) | 8/14(木) | 8/15(金) |
![]() ひろしま |
![]() 野火(2014) トークイベント 塚本晋也監督 |
![]() ![]() 人間の條件 第一部,第二部 |
![]() 野火 4K(1959) |
![]() 肉弾 |
![]() ![]() 人間の條件 第一部,第二部 |
![]() 東京裁判 4K |
![]() ヒロシマ・モナムール |
![]() 野火 4K(1959) |
![]() ![]() 人間の條件 第三部,第四部 |
![]() ジョニーは戦場へ行った 4K |
![]() 真空地帯 |
![]() ![]() 人間の條件 第三部,第四部 |
![]() ジョニーは戦場へ行った 4K |
![]() 原爆の子 |
![]() ジョニーは戦場へ行った 4K |
![]() ![]() 人間の條件 第五部,第六部 |
![]() 美しい夏キリシマ |
![]() 野火 4K(1959) |
![]() ![]() 人間の條件 第五部,第六部 |
予定表 横にスクロールできます
8/16(土) | 8/17(日) | 8/18(月) | 8/19(火) | 8/20(水) | 8/21(木) | 8/22(金) |
![]() 東京裁判 4K |
![]() Yokosuka1953 トークイベント 木川剛志監督 |
![]() 野火 4K(1959) |
![]() 美しい夏キリシマ |
![]() 原爆の子 |
![]() 野火(2014) |
![]() 真空地帯 |
![]() 原爆の子 |
![]() ジョニーは戦場へ行った 4K |
![]() ひろしま |
![]() ジョニーは戦場へ行った 4K |
![]() 野火 4K(1959) |
![]() Yokosuka1953 |
予定表 横にスクロールできます
作品紹介
人間の條件
全六部、計9時間30分にも及ぶ未曾有のスケールで描かれる反戦映画の世界的傑作!名優・仲代達矢演じる主人公、梶の理想をつらぬく姿に心打たれる!
第一部 純愛篇 第二部 激怒篇

© 1959 松竹株式会社

© 1959 松竹株式会社
1959年/日本/208分/35mm/モノクロ/シネスコ/にんじんくらぶ=歌舞伎座映画
監督:小林正樹/原作:五味川純平/脚色:松山善三、小林正樹/撮影:宮島義勇/音楽:木下忠司/美術:平高主計
出演:仲代達矢、新珠三千代、淡島千景、有馬稲子、佐田啓二、山村聰、石濱朗
「青春を戦争の中で送り、自分の意思に反して戦争に協力する形でしか、あの時代を生き残ることができなかった不幸な経験を、梶という人間像の中でもう一度確かめてみたい」と、戦中派の小林が並々ならぬ意欲を燃やした。五味川純平の原作を壮大なスケールで映画化した第1弾。
第三部 望郷篇 第四部 戦雲篇

© 1959 松竹株式会社

© 1959 松竹株式会社
1959年/日本/181分/35mm/モノクロ/シネスコ/人間プロダクション
監督:小林正樹/原作:五味川純平/脚色:松山善三、小林正樹/撮影:宮島義勇/音楽:木下忠司/美術:平高主計
出演:仲代達矢、新珠三千代、桂小金治、多々良純、佐田啓二、川津祐介
労務管理の職を解かれ、関東軍に配属された梶を待っていたのは、厳しい訓練と上官による体罰だった。その後に配属された隊ではソ連軍と衝突して壊滅状態となり、梶は生き残った仲間を探して荒野を彷徨う。大河シリーズ第2弾。にんじんくらぶと松竹の合同ユニットが製作。
完結篇 第五部 死の脱出 第六部 曠野の彷徨

1961 松竹株式会社

1961 松竹株式会社
1961年/日本/190分/35mm/モノクロ/シネスコ/にんじんくらぶ
監督:小林正樹/原作:五味川純平/脚色:松山善三、小林正樹、稲垣公一/撮影:宮島義勇/音楽:木下忠司/美術:平高主計
出演:仲代達矢、新珠三千代、中村玉緒、高峰秀子、川津祐介、笠智衆
生き延びた梶らは避難民と合流し、戦争が終わったのかどうかもわからぬまま歩き続ける。民兵とソ連軍の追従から逃れつつ、やがて梶はソ連軍の捕虜となる…。シリーズ堂々の完結。戦争という非人間的な行為を、人間として乗り越えようとする姿を力強く描いた反戦映画の傑作。
東京裁判 4Kデジタルリマスター版
※当館の上映は2K

