Maelstrom マエルストロム

Maelstrom マエルストロム

2022年/日本/79分/配給:ムービー・アクト・プロジェクト
監督・撮影・編集・ナレーション:山岡 瑞子
撮影:本田 広大、平野 浩一、高橋 朋子
音楽:オシダアヤ

公式ホームページ

イベント情報 山岡瑞子監督は全日登壇
【トークイベント】13:50回上映後
★12/2(土) 矢田部吉彦さん(前東京国際映画祭ディレクター)
★12/3(日) 早川千絵さん(映画監督)
★12/4(月) 深田晃司さん(映画監督)
★12/5(火) 高橋慎一さん(映画監督)
★12/6(水) 伊勢真一さん(映画監督)
★12/7(木) 諏訪敦彦さん(映画監督)
★12/8(金) 倉石信乃さん(明治大学教授・写真史)

2002年NYの美大を卒業したばかりの“私”は、交通事故で脊髄損傷という大怪我を負い、突然それまでの日常を失った。
大混乱(マエルストロム)の中、自身を見つめ再生していく姿を綴った“魂のセルフ・ポートレート”。

2002年6月のはじめ、NYにある美術大学を卒業し、あと一年間プラクティカル・トレーニングビザで滞在予定だった留学生が、アパートの契約金を下ろしに銀行に向かう途中、事故に遭う。こんな事故は日常に見聞きする、よくあること。殺人事件に巻き込まれなくて良かった。でも、その留学生は、その家族は帰国後、どうなったのだろうか。突然、それまでの日常を失い、それまでの時間が存在しない場に戻った時、何がその人らしさを繋ぎ止めるのか――。事故の当事者になった“私”は、大混乱の中、変わってしまった日常の記録を始めた。事故前の自分と繋がり直し、探している場所に辿り着けることを祈りながら――。

山岡瑞子プロフィール

映画作家/ア-ティスト。東京生まれ。1998年渡米。2002年Pratt Institute(NY)卒業直後、事故に遭い帰国。中途障害者・帰国者の立場からの制作方法を模索する。2016年、バルセロナで初短編ドキュメンタリー制作。BankART AIR 2021への参加を経て、初長編ドキュメンタリー映画『Maelstromマエルストロム』(2022)完成。米国ピッツバーグ大学Japan Documentary Film Award 2022グランプリ受賞。その他、ドイツ・フランクフルトで開催された第23回ニッポン・コネクション、オーストリア・ウィーンで開催されたJapannual 2023など、国内外での映画祭で上映され、横浜で初めての劇場公開を実現させる。2023年度ACYアーティスト・フェロー。

「私は2002年5月にNYの美術大学を卒業して、これからアーティストのアシスタントとしての経験を積みながら、自分の作品をブラッシュアップして行こうと思っていました。6月1日に新しいアパートの契約ためにバタバタしていた時、車に撥ねられ右顔面から落下し、頚椎の最下部を損傷。一発アウトで目が覚めたら下半身不随になっていました。
この映画は、プロの第三者が、売れる話を映画化したりプロデュースしたりする作品ではなく、脚が不自由になり、いくつもの絶望に直面している女性である私が、自分を取り戻す必要性に駆られて企画、制作、編集をし、友人達に一部撮影してもらったりしながらまとめ、完成させた作品です。
私は20年かけて、事故前の駆け出しというスタートラインに戻って来るという夢を叶えました。今後どんな作品を作っていけるかはまだ分かりませんが、失敗を恐れずに新しい経験をするためにトライしていきたいと思っています。」


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上映日時

12/2(土)~12/8(金)
13:50-15:10

料金

一般 大学・専門・シニア 高校生以下
通常 ¥1800 ¥1200 ¥800
会員 ¥1500 ¥1200 ¥800