破天荒ボクサー
©ノマド・アイ
2018年/日本/115分/BD/配給:ノマド・アイ
監督・撮影・編集:武田倫和
撮影・編集協力:岡崎まゆみ
出演:山口賢一、高山勝成
舞台挨拶
初日9/7(土)、9/8(日)20:35回上映後、武田倫和監督の舞台挨拶がございます!
9/9(月)20:35回上映前、武田倫和監督の舞台挨拶がございます!
9/19(木)、最終日9/20(金)14:10回上映後、武田倫和監督の舞台挨拶がございます!
研ぎ澄ませ!
闘う相手は目に見えるものだけじゃない
大阪帝拳に所属していた山口賢一は、将来を嘱望されるボクサーであった。
デビューから11連勝を果たし、次は日本タイトルマッチかと期待が高まる中、明確な理由のないまま、いたずらに時が流れ、ついに試合が組まれる事は無かった。業を煮やした山口は、JBC(日本ボクシングコミッション)に引退届けを提出。単身闘いの舞台を海外に移した。そして、WBO(世界ボクシング機構 当時JBC非公認)に挑戦。ついにアジア太平洋スーパーバンタム級暫定王者となる。続くメキシコで、日本人初のWBO世界タイトルマッチに挑戦。しかし、世界フェザー級王者オルランド・サリドに、惜しくも11RでKO負けを喫する。2013年、同じくJBCに引退届けを提出した盟友・高山勝成をサポート。高山は、メキシコでIBF(国際ボクシング連盟 当時JBC非公認)世界ミニマム級王者挑戦し、見事王座に輝く。山口たちの挑戦後、JBCはWBOとIBFの2団体を承認するが、その事により、山口は次のリングを求めざるを得なくなる。
海外での経験を積むことで、日本ボクシング界の現状に対して疑問を抱くようになった山口は、いつか“自分の経験と考えを日本に持ち帰りたい”という思いを強くしていく。そんな折、OPBF(東洋太平洋ボクシング連盟)タイトルマッチのオファーが舞い込んで来た。この機会に、日本へと活動の場を移そうと考えた山口に突きつけられた条件は、「JBC復帰」だった。山口は日本ボクシング界の変革と、自身の世界タイトルマッチ再挑戦のため、かつて袂を別った大阪帝拳とJBCへ話し合いに向かうのだが――
なぜ彼はリングを去らねばならなかったのか
慣習、慣例、同調圧力。
ひとりのボクサーの、自らの尊厳をかけた闘いのゴングがいま鳴り響く!
監督は、『南京 引き裂かれた記憶』(09)、 『イナかのせんきょ』(15)、『わたしの居場所』(18)の武田倫和。近年、大相撲やラグビー、レスリング等々でも問題視されている「組織」と「個人」の関係性。オリンピックを来年に控えたいま、あらためて指導者と選手、団体の在り方を見つめ直し、改善する機会がきているのではないだろうか。ひとり声を上げ、独自のネットワークを作るために奮闘する山口の姿は、挑戦を恐れない事の大切さ、そして未来への可能性を感じさせるに違いない。
*東京ドキュメンタリー映画祭2018 準グランプリ
上映日時
9/7(土)~9/13(金) | 9/14(土)~9/20(金) |
20:35~22:35 レイト割 | 14:10~16:10 |
料金
一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
通常 | ¥1800 | ¥1200 | ¥800 |
会員 | ¥1500 | ¥1200 | ¥800 |