©講談社2018
1983年/日本/277分/DCP//モノクロ/スタンダード/配給:太秦
監督:小林正樹/原案:稲垣俊/脚本:小林正樹、小笠原清/音楽:武満徹/ナレーター:佐藤慶
満州事変に始まる、17年8カ月の間日本を支配した指導者の中から、太平洋戦争開戦時の首相・東條英機ら28名が被告に指定された“東京裁判”。アメリカが撮影していた膨大な裁判記録をもとに制作。初公開から36年、戦争がもたらした負の遺産を改めて観る者に知らしめる。
真空地帯

1952年/日本/129分/モノクロ/スタンダード/製作:新星映画、配給:北星映画
監督:山本薩夫/原作:野間宏/脚本:山形雄策/撮影:前田実/製作:嵯峨善兵、岩崎昶/音楽:団伊久磨/美術:川島泰造
出演:木村功、下元勉、三島雅夫、金子信雄、岡田英次、利根はるえ、高原駿雄、花沢徳衛、西村晃、加藤嘉
自らの体験をもとに、天皇制軍隊の過酷な日常を描いた野間宏の「眞空地帯」の映画化。木谷一等兵は、林中尉の金入れをぬすんだと疑われ、激しい拷問の末、二年間牢獄へ。その後隊に戻るも、陰謀で戦場行きとなる。出発前、林中尉を探し出し、追いつめるが…。
肉弾

©1968 TOHO CO.,LTD.
1968年/日本/116分/35mm/配給:ATG、東宝
監督・脚本:岡本喜八/製作:馬場和夫/撮影:村井博/音楽:佐藤勝
出演:寺田農、大谷直子、天本英世、笠智衆、北林谷栄、春川ますみ、伊藤雄之助、小沢昭一、田中邦衛、中谷一郎、高橋悦史、菅井きん
主人公の兵士“あいつ”は、魚雷とともに海に出て敵を待つが、糞尿処理船に救助され敗戦を告げられる。岡本喜八の戦争体験をもとに、終戦間際に特攻兵となった青年の運命を、痛烈な皮肉を込めて描いた代表作。自身の自宅を抵当に入れて製作費を捻出した話は有名。
原爆の子

1952年/日本/98分/モノクロ/スタンダード/製作:近代映画協会=民藝
監督・脚本:新藤兼人/原作:長田新
出演:乙羽信子、細川ちか子、清水将夫、斎藤美和、下元勉、滝沢修、北林谷栄
日教組と決裂し、近代映協はじめての自主製作となった作品。原爆投下時、広島に住んでいた石川孝子は家族の中でたった一人生き残った。戦後は小学校の教師をしていたが、被災の頃に勤務していた幼稚園の園児達の消息を確認したいと思い、彼らを訪ね歩く。
ひろしま

©奇跡への情熱[核廃絶プロジェクト]
1953年/日本/104分/35ミリ→DCP/モノクロ/スタンダード/提供:独立プロ名画保存会/配給:奇跡への情熱[核廃絶プロジェクト]
監督:関川秀雄/製作:菊池武雄、伊藤武郎/撮影:中尾駿一郎、浦島進/音楽:伊福部昭/編集:河野秋和
出演:岡田英次、月丘夢路、加藤嘉、山田五十鈴
自らも広島で被爆した教育学者・長田新が編集した「原爆の子~広島の少年少女のうったえ」を日教組が映画化、広島市民ら約8万8千人が出演し、原爆が投下された直後の惨状を再現。その後の急性被爆の症状、差別や貧困に悩む姿を被爆者自らが演じている。
*1955年ベルリン国際映画祭 長編映画賞 受賞
ヒロシマ・モナムール

©1959 ARGOS FILMS
1959年/フランス=日本/91分/BD/モノクロ/スタンダード/作品提供:アイ・ヴィ―・シー/上映権提供:アンスティチュ・フランセ
監督:アラン・レネ/脚本:マルグリット・デュラス
出演:エマニュエル・リヴァ、岡田英次
映画のロケで広島を訪れたフランス人女優と、日本人建築家の男は、束の間の濃密な情事を交わす。惹かれあう気持ちが、傷ついた愛と苦しみの記憶を呼び覚ます。デュラスの脚本と斬新なフラッシュバックの構成で苦悩と痛みが繊細に織りなされる、アラン・レネ初の長編作。
美しい夏キリシマ

©映画同人社
2002年/日本/118分/カラー/シネスコ/35mm/配給:パンドラ
監督:黒木和雄/脚本:松田正隆、黒木和雄/撮影:田村正毅
出演:柄本佑、小田エリカ、石田えり、香川照之、左時枝、牧瀬里穂、原田芳雄
敗戦の影が漂う1945年夏、自分だけが生き残ったことを責める15歳の少年と、<戦争という日常>を必死に生きようとする周辺の人々がきめ細かく描かれた人間ドラマ。監督自身の体験を元に、生涯忘れることのなかったある夏の記憶を結実させた、日本映画史に残る傑作。
*第77回「キネマ旬報」ベストテン第一位、日本映画監督賞、新人男優賞
*日本映画ペンクラブ会員選日本映画一位 他多数受賞
ジョニーは戦場へ行った 4K
※当館の上映は2K

©ALEXIA TRUST COMPANY LTD.
1971年/アメリカ/112分/DCP/カラー・モノクロ/ビスタ/配給:KADOKAWA
原作・脚本・監督:ダルトン・トランボ「ジョニーは戦場へ行った」/製作:ブルース・キャンベル/撮影:ジュールス・ブレンナー/編集:ミリー・ムーア/字幕翻訳:高内朝子
出演:ティモシー・ボトムズ、キャシー・フィールズ、ジェイソン・ロバーズ、ダイアン・ヴァーシ、ドナルド・サザーランド
第一次世界大戦下、砲弾により身体のほぼ全ての器官を失った青年兵士・ジョーは、姓名不詳の<407号>と呼ばれ、軍の実験材料として生かされる…。第二次世界大戦直前に発表された問題作を、赤狩りでハリウッドから追放された監督がベトナム戦争中に映画化した名作。
野火 4K
※当館の上映は2K

©KADOKAWA 1959
1959年/日本/105分/DCP/モノクロ/シネマスコープ/2022年のデジタル修復によるマスター/配給:KADOKAWA
監督:市川崑/原作:大岡昇平「野火」/脚本:和田夏十/撮影:小林節雄/音楽:芥川也寸志
出演:船越英二、ミッキー・カーチス、滝沢修
実体験を基にした大岡昇平による戦争文学の最高傑作「野火」。第二次世界大戦下、フィリピンのレイテ島を舞台に、病魔に侵された中年兵士が飢餓と孤独に苦しんだ末、目の当たりにした陰惨な戦場を描く。巨匠・市川崑と和田夏十がタッグを組み1959年に映画化。
野火

©SHINYA TSUKAMOTO / KAIJYU THEATER
2014年/日本/87分/DCP/PG12/配給:海獣シアター、新日本映画社
監督・製作・脚本・撮影:塚本晋也/原作:大岡昇平
出演:塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也、森優作、中村優子
なぜ大地を血で汚すのか。第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。日本軍の敗戦が色濃くなった中、田村一等兵は野戦病院を追い出され、はてしない原野を彷徨うことになる。主演を自ら務めた塚本晋也監督が、構想から20年の歳月をかけ完成させた意欲作。
*日本映画プロフェッショナル大賞 監督賞
*第30回高崎映画祭 最優秀作品賞、最優秀新人男優賞(森優作)
*第10回KINOTAYO(キノタヨ)現代日本映画祭 批評家賞、最優秀撮影賞
*第7回TAMA映画賞 特別賞
*第70回毎日映画コンクール 監督賞、男優主演賞(塚本晋也)
Yokosuka1953

© Yokosuka1953
2021 年/日本/ 107 分/ DCP
監督:木川剛志/撮影:木川剛志、上原三由樹、関戸麻友/編集:筏万州彦、木川剛志/グラフィック:松原かおり/題字:木川泰輔/主題歌:「おやすみ」キャラバンキョウコ/プロデューサー:上原三由樹 木川剛志
出演:バーバラ・マウントキャッスル、木川洋子/ナレーション:津田寛治
『木川洋子を知っていますか。』気鋭の映像作家・木川剛志の元に寄せられたSNS のメッセージ。戦後混乱期の横須賀に外国人の父と日本人の母の間に生まれた一人の女性の66 年にも及ぶ悲痛な思いと、その数奇な運命を静かな映像で紡ぎ出す圧巻のドキュメンタリー。