教育と愛国
©2022映画「教育と愛国」製作委員会
2022年/日本/107分/配給:きろくびと
監督:斉加尚代
語り:井浦新
プロデューサー:澤田隆三/奥田信幸
製作:映画「教育と愛国」製作委員会
イベント情報
4/15(土)上映後、斉加尚代監督の舞台挨拶、4/16(日)上映後、澤田隆三プロデューサーの舞台挨拶がございます。
知ってほしい
教科書で“いま”何が起きているのかを――
ひとりの記者が見続けた“教育現場”に迫る危機
いま、政治と教育の距離がどんどん近くなっている。軍国主義へと流れた戦前の反省から、戦後の教育は政治と常に一線を画してきたが、昨今この流れは大きく変わりつつある。2006年に第一次安倍政権下で教育基本法が改正され、「愛国心」が戦後初めて盛り込まれた。以降「教育改革」「教育再生」の名のもとに、目に見えない力を増していく教科書検定制度。
「日本軍」慰安婦や沖縄戦を記述する教科書を採択した学校に押し寄せる大量の抗議ハガキ。政治介入ともいえる状況の中で繰り広げられる出版社と執筆者の攻防はいま現在も続く。本作は、歴史の記述をきかっけに倒産に追い込まれた大手教科書出版社の元編集者や、保守系の政治家が薦める教科書の執筆者などへのインタビュー、新しく採用が始まった教科書を使う学校や、慰安婦問題など加害の歴史を教える教師や研究する大学教授へのバッシング、さらには日本学術会議任命拒否問題など、大阪・毎日放送(MBS)で20年以上にわたって教育現場を取材してきた斉加尚代監督が、「教育と政治」の関係を見つめながら最新の教育事情を記録した。教科書は、教育はいったい誰のものなのか……。
2017年度ギャラクシー賞・大賞を受賞した本作が、
日本映画ペンクラブ2022年文化映画ベスト1に!
2017年にMBSで放送された番組『映像‘17 教育と愛国~教科書でいま何が起きているのか~』は、放送直後から大きな話題を呼び、その年のギャラクシー賞テレビ部門大賞、「地方の時代」映像祭では優秀賞を受賞した。2019年に番組内容と取材ノートをまとめ書籍化(岩波書店刊)。2020年には座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルで上映もされた。これだけ長く注目され続けるのは、多くの人にとって教科書問題が身近であり、またこれからの社会を考えるうえで「教育と政治」の関係が重要であるという証左ではないだろうか。いくつもの壁にぶち当たりながらも追加取材と再構成を敢行し、ナレーションは俳優・井浦新が担当した。そして2022年、日本映画ペンクラブ会員選出映画ベスト5において文化映画ベスト1に輝く。
*2017年ギャラクシー賞大賞
*2018年「地方の時代」映像祭優秀賞
*2022年日本映画ペンクラブ2022年文化映画ベスト1
*2022年第65回JCJ大賞
*2022年第96回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第4位
上映日時
4/15(土)~4/21(金) |
10:00-11:55 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校生以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